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アニメコンテンツエキスポと東京国際アニメフェアの来場者数比較検証、今後の両イベントの行方は?
2012.04.07|saito
こんにちわ!
齋藤です。
先週末は、「アニメコンテンツエキスポ(ACE)」がありましたね!
私もこの業界で、働いている人間なので、言って参りました。
京葉線が7時間とまり、急遽八丁堀からタクシーに乗るというVIP訪問。
あの強風やばかったな・・・
という事で、Gigazineさんで特集をしていたので、あくまで客観的な
内容をご紹介だけ致します。
アニメコンテンツエキスポと東京国際アニメフェアの来場者数比較検証、今後の両イベントの行方は?
アニメ業界が参加する大きなイベントといえばこれまでは「東京国際アニメフェア(TAF)」でしたが、今年からは幕張メッセで「アニメコンテンツエキスポ(ACE)」がスタートしました。両イベントとも3月下旬に実施されるということで、今回が初の“分裂開催”。その結果、TAFは来場者数が前回比75%の9万人台に減少しました。一方、ACEの来場者数は4万人強。TAFのパブリックデー2日間のみ(約7万人)と比較しても少なく、結局はTAFが動員力を見せつけた形となりました。
しかし、実際に現地に足を運んで受けた印象はこれとは180度異なるものでした。現地の写真を踏まえつつ、検証していきます。
東京国際アニメフェア(TAF)は、海外でも人気の日本のアニメーション産業の振興と発展を目的として国際的な商談の場を設けるべく、石原慎太郎東京都知事の提案によって2002年2月に初開催されました。
上記の印象は、最初ACEに行った際に私も感じました。
しかし、回っているうちにちょっと印象が変わったというのも正直なところ。
弊社として、TAFに出展し個人的にACEにも行ってきた私としては、
両方が一つになればお客様にとって、一番いいカタチになるんだろうなといった最終的な印象。
TAFでは、海外に対しても強く、ビジネス要素と一般のお客様向けにも良く考えられた作りに
なっていました。
しかし、人気タイトルの作品が少々少なく感じたのではないでしょうか?
ファミリー層も多く、お子様も楽しめるモノにはなっていましたが、盛り上がりに欠けてしまっていたのはいなめません。
一方、ACE。
来場者数を見るとTAFに比べても少ないと思われる方もいらっしゃいますが、
活気といった面では、こちらのがあった印象です。
1日目は、悪天候の中でもかなりの数の人がいらっしゃり、混雑とまでは、いかないまでも
盛ではあったと思います。
ただ、人気の作品が多いのがこちらですが、あくまで、深夜帯のアニメが多く、
ファミリー層が来れるようなモノではありませんでした。
人気があるのも、声優さんがいらっしゃるイベントばかりで、
ACEを見に来たというより、好きな声優さんのイベントに遊びに来た方が、多いようにも
感じました。
ただ、活気があったのは、やはりこちらだったなと・・・
とあくまで、個人的な見解ですが、こんな感じに感じてました。
第1回は3日間の開催でしたが、第2回以降は現在まで4日間開催となっており、そのうち前半2日間は商談をメインとしたビジネスデー、後半2日間は一般人が来場してイベントを楽しめるパブリックデーと分けられています。
2012年の出展企業は前回(2010年)に比べると減りましたが、それでも216社が出展。そのうち89社が海外勢で、特に中国企業は前回比10社増の48社が参加しました。
一方のアニメコンテンツエキスポ(ACE)は、今年が初開催。本来は2011年にTAFのパブリックデーと同一日程で開催予定でしたが地震のために開催中止となり、今年は「ACEを支持して下さったファンの皆様への感謝」として開催が決まりました。
はっきり言うと、人口密度は桁外れにACEの方が上。発表された数字の差がなんなのかは分かりませんが、TAFが再入場者を改めてカウントしているのに、ACEは再入場をカウントしていないなど、そういった事情でもないと、これだけの差はつかないはずです。
会場の人口構成でいうと、TAFは従来多かった男性層が減少。ファミリーは以前からそこそこ見かけたものの、人が減ったことでより姿を見るようになったという感じ。一方、ACEは若いお客さんの姿が多く、いわゆる「アニメファン」「声優ファン」の中核を担っているような層が数多く来場していたという印象でした。
再入場のカウントの差は、ちょっと大きいですね。
それでも1万ぐらいしかないとは思いますが。
TAFとACEは、いずれもアニメのことをアピールする場という点で共通しています。来年以降、ACEが開催されるのか、どういう形になるのかは不明ですが、2012年と同じような傾向になるのであれば、TAF(パブリックデー)はもっとファミリー向け、アニメのライトなファン向けに舵をとり、ACEは深夜アニメ系統、コアなアニメファン向けのイベントを充実させて、住み分けていくのがもっとも幸せな形となるはず。また、TAFがビッグサイトの東1~3ホールを使用するのであれば、向かいにある東4~6ホールでACEを実施すれば、両方に出展することになる出展者の負担も少しは軽減でき、「両方参加したい」「もう片方がどんな感じなのか、ちょっとみてみたい」という需要にも応えられるのではないでしょうか。
バイヤーとの商談もアニメファン向けのイベントも、業界にとっては大事なことのはず。どちらも損なわれることなく、うまくいく答えが見つかればよいのですが……。
TAFがビッグサイトの東1~3ホールを使用するのであれば、向かいにある東4~6ホールでACEを実施すれば、両方に出展することになる出展者の負担も少しは軽減でき、「両方参加したい」「もう片方がどんな感じなのか、ちょっとみてみたい」という需要にも応えられるのではないでしょうか。
この提案、大賛成。
何よりももっともっと日本の強いでもあるアニメ・マンガの業界が盛り上げっていく事を願うばかり。
今後も、弊社尽力致します!
ありがとうございます。
もうすぐNHK「クローズアップ現代」で初音ミクを特集!
2012.02.16|iwamura
ということで、以下動画をご覧ください。
※NHKディレクターさん自ら番宣です。
ついにキたかといった印象。
数年前に「おもしれーシステムだなー」と、DTMで作曲をするDJトモダチらと飲みながら話していたことを思い出す。
クローズアップ現代(クロ現)と言えば、NHKではNHKスペシャルに次ぐ看板番組である。
しかし、、、
確かに延期されとりますね(2月15日/水と土を再生させろ~新技術が除染を変える~)。
大海(だいかい)ディレクターやりすぎたのかな(笑)。
「初」「音」の仕込みまでは良かったが、「ミクさんマジ天使」が上司のヒトに突っ込まれたのだろうか。。。
いや、天使かどうかはさておき、今その影響力はすごい。
やっぱりitunestoreでの売り上げ1位が大きく影響しているように思う。
cromeのCMカッコよかったしな~。
Everyone,Creator
日本人は、この先もし白物家電がダメになっても、クルマがダメになっても、匠(たくみ)的モノづくりによって、世界のトップを走り続けるのだ!と感じさせるナニカ。
そんな我々の夢が、初音ミクの歌声には乗せられている気がするのです。
そういった意味で、クロ現の結論というか、シメが、「音声合成技術」⇒「医療応用」というところは、気になるところであるし、是非見たい。
ミクは未来(みく)であり、「マジ天使」かも知れないのだ!
大海(だいかい)ディレクター、上司のヒトに負けずにがんばれ(笑)!
東芝の私的録画補償金訴訟、知財高裁でも SARVH に勝訴
2011.12.27|iwamura
忘年会で飲みすぎました。
人生とは、美味い酒と楽しい仲間との時間を如何に優先させつつ、翌朝の二日酔いとのタタカイにどう勝ってゆくか!の日々であるという事を、痛感する師走27日でございます。
今年もあと5日!というなかで、おいおい、飲んでばかりいないで家にもちゃんと帰れよ、という「寿命10年」CM逝ってみましょう。
大変申し訳ございませんでした。
今夜は帰ります。。。
さて、そんなTOSHIBAさんですが、裁判でも勝ちました。
東芝また勝ちました。デジタル専用DVDレコーダーの私的録画補償金に関する裁判で、知財高裁は東芝の勝訴となる判決を言い渡しました。補償金の支払いを求めていた私的録画補償金管理協会(SARVH)は一審の東京地裁でも東芝に破れており、東芝二連勝ということになります。
そもそもどういう裁判だっけという方は上図を参照のこと。「日本語でおk」という方には、2年前の解説記事をどうぞ。おおまかに言えば、昨今のデジタルメディアを利用したレコーダーではデータを劣化せずコピーできるので、そのぶんを補償金として著作権者に支払おうという制度があるのですが、それはコピープロテクトのないアナログ時代の話であって、デジタル専用レコーダーの場合は原則としてコピープロテクトがかけられるのだから、補償金まで必要なんだろうか、という争いです。補償金はいらないだろうと支払いを拒否したのが東芝、なんであれ補償金は払ってくれと訴えたのが SARVH という構図。
地裁の判決はデジタル専用レコーダーは補償金支払いの対象となるものの、実際の支払いは東芝・SARVH 間の協力規定にすぎず、法的義務ではないというものでした。しかし高裁では、そもそもデジタル専用であれば補償金支払いの対象にならないと、さらに東芝有利の判決となっています。ユーザとしては歓迎すべき判決……というか「ですよね」という感じでしょう。とはいえ、いつもどおり勝負は次の最高裁です。
※engadget日本版さんより抜粋
まあ、トーゼンと言えばトーゼンの判決であるよな。
時代やテクノロジーにあわせて法律や社会の反応が変わっていくのは、自然現象であるとも言える。
この辺の問題、実は、「海猿」の佐藤秀峰センセイが、漫画本のスキャニング業者を訴えた作家センセ有志団体に対し、「それってオカしくね?」とするエントリーを自身のサイトで展開しておられ、これはこれで骨太かつ正々堂々とした論旨展開が痛快だったのだが、個人的にもこの辺に対してはどっちからの意見も持つので、非常にここでは書きづらく迷っているうちに、怒涛の忘年会の日々、という「人生は待ってくれない」流れの中におりました。
年末お時間ある方は上記も併せて権利問題、覗いてみてください。
それでは本日も、長い人生の中の1日、をがんばります!
10年見据えて、1日々々を大切に、走りたいものです。
AKB48紅白対抗歌合戦開催!ファン2000人が熱狂!
2011.12.21|iwamura
日本の顔とも呼べるAKB48!
昨日(12月20日)に紅白歌合戦をまねた、「AKB48 紅白対抗歌合戦」が東京・TOKYO DOME CITY HALLにて開催しました!
今回はそちらの特集とともに、新情報をお送りいたします!
このイベントではAKB48およびSKE48、NMB48、HKT48といった48ファミリーから総勢139名が紅組、白組に分かれて対決!
自分たちの持ち歌以外の楽曲を次々に披露していくというサプライズの連続で、会場に集まった約2000人の観客を楽しませました!
また、この日の模様はもちろん国内外の映画館計113スクリーンで同時生中継!
イベントは指原莉乃さんが歌う「Dear J」(原曲は板野友美)からスタート!
予想外の選曲と、板野を思わせる歌い方とメイクで早くも会場は大きな盛り上がりをみせました!
ここでしか見られない、パフォーマンスが展開され、ファンは大興奮!
そして、この日のイベントにはサプライズとして、インドネシア発の姉妹グループJKT48が登場!!
これが日本での初パフォーマンスとなり、インドネシア語に翻訳された「会いたかった」を歌い、観客を驚かせました!
紅白対決のトリを飾ったのは、やはりこの2人!「大島優子VS前田敦子」!
大島は高橋みなみのソロ曲「愛しさのアクセル」を、迫力ある殺陣を取り入れて披露!!
こちらも負けていません!
一方の前田は、松井玲奈(SKE48)のソロ曲「枯葉のステーション」を歌唱!
原曲とはひと味違ったスタイルで、会場を魅了しました!
3時間におよぶ熱演を経て、いよいよ審査結果の発表!
会場にいる6名の審査員(三田佳子、神田うの、森永卓郎、叶姉妹、野村克也)、会場の観客、映画館の観客、ネット中継の視聴者、そして紅組キャプテンの高橋みなみ、白組キャプテンの大島優子による投票により、白組が優勝を果たしました!
ファイナルでは出演メンバー全員で「誰かのために -What can I do for someone?-」を歌い、3時間半にわたる長くて熱いイベントは幕を閉じました!
メドレー
こちらがエンディング!
来年も要チェックのAKB48!来年も追いかけていきたいと思います!
また、最新情報です!
AKB48の中でついに4人目のソロデビューが決定しました!
今回ソロデビューするのは。。。
絶対的アイドル「まゆゆ」こと、渡辺麻友さんです!
2012年2月29日(水)発売のシングル!『シンクロときめき』でソロデビューを果たすとのこと!!
『シンクロときめき』は、1月13日(金)深夜よりテレビ東京でスタートする渡辺麻友初主演のドラマ主題歌にも決定しているとのこと!
気になるデビュー曲は正統派アイドル“まゆゆ”らしい、ど真ん中アイドルソングとなっており、80年代のちょっと懐かしいメロディと今っぽいアレンジが入ったアップテンポなナンバーとのこと!
こちらのシングルも是非チェックしてみてください!
来年もこちらのブログではAKB48やアイドルの特集していきますので、どうぞよろしくお願いいたします!!
中国市場から撤退する弊社から、中国でアプリを売りたい皆さんへ。
2011.11.29|iwamura
ここ1カ月で2度ほど中国へお邪魔し、将来のビジネス設計に関して考えました。
また、今月は何度か中国人のかた、ならびに欧米各社のかたにご来社頂きまして、中国におけるコンテンツビジネス、及びアプリ制作・販売・著作権管理に関して、交渉の場を持ちました。
遅いと言われれば遅い弊社の動きではございますが、ギョーカイでは大先輩であるやまもといちろう先生のブログにて、中国市場におけるその辺のビジネスに関して、大変有難い金言を発見いたしましたので全文掲載(失礼致します)し、拡散しようと思います。
弊社・イレギュラーズアンドパートナーズ株式会社は、投資先と合弁で行っていた大連の開発拠点事務所を閉鎖し、社員および他拠点ごと合弁先に全株譲渡し、中国での開発から撤退しました。残るラインは、国内で吸収するか、ベトナム・ダナンかハノイかに事業協力先とご一緒し新設する会社に移行させようか悩んでおります。
いま、ソーシャルゲームを含むデジタルコンテンツの開発などで中国に進出する会社が増えていて、成功例も徐々に出てきているのですが、提携や合弁会社を設置した当初は凄く良好だった関係も、なぜかビジネスがうまくいったり、特定の中国人の才能やセンスに依存したモノづくりになった瞬間に、どうしても関係がギクシャクしてしまうことが多いように感じます。
中国でのアプリ販売は確かに伸びておりまして、信頼できる良い提携先が見つけられるのであれば、中国独資か合弁会社を設立するかに関わらず、全面的に投げ捨てる感じでお付き合いしていく他ありません。また、中国人コーダーやデザイナーをラインに組み込んで、安価にデジタルコンテンツを制作したいということであれば、当初であれば中国人だけのチームでも充分な品質で制作が可能になってきました。
オンラインゲームの世界では、日本で国産のオンゲを作る必