Mykoちゃん、Cたん


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東日本大震災の気分的総括について。

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2011.04.02|iwamura

未だ被災地では救援活動が続けられています。

☆20年連れ添った最愛の妻を救うため、スキューバ装備で津波の濁流に飛び込んだ43歳の男性 / To rescue his wife, 43-year-old man jumped into the tsunami in scuba gear : p4j – がんばれ日本!!

⇒海外メディアで日本のヒーローが紹介されています。

☆杉様はガチ」 杉良太郎の被災地支援が桁外れに凄い件 : にゅーす特報。

⇒杉良太郎△

☆asahi.com(朝日新聞社):災害派遣中の50代陸自隊員が死亡 – 社会

⇒東北に向かって敬礼。

まだまだ「真っ最中」であるが、今月は選挙もあるのだ。

候補者のエネルギー政策を知りたい有権者の会 – 知事選より


これは非常に難しい問題だ。

国家的な死活問題といえよう。

エネルギー問題を解決できるのが原発だけ、とは思わない。今回のようなことがあって、原発以外のエネルギー開発(昨日の記事いい記事だね)を進めることが急務。

しかし、半年や一年で何とかなる問題とは思えない。

A.原発及び、今までの便利な生活、収入、遊びを選ぶか。

B.原発に反対し、向こう数年、停電、モノ不足、収入減を受け入れるか。

今、苦しいが我々は考えないといけない。

候補者を選ぶのは、有権者である我々です。

また以下、我らが切込隊長がこの3週間を雑感としてまとめていたものを抜粋しておきます。

電力以外部分にも、触れられていて大変結構なものでした。

週末です。お時間ある方はどうぞ。

◎東日本大震災の気分的総括について

最初に書いてしまいますが、理性では「大丈夫だろう」と思っていても、いまだにとても不安です。

もし同じような災害に遭って、愛する家内や私の息子たちが冷たい波の下に沈んでしまったら私の人生のその後何を糧に暮らしていくのかとかいう不安と、

私たちが営々と築き上げてきた我が国の社会における信頼や価値というものが震災復興の困難な長期化によって崩れ去ってしまうのではないかという不安、

また、若者が少なくなっていていまの社会に復興させられるだけの活力が残っているのだろうか、という不安、などなど、結構複合的なものが来ているのです。

①東電が一日にしてJAL化したこと

投資をやる人でなくとも、東京電力といえば誰しもが知っているディフェンシブな企業であり、安全神話とかいう安易な言葉では語り尽くせない社会の軸の要素のひとつだったと思っています。東京電力が電気の供給を完全な形ではできなくなったことで、どれだけ私たちの生活の切り下げを余儀なくされ、不安を抱えることになったのか、きちんと向き合う必要があると思います。

私たちは、東京に住む住まないに関わらず、それなりの金額を上乗せして電気料金を払い続け、この負債を贖罪のような形で解消していかなければなりません。

②意外に日本人に優しい外国人

思っていた以上に外国人にとっても日本の今回の震災と、日本人が味わった苦難というのは共感を呼んでいました。

いままで無理をして援助大国できた我が国の最後の輝きなのかなあとも思いつつも、意外なところで信頼され、また慈悲の対象となっていたことは、やはり来るものがあります。

問題は、そういう日本、日本人に対する信頼感に今後どう応えていったらいいのか、また、次の世代、その次の世代へとどう引き継いでいったらいいのかを考えることです。

③この国の形とか

地震や津波の被害が明らかになりつつある中で、結構早い段階で、感覚として「あ、戦後が終わったな」と思いました。日本の歴史の中で繰り返されてきた秩序の崩壊期から再編期に入ってきたんだろうと感じています(東京大学の坂野教授の影響が強いのですけど)。

国が形を決めるのではなく、国民が国のあり方を決めるのだろうと思うので、財政や行政システム、中央と地方、法と国民、憲法と安全保障といった、枠組みを一つ一つ詳らかにしていくこと以外に、文字通り日本人のこの困難を乗り越えていく方策を見つけられないだろうと。

そのために、国というフレームワークをどう使っていくのか、という議論にしていくことが肝要なのだろうと考えています。

④ソーシャルメディアは役に立ったのか

各論に近いですけれども、今回は大本営発表といいますか政府の公式発表の受け皿がいわゆるマスコミだけではなくなり、国民同士が自在に情報を流通させる土台ができてきました。

その上で、国民が何かを知りたいと思ったときに、正確でタイムリーに情報を提供していくための手段としてのソーシャルメディアの強みと課題をきちんと整理しておくことは極めて重要になりました。

