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“クラウド化”って?
2011.04.15|shiozawa
最近情報の“クラウド化”って言う言葉、私は良く耳にします。
このクラウドとは“クラウドコンピューティング(英: cloud computing)”の略
のようでして
ネットワーク、特にインターネットをベースとしたコンピュータの利用形態である。
従来のコンピュータ利用は、ユーザー(企業、個人など)がコンピュータのハードウェア、ソフトウェア、データなどを、自分自身で保有・管理していたのに対し、クラウドコンピューティングでは「ユーザーはインターネットの向こう側からサービスを受け、サービス利用料金を払う」形になる。クラウドコンピューティング(英: cloud computing)とは、ネットワーク、特にインターネットをベースとしたコンピュータの利用形態である。
決してクラウド化=雲(cloud)化ではないです。
普段私たちは色々なデータを自分のパソコンの中に入っているハードディスクに
保存していますが
クラウドサービスとはクラウドサービス会社が提供してくれるデータ保存用の専用サーバ(PCの一種)で一括管理してもらうようです。
そんなクラウドに関する情報が最近数多く見られます。
それだけ注目な市場なのでしょう。
■通話・通信もクラウドへ 米ベライゾンが狙う企業市場
米通信会社第2位のベライゾン・コミュニケーションズが2月末に発表した「ユニファイド・コミュニケーション(UC)」サービスが話題を集めている。
UCとは、電子メールやチャット、ビデオ会議や音声電話などの通信サービスを1つにまとめる統合アプリケーションのこと。ここ数年、米国では大手IT企業がUCで激しい営業合戦を繰り広げてきた。
ベライゾンはそこにインターネット経由で利用できるクラウド型UCを持ち込み、市場争奪に乗り出そうとしている。
引用:日経新聞
■クラウド、世界で連携 富士通とマイクロソフト
富士通と米マイクロソフト(MS)はインターネット経由で利用者にソフトウエアや情報システムを提供する「クラウドコンピューティング事業を共同展開する。
両社が各国で運営するデータセンターを共同利用、MSのソフト開発力と富士通の顧客支援体制を組み合わせ、企業への提案力を高める。
連携により両社はクラウド事業の世界市場開拓に弾みをつけ、先行する米セールスフォース・ドットコムや米グーグルに対抗する。
引用:日経新聞
■マイクロソフト クラウド事業に6万人配置
米マイクロソフトがクラウドコンピューティング事業の基盤整備を急ピッチで進めている。
カギを握る人員配置では7割の社員が同事業にかかわる布陣だ。
70%の社員がクラウドに従事
引用:日経新聞
などなどです。
では、果たしてクラウドサービスでは
“どんな場所で私たちのパソコンのデータが保存してもらえるのか?”
という事でクラウドサービスを提供してる富士通株式会社の“館林システムセンター”が興味深かったので参考に紹介いたします。
こちらが館林システムセンターに送られてくるデータを保存するサーバ室のようです。
引用:クラウドWatch
の一つ一つの扉の中にたくさんのハードディスクが所狭しと入っているようで、
同じような部屋が3階分もあるようです。ハードディスクの量とんでもないですね。
そして次が先ほどのデータを管理する統合管制室のようでして
30人のスタッフが常時サーバーおよび館内の監視を行っているようです。
引用:クラウドWatch
こんな大規模な監視室があることを初めて知りましたし、私は一瞬東京証券取引所かと思いました。
2つ前の画像の“サーバ室”では発熱量がすごいらしく、下のターボ冷凍機は1台で1フロア分を冷却するようです。
引用:クラウドWatch
つまりこのターボ冷凍機が3台はあるという事のようです。
このようにクラウドサービスを提供するのには想像以上に大規模な設備が必要である事がわかりました。
課題になるのが
“いかにしてコストを下げて、これから伸びるであろうクラウドサービスとい市場に挑戦するか?”
のようですがそういった問題を解決する技術開発もされているようです。
■無償ソフトのルーキーに熱視線 IT大手「安い・速い」で採用
聞き慣れない名前のソフトに、いま日本の(情報技術)業界の熱い視線がそそがれている。
複数のコンピューターに処理を分散し計算を高速化するソフトを、NECやNTTデータなど名だたる企業がこぞって開発している。
「脱・大型汎用機(メーンフレーム)」と「分析ソフト市場の拡大」という、業界構造を一変させる変化を感じ取っているからだ。
注目を浴びているソフトの名前は
「Hadoop(ハドゥープ)」。
大量のデータを多数のサーバーで効率的に並列処理させるためのソフトだ。
米ヤフーに所属していた技術者を中心に開発された、設計図を公開したオープンソースソフト(OSS)だ。
現在は米国のアパッチ・ソフトウエア財団が管理・開発している。分散処理により、従来の数百倍の処理能力のシステムを格安で構築できるのが特長だ。
引用:日経新聞
高性能のシステムサーバを使わずに、複数台で同時に処理して処理の高速化を実現するソフトウェアのようです。
このような技術が開発されたいってもどの道、大規模な設備は必要なようですし、こうったクラウドサービスがあって初めて小型のモバイルPC(ハードディスクを搭載しない)などがより生きてくると感じます。
また、
“自分のデータは自分で管理したい!”
そんな気持ちが拭い去れない私ですが、今回の震災で
“せめてバックアップ用にレンタルサーバに保存しとこうかな?”
と最近私は感じております。
ありがとうございます。