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「ヤクザと外国人に人権はないと教えられた」について。
2011.05.28|saito
「ヤクザと外国人に人権はないと教えられた」 元検事が暴露した驚くべき「新人教育」の実態。
齋藤です。
本日は、検事の驚くべき実態についてです。
冤罪事件として知られる佐賀市農協事件に関与した元主任検事が2011年5月23日、東京都内で開かれたシンポジウムに出演し、検察内部の驚くべき新人教育の実態を生々しく語った。「ヤクザと外国人に人権はないと教えられた」「検事が勝手に自白をしゃべって、それを被疑者に署名させるよう指導された」と過去の経験を暴露したうえで、「このような教育を受ける間にそれが当たり前だとなかば思うようになる」と、ゆがんだ教育の恐ろしさを語った。
古巣を告発する発言をしたのは、元検事の市川寛氏。2000年に発生した佐賀市農協事件に主任検事として関わった際、事情聴取した元組合長に対して「ぶち殺すぞ!この野郎!」と暴言を吐いて自白を強要。元組合長は背任容疑で起訴されたが、自白調書の任意性が否定されて無罪となった。その結果、市川氏は厳重注意処分を受け、検事を辞職することになった。
※市川寛氏
2005年に検事をやめ、現在は弁護士として活動している。
最近になり冤罪が証明されるニュースも増えてきました。
まだまだこういった現状があるという事を認識しておかなければいけませんね。
さて、具体的にはどのような指導を受けていたのか?
市川氏は1993年に横浜地検に任官したが、1年目のとき、先輩検事から「ヤクザと外国人に人権はない」と教えられたという。「その先輩が言うには『外国人は日本語が分からないから、日本語であればどんなに罵倒してもいい』ということだった」。さらにその先輩検事は「ある外国人の被疑者を取り調べたときに、千枚通しを被疑者の目の前に突き付け、日本語で罵倒した。こうやって自白させるんだ」と、市川氏に自らの経験を語ったという。
また3年目には、ある上司が自白調書の取り方を伝授してくれたが、それは検事が勝手にしゃべって調書にしたものを被疑者に突き付けて、署名させるという方法だったという。もし被疑者が署名を拒否したら、どうするのか。「被疑者が抵抗したら『これはお前の調書じゃない。俺の調書だ』と言え、と上司に教えられた」と、市川氏は当時を振り返った。
「このような教育を受ける間にだんだん、それが当たり前だとなかば思いそうになる。そして8年目のとき、自ら絶対にあってはならない暴言をはき、事件が無罪になり、辞職することになった」
このような指導が長年続いている事に正直、ショックを受けます。
ただ、本当にこういった実態だったのかは、内部の人間にしか真実がわかりません。
全ての方が同じではないと信じたいです。
※上記にも出てきました「佐賀市農協事件」の詳細です。
佐賀市農協事件
過大な担保評価で組合員の業者に融資し農協に損害を与えたとして、
背任罪に問われた佐賀市農協元組合長S被告(74)の判決公判が29日、
佐賀地裁であり、坂主勉裁判長は「違法な融資に当るとの認識も、自分や業
者の利益を図る目的があったとは認められない」として、懲役2年の求刑に
対し無罪を言い渡した。事件は内部告発を基に佐賀地検が独自捜査。担当検事がS被告に「ぶっ
殺すぞ、お前」など暴言で脅して自白調書を取ったことが公判で明らかにな
り、地裁は自白調書4通を証拠採用しなかった。S被告は公判当初から「不
正融資の認識はない」と無罪を主張していた。
検事は異動先の横浜地検で厳重注意処分を受け、同日退職した。※新聞等記事紹介より(平成16年1月30日佐賀新聞掲載記事)
無罪にならなかったら冤罪。。本当に怖い事です。
いつ自分に降りかかってくるか、わかりません。
こういった事に限らず、真実をねじ曲げられる事は、
いろいろな場面でありますが、負けないように強くありたいものです。
検事といえばこれですね!
HEROの久利生検事いい役だったよな~
児玉清さんのご冥福をお祈り申し上げます。
今後とも宜しくお願い致します。