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JALの新しいロゴマークについて。

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2011.05.26|iwamura

JAL(日本航空株式会社)さんのロゴマークが新しくなっておった。

新しくというか、昔に戻ったと言うか。

記者会見で大西賢社長は、

「創業当時にあった、『自ら切り開く挑戦の精神』、つまり初心に立ち戻る。この意を込めた。かつて鶴丸は、国際社会で挑戦と成長を続ける日本の品格・信頼感、パイオニアスピリットを象徴するものだった」

と狙いを語る一方、

「今、鶴丸を採用することは、過去への回帰や、復古調の印ということでは決してない。『再生』ではなく『新生』JALをつくっていく、この思いをロゴマークに込めた」

とも述べた。

また、10年末に整理解雇されたパイロットと客室乗務員(CA)計146人が、解雇は無効だとして地位の確認を求めて1月19日昼に東京地裁に提訴した問題では、稲盛和夫会長が

「私自身も、『何とかならないか』と自問自答したが、一度した(更生計画の)約束を反故にすることは再生のためにプラスにならない。訴訟になっても、誠意をもって皆さんと話していきたい」

などと理解を求めた。

※Jcast newsより抜粋(部分)

「鶴丸」はロゴデザインとしては秀逸だと思う。

確かに今までのヒゲみたいなやつはどうかと思っていた。

我が飲み友達(?)である篠塚正典大先生は、下記のロゴをデザインした大家であるが、

小生が過去、「それじゃあ先生が個人的に一番カッコイイCIはなんですか」と聞いた時には、

「やっぱり『鶴丸』か『アップル』じゃないかなあ」

と言っておられた。

※確かにアップルもロゴいいよな。

ただ、企業ロゴは、あくまでロゴにすぎないわけで、再生にともなってロゴを変えるのは理解できるのだが、鶴丸は御巣鷹山の垂直尾翼もコレだったから個人的には釈然としない。

下記は法政大学先生の考察。

会社更生手続き中の日本航空(JAL)が、ロゴマークの変更を検討していることが分かった。社内にはかつて使用していたロゴマーク「鶴丸」を復活させてはどうかという意見もあるという。(後略)

詳しくは、ネットでの配信記事を読んでいただきたいが、まずは、わたしが知る限りで、現在のロゴマークが登場した背景を説明してみたい。
旧ロゴ「鶴丸」マークがモデルチェンジした年度は知らない。しかし、CI(コーポレートイ・ビジュアル・アイデンティティ)を手がけたのは、ブランドコンサルティング会社「ランドー社」であることはまちがいない。ランドー社は、ブランド論でもしばしば登場する米国西海岸のCIコンサル企業である。
簡単にいうと、当時の日航経営陣は、CIの運動を、海外のエアラインと同じ土俵で、国際的に競争するための跳躍台と考えたわけである。
当時(たぶん、1980年後半~90年中ごろ)の状況から判断するに、時代背景的には間違ってはいない判断だった。完成したJALのロゴも、デザイン的にはシンプルでモダンだった。それ自身は、正解である。しかし、問題はその後に起きた。
JALを現在の破綻に追い込んだ遠因のひとつは、「東亜国内航空(日本エアシステム)」との「対等合併」であったと思う。合併そのものの失敗ではない。せっかくの合併を「企業再生」に活かすチャンスを逃したことである。実は、その象徴が、ロゴマークの「汚染」だとわたしは考えている。

ロゴマークの変更は、社内組織の動きや経営陣の考え方を強く反映するものである。会社をどのように運営したいのか、どのような方向性にもっていきたいのかを示している。

JALが経営破綻と失敗の歴史から逃れるには、「日本航空」のアイデンティティに戻るべきである。日本のフラッグシップエアラインとしての「誇り」を取り戻すべきである。現在(今年2月までの)のマークは、経営の舵取りの失敗と汚れたブランドの象徴である。だから、いったんは廃棄したほうがよいだろう。
多少のお金を投じるのは仕方がない。復活にプラスになるのであれば、数億円のお金をブランド再生に投じるのは、帳尻が合わないわけでもない。
従業員の意識改革をするには、まずは形から入るべきである。いくつかの条件はすでに変わっている。パイロットの給与も世間並みになった。それが普通なのだと思う。痛みを伴ってはいるが、JALに関しては、再生の条件が整いつつあるのだ。

Kosuke Ogawa blogより抜粋

まあ、ワリと肯定的に、かつアカデミックな考察とともにさすが大学教授大先生はスマートだ。

。。。

仲間がパイロットをやっているのだが。

もう残業残業また残業らしく、人的ミスについては、一緒にいても、携帯で連絡網が回ってきて「注意せよ」が日常茶飯事になりつつあった。

黒字も大事。国が助けての再生。企業は利益。

頑張ってる人間も大勢いることは理解する。

金をかけない、コスト削減による新CIを考えたら「じゃあ昔のもう1回使えばいいじゃん」という結論だったのかもしれない。

ただ、御巣鷹の悲劇を、当時と同じロゴマークで繰り返してほしくない、ただただ、俺はそれだけだな。

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