Mykoちゃん、Cたん


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木乃伊

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2009.04.17|umiushi

ミイラ取りがミイラになる、

なんてのは昔の話でして、考古学調査にも(研究費がつけば)全面バックアップが約束されている現在では、こんなニュースも出てきたりします。

ミイラ数十体含む集団墳墓発掘=鮮やかな色残す-エジプト

【カイロ12日時事】エジプト考古最高評議会のザヒ・ハワス事務局長は12日、首都南方のファイユームで、中王国時代(紀元前2000年代中盤-同1700年代後半)以降につくられた53基の石窟(せっくつ)墳墓を発見し、ミイラ数十体を見つけたことを明らかにした。
同事務局長によると、このうち4体のミイラは第22王朝(同900年代前半-同700年代前半)のもので、これまでに発見された最も美しいミイラの1つに数えられるという。ミイラは亜麻布で覆われ、明るい青緑色や金色が鮮やかに残っていた。

時事通信

もう、ありがたみがどうとか、太古のロマンとか、そういう単語が吹っ飛ぶレベルの出土量。ミイラの大安売りです。

古代エジプトのミイラの作り方では、心臓は魂が宿るところ、として大事に保管してたいっぽう、脳みそはいらないと判断して鼻の穴から棒つっこんで掻きだしてたらしいですね。今の知識で考えるとアレですが、それはそれとして、

昔の人たちも「不老不死」というもんを追い求めていたということは、これは人類として究極の欲求なんでしょうか。

—————–
ちなみに「火の鳥」みたいに復活する動物ならいます。

危機を迎えると再分化する不死のクラゲ

まさに、“深海のベンジャミン・バトン”だ。年齢をさかのぼる能力をもった“不死の”クラゲが世界中の海で静かに繁殖し、次々と群れを成していることが最近の研究で明らかになった。

(続きは ナショナルジオグラフィック で)

・・・クラゲ、ですけど。うーむ、クラゲに生まれ変わるしかないのか。

もしかしてカーネルの呪いって・・・

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2009.03.29|umiushi

道頓堀に沈んでいたからこそ、まだ抑えられていたのでは、という記事。

カーネル像の発見以来…虎に災難ばかり

あのカーネル・サンダース像が10日に道頓堀から引き揚げてられて以来、その呪い解けるどころか…。虎に災難ばかり。

【写真で見る】阪神、3月に入って災難続き

(1)右肩関節炎の久保田は、未だにメドが立たない状態

(2)道頓堀に投げ込まれたカーネル・サンダース像が10日に発見された

(3)玉置が10日の日本ハム戦で負傷降板。右ひじ内側側副じん帯損傷で先発ローテ争い脱落

(4) *不謹慎なので省略

(5)真弓監督が22日、「覚悟しておかないといけない」と矢野の開幕アウトを明言

(6)カーネル像が発見され翌日(11日)の楽天戦に勝利したが、その後、黒星続き。25日のソフトバンク戦で赤星が死球、26日も同戦に敗れてオープン戦7連敗。単独最下位転落

(7)11日の楽天戦からオープン戦14打席連続無安打など新外国人のメンチは大不振

(サンケイスポーツ)

——————–
オープン戦で調子がいいと、開幕後に失速する、なんてことも言いますから、トラキチの皆さんは心配することもないかも知れませんが、

24年も沈んでたんですから、判断には数年かかるかもしれませんね。

村上春樹がスゴい件。/エルサレム賞にて

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2009.02.19|iwamura

村上春樹さんかっこいいですよ。

長いですけど、引用しますね。

 

原文は http://www.haaretz.com/hasen/spages/1064909.html

 

「常に卵の側に」

 

村上春樹

今日私はエルサレム小説家、つまりプロの嘘つき(spinner of lies)としてやってきました。

もちろん、小説家だけが嘘をつく訳ではありません。小説家は嘘をついても不道徳だと咎められることはありません。実際、大きい嘘ほど良いものとされます。

しかし今日は、嘘をつくつもりはありません。なるだけ正直でいようと思います。1年のうちに嘘をつかないのは数日しかありませんが、今日がその1日なのです。

そういうわけで、ほんとうの事を話していいでしょう。結構な数の人々がエルサレム賞受賞のためにここに来るのを止めるようアドバイスをくれました。

もちろんこれには理由があります。ガザを怒りでみたした激しい戦いです。私はどんな戦争にも賛成しませんし、どんな国も支援しません。

でも慎重に考えて、とうとう来る事にしました。小説家は特殊な種族です。その目で見てない物、その手で触れていない物を純粋に信じる事ができないのです。

そういうわけでここにいます。ここに近寄らないよりは、来る事にしました。自分で見ないよりは見る事にしました。何も言わないよりは何か話す事にしました。

非常に個人的なメッセージをお届けするのをお許し下さい。

 

「高く堅固な壁と卵があって、卵は壁にぶつかり割れる。そんな時に私は常に卵の側に立つ」

 
ええ、どんなに壁が正しくてどんなに卵がまちがっていても、私は卵の側に立ちます。

この暗喩の意味とは?ある場合には、まったく単純で明快すぎます。爆撃機(bomber)と戦車ロケット弾白リン弾は高い壁です。卵とは、押しつぶされ焼かれ撃たれる非武装の市民です。これが暗喩の意味するところのひとつです。

私たちはそれぞれ、多かれ少なかれ、卵です。私たちそれぞれが壊れやすい殻に包まれた唯一無二のかけがえのない存在(soul)です。私にとってほんとうの事であり、あなたにとってもほんとうの事です。そして私たちそれぞれが、高く固い壁に直面しています。壁には名前があります。それはシステム(The System)です。システムはもともと、私たちを護るべきものですが、ときにはそれ自身がいのちを帯びて、私たちを殺したり殺し合うようしむけます。冷たく、効率的に、システマティックに。

私が小説を書く理由はひとつだけです。個人的存在尊厳をおもてに引き上げ、光をあてる事です。物語目的とは、私たちの存在システムの網に絡みとられ貶められるのを防ぐために、警報を鳴らしながらシステムに向けられた光を保ち続ける事です。

今日みなさんにお知らせしたかった事はただひとつだけです。私たちは誰もが人間であり、国籍人種宗教を超えた個人です。私たちはシステムと呼ばれる堅固な壁の前にいる壊れやすい卵です。どうみても勝算はなさそうです。もし勝ち目があるのなら、自分自身と他者の生が唯一無二であり、かけがえのないものであることを信じ、存在をつなぎ合わせる事によって得られた暖かみによってもたらされなければなりません。

ちょっと考えてみて下さい。私たちはそれぞれ、実体ある生きる存在です。システムが私たちを作ったのではないです。私たちがシステムを作ったのです。

私が言いたいのは以上です。

エルサレム賞をいただき、感謝しています。今日みなさんにお話できる機会を頂いて、うれしく思います。

※はてな匿名ダイアリーさんより抜粋(部分略)

 

映画「ミュンヘン」でも主人公たちの言葉から出てきてたんですが、

おれたちは誇り高い民族のはずだろ?

・・・

だったら。

・・・

ありがとう。でもそして、卵の尊厳を考えましょう。

は、作家らしいし、なにより、「日本人の作家」らしくてこれ好きだな~。

ぼくも世界を旅してた頃は、イズラエリのアヒ(にいちゃん)たちとよく絡んだのだが、「あの信号が赤に変わったのも神のミッションだからな」と言っていた彼らにも、村上さんのスピーチが伝わっていればいいな、と思った本日でありました。

難しいことですけどね。でも村上さん、これはすごい仕事だった。

パチパチパチですねー。

真の永平寺の力を見よ!

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2009.01.25|umiushi

こないだ「腹いせにシャッターに塩まいてサビさせた住職」ニュースを引っ張ってきましたが、話の流れでリンクした永平寺の公認サイト(公式ではなく)がなかなかすごい。

禅の里 永平寺へようこそ

さすが鎌倉時代から続く曹洞宗大本山だけあって、質量ともに圧倒的な内容でした。わたくしごとき俗塵まみれまくりの人間が読んでいいのかと思うくらいに。


写真は転載禁止らしいので、他から引っ張ってきました。

すべての宗派が一緒ではないのでしょうが、ここで修行する雲水の日常がすごすぎる。俺絶対無理。
(トップ左上の「曹洞宗 大本山 永平寺」→「永平寺の機構と一日の生活」より)

入山のときからすでに激しいらしく、しょっぱなから

入門を請うてもすぐには相手してくれず、真冬に数時間放置プレイ

とかどうなのよ。

—————-

まず起床が3時半(冬は4時半)。この時点でもうオウチ帰りたくなりますが、

洗面版(せんめんばん)が三打される間に、雲水たちは後架(ごか)の洗面所で如法(にょほう)に洗面を済ませる。白山水より引かれた清らかな水で、偈文(げもん)を念じながら歯を磨き、目、鼻、口、頭、 そして耳の裏まできれいに洗う。使う水の量はおけに一杯。ぜいたくは許されない。

だそうで。続けて座禅ですが、

僧堂内では堂行(どうあん)と直堂加番(じきどうかばん)が驚策(きょうさく)をもって、眠っている僧の右肩を打つ。その鋭い響きは堂内の空気を一変し、緊張がみなぎる。梵音(ぼんのん)の空間を清らかな谿声(けいせい)が流れる。

嗚呼、やっぱり・・・

修学旅行で京都に行ったとき、体験座禅の際に驚策で打たれてみましたが、あれをガチンコで毎日食らうと考えるとメマイがします。

それが終わると皆さん集まって朝課、行鉢(朝食)と続くわけですが、その朝食のメニューがこちら、

この時、浄人はお粥、香菜、胡麻塩をもって僧堂に入り、作法通り応量器に盛る。盛り終わると維那の戒尺(かいしゃく)の合図で五観の偈が始まる。

・・・おかわりもあるらしいのですが、それにしても精進料理。おかゆにゴマシオとおしんこですぜ?

その後、拭き掃除などの作務があり、それが終わった時点で朝の7時半から8時



で、色々あって、就寝は夜9時ころ。これは発狂するわ俺。

・・・母方の菩提寺が曹洞宗なのですが、あの住職もこういう修行したんだろうな、と思うと、次からはきちんとご挨拶するべきですな。

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永平寺は「修行の場」ということが強く打ち出されており(たとえば修行僧の撮影禁止)、そのため公式サイトを作らない方針なのかもしれません。曹洞宗の公式サイトはあったんですが。

曹洞宗・曹洞禅ネット

もっともこんな生活じゃ公式サイトつくるヒマないわな、と思ったんですが、

ふと検索してみると、善光寺にはありました。

【信州 善光寺】 公式ウェブサイト

このお寺なにがすごいって、無宗派。なぜなら宗派ができるより前(七世紀)から存在するから。上には上がいる、という表現が適切かどうか、もう想像がつかん。

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*不真面目なご紹介に見えるかもしれませんが、僧門を揶揄するつもりは毛頭ありません。普段どおりの書き方でないと平静が保てない、というのが正直なところです。

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