Mykoちゃん、Cたん


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2011年の携帯市場を振り返る。

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2011.12.16|shiozawa

今年2011年も終わりに近づいてきました。

今年は世界中の多くの分野で変革が頻発した波乱の年であった様に私は感じます。

東日本大震災からアラブ各国の独裁政権崩壊、ギリシャショックによるEU経済危機等々。

そしてIT分野でも大きな変化が見られました。

特に今年の始まりは昨年以上の“携帯電話市場のスマートフォン化”でしたが、この勢い冷め止まぬまま2012年に突入しそうです。

と言う事で、激動の2011年における携帯電話市場の変化を見てみます。

      

下の図が2011年を含めたここ数年の「スマートフォンベンダー別の世界シェア率」です。

やっぱり注目はAppleSamsungでしょうか。

引用:Wireless Wire News

びっくりした事に大人気のiPhoneですが2011の2Q以降、販売台数がさほど伸びていない(下降気味?)のに対し、Samsungがとんでもない勢いで販売台数を増やしておりました。

Samsung携帯3億超、過去最高の販売台数

2011年は韓国Samsung社にとって最高の年となった。

同社の歴史において初めて、携帯電話の販売台数が3億台を超えたのだ。

この過去最高の販売台数について同社は、最新Androidデバイス『Galaxy S II』の大規模な成功を主な要因として見ている。

Samsung社は今年10月下旬、携帯電話の出荷台数で米Apple社とフィンランドNokia社を追い越した。

2011年第3四半期における出荷台数が、Apple社は1,710万台、Nokia社は1,680万台に留まった一方で、Samsung社は2,780万台に達したのだ

2,780万台のうち1,000万台以上(日本語版記事)はGalaxy S IIだった。

一方、この時期におけるApple社の売れ行きは、多くの人々が新しい『iPhone 4S』のリリースを待っていたため、多少鈍かった(最終的には、発売後3日間で400万台以上の4Sが売れたが)。

引用:IT Pro

HTCなどの台湾メーカーがもっと勢いよく伸ばしているのかと思いきや販売シェアはSamsungの一人勝ちのように見えます。

※ただ上のグラフの場合、11月に発売予定であった“iPhone4S”の購入待ちでAppleがシェアを落としているように見えるのも一因のようです。

それに対し、悲しいのが日本メーカー

わずか10%足らずの中に全部入っている事を考えると少しさびしいです。

ただ、今後のノリシロも大きいと言う事にしておきましょう。

 なんせ、つい数年前まで世界を客観していたモトローラーのシェアもわずか4%の今。

ただただ驚きです。

    

なんでこんなにSamsungやたらと調子いいのかなーという疑問を残しつつ

次は「OSプラットフォーム別の出荷台数」のグラフです。

引用:Wireless Wire News

グラフを見てみると、まるでヘビが口をガバーッと大きく広げるかのように

2011年に入って“Android OS”のシェアが伸びまくり。

最終的には半分以上のシェアを獲得しています。

要因は多くのメーカーがOSに採用したこともありますでしょうし、アプリもものすごく充実していますし。

スマートフォン市場はまだ若いのでまだ大きく変動すると思いますが、5年後、10年後どうなっているのかが気になります。

  

ここまでのお話ですと日本のメーカーが話に全く上がってきておらず寂しいので、少し元気の出る内容です。

スマートフォンは外見やアプリケーションがドンドン斬新になっており、

聞いたことのないようなメーカーからもドンドン売り出されてます。

が、そのスマートフォンの中身の部品はどうでしょう。

スマホ長者企業、次々誕生 部品の半分が日本製

 11年度に国内出荷台数で従来の携帯電話を抜いて、名実ともに携帯の主役に躍り出るスマホ。

15年の世界出荷は10年の3倍の9億台以上になるとの予測もある。

完成品は米アップルの「iPhone(アイフォーン)」や韓国サムスン電子の「ギャラクシー」が席巻し日本企業の存在感は薄いが、きょう体(ボディー)を外すと別の世界が広がる。

小さなマルチメディア端末を実現するスーパー部品や素材。

その多くを日本勢が担う

 業界推定によると約1000点ある部材のうち4割程度が日本製とみられる。

代替のきかない主要部材でみると、日本勢への依存度は5~6割に達している可能性が高い。

スマホで潤う長者企業が続々誕生している。

引用:日経新聞

 聞いたことのないような日本企業が数多くスマートフォンの部品を作っております。

それが、今年世界で最もたくさん売れてる“iPhone”“ギャラクシー”の中にもです。

  

こういった点を改めて冷静に見てみると、

最近の携帯電話市場の変化の多くは、“技術革新”より“ニーズにあった使いこなしと言った印象です。

それに対し携帯電話の中身である“基礎”は大きく儲からないけど、ロングテールで比較的安全・堅実に感じます。

それは円高で国内経済も縮小気味の日本であってもです。

元気に光り輝く卓越した技術を持った企業。

こういった会社がビジネスの大きなヒント教えてくれている様に感じます。

    

冒頭の本題からずれてしまいましたが、気分の良いままおしまいにします。

      

ありがとうございました。

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