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林業は儲かる!?
2011.07.08|shiozawa
“林業”と聞いて、
時代遅れだとか儲からないといった印象をみんなが持つかと思います。
しかし最近、
“日本の林業は儲かる”
といった面白い予測が多く出ているようです。
■「今後40年間は有望」説も 持続可能な日本の“もうかる”林業
日本で林業が「もうからない産業」の代表格のように言われて久しい。
1950~60年代は戦後復興と高度経済成長を支える花形産業だったが、60年代後半になると状況が一変。
安い外材の輸入に押され、人件費の高騰とともに、きつい作業を嫌う若者の増加で就業人口が減り、もうからない衰退産業になった。こうしたストーリーが「常識」として定着していた感がある。
だが、近年、こうした常識を覆すような研究や事例が相次いで浮上し、林業関係者や森林を守る非営利組織(NPO)などで議論の的となっている。
その内容を精査すると、日本の林業は今「もうかる林業」へ生まれ変わる転換点にあるのかもしれない、と思わせるものが多い。
そんな議論の最先端を垣間見たのが6月9日、「我が国の森林・林業再生をいかに進めるか」をテーマに東京で開かれた「震災復興支援フォーラム」だった。
「現在の日本には60億立方メートルもの森林蓄積がある。
世界最大の林業国、ドイツの2倍もの規模で、我々は宝の山の上にいるようなものだ」。
基調講演をした内閣官房国家戦略室の梶山恵司・内閣審議官は、日本の山林の有望性をこう説明した。「日本林業はよみがえる」という著作もある梶山氏は、4月に公布された改正森林法で推進する「森林・林業再生プラン」の策定などに携わった森林・林業問題のスペシャリストだ。
しかも、日本の木材は必ずしも高いわけではないらしいです。
国産材で最も一般的なスギ丸太材の1立方メートルあたりの価格は90年以降、流通量の多い米国産ツガ丸太材に比べて安く推移している。
つまり、コストにもアドバンテージがあるようです。
ちなみに林業は一次産業なので、発展途上国の産業かと思われます。
実はそれは全くの勘違い。
むしろ先進国が林業をリードしています。
■林業は途上国の産業という“ウソ” 労働集約から機械化へ転換する時期に来た
林業は先進国でないと成立するのが困難な産業である。 実際、世界の木材生産および木材加工の3分の2は先進国(北米、EU=欧州連合=およびオセアニア)におけるものである。
残り3分の1は発展途上国やロシアだが、その多くは原生林伐採などによるもので、必ずしも持続可能な森林経営が行われているわけではない。
植林・収穫を繰り返すことによって持続的に林業を行う基盤を構築しているのは、基本的に先進国なのである。
しかも、先進国における木材生産は1990年代以降、増加してきている。
特に欧州では、1992年から2006年にかけて、増加率は4割にも達するほどである
引用:Gooニュース
先進国は林業が盛んである事と、なぜか日本だけおかしな方向に進んでいることが
一目でわかります。
このことからも、物価高によるの高コストが問題のわけではないようです。
また、日本の林業が衰退して四半世紀以上経過している間に、
木材を加工する技術も驚くほど進化しています。
引用:YouTube
作業者一人で、1本の木から丸太にするまでほんの数分!
とにかく速くて、あとは運ぶだけです。
これなら昔みたいに人件費高騰を問題にする必要はなさそうです。
経済発展の象徴である、2次産業や3次産業。
ですが、これからの時代、継続的かつ安定的に国を維持するには1次産業も大切。
現与党は数年前にこんな事も言っておりますし。
製紙原料やバイオ燃料へ廃材を有効利用したりと、先進国らしい林業の発展を計画するべきではないでしょうか。
1次産業の泥臭いイメージを払拭する若者が魅力的と感じるようなビジネスモデルを構築してほしいです。
ありがとうございます。