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「匿名でいい仕事」が基本/山下達郎が語る仕事
2011.08.09|iwamura
山下達郎さんが好きです。
アメリカ横断ドライブ一人旅をやったときに、いつも明け方にかけていました。
氏の曲は、「ワクワクと元気が出ます」ね。
さて、新しいアルバムの宣伝も兼ねて(?)ですが、彼の仕事論に静かに爽やかに感動した朝であり、下記抜粋します。
曲作りは苦しいが
妥協だけはしない何のために音楽をやるのか、表現者としてどんな音楽活動をしていくのか。僕はそうした自分に対する問いかけを常にしてきました。功名のためとか、金もうけの手段として音楽を選んだわけではないがゆえに、自分の表現の必然性を自分なりに考えて生きてきたのです。
新人バンドなどがよく説得される言葉が「今だけ、ちょっと妥協しろよ」「売れたら好きなことができるから」。でもそれはうそです。自分の信じることを貫いてブレークスルーしなかったら、そこから先も絶対にやりたいことはできない。やりたくないことをやらされて売れたって意味がない。そういった音楽的信念、矜持(きょうじ)を保つ強さがないとプロミュージシャンは長くやっていけないのです。
黙って真面目に
働く人こそ仕事人だ僕はアーティストという言葉が好きではありません。知識人とか文化人といった、上から目線の「私は君たちとは違う」と言わんばかりの呼称も全く受け入れられない。名が知られていることに何の意味があるのでしょうか。市井の黙々と真面目に働いている人間が一番偉い。それが僕の信念です。
昔からハワイやアジアなどの海外公演の誘いがたくさんありましたが、全く興味がありません。そんな時間があったら、日本のどこかで真面目に働いているファンのために演奏し、歌いたい。それが僕に課せられた責務だと思っています。
指物師が尺も何も使わずに目分量で切って、ビシッと寸分違わず枠をはめるとか、グラインダーの研磨の火花でアンチモンが何%入っているか分かるとか、本物の職人技を見ると心底感動します。きっとそういう職人たちは有名になることにはこだわりがないでしょう。人の役に立つ技術を自分の能力の限り追い求めているだけ。それが仕事をする人間の本来の姿だと思います。
僕も姿勢は職人です。作った曲が誰かに喜んでもらえればそれでいい。この社会は職種に関わらず、懸命な仕事人の働きによって回っていると思います。(談)
※asahi.com~仕事力より抜粋
広告と言う仕事をやっていると、もちろんそれは自社のことでもそうなのだが、名前を出すとか、目立たせて売るとか、そう言う仕事多いですから、考えさせられます。
でも、仕事人の懸命の働きを、上手に伝えるのも、我々のような職種の「仕事」であるとも思います。
さて、論より証拠の山下さん6年ぶりアルバム「Ray of HOPE」(希望の光)特設サイトこちら。
2011年ライブスケジュールこちら。