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真の永平寺の力を見よ!
2009.01.25|umiushi
こないだ「腹いせにシャッターに塩まいてサビさせた住職」のニュースを引っ張ってきましたが、話の流れでリンクした永平寺の公認サイト(公式ではなく)がなかなかすごい。
さすが鎌倉時代から続く曹洞宗大本山だけあって、質量ともに圧倒的な内容でした。わたくしごとき俗塵まみれまくりの人間が読んでいいのかと思うくらいに。
写真は転載禁止らしいので、他から引っ張ってきました。
すべての宗派が一緒ではないのでしょうが、ここで修行する雲水の日常がすごすぎる。俺絶対無理。
(トップ左上の「曹洞宗 大本山 永平寺」→「永平寺の機構と一日の生活」より)
入山のときからすでに激しいらしく、しょっぱなから
入門を請うてもすぐには相手してくれず、真冬に数時間放置プレイ
とかどうなのよ。
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まず起床が3時半(冬は4時半)。この時点でもうオウチ帰りたくなりますが、
洗面版(せんめんばん)が三打される間に、雲水たちは後架(ごか)の洗面所で如法(にょほう)に洗面を済ませる。白山水より引かれた清らかな水で、偈文(げもん)を念じながら歯を磨き、目、鼻、口、頭、 そして耳の裏まできれいに洗う。使う水の量はおけに一杯。ぜいたくは許されない。
だそうで。続けて座禅ですが、
僧堂内では堂行(どうあん)と直堂加番(じきどうかばん)が驚策(きょうさく)をもって、眠っている僧の右肩を打つ。その鋭い響きは堂内の空気を一変し、緊張がみなぎる。梵音(ぼんのん)の空間を清らかな谿声(けいせい)が流れる。
嗚呼、やっぱり・・・
修学旅行で京都に行ったとき、体験座禅の際に驚策で打たれてみましたが、あれをガチンコで毎日食らうと考えるとメマイがします。
それが終わると皆さん集まって朝課、行鉢(朝食)と続くわけですが、その朝食のメニューがこちら、
この時、浄人はお粥、香菜、胡麻塩をもって僧堂に入り、作法通り応量器に盛る。盛り終わると維那の戒尺(かいしゃく)の合図で五観の偈が始まる。
・・・おかわりもあるらしいのですが、それにしても精進料理。おかゆにゴマシオとおしんこですぜ?
その後、拭き掃除などの作務があり、それが終わった時点で朝の7時半から8時。
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で、色々あって、就寝は夜9時ころ。これは発狂するわ俺。
・・・母方の菩提寺が曹洞宗なのですが、あの住職もこういう修行したんだろうな、と思うと、次からはきちんとご挨拶するべきですな。
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永平寺は「修行の場」ということが強く打ち出されており(たとえば修行僧の撮影禁止)、そのため公式サイトを作らない方針なのかもしれません。曹洞宗の公式サイトはあったんですが。
もっともこんな生活じゃ公式サイトつくるヒマないわな、と思ったんですが、
ふと検索してみると、善光寺にはありました。
このお寺なにがすごいって、無宗派。なぜなら宗派ができるより前(七世紀)から存在するから。上には上がいる、という表現が適切かどうか、もう想像がつかん。
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*不真面目なご紹介に見えるかもしれませんが、僧門を揶揄するつもりは毛頭ありません。普段どおりの書き方でないと平静が保てない、というのが正直なところです。