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アノニマスの“X'Masプレゼント”。
2011.12.30|shiozawa
国際的なハッカー集団の“アノニマス”がクリスマスに合わせて新たなハッキング行為を起こしました。
アノニマスとはハッキング(クラッキング)行為等を行う集団の名前で、
アノニマス自体の意味は日本語の「匿名」で、2ちゃんねるでいう”名無しさん”のようなものです。
今や、この不気味な仮面は有名ですね。
<アノニマス(Anonymous)>
今回のハッキングの内容はこちら。
■ ハッカー集団が情報機関の顧客リストを暴露、日本の大手企業名も (12月27日 )
ハッカー集団Anonymousが、各国の大手企業や政府機関向けに情報を提供している米民間情報機関Stratfor Global Intelligenceの顧客情報を入手し、インターネットで暴露したと公言した。
米セキュリティ機関SANS Internet Storm Centerやセキュリティ企業F-Secureのブログによると、Anonymousは12月25日ごろ、「stratfor.com」のサイトに保存されていた顧客情報リストに不正アクセスし、顧客のクレジットカード番号などの情報を入手。計1万7000件あまりのカード情報や個人情報をウェブサイトに掲載した。こうした情報はプレーンテキストで保存されていたという。
公開された顧客リストには世界各国の政府機関や企業名が並んでおり、日本大使館や日本貿易振興機構(JETRO)など日本関連の団体、大手電機メーカーや金融機関の社名も含まれる。Anonymousのメンバーは、盗んだクレジットカードを使って赤十字などの慈善団体に寄付したと公言している。
アノニマスのメンバーによるサイトへの書き込みによると、米国防情報局(DIA)の職員の個人情報を使って非営利団体に250ドル(約2万円)を寄付したという。
クラッキング行為は歴とした犯罪行為ですが、クリスマスに慈善団体へ献身的な額を寄付しているという点で少し複雑な気持ちにさせられます。
ただ、日本企業も対象ということで(どの企業かわかりませんが)少し心配も感じます。
ほかにも、
■国際的ハッカー集団「アノニマス」、メキシコの麻薬組織「セタス」に宣戦布告
【ニューヨーク共同】国際的なハッカー集団「アノニマス」を名乗るグループが、
メキシコの麻薬密輸組織「セタス」に誘拐された仲間の解放を要求し、受け入れ
なければ組織の協力者の身元などグループが入手した秘密情報を暴露するとビデオで宣言した。
AP通信が10月31日伝えた。
APによると、ビデオは動画投稿サイト「ユーチューブ」に掲載。
「誘拐、盗み、恐喝を繰り返すセタスにはうんざりだ」と非難し
「おまえたちは重大な過ちを犯した。彼を解放せよ」と要求、セタスと結び付いた
警察官、ジャーナリスト、タクシー運転手らを公表する用意があるとした。引用:東京新聞Web
そしてこちらがその動画を解説したサイト
メキシコの麻薬組織といえば超危険。
殺人事件が頻発しているので、とんでもない相手に手を出したなと驚いてしまいます。
この事件の結果はこちら。
■アノニマス「仲間解放された」 麻薬組織から脅迫つきで
国際ハッカー集団アノニマスは、メキシコの麻薬組織セタスに拉致された仲間が解放されたとして、予告していたセタスへの内通者などの秘密情報の暴露を取りやめた。解放された仲間は、組織関係者の名前を明かせば1件につき10人を殺害するとの脅迫メッセージを託されていたという。
引用:Asahi.com
問題解決ではないですが、取り合えず一安心。
本件、“人の命を作用するだけの影響力が情報にはある”ことを教えてくれました。
ほかにも、色々
■ハッカー集団「アノニマス」今度はFRBを狙う
国際的なハッカー集団「アノニマス」は2011年6月14日、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開した映像で、米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長の辞任を求め、サイバー攻撃の予告とも見られる宣言をした。
約4分半の映像では最初、バーナンキ議長のインタビューシーンが流れるが、突然「我々は90日前にバーナンキ議長の辞任を求めたが、応じなかった」とのメッセージに切り替わる。
その後、FRBを非難する内容が次々と読み上げられ、「今こそ立ち上がる時だ」として、バーナンキ議長が辞任するまでに「公的な場所を占拠する作戦」を6月14日に開始しようと呼びかけた。
最後に「アノニマス」の名が登場するため、呼びかけの対象が各地のハッカーたちである可能性がある。
引用:BIGLOBEニュース
もちろん、4月のソニーのプレステ個人情報流出事件(アノニマス側は否定しているが)もその一つです。
今年の2011年。
“インターネットの力で国が大きく動いた年”であったかと思います。
インターネットコミュニティ(フェイスブック)によってまさに、中東の独裁国家が数多く崩壊しました。
ウィキリークスも忘れてはいけません。
こうなると今後一層、インターネットの情報により国や企業がより影響を受けやすくなっていくと思います。
そこで当然、“セキュリティの強化”も大事です。
しかし、どこかで穴が見つかってしまうものです。
そのため、アノニマスのようなクラッカーの目につかないようにするには、
“少しでもクリーンな政治”、“相手国の事も思った外交”、“クリーンな企業体制”(非常に難しいことですが。。。)であることもハッキングを受けないようにする重要な防波堤になるかと私は思っています。
2011年。
ありがとうございました。
皆様がよい良い2012年を迎えられる事、期待しております。