HOME >
人工衛星が落下 ~危険性は3200分の1~
2011.09.23|shiozawa
リアルタイムな話です。
20年前に打ち上げられた“人工衛星”が近日地球に落下する予定だそうです。
■人工衛星落下は米時間23日、NASA
重量6トンの使用済み人工衛星UARS(Upper Atmosphere Research Satellite)が今週後半にも地球に落下すると発表していた米航空宇宙局(NASA)は21日、落下日を米国時間の23日と予測し、ウェブ上で発表した。
大気圏に突入する時刻と場所は現時点では予測不能で、落下の12時間前、6時間前、2時間前に、予想される落下時刻と落下点を発表するという。
ただし、2時間前であっても、落下時刻で25分以上、落下点で最大1万2000キロの誤差が生じてしまう恐れがあるという。
引用:AFP BB News
その衛星の落下地点のあいまいさが怖いところ。
破片の落下場所は特定できていないが、今のところ日本を含む北緯57度から南緯57度の広い範囲が対象となっている。
NASAは、人口密度などをもとに計算し、破片が誰かにぶつかる確率は3200分の1と推計した。
とのことなので
世界地図に落下する可能性のある範囲を書いてみました。
<赤の横線の内側が落ちる可能性のある地域です>
本当に日本はスッポリで、ほとんどの国に落ちる可能性があるようです。
しかし、危険性は確率から考えると非常に低いようです。
また、
NASAの試算によれば、機体の大部分は大気圏突入時に燃え尽きるものの、最大158キロ・グラムの構造物を含め、部品26個(計532キロ・グラム)が燃え残り、地球上へと落下する。
とのことなので、昨年6月に地球に帰還して大変話題になった小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還のようなものが見られるのかもと期待してしまいます。
<はやぶさの帰還>
引用:カラパイア
そこで少し疑問に思ったのが
どれだけの数の人工衛星が地球の周りを回っているのか?と。
これまでに世界各国で打ち上げられた人工衛星は2009年3月時点で6000個を超えていますが、地上に回収されたものや、高度が下がって落下したものを除いても、周回中の衛星は約3000個以上あると言われています。
またロケットの機体や、アポジモータなど人工衛星以外にも地球の周りを回り続けているものとしてスペースデブリ(宇宙ゴミ)がありますが、直径10cm以上のものについては、地上のレーダで監視されています。
私の想像をはるかに超える数の人工衛星が地球を周回していました。
近年、新興国が台頭してきて、益々宇宙開発が進むと思います。
それと共に、よりたくさんの人工衛星が宇宙へと飛び立ち、地球の周りをグルグルと回るでしょう。
そうすると確率問題ですが、近い将来宇宙で衝突事故が発生するのではないかと心配してしまうのは私だけでしょうか?
現時点では
世界の宇宙機関の間では、スペースデブリ(宇宙ゴミ)に今後どのように対処するかを検討しているところ
とJAXAのHPには記載されておりましたのでまだ罰則制のある決まりがないようです。
“自分で出したゴミはすぐに自分でちゃんと捨てる”
といった宇宙法がはやくできる事を期待します。
ありがとうございます。