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「恋愛場面多すぎ」/引退表明の宮崎駿監督『風立ちぬ』に要望書
2013.09.03|iwamura
ということで、先日、日本禁煙学会からの要望書の「野暮」さ加減について報告したばかりですが、「風立ちぬ」今度は別のNPO法人から要望書をもらってしまったようです。
7月に公開された宮崎駿監督の劇場アニメ「風立ちぬ」について、NPO法人日本失恋学会(三刀屋依子理事長)は「作中の恋愛描写が多すぎる」として、制作会社「スタジオジブリ」に対し、配慮を求める要望書を15日付で送付したことを明らかにした。
要望書では、主人公の堀越二郎(ほり・こしじろう)とヒロイン菜穂子(なおこ)が時を経て再会した後、紙飛行機を介して仲睦まじく語り合うシーン、越二郎のプロポーズから祝言を挙げるシーン、初夜、手を握り合って仕事に没頭する場面など、2人の恋愛模様を描いた場面は枚挙に暇(いとま)がないと指摘。また「大人によるキスシーンが何度も出てくるなど、宮崎アニメとして言語道断」とし、上映時間の8割に相当するこれら恋愛シーンを速やかにカットするか、モザイク処理を施すよう求めた。
ということで、引用元はこれなんですけどね。
ほかにも
あたりは秀逸なのですが、そうなんです、宮崎監督の引退表明にテンションの上がらぬ週明け火曜日です。
7日がベネチア国際映画祭の授賞式ということで、前日6日の記者会見も、そういったところも鑑みてのものになる可能性もあるのでしょうか。
宮崎監督の仕事に対する姿勢や引退への考え方については、8月26日放送の「プロフェッショナル仕事の流儀」が感動したんですけれども、同じNHKさんのWEB特集が結構秀逸だったので引用したいと思います。
ささやかれてきた“引退”
ことし1月、72歳を迎えた宮崎監督。
宮崎監督の著書「折り返し点1997〜2008」にも『リタイヤできたらという願いはいつもあります』という記述があるように、年齢や体力の問題から長編映画の制作を終えるたびに、引退がささやかれてきました。この「風立ちぬ」が完成したあと、NHKのインタビューに対して、宮崎監督は「(風立ちぬが)実際に遺作になる可能性は十分あります。長編というのは、いつでも最後の作品だと思ってやってきましたから」と答えています。
さらに、この2年以上、体調を崩さないように、外食を避けたり、同じ時間に寝起きするなど、細心の注意を重ねて努力してきたという宮崎監督。
想像以上にタフな製作現場には、70歳を超える体では限界だと感じたのかもしれません。※NHKウェブ特集より
そおなんですよねえ。。。デビューから35年11作品、全部見てます。カリオストロから風立ちぬまで全部好きです。
一番すごい作品だなあと思うのは、東西冷戦下で描かれた「風の谷のナウシカ」でしょうか。人生における女性のタイプはナウシカ不動ですね。。
一番好きな作品は、「魔女の宅急便」でしょうか。凹むと観る、みたいな(笑)。
ただ、今までで一番泣いたのは「風立ちぬ」です。
仕事に生きることと、冒頭の虚構新聞ではないですが、それでも理解してくれるパートナーと、堪(たふ)る限りの力を尽くして「生きる」ということ。72歳にして、彼の真骨頂を見た気がします。
受賞作品発表まであと4日。
現地でもスタンディングオベーションが5分間という、金獅子賞が期待される同作品でありますが、まだの方は受賞前に観に行っておいた方がよろしいかと存じます。
【特報】
~生の宮崎監督に会いに逝きましょう~
「ぐりとぐら」誕生50周年記念「中川李枝子講演会のご案内」|福音館書店
講演会は、11月2日(土)に大阪の御堂会館(中央区)、12月4日(土)に名古屋の吹上ホール(千種区)、2月1日(土)に東京の日本教育会館 一ツ橋ホール(千代田区)で開催されます。すべての会場で、講演会終了後に中川さんのサイン会を実施。各会場の定員は、大阪会場が900人、名古屋会場が400人、東京会場が800人です。
東京会場には、引退が発表された宮崎さんも登壇。中川さんとの対談形式で、講演会を開催します。中川さんは映画「となりのトトロ」で、テーマソング「さんぽ」の作詞を手掛けています。
講演会の参加応募は、応募フォームで受け付けています。締め切りは、大阪会場が9月20日(金)、名古屋会場が11月1日(金)、東京会場が12月13日(金)です。大阪会場と名古屋会場は、はがき、FAX、メールでも応募が可能。当選者には締め切り日以降に受講票が送付されます。