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トヨタとマイクロソフトが提携!
2011.04.08|shiozawa
日本の経済を支えている重要な産業である“自動車業界”。
その国内最大手である“豊田自動車(トヨタ)”が世界的大企業と提携する事を昨日の
4月6日に発表しました。
そのお相手はコンピュータソフトウェア世界最大手“マイクロソフト社”です。
■マイクロソフト、トヨタ子会社に出資 提携を発表
スマートグリッド技術などで連携トヨタ自動車と米マイクロソフト(MS)は7日、トヨタのソフト開発子会社にMSが出資するなど、
共同で次世代の車載情報システムの構築に取り組むと正式に発表した。
車載情報サービスのソフト開発を手がけているトヨタメディアサービス(名古屋市)が10億円を増資。トヨタとMSが増資に応じる。
MSの具体的な出資額は今後調整する。
次世代送電網(スマートグリッド)技術などを生かした次世代の省エネルギー技術で競争力強化を狙う。
引用:日経新聞
ネット経由で米西部時間6日午後(日本時間7日未明)に開いた記者会見で、トヨタの豊田章男社長は「クラウド活用で先進国でも新興国でもサービス展開ができる」と説明。
MSのスティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)は「原油高騰で電気自動車が重みを増したが、電力不足の回避には省エネが不可欠だ」と述べた。
自動車に世界最高レベルのソフトウェア技術と、クラウドコンピューティング技術を使用することで車が最も効率よくIT化されるであろう面白い試みのように感じられます。
こんな世界最大級同士でありながら両社ともこの所元気のない話が多かったように感じました。
マイクロソフト社の場合はスマートフォンでの出遅れやアップル製のタブレットPC大躍進によるPCシェアの減少などです。
2010年5月26日にAppleの時価総額がマイクロソフトの時価総額を上回ったそうです。
5月26日の株式取引終了時の時価総額はAppleが2221.2億ドル(約20兆円)で、マイクロソフトは2191.8億ドル(約19.74兆円)だったとのこと。
引用:Gigazine
そしてトヨタもプリウスリコール問題を皮切りに、新興国の自動車メーカーの躍進や異常な円高に今回の東日本大震災です。
■トヨタを格下げ方向 震災影響でムーディーズが見直し
格付け会社のムーディーズ・ジャパンは4月6日、トヨタ自動車の発行体格付けと無担保長期債務格付けを、現在の「Aa2」から引き下げる方向で見直すと発表した。
東日本大震災の影響による業績の悪化を考慮した。
引用:Sankei.biz
以上のような悪い話もありますが、今回の提携による成果を私は非常に期待しています。
トヨタも今までどおり“いい車をたくさん売る”では物価のやすい新興国には敵いませんしマイクロソフトも同様のように感じます。
以前も何度か書かせていただきましたが、
先進国の大企業は薄利多売では絶対に今後先進国に敵わないから、インフラまたはインフラのような単価の高い事業に移行しないと長期的に会社を維持するのは厳しい
と私は思います。
そういった点で、上の記事に書かれていました
次世代送電網(スマートグリッド)技術などを生かした次世代の省エネルギー技術で競争力強化を狙う。
この言葉に非常に大きな期待を私はしています。
車を含めたすべてのスマートグリッド化を促進させる第一歩のように感じますし、特に新しい“トヨタ”の方向性のように感じます。
将来的には“ナイトライダー”に出てくる人間とおしゃべりする自動車が出てくるかもしれません。
最近は音声認識とか、遠隔操作は普通に出来る時代ですから、決して不可能では
ないと感じるのは私だけでしょうか?
そして、この次は“Back To The Future” に出てくるタイムマシーンの車“デロリアン”でしょうか。
今後の“トヨタ”と“マイクロソフト”の大逆襲をたのしみにしています。
ありがとうございました。