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ユニクロ、クロ認定の件で。~「ブラック企業」に対する所見~

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2013.10.22|iwamura

ということで、先日のGUさん(ファーストリテイリングさん)カッコいいよね、という記事の舌の根も乾かぬうちにアレですが、ユニクロせんせいクロ認定ということで乙でございます。

カジュアル衣料品店「ユニクロ」では店長がサービス残業をしていると本で書かれ、名誉を毀損(きそん)されたとして、同社と親会社のファーストリテイリングが発行元の文芸春秋を相手に、出版差し止めや計2億2000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が18日、東京地裁であった。土田昭彦裁判長は「重要部分は真実と認められる」として、ユニクロ側の訴えを退けた。

時事ドットコムさんより

※この辺なんかも興味深くはありますよね。

◆ブラック企業大賞2013にノミネートされた会社リストまとめ – GIGAZINE

おおかたの下馬評倍率を覆し、まさかの文芸春秋さんの完全勝利という事で、名誉棄損どころか「恥の上塗り」となってしまったユニクロさんでございますが、しかしながら同時に、今日も俺はシルキードライを着て会社へ行き、そろそろヒートテックの季節だよな、と駅中のユニクロさんのチェックも忘れない根性の持ち主でもあるのです。

そもそも労働って時間や貨幣だけで換算するものですかね。

労働力の対価としての貨幣交換であり、それが資本主義であるから、その論理は三段論法的に理解できなくもないが、また一方の真実としての「サービスの対価としての(顧客の支払う)貨幣」「経営者と労働者と顧客」という三角形について考えてみると、それでも自分はワタミで飯を食い、ヒートテックを着て、両企業さんに感謝する日々なのです。

昨今のブラック企業叩きの中で、興味深かった記事を2つほど抜粋しておきます。

全体の仕事の8割を相変わらず創業メンバーがこなしている。

どうにかしなきゃいけない。

しかし、「モーレツ労働」を是としてやってきた創業メンバーたちのマインドは度重なる話し合いを経ても変わらない。

確かに、我々創業メンバー過労死上等で働かなきゃいけなかった。

だって彼らが我々と同じだけの利益の分配を得ることは絶対にないんだから

正直、僕は疲れ果てて辞めていく新人を見ているのがつらい。もちろん、僕は加害者の側でこんなことを言う権利はそもそもないんだけど。

それとも、開き直ってブラック企業をやればいいんだろうか。いいわけがないんだが。

◆ベンチャー企業あるあるにハマった。

もうひとつ。

こっちも身がつまされる。

日本の企業はメンバーシップ型だ。
従業員は会社の一部であり、経営者と同じ感覚で会社の利益を考え、経営者と同じ理念を共有して働くことが当然とされる。
その代わり、経営者は家族にも等しい従業員の未来を気にかけなくてはいけない。
つまり、経営者には従業員に対して健全な労働環境で心身健康に末永く働けるようにする暗黙の義務がある。

それに対して欧米のようなジョブ型の働き方では、従業員は契約された業務だけを果たし、経営には関心も、責任も持たない。
その代わり、経営者は従業員を部品のように簡単に交換できる。そして、従業員と同様に、経営者も従業員の未来など知ったことではない。
そんなものは、千年後の天気と同じくらいどうでもいいことだ。

◆私はブラック企業の経営者だった – 9bit Party

上記2点、双方経営者の観点から書かれています。

経営者の端くれとして言わせて頂けるならば、(もちろん理想だけれども)全ての学生は卒業と同時に1年間、起業し、個人事業主をやってみるべきだと思います。向き不向きも解るし。飯を食う事の苦労も、また企業体(サラリーマン)の効率性や有難さも理解できる。

「じゃあお前やってみろよ」

というハナシなわけで。筋が通っているようで通ってないが、しかし「その立場」からしか見えない景色もまたあるわけで。

まあそれは暴論としても、昔は毎朝日の出から星が輝くまで働き続けて、夜はいろりのそばで縄をなって、短い睡眠時間で起きてまた田畑を耕し、60を過ぎたら腰も曲がって身体もボロボロで、今みたいに平均年齢80歳なんて言ってられない時代があったわけです。それこそ30年くらい前まで、つい最近まで地方の農家なんてそんなの当たり前だったように思う。

だから労働者は働け、という論理のすり替えを行うつもりはないが、飯を食う事、命を削って働く事、生きることは甘くない事について、今一度考えてみる少子高齢化の昨今ではあると思うのです。

もちろん、自殺率の高さや鬱の多さへの対策、あるいは真の豊かさは労働や貨幣のみに集約されているわけではない、はたまた労働とはカネではなく生きがいである、といったところへ意識をむけることも重要。

しかしながら、生きるために食うのだ、働くのだ、という生物としての根本原理を、人間は忘れるべきではないと思うのです。

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