HOME >
文章だけで美味しさを表現できるか
2014.10.07|umiushi
皆様こんにちは、先週先々週とやりたい放題プラモ話をしましたumiushiです。じゃっかん反省しております。
なので今週は心機一転、「模型を離れて画像もリンクも無しで記事書いてみよう」と思い立ちました次第です。(だから日記帳じゃないんだって何回言えば)以前も申しましたがわたくし、社長から「いつ何を書いてもいい」というお許しをいただいておりますので。
さて早速かつ機密事項でも無いんですが、弊社社長は現在ドイツ出張に赴いております。
今の時期といえばオクトバーフェスト、日本語に直せば十月祭、くらいのものでしょうか、とにかくドイツ全土でビール飲みまくりツマミ食いまくる月間でございます。社長はもちろん仕事で行ったのであってビール飲みに行ったわけではありませんが。
ときにドイツ戦車が好きなわたくしですが、ドイツどころかヨーロッパそのものに行ったことがありません。ですが何の因果もとい僥倖か、ドイツ船籍の調査船に一カ月くらいぶっ通しで乗ったことがありましてですね、船員は当然全員ドイツ人で、つまりはコックさんもドイツ人。そんなこんなで出てくる料理は当然のようにドイツ料理なんですが、ひとことで申しますと、
ドイツ料理美味かった
です。
同行の同僚は脂っ気と塩っ気が多すぎるのに閉口してあまり食が進まず、帰国時には少し痩せておりましたが、わたくしumiushiは成人病のオソレもなんのその、バクバク食いまくっておったのでございます。おかげで行きに着て行ったTシャツが帰りにはきつくなっていたのであります。押忍。
で、いきなりですが最もおいしかったのが、ミートボール。とは言っても我々の知っている、よくお弁当に入っていた甘辛風味のアレではなく、ハンバーグのちっちゃいの、と思っていただければ結構です。
わしらにメシをサーブしてくれるスチュワードも「うちのコックのミートボールは絶品だぜ」と仰っていましたが、確かにセリフにたがわぬ美味でございました。
まず、肉はおそらく牛豚の合挽きです。タマネギやつなぎのパン粉も入っていたようです。それはともかく、美味しさの元は味付けのスパイス(のセレクションと配合)が全てのようですが、どうもチリペッパーとミックスハーブがメインのようでありました。後は前述のように塩味もしっかりついておりました。
そのためかソースのたぐいはついておらず、「マスタードをつけて食べるとよろし」とのことでして、そうしてみると実際よろしくありまして、ビールや赤ワインと仲良くなってしまったのであります。
ただ、これが夕食であったなら何の問題もないのですが、平気で朝食から出たりするんであります。しかしこちらはこちらで朝5時に当日のミッションが終了してたりして、マジで朝の5時から
“Beer?”(ビールどうだい?)
“Why not?”(なんで飲まないことがあろうか)
みたいな感じで一杯やった後でしたので、朝食のミートボール、大変美味しゅうございました。
まずお肉の味がきちんと感じられる上にですね、それを補佐かつとんがらせるためにスパイスのたぐいが効いておりまして、しかし両者の自己主張が激しいので一見ケンカしそうな状況をマスタードが納める、と、かようなシンフォニーが奏でられるのであります。もちろん表面はこんがり、中は肉汁じるじるであります。
ところで何故わたくしごときがそんなスパイスの配合を思いついたかと申しますと、料理研究家のケンタロウさんが発表なさった「夏カレー」というのがありましてですね、それに出てくるミートボールが単品で食うと「おお、あの味!」という次第でございました。
というわけで、ざっくりしたレシピを申し述べますれば、
・合挽き肉
・タマゴ(つなぎ)
・パン粉(つなぎ)
・タマネギ(みじん切り)
・チリペッパー
・ミックスハーブ
・塩
これらの分量までは分からないのですが、材料としてはこれらだけで美味しいミートボール(小型ハンバーグ)が出来上がるわけです。そして付け合わせにマスタードたっぷり、一度お試しくださいませ。
それでは史上初めて「文章だけの記事」にてお目汚しいたしました。またお会いしましょう。