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2014年は水素エネルギー社会元年☆
2014.11.21|shiozawa
いよいよ世界初の水素自動車が来月の12月15日に発売することになりました☆
■トヨタの燃料電池車「MIRAI」は実質500万円弱に、「来るべき水素社会に向けた第一歩」
トヨタ自動車が世界に先がけて燃料電池車の「MIRAI」を12月15日から販売開始する。
価格は税込み723万6000円で、政府の補助金などを適用すると500万円弱になる。
最初の1年間は東京・名古屋・大阪・福岡の4大都市圏を中心に400台を販売する予定である。
「MIRAIは単なる新型車ではない。来るべき水素社会に向けた第一歩になる」。
トヨタ自動車は11月18日に東京都内で開催した発表会で力強く宣言した。
世界で初めて水素を燃料に走る市販の乗用車「MIRAI」が12月15日に発売される。
豊田章男社長は「クルマの歴史が大きく変わろうとしている」とMIRAIの重要性を強調した。
引用:スマートジャパン
つい数年前にみたテレビ番組で水素自動車は1台あたり約1億円程度かかると言っていた記憶がありますが、時代の進歩は想像以上に早いものです。
あっという間に1/10以下の約700万円。
補助金を含めれば500万円弱ということでSUVと値段がさほど変わらないところまで来ています。
本格的に生産が進めば、電気自動車の値段をあっという間に抜きそうです。
今回発売される、トヨタの水素自動車”MIRAI”の特徴は、
4人乗りのセダンタイプのボディに、新しく開発した小型・軽量の燃料電池を搭載する。
特定ユーザー向けに2008年から販売しているハイブリッド方式の「トヨタFCHV-adv」(図2)の燃料電池と比べて、出力密度を2倍以上に向上させた。
小型のセダンタイプでも100kW以上の出力を発揮して、航続距離は500キロメートルを超える。
燃料になる水素の充填時間は3分程度と短く、ガソリンの充填時間とさほど変わらない。
走行用ではなく家庭用の電源として利用した場合には、1週間以上の電力供給が可能になる(1日の電力使用量を10kWhと想定)。
燃料電池(FCスタック)のほかに高圧水素タンク2本を車体の床下に備える。
なんといっても、航続距離は500キロメートル以上。
重たいものを色々搭載してこの距離だから如何にエネルギー量が大きいかがよくわかります。
最初の一代目でこれですから、さらに小型化と軽量化が進めば1000キロメートルも夢ではないように感じます。
さて、走らせるには“水素”を充填しなければいけませんので、
そこで必要になってくるのが水素ステーション。
■ENEOSの水素ステーションが11カ所に、トヨタの燃料電池自動車に合わせて
トヨタ自動車が世界初の燃料電池自動車を市販するのに合わせて、「ENEOS」の水素ステーションが首都圏を中心に11カ所でオープンする。
すでに実証実験を開始している神奈川県の海老名市を皮切りに、東京・神奈川・千葉・埼玉・愛知の1都4県に2015年3月までに開設する予定だ。
国内のガソリン市場で30%以上のシェアを握る最大手のJX日鉱日石エネルギーが商用の水素ステーションの拡大に乗り出す。
12月下旬に神奈川県の海老名市に第1号を開設した後、1月下旬に東京都の八王子市に第2号をオープンする。
さらに千葉・埼玉・愛知の3県を加えて、3月中旬までに合計11カ所に展開する計画だ
<第1号の「Dr.Drive海老名中央店」>
2014年度内に開設する11カ所の商用水素ステーションのうち、8カ所はSS一体型で、3カ所は水素ステーションだけの単独型になる。
単独型は東京都の八王子市と杉並区、神奈川県の横浜市旭区に開設する。
水素の供給能力は標準的な場合で1時間あたり5~6台の燃料電池自動車に対応できる。
1台に充填する時間は約3分で済み、従来の電気自動車と比べて格段に早い。
引用:スマートジャパン
まずは都心から。
インフラあっての自動車ですから、こういった動きがより積極的になることが普及への最も大切なポイントかと思います。
こういったインフラの部分では官民一体となって推し進めるのがどうしても必要です。
ということで、資源エネルギー庁も水素エネルギー社会実現のための明確なロードマップをすでにだしてました。
■水素エネルギーで世界をリードする国家戦略、化石燃料に依存しない社会へ
資源エネルギー庁が水素・燃料電池の市場拡大に向けたロードマップを策定した。
水素はCO2も放射能も排出しないクリーンなエネルギーとして世界の注目を集めている。
しかも水素を利用して発電する燃料電池の分野では、日本の特許出願数は世界でも2位の国を5倍以上も引き離して圧倒的に優位な状況にある。
6月24日に公表した「水素・燃料電池戦略ロードマップ」では、2050年までに国全体へ水素供給システムを普及させるための目標と重点施策を3つのフェーズに分けてまとめた
第3フェーズで水素の製造・輸送・貯蔵までの一貫体制を国全体に展開していく。
今後の火力発電設備などに導入される予定のCCS(Carbon dioxide Capture and Storage:CO2回収・貯留)や再生可能エネルギーと組み合わせて、「CO2フリー」の水素供給システムを2040年までに完成させる構想だ。
引用:スマートジャパン
2020年代中にはハイブリッド車と同等の価格を実現トなっています。
さらに自家発電用水素発電ということで、家で水素発電させてそのエネルギーを家庭用電力として使う時代が本格化するとなっています。
今は想像もつきませんが、そういった時代が来るのでしょうか。
最近はエネルギーも多角化してきており、将来主流となるエネルギーが何になるか想像もつかなくなってきています。
しかし、水素エネルギーも主流になりうる有力候補である事がよくわかる今回のニュースでした。
ありがとうございました。