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「ライフネット生命」は本当にいい買い物か?
2009.10.30|iwamura
という、なんだかチョーセン的なタイトルをつけてしまったが、別に批判するつもりじゃあないんです。むしろ逆。
ただ、このグラフに見る知名度最下位ってホントーかなー?みんなライフネットさん知ってると思ってた。
さて、自分は半年に一度「遺書」を書き換えて会社の方針を見つめ直す時間をつくっているのだが、そういった経緯もあり、新入社員も採ったシャチョーとしては、最近生命保険が気になるのだ。とくにライフネット生命。
確かに、テレビ宣伝は極端に少ないし(でも解り易くていいCM)、下記にあげるような「イメージCM」は大手保険会社さんうまいし多いから、結構ヤられちゃうよな(笑)。
そんな日々に、大好きな切り込み隊長(2ちゃんひろゆきさんと一緒にやってたけど喧嘩して別れた)とライフネット生命社長出口さんの対談を見つけたのでご紹介。
切込隊長:「僕は今、法人向けの資金調達や金融関連の事業をやっているんですが、保険事業そのものは僕の仕事の種類と近いようで実はよく知らないので、今日はお話を伺うのを楽しみにしておりました」
出口社長:「こちらこそ宜しくお願いします。そういえば、この週末はありがとう投信さんの講演に呼んでいただいて貯蓄や保険をどういう風に考えればいいかというお話をしたんですよ。貯金というのは現金ですよね。資産は流動性が高い現金の形で持っておくのが一番使い勝手がいいんです。もともと貯金がものすごくある人は保険を買う必要がありません。しかし、山本さんのように若いカップルで、赤ちゃんができて教育費がかかるとなったら少し変わってきます。もしどちらかが倒れたら困りますから、その場合は保険に入ったらいいと……、これは僕も何度もお話していることなんですが、保険はMBAの教科書でも書かれているとおり、“ロスファイナンシー”の一種だと考えています。なのでそこはコストと割り切って、教育費プラス必要最低限の保障金額を、掛け捨てで準備するのがもっとも合理的だという話をして来ました」
保険について、マッタクよくわからなくって、ともすれば「保険おっかない(ダマされそう/結局商売でしょ?)」的な恐ろしさがついて回るが、「ロスファイナンシーで必要最低限に」と、いきなり本質を言ってもらえると、安心しますよね。
そもそも、死んじゃったらお金もらっても、結局お金の話だから。宝くじの逆バージョンだよな。外れたらもらえる。
保険会社さんは確かに「安心感」が重要という意味では、前述のグラフ(下記)はその通りだろう。確かにわかる。今までは。
ライフネットさんも小さいし、まだ実際に死んでお金もらった人の評判が多いわけではない。ネット対応は有事の際、どこまでフォローしてもらえるのか?という不安も残る。
でも、対人であっても、どこまで対応してもらえるかなんてわからないわけで。AIGも潰れかけたし。
そういう意味では、どこまで誠実にいきなり本質を言ってもらえるかとか、あるいは、その企業理念じゃないのかなあ、大事なのは。少なくとも、もう「イメージだけ」の時代ではないよなあ。
企業理念についての出口社長のコメントがこちら。
切込隊長:「ライフネット生命の創業が既存の業界の構造を壊し、保険の本来の姿を糾しているということは分かりました。また着実に成長もされていて。業界の通例に挑戦するこの会社を立ち上げることで、世の中に問いたいこと、変えていきたいことはあるんですか?」
出口社長:「や はり少子化ですね。個人レベルで言えば、赤ちゃんがいてもいなくても幸福度には変わりがないと思います。ですが、子どもが産みたいのに産めないっていうの は間違っていると思いませんか? 例えば駅には必ず託児所を作るとか、夫婦別姓を認めるとか、社会の枠組みでまず対策すべきです。そこまで整えた上で、産 むか産まないかは個人の自由。一切強制はさせない。そういう風になるべきですよね。ライフネットは、少子化問題を解決するために今の社会のしくみを変える、ひとつのあり方だと思っています」
トップの画像(社長理念ページ)にもどるけれども、理念は、「子育て世代の保険料を半額に」なんでしょうね。
確かに、安くて便利で大きい共済もベタでいいかも知れないけど、どうせ「当たってほしくない宝くじ」なら、イメージよりも、誠実でより安い方が、お買い得なのかも、という選択肢もあるはず。
~以上は超簡易に、個人的見解に基づきご紹介してみました~
ネット買い物世代がこれから成人したら、もっともっとライフネットさんは繁盛するんだろうなー。ネットでも仕事をする会社の社長としては、がんばってほしいと応援してしまうのでした。
今日も命の火を燃やし、がんばろう週末金曜日!まずは死なずに1日乗り切りましょう☆