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東レの炭素繊維の将来性!
2014.12.12|shiozawa
炭素繊維。
見た目は黒い糸のようですが、
強度なんと鉄の10倍、なのに重さはわずか1/4。
とても丈夫でかつしなやかで軽い新素材。
レーシングカーや
ゴルフのシャフトなど
多岐にわたって使われているようです。
そんな炭素繊維市場のリーディングカンパニーである“東レ”が最近、大型受注を契約したようです。
素材なので地味ではありますがすごいです。
■東レの炭素繊維、米国で飛躍 ボーイングと1兆円契約 2014/11/17
東レは17日、米ボーイングから航空機向け炭素繊維複合材を1兆円分受注すると正式発表した。
過去最高の取引額となり、東レは1千億円を投じて米国に工場を新設する。
既存工場とあわせると、米生産が初めて日本国内を上回る。
両社は事業拡大に向けて、複合材などの共同開発を始めることを明らかにした。
商業生産開始から約40年を経て、東レの炭素繊維事業は新たな段階に入る。
■異例の共同会見
「1兆円の受注は粘り強く取り組んできた成果。次の40年をみすえた関係強化に乗り出す」。
東レの日覚昭広社長は17日、ボーイングのジョン・トレーシー最高技術責任者(CTO)と開いた記者会見で語った。
世界数千社の納入企業を抱えるボーイングが、素材メーカー1社と共同記者会見を開くことは異例だ。
「炭素繊維複合材の技術力や安定した供給力で、東レは最も優れた企業」。
トレーシーCTOが笑顔で語る言葉の端々には東レに対する信頼があらわれていた。
引用:日経新聞
との事で、飛行機に使用するための炭素繊維を東レが超大型企業に長期で一社供給の独占。
すごい。
それにしても1兆円は大きすぎるのでは?と思いましたが、
実は思っている以上に飛行機は炭素繊維でできているようです。
その最新飛行機1基に置ける炭素繊維が占めている割合がよくわかるのがこちら。
いろんな素材で出来ていますが、約半分のパーツは炭素繊維からできているんですね。
外装ボディはほぼ炭素繊維で作られているようです。
さらに、
ついに世界で初めて一般販売されるトヨタの水素電池自動車”MIRAI”。
実は色々なコアな部分に東レ製の炭素繊維が使われているようです。
■トヨタの燃料電池自動車「MIRAI」に東レの炭素繊維材料が採用
~世界初※、自動車構造部品への熱可塑CFRP採用~レ株式会社が展開する炭素繊維材料が、このたび、トヨタ自動車株式会社が本年12月より発売する燃料電池自動車「MIRAI」に採用されました。
今回、「MIRAI」に採用された東レの炭素繊維材料は、
①自動車構造部品向けに開発した熱可塑性炭素繊維複合材料(熱可塑CFRP)
②燃料電池スタックの電極基材用カーボンペーパー
③高圧水素タンク用高強度炭素繊維
の3つです。
引用:東レ
肝心要の水素電池のタンクが東レ製の炭素繊維でできているなんて!
これは驚きです。
炭素繊維市場でトップをひた走る東レ。
すごいですね。
この爆走は当分続きそうです。
ありがとうございました。