HOME >
テロリズム(ロシア空港爆破動画)について。
2011.01.27|iwamura
youtubeでロシアの爆弾テロ直後の空港の様子が流されています。
特に後半は修羅場です。
【モスクワ=遠藤良介】ロシアの首都モスクワにある同国最大のドモジェドボ国際空港で24日夕(日本時間同日夜)、大きな爆発が起き、インタファクス通信などによると、少なくとも35人が死亡、130人以上が重軽傷を負った。
ロシアでは南部カフカス地方出身のイスラム過激派によるテロが頻発しており、関連を調べている。
※モスクワ爆弾テロ~MSN産経ニュースより抜粋(部分)
久々に見る、身の毛もよだつ映像だ。
これだけを見ると、爆弾テロやテロリズムといったものを、「卑劣で許しがたい行為」であると憤り、それで終わってしまうかもしれない。
卑劣で許しがたいことは、事実だけれども。
さて、それでは下記動画も。ここから先は、時間ある人にお付き合い願いたい。
☆「エルサレム ふたりの少女~自爆テロ 母たちの対話~ To Die in JERUSALEM」
View More Free Videos Online at Veoh.com
アヤト・アフラス、18歳、女性。パレスチナ人。
イスラエルの市場で自爆。
前夜に婚約者と話しをしたが、自爆については一言も語らなかったという、、、※パレスチナ~怨念の連鎖を断ち切る道は?より抜粋(部分)
ロシアにおけるイスラム。
中東におけるパレスチナ。
一概には言えないが、爆弾テロ(テロル/テロリズム)が、弱者による最後のメッセージ手段であることが見て取れる。
自爆テロは、もちろん成功の可能性が高まることも理由の一つではあるだろうが、確かに「自らの命を同時に差し出す」という弱者の側の最低限の倫理のもとに、行われる行為であるような気がするのだ。
しかし、それでは弱者を弱者としているのは誰か。
窮鼠を窮鼠としているのは誰か。
温かいこたつにもぐりこみ「爆弾テロ最悪」とだけ言って、鼻くそをほじくっているのは誰か。
アルジェの戦いという映画がある。
(ゲリラは)宗主国フランスに対する植民地の民族解放闘争で爆弾テロを行います。
買い物かごに爆弾を仕掛けてフランス人を殺害したゲリラに、
法廷で「卑怯者!」という罵声が浴びせかけられます。
「君達は戦闘機で我々を攻撃する。もし君達が戦闘機をくれるなら、
買い物かごを君達にあげよう」と。そういい残して、そのゲリラは処刑されます。※パレスチナ~怨念の連鎖を断ち切る道は?より抜粋(部分)
お前らの戦闘機は「是」で、俺の買い物かご爆弾はなぜ「非」なんだと。
。。。
しかしそれでは、弱ければどのような抗戦手段に出てもよいのか。
目的は手段を浄化するのか。
おそらく答えは「否」でしょう。
ただ、今も世界で頻発する爆弾テロは、強者と弱者が存在する世界においての、弱者の叫びである可能性は否めない。
テロリズムとは、許し難くもやむを得ない人類の業の一側面でもあるのだ、ということも、噛みしめながら、ニュースを考えてみる必要もあると考えるのです。
ただ、それでもテロリズムに、わたしは反対です。
上記、スピルバーグ監督による、イスラエルテロリストの苦悩を描く映画。
1972年ミュンヘンオリンピックで殺されたイスラエル選手団の敵を討つため、当時のイスラエル政府が組織したチームがありました。チームはイスラムテロ組織メンバーを、一人ずつ殺してゆきます。
しかし、若いイスラエルチーム、そしてリーダーは悩み苦しみます。
「俺たちは高潔な民族のはずだ。その魂を忘れるべきではない。。。」
他の動物たちと違い、未来を見据える能力やコミュニケーション能力にたける人類である我々には、無差別殺戮であるテロリズムよりも、誇り高い解決策があると信じたい。
今日も日本の空は晴れています。
今日も誇り高く、仕事に勤しみたいものです。