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「狼と安心料」…原発関連の安全神話とメディアコントロール

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2011.05.10|iwamura

ということで、WSJ(ウォールストリートジャーナル)でも報道されたようです。

中部電力、浜岡原発の全面停止を決定。

海江田万里経済産業相は9日、政府による浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の運転停止要請を中部電力が受け入れたことについて会見し、浜岡原発に大規模津波が襲来するおそれがあるとの切迫性という特別な状況を踏まえたとし、他の原発は切迫した状況にないと説明した。文部科学省などの調査で、30年以内に大規模地震が発生する確率が8割以上と高いことを重視したとしている。

ロイターより抜粋

「他が大丈夫」かどうかはわからないけれども。

そもそも、今回はいわゆる

「狼が来るぞー!」(原発反対論者)

「来ないじゃねえかよ」(一般市民)

という図式が

「狼が来るぞー!」

「ホントに来た!」

というものになってしまっていたのであるが、しかし、狼がもっとも来そうな村の、しかも狼が飛び越えられそうな柵しかない牧場が一時閉鎖されるのは、これは大きな前進ではないだろうか。

以下、切込隊長ブログで表題の件、アカデミックに書かれていたので以下抜粋。

「嘘をつく子供」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%98%98%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8F%E5%AD%90%E4%BE%9B

嘘をつく子供(反原発知識人)が「狼が来るぞ」(原発は危険だ)という。それなりの騒ぎ(安保、反核運動)になったのだが、狼は来ない(原発には何事も起きない)。何度も騒ぎを起こしているうちに、村人は嘘をつく子供の言葉をあまり信じなくなった。

ある日、嘘をつく子供の言うとおり、狼が本当にやってきた(原発が爆発して、放射性廃棄物が巻き散らかされた)。村人の大事な羊は喰われてしまう(大地が放射性物質に汚染される)。

物語はここで終わるが、現実はここから始まる。

なぜ、嘘をつく子供は嘘になったのか。

警鐘を鳴らしても、現実化しなければそれへの対策は徒労に終わる。我が国の反原発運動はいろいろと意義もあったが反政府運動と結びつくなどして国民からの運動への信頼を得ることはついにできなかった。

一方で、狼は来ない派の村人は、狼は来ない前提で羊を飼った。柵を立てたり歩哨を置いたりして狼が来る対策をするコストよりも、村人に狼は来ないと信じさせるコストのほうが安く上がり、多数派を作りやすかったのだろう。

しかし、現実には狼は来た。

結果的に、反原発知識人の物言いが当たったわけだが、なぜ反原発運動は東京電力や経済産業省の体質を変えるに至らず、最悪の結果になってようやく振り向かれるような事態になったのか。

本来の外部的なチェック機能はマスメディアの役割でもある。充分機能しただろうか。

「川端幹人氏(riversidecry)による電力会社の広告についての発言」
http://togetter.com/li/124748

個人的には、東京電力が大口スポンサーなのは事実として、テレビ各局の報道に東電の報道を押し留めるような圧力をかけ放題だとは思わない。

それ以上に、東京電力の抱えていた他の問題、例えばもんじゅの件なんか最適だと思うが、政府関係者やマスコミの人にとってはほとんど暗黙の諒解になっているほどヤバい話である。

でも報じられない。

何故か。

報道を行って、仮に東京電力から異議をぶつけられて、あるいは巨額の訴訟を起こされたとき、耐えられるだけの証拠集めができるのかというハードルだ。調査報道の限界の部分があるのだろうと思う。

ネット時代になって、大きな事件を扱う体力がなくなって、むしろ社会の自浄作用は失われ、脊髄反射のような論説で一喜一憂する傾向が顕著になった。

で、本来の嘘をつく子供は昔ながらの手法でまた左翼同士が団結して、反核を御旗に反政府運動と連結してしまって収拾がつかなくなり始めている。

切り込み隊長Blogより抜粋(部分)

「狼が来たらまずいから、この牧場は閉めよう」と叫ぶことは重要。

来る可能性は、高いムラなのだから。

ただし。

「狼が来るかもしれない牧場の閉鎖問題」は、反政府運動と結託しての、消費税反対や国旗掲揚反対、総理大臣交代と一緒に叫ばれるものであってはならないのだ。

本当に危険な狼出没可能性の話は、皆の耳に届かなくてはならない。

届かない叫びが「嘘」と処理されてきたのが我が国の歴史だった。

それでもしかし。

今回まずひとつ、危険度の高い牧場が閉められた。

大きな、前進であろう。

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