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テレビ史上初、航空機を墜落させる!~今宵22時、ディスカバリーチャンネルにて~
2012.11.06|iwamura
と、なんだかディスカバリーチャンネル(というかスカパー)の宣伝みたいになっちゃってますが、興味深かったので。
ということで、放送は今宵22時からなのだが、まずは墜落写真をご覧いただきましょう。
これまでは事故後のデータしかなかったために、推測しかできなかった墜落のメカニズム。番組では、そのデータを得ることにより、航空機の安全性を高めることを目的に、ジェット旅客機「ボーイング727」を、メキシコのソノラ砂漠に墜落させるクラッシュテストを行った。この企画のために、米国防省のミサイル計画従事者や元米海軍特殊部隊出身者などを含む400名の国際チームを結成。4年の歳月と数億円の費用をかけようやく実現に至った。
機内には正確なデータを得るために、32カ所のセンサーが付いた、1体約120万円のダミー人形を用意。実験の結果、死亡する確率が最も高い座席は機首部分(パイロットルームと前から7列目まで)で、生き残る可能性がある座席は最後列から5列目まで。緊急着陸時の姿勢としてはいずれも怪我は免れないものの、現在、世界の航空会社が推奨している「頭を守り衝撃に備える姿勢」が最も効果的と判断された。
※マイナビニュースさんより
映像も見てみましょうか。
まずは、2時間分の燃料を積んでいたにもかかわらず、幸運にも爆発がなかったということが1点。
あとは、上記実験映像ではいわゆる「胴体着陸」に近い衝突実験であって、御巣鷹山のときなんかは山間部に「ほぼ垂直に」「錐もみ状態で回転しながら」「ジェットコースターのように」墜落しているようで、そういった場合は生存確率云々というよりは全員死亡という結果がかなり高くなるわけですし、上記引用部分の「安全姿勢」も、腹がシートベルトで逆にもげていたり、いわゆる「席を後ろ向きに設置したほうが安全ではないのか」という論議も生まれたと聞いています。
※注)御巣鷹山の際も生存者はいらっしゃって、やはり最後尾近くに座っていらしたCAの方でしたが。
しかしJAL123便のときは、山肌が一面の焼野原でしたね。。。
死臭(肉の焼ける臭い)が周囲に立ち込め、なかなかそれが身体から取れなかった、という話を幼少の頃よく聞かされました。
そしてまた、自分の敬愛してやまない向田邦子女史や坂本九先輩ら、いわゆる「要人」が亡くなる確率が高いのも、運賃の高い(労働時間単価の高い人を多く乗せる)、航空機事故に共通した悲劇であるとも言えるわけで、「自動車よりも安全です」「事故確率は1,400万分の1です」等と言われても、それは数字のマジックでしかない、という思いは強いです。
いずれにせよ、御巣鷹山事故、及び特攻という悲しい歴史により、航空機による犠牲者の数は、実は世界で一番多いのではないかと感じる我が国日本です。
実験はあくまで実験であり、痛みを伴わない研究の域を出ないわけですから、特に我々日本人は痛みを忘れず「絶対落ちない航空機」というハタジルシのもと、航空機ビジネスを展開すべきだよな、とこういうふうに思うわけであります。
※過去記事引用
今日11月6日は、JAL351便ハイジャック事件、北陸トンネル火災事件と交通機関での事故が記録されている日となります。
過去に学び、過ちを繰り返さず未来へ進むための、大切な1日と位置付けたい本日です。