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転んでもタダでは起きない
2009.05.14|umiushi
漫画家(だけじゃないけど)の内田春菊さんが、友達に言われた評としていわく、
「転んでも他人のスカートをつかみ、そのスカートを剥ぎ取って履いちゃうタイプ」
たくましいを通り越して、なんというか。
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しかしシャレにならない、茶化せない事件だったというのに、このニュースはどうだろう。
四川大地震1年 被災“逆手”ビジネス化
【成都(中国四川省)=河崎真澄】12日に四川大地震から丸1年を迎えた中国各地の被災地で、農地を集約してレジャー施設を造ったり、大きな被害を受け た工場を「地震遺跡記念公園」として保存したりして、都市部からの観光客を呼び込もうとする動きが広がっている。地元当局と被災民が一体となって経済復興 をめざす試みだ。
震源地に近い四川省江油郊外の白玉村は、震災で802戸のうち281戸までが全半壊した。このため農地を集約して観光果樹園を造り宿泊施設も建設するこ とで、農村生活を週末に楽しみたい都市部からの観光客を呼び込もうとしている。一部を工場用地として企業に貸し出すことも検討中だ。
全世界が心配して支援したのにオマエラと来たら・・・
26日、長江日報は四川大地震の被災地にメディアや観光客が数多く入り込んでいることを報じた。ある心療内科医師は無邪気に騒ぐ姿が被災民に新たな心の傷を与えるものになると警告している。写真は被災地の北川チャン族自治県を訪れる観光客ら。
まあ、そりゃそうだろう。オレだったらとても「観光」する気になれない。
で、当の被災民はというと、
同省徳陽市什●(じゅうほう)の農村では、被害を受けた農家54戸が土地を地元当局に提供する形で観光農園に拡大した。対価として当局はレンガ造りの新 しい住宅を安価で供給した。家電も完備した広々とした4LDKの一軒家に家族とともに住む趙如徳氏(70)は「3万元(約43万5000円)でこの家を手 に入れた。地震がなければ一生かかってもかなわない生活だよ」と笑顔をみせた。
●=方におおざと
為政者がどんどん変わっているとはいえ、さすが夏王朝から四千年の歴史、たくましい人々です。