HOME >
体のIT化 ~人体通信網“BAN”~
2011.04.29|shiozawa
“無線通信”は現在の生活でなくてはならない存在です。
BluetoothやFelicaなどの近距離のものやWiMaxやLTEなど色々な種類のものがありますね。
このような無線技術のなかでも“人体と通信する技術”に特化した医療技術の市場も今後拡大するとして期待されているようです。
■医療機器での応用目指す人体通信網、Bluetoothを凌ぐ技術となるか
人体通信網(BAN:ボディエリアネットワーク)はまだ新しい技術だが、医療機器や民生機器の分野でBluetoothの低消費電力版規格「Bluetooth Low Energy」と競合すべく、取り組みを加速させている。
BANに向けた国際標準規格「IEEE 802.15.6」の支持者らによれば、同規格は2011年中に策定が完了し、2012年に実用化される見通しだという。
この規格に基づくBANはBluetoothとほぼ同じ帯域幅と通信可能距離で動作するが、消費電力や干渉はBluetoothよりも大幅に低くなる。
引用:EE Times
このような医療やヘルスケアなど新しい技術に対して、国際規格が制定されますと一気に、その規格を使った製品が実用化されることが考えられます。
今回の場合は“BANに向けた国際標準規格「IEEE 802.15.6」”でした。
先ほどの参照で出てきました
“人体通信網(BAN:ボディエリアネットワーク)”。
医療やヘルスケアなどに向けた,非常に近距離の無線通信ネットワーク事を言うようです。
引用:Tech-On
このように人の体内に様々なセンサを埋め込み、リアルタイムに体の情報を無線通信で確認する事が出来るようになるかも知れないようです。
将来的には携帯電話に自分の体の情報がリアルタイム表示されるようになるのでしょうか。
特に上の図の様にウェアラブルタイプなら、体に張ったり、服につけたりするだけで、体の情報がリアルタイムに得られるので、普段の体を確認するのにも非常にいいと思います。
このBANとは異なる接触型の通信方法で
人間自体をケーブルとして利用して通信する技術
の技術開発も進んでいるようです。
例えば、机のパソコンに手を触れるだけで、体を通じてウェアラブルコンピュータにパソコンのデータを転送したり、冒頭のように握手するだけで、お互いのウェアラブルコンピュータのデータがやり取りできたりと、ケーブルや無線を使わないで、人間の体を利用して自由自在に様々な情報をやり取りしてしまおうというものです。
体を伝送路として使えば、人々が意識することなく、より簡単に、情報のスムーズなやり取りを実現出来ます。
引用:NTT東日本
商品を持っただけで金額がわかったり、購入できたりと応用の仕方であらゆる事に使えそうな技術で実に面白く感じます。
聞いただけで将来性を感じる技術ですし、
実際に下図のようなポジティブな予測を出している市場調査会社もあります。
今回のBANに向けた無線通信の国際規格化を足がかりに携帯電話やタブレットPCにもBANの機能やアプリケーションが搭載されていきそうな気がします。
世界のIT化だけではなくて人間の“体”のIT化も進んでいきそうですね。
ありがとうございました。