恐らくは、既存のマスコミとの補完関係を保ちながら、ソーシャルメディアの枠組みも成熟していくのだろうと思いますが、少しずつ問題を消化していきながら成長していくのだろうと改めて感じました。

⑤東電の総括、ひいては日本組織の人事について

我が国の組織や制度運用についての側面で、東京電力はひとつのモデルケースとなりました。簡単に言えば、現場から離れている人が昇進するため、問題が起きたときに組織として対処する能力を著しく欠く、という構造的な欠陥です。

組織が大きければそのガバナンスが複雑になり、外部からのショックやストレスに対して迅速な対応ができなくなるというのはある意味で宿命ですが、じゃあ東京電力のような巨大システムを運用するのに機動的な組織は適用できません。

解決をしていくための問題の所在はどこにあるのか、それを処理するためにはどのような優先順位で組織を動かしていかなければならないのか、といったリスクマネジメントがどうという以前の課題であって、たぶん、大組織には然るべきチェック機能がきちんと働き、相応の人物が相応のポジションに就く仕組みができなければ、同じ問題を起こすことになるのでしょう。

⑥国民背番号のようなもの

いろいろな議論はありましたが、真面目に社会の経済効率やリスク回避を考えると国民を管理する方法については合理的な方策を採用する方向で考えたほうが良いように思いました。

議論の呼び水が災害であるというのは情けないところですが、歳入庁の議論と同様に、私たちが私たちの抱えている問題を解決していくためには、新しい国民の管理システムが必要なのかなあと。まさか役場がバックアップごと津波で流されるとは思いませんでしたが。

⑦政策として、何を棄てるべきかの議論(何をするかではなく、何をやめるか)

今回の輪番停電などでも分かるとおり、いままでどおりすべての国民の生活レベルを維持することができないということがはっきりしたのも今回の災害です。

これで復興国債でも出て、その財源はどうするんだよという議論も出てくるわけですけれども、震災がなくともこのままでいけば六年から七年ぐらいで国債の消化は厳しくなるのではないかと霞ヶ関方面では推論されてきました。

いままでは、全産業を守る方針できたわけですけれども、成長戦略を考えるにあたっては重点的な政策課題をきちんと設けて、海外に依存するなど棄てる部分は棄てていく改革に着手していく時期が来たのだと思います。

⑧停電と高層ビルどうすんだよ

地震や津波で一次被害が凄かったわけですけれども、恐らく次の四半期から不動産価格の急激な下落に見舞われたことが明らかになって、最終的な損害額は全体では20兆どころではないのではないでしょうか。

電力の不備によって、潤沢な電力供給を前提とした高層マンションなどの高付加価値な物件が極端に下落していくでしょう。

高層ビルに限らず、電力が充分に供給されるということが当たり前として組み立てられている財やサービスが文字通り溢れ返っています。やはりそういうものは問い直す必要があるでしょう、と。

⑨科学と人情の差

東京電力や保安院が情報を隠しているとか、官邸の説明は不十分だ、不安だ、という話はたくさん出ました。少なくとも理屈においてはかなり正しい説明を行っているにも関わらず、科学者は「絶対」という言葉を使わない以上、人情として「絶対」の安全を宣言して欲しいニーズを叶えられず、じっとりとしたパニックがゆっくりと拡大していく、という事例が今回とても多かったように感じます。

結果的に、池上彰氏がテレビで解説したほうが、東京電力の記者会見による報道より不安が治まるというのは結構衝撃的でした。

⑩不安の大安売り

一方で、やはりガセネタは多かったように思います。善意に裏付けられた不安によるデマの拡大と、恐怖を煽って情報を売ろうとしたりワイドショー的に被災者や事件を扱おうとするマスコミは結果として本当にろくなことをしなかったと現段階でも思います。

⑪知識人の世代交代

おまけですが、結構尊敬してきた我が国の知識人の皆さんが、今回の震災でパニックとなり、冷静とはいえない発言や、冷静とはいえない行動や、冷静とはいえない主張をしておられ、極めて残念に感じることがままありました。恐怖に直面して知識人が率先してパニックになって読者と一緒に動揺しているのは見ていてとても悲しくなるわけです。

一方で、これから実績を上げていこうと考えている若い研究者や言論人には、落ち着いている人が多かったように記憶しています。

切込隊長blogより抜粋(部分)

やはり、今回は今後、やることが沢山ありそう。

第二の戦後なのかもしれないな。

ただ、大きな問題に対処するときには、上記切込隊長のように、「問題を小分け」(課題を明らか)にし、あとは「役割分担」し、それぞれが「具体的施策」にあたればいい。

我々1人1人が、1日1日、1つ1つ、解決してゆけばいい。

気負わず、ゆっくり。しかし着実に。

今日も元気に、がんばっていきましょう。

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