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松本復興相の発言とそのテンマツについて。
2011.07.07|iwamura
まあ、表題の件、どうでもいいと申しますか、メディアで沸くほどチマタでは騒がれておらず、「なんだか可哀想だよな」という感想につきます。
例えば厳しい意見だとこちら。
「どうして、この発言で、大臣が辞任しなければならないのか、よくわからない」という印象を抱いたであろう。
問題は発言のコンテンツにはないのである。
発言のマナーにある。怒鳴りつけられたり、恫喝を加えられたりされると、知性の活動が好調になるという人間は存在しない。
人間が目の前の相手の社会的能力を低下させることによって獲得できるものは一つしかない。
それは「相対的な優位」である。
動物の世界における「マウンティング」である。それ自体はいいも悪いもない。
ひとつの政治技術である。
それが有効であり、かつ合理的である局面もあり、そうでない場合もある。
今回彼が辞職することになったのは、政府と自治体の相互的な信頼関係を構築するための場で、彼が「マウンティング」にその有限な資源を優先的に割いたという政治判断の誤りによる。※内田樹の研究室~暴言と知性より抜粋
大事な局面での彼の非効率な振る舞いがマイナスだったと。
まあ、肝に銘じないといけないご意見だが、彼が辞める方が効率が悪い説もあるよな。
もちろん、ネタとして笑い飛ばしている御仁もいらっしゃるわけで、それぐらいでちょうどいいのかも知れぬ。いちいち怒るようなことではないような気もするのだ。
燃えよドラゴソ ミスター復興相・松本龍氏、見事に燃え尽き電撃辞任
菅政権も大事な御仁を失ってしまったようです。松本龍復興相があっさり陥落してしまいました。こういう貴重なネタ要員はいきなり処分せず、各方面からさまざまつつき回して面白発言をどんどん引き出し座布団を与えて富士山を超える高度まで持ち上げて珍重するべきで、個人的には際立って無粋な結末であり残念と思うところであります。
なんか辞任の言葉も振るってます。「チームドラゴンは無能な私を除いて最高のチーム」とか。なんだ、チームドラゴンって。
「チームドラゴンは無能な私を除いて最高のチーム」辞任会見要旨
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110705/plc11070510480016-n1.htm松本氏の件で、なぜかアカが突撃してきて延焼しているのも香ばしいわけですが。
koike_akira 小池晃
http://twitter.com/koike_akira/status/87711419822379008
[引用]松本龍大臣の発言は内容も口調も人間として最低。大臣はもちろん国会議員の資格なし。「書いたら終わりだぞ」というマスコミ恫喝は、部落解放同盟の地金が出たものでしょう。もちろん批判はされて然るべきと思いますけれども、部落とか今回は一応無関係だと思うんですよね。共産党は怖いものなしなので言いたい放題でかっちょいいです。私ももう少し見習いたいと思います。
とにかく今回の件はダイナミックすぎるところなんですけど、一連の流れで言うと<7月3日>宮城県知事に対して無礼な振る舞いをし、マスコミに対してオフレコ強要。7月4日にドラゴン開き直り。 「(態度も発言も)問題ない、辞めません」その翌7月5日に松本龍氏が辞任の意向。速い。速すぎる。本当に松本龍氏の一件は仏恥義理であります。
一連の話の中で、とびきり笑えたのは「私B型でちょっと短絡的」と釈明したフレーズですね。しかも、普段はめったに群れないB型人間がいっせいに反応して地鳴りのようになったという。茂木健一郎せんせもお怒りです。さすが、日ごろからデタラメ(ry な茂木せんせ、仰ることが違いますね。
九州人とB型を敵に回した松本大臣「私B型でちょっと短絡的」発言
http://blogs.itmedia.co.jp/sakamoto/2011/07/blood-type-b-ddcd.html
http://twitter.com/kenichiromogi/status/88004912696401920
[引用]「B型で短絡的」だとさ。大臣が、根拠のない疑似科学である「血液型人間占い」を信じている時点で、失格。A型はこうだとか、B型はこうだとか、よくそんなデタラメを信じて思考停止できるよな。あきれるぜ、全く。※やまもといちろうBlogより抜粋(切込隊長Blogじゃなくなりました)
批判をネタにするぐらいでちょうど良い。
※つーか、共産党も茂木さんもなんとかならんもんかね。
いや、頑張ってたと思うんですよ。松本先生も。
暴論かもしれないけれども、じゃあお前今から復興相やれって言われても、重すぎておれじゃできないもんな。
サッカーボール蹴ったり、時にオカシナことも言っちゃったり。でもさ、普通の精神じゃできませんよ。「復興相」だぜ。
怖いけれど、怖がる自分を説き伏せ、奮い立たせて、無我夢中で頑張ってた結果だと思うんだよな。
いろんな意味で、彼は能力が足りなかったのかもしれないが、しかし、馬鹿でもいいと俺は思うんだよな。頑張る人間を、数回のミスや発言だけで切ることのほうが、問題のような気がする。
「揚げ足取りと総スカン」
おれはこっちの方が、冒頭の「マウンティング」なんかより、よっぽど日本人の問題的側面だと思うぜ。
「許す」ことはひょっとしたら神様の仕事なのかもしれないけれども、「許す努力」は人間の愛の仕事だと思うのだが、どうだろうか。