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吉田茂元首相の訓示
2011.04.21|iwamura
小生も男の子でありますから、自衛隊や軍隊、もっといえば、戦車やYAMATO、ZOIDOやガンダムに至るまで、愛し生きてきた経緯がございます。
しかしながら、義務教育過程より、戦争のなんたるか、軍隊のなんたるか、自衛隊のなんたるかを学ぶことで、そういったものやそういったみなさまに対し、嫌悪や怒りの念を持つに至り、大人になったことを否定しません。
小生は今も、武力や兵器、人間の暴力といったものに怒りを禁じえない人間でありますが、先日実弟より、来月より原発10キロ圏内における特別任務に就く予定である旨、連絡があり、静かに西麻布で乾杯したものでございます。
以下、吉田茂元首相、昭和32年2月、防衛大学第1回卒業式訓示より
君達は自衛隊在職中、決して国民から感謝されたり、歓迎されることなく自衛隊を終わるかもしれない。
きっと非難とか誹謗ばかりの一生かもしれない。
御苦労だと思う。
しかし、自衛隊が国民から歓迎されちやほやされる事態とは、
外国から攻撃されて国家存亡の時とか、災害派遣の時とか、国民が困窮し国家が混乱に直面している時だけなのだ。
言葉を換えれば、君達が日陰者である時のほうが、国民や日本は幸せなのだ。
どうか、耐えてもらいたい。
自衛隊をつくった張本人の言葉ではある。
しかし、実は本人も極度の軍隊アレルギーであり、サンフランシスコ講和条約(同時に旧日米安保条約)調印の際にも、一切の側近を部屋に通さなかったという逸話を持つ吉田茂先生。
その「耐え難きを耐え」はいかばかりだったか。
今も、耐え難きを耐えて、黙々と作業される自衛隊や警察の方々がいます。
先週16日は山(桜島)もついに動いたよなあ。
肩組んで涙流して歌ってるもんなあ。
やっぱり、歌が魂を揺さぶる力は確実に存在する。
風呂にも入れず毎日活動する自衛隊のみなさん。
昨日のほぼ日では、糸井重里さんも下記のようにコメントを書かれていた。
・思えば、自衛隊の存在について、
賛成反対、いろんな立場があったと思うんです。
でも、その立場を超えて、
被災地で懸命に働いている自衛隊の方々に、
感謝し応援している人がほとんどでしょう。立場って、おかしなものだなぁ。
目の前で助けてくれている人が、ありがたいわけで、
いくら思想信条がいっしょだからって、
なにかの現場で対立してしまったら、
もう味方でも仲間でもないということになっちゃう。
3月10日まで、自衛隊に対して
よからぬ印象を持っていた人が、
あの日から、「ありがとう」と言う人になる。戦争の映画などで、敵に助けられる兵士が出てきたり、
敵国の人に親切にされるストーリーもあります。
ぼくは『大地の子』というドラマが大好きなんですが、
これも、立場を超えた物語です。
立場って、ほんとに、なんなんでしょうねぇ。・自衛隊の人たちも、避難している人たちも、
原発での作業をしている人たちも、
「入浴」できないでいるらしいです。
これは、大きな問題なのだと専門家も言います。
ぼくも、素人ながら、そう思います。お風呂に入るというのは、
徹底的に「ゆだん」できている状態です。
これ以上ないくらい無防備なのが睡眠と入浴です。
この「ゆだん」を、生きることのコストとして、
たっぷりとっているのが、
ふだんの、なんでもない人間の暮らしなんですよね。
入浴ができてない、睡眠が足りてない場所が、
日本からなくなるのは、いつごろになるのかなぁ。
お風呂、入れるといいですね。
みんながあったまって「ゆだん」できますように。「なんでもない日」って、いつも言ってたけれど、
ほんとうに宝物のように思えています。※ほぼ日刊イトイ新聞(4月20日「今日のダーリン」)より抜粋
明日も任務があるからと、弟は早い時間に居酒屋を去りました。
別れ際の、背筋を伸ばした彼の敬礼がとても美しく、兄の眼に映りました。
俺も尊敬しているぞ。
自分も、弊社も、東北で闘うみなさんに恥じないように、本日も励みます。