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「切腹」~最近気になる映画の件。

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2011.10.18|iwamura

最近、忙しい忙しい病にかかり(齋藤のまね)、ついに身体に変調をきたす、

という20代では経験したことの無かったフィジカルな壁にブチ当たり、多少、ショックを受けている。

古くはイソップ童話から、戦国武将の戦訓に至るまで、人生における蓄えやその器(うつわ)的視点における考え方は存在しており、それは重要である。

我々は常に生老病死の苦しさからは逃れられず、その際にも人間的器や大きさというものは、自分自身を助ける、いちファクターになるだろうことは間違いない。

だが本来、人生とは器にものを満たしたり、詰め込むべきものであったのだろうか。という論点も、また一方において成り立つ。

人は、パンのみに生きるわけではない。

どうしようもなくさびしかったり、打ちひしがれたり、それはある日突然訪れて、我々を襲うことがある。心にぽっかりと、器にぽっかりと、穴のあく事がある。

飯が食えないとか、好きな仕事ができるだとか、そうした事と共に、また一方において、命の根源的なレベルで、ひとは生来の生き物としての感情を持って、哀しさに押しつぶされたり、眠れない夜に襲われることが在る。

それが人間である我々の、愛ある所以のような気もする訳なんですよね。

しかしそのぽっかりと空いた心の穴から、自由に拡がる世界を見つめ、未来に、可能性に拡がる、その美しい絵みたいなものを、大きく描く事ができたらなあと、夢見ている現在です。

と、そうだそうだ、映画の話であった。

今日は2つ。

①「ワイルドスピードMAX」

うわ~ハズカス!

新作の宣伝でtv放送していたのだが、見事につかまってしまった。

しかし内容はなかなかに、「マッソーなアメリカ!」で大変バカで気持ちが良い。

古くはシカゴ市全域を使って撮影された「THE BLUSE BROTHERS」にその源流を見ることができるが、思えば、銃を撃ちまくり、パトカーがひっくり返りまくるアメリカ映画を見なくなって久しい。

あの頃は、時代も明るくウカれており、とにかく額に汗して一所懸命働きさえすれば、常に幸せな未来が約束されているような、そんな気がする、最期のウツクシイ時代であった。

そんな時代遅れなガソリン垂れ流しのアメ車マッスルカーを改造しまくり、主人公は運転する。もちろん「ワル」。車窃盗団のアタマ(笑)。

愛するパートナーがいるわけです。結婚しようと言われている。

だが、賞金首の彼はベッドに彼女を残し、新たな仕事へひとり旅立つわけです。

西海岸へ移っての初仕事結果も上々。すると、彼の携帯にかつての部下(愛する彼女の妹分)から突然電話が。

「ここには電話してくるなって言っただろうが。」

「ドミニク。レディが殺されたの。。。」

おいおい!マジすか(爆)!

という、アウトロー西部劇を、現代の改造車とパソコンと携帯電話で進行させる、極めてアメリカンナウなオハナシ。

笑ったのだが。

主人公の理解者であり弟分がFBIにいるのだが(主人公の妹の彼氏)、彼が運転する車は日本車の日産スカイラインGT-Rであり、主人公に一方的に惚れてる、敵対組織のヨーロッパ英語なまりのエロねーちゃんはポルシェに乗っているという、アメリカ人の各国家イメージが、役者や車に投影されており、大変興味深い。

おそらくアメリカではメキシコ系の中~高生ヤンキーが夢中になる映画なのだろうが、「強きアメリカ」の回顧主義的作品として、特筆に値すべき内容であった。

さてもう1本。

予告を見ていてガマンができなくなったので。

②「切腹」

こっちは先週公開された「一命」のほう。

「海老蔵かよ!」というのがまず小生の第一声であり、これは映画を愛する人間としては、現場検証に行かねばならないレベルであると思っている(マジで)。

オリジナルはその名の通り「切腹」の話。

そもそも切腹って、オマエラかっこいいものだって思っていなかったか?武士の潔い切腹とはいかなるものなのか、ホントに解ってるヤツはいるのか?!

ということを、全世界に問いかけてしまった、オリジナルは異例の問題作なのである。

あなたが今、想像しているような切腹映画ではない。

それは後の「二百三高地」にも見られる部分でもあるが、本作は、本来無宗教であるはずの我々日本人が持つ「死への畏れ」に対して、真正面から向かい合った作品であり、我々日本人が命をかけて闘う際の、心のよりどころとは何なのか、どこであったのか、という事を鋭く描き切った作品であるのだ。

オリジナルは、

当時脂の乗り切った三國連太郎が彦根藩の偉くて悪いやつ!

彦根藩の手下にこれまた悪い丹波哲郎!

そこへ乗り込むのが無名塾創立者でもある、若かりし日の仲代達也!という豪華キャストでお贈りするものであり、舞台も基本、三國と仲代の回想シーンと会話で進行するという、極めて異質な撮り方をする、伝説の名作であるのだ。

これ海老蔵センセはホントなんとかならんもんですかね。

見た目にはかっこいいかもしれんが、ホントに君にできるのかね。

テキーラ問題の際、言い訳せずに「俺もボッコボコに殴り返してやったんだもんね。」ぐらいのことが言えていたら、俺もあなたを好きになったのかもしれないのだが。

※まあでも、「コ○インがパンツに入ってたんだよね。」等まで正直に言ってしまうと、現在の芸能・テレビ界からは抹殺されてしまうと思われるので、そっちは内緒にしといたほうがいいと思うぞ。

とにかく、リバイバル版もいろんな意味で問題作になりそうな気はする。

以上、心にぽっかり穴の空いた主人公たちのタタカイについて、見つめる映画を2つご紹介してみました。

我々にとっての「拡がる未来」とはいったい何の延長線上にあるのか。

両作とも、その命をかけた闘いは何のためか、何だったのか。

それらエネルギーの源泉を改めて見つめ直してみることによって、そこに人間の弱さや過ちを垣間見ると同時に、人間における仲間や愛する人の重要性が、当たり前のように目の前に見えてくる、そんな作品たちであるような、気がしたものですから。

乱筆乱文恐縮です。本日も良き日を。

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