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空中にタッチパネル☆
2014.10.24|shiozawa
“感触”。
それは何かを触った時に感じるものですが、当然何もないと感触はありません。
ただ、私達のいる地球上は空気というモノに満たされていますので、空気に触れている以上は常に感触があるはずです。
ということで、
パネルがない空間なのに、タッチパネル操作できてしまうちょっと不思議な動画。
■空中触覚タッチパネル (東京大学大学院 篠田・牧野研究室)
空中に浮かぶ映像に手を触れて、触感を感じながらタッチ操作するための技術を提案します。
近年、種々の空中映像投影技術が提案されていますが、そこには接触感が伴わず、手を伸ばしてもすり抜けてしまうという問題がありました。
特に入力インターフェースとして用いる場合、接触感の欠如は指先ストローク範囲の認識を曖昧にし、操作性を著しく損ないます。
本技術では、市販の空中映像技術に超音波を重畳することで、映像に触感を付与します。
超音波と空中映像の伝搬軸を矛盾なく重ね合わせるために、結像素子の表面で超音波を反射させます。
指先で映像に触れた位置・タイミングをセンシングし、それに応じた物理的な力を提示することで、現実の物体に触れたかのような感覚を与えます。
この技術により、あたかもパントマイムをするかのように空中映像の上で指先をガイドして正確にタッチ操作をすることが可能になります。
物理的なパネルを排することで、例えば料理中や手術中のように手が汚れた状態であっても使えるタッチパネルが実現されます。
また、パネル上に指紋が残らないため、セキュリティ面でも衛生面でも優れたキー入力が可能になります。
そう。
常に私達が触れている空気。
その空気に強い振動を与えて、宙に浮かぶ映像に触ってるかのような感触をあたえる事が出来てしまうようです。
映像を見ると、すごく自然にタッチパネルのボタンを押しているように見えます。
この“空中感触タッチパネル”。
なんと、日本科学未来館で開催中の“DIGITAL CONTENT EXPO”で体験できるようです☆
10月23日~26日までとの事なので、ちょうど今週末がチャンスです。
興味のある方は是非。
他にも、超音波ではないですが“小さな風”を感触として使ったもの。
■空気でゲームを体感できる装置
https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=xaFBjUJj00M
こちらは、
表面をなぞる際に与えられる電気で、あたかも立体的に感じさせる事ができるスクリーン
■「立体的な感触」を得られるタッチスクリーン「Touch Surfaces」
https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=zo1n5CyCKr0
感触というものは思っている以上に騙されやすいものなのかもしれません。
まだまだ小型化が難しそうですが、
将来的には携帯電話から感触のある超音波が出て、空中感触タッチパネルができてしまうかもしれません。
そうなれば、わざわざちっこい画面を触らずにも操作できてしまうかもしれません。
床から超音波が出れば、固い床もまるでフワフワの布団のように感じるかもしれません。
なんか面白そうですね。
ありがとうございます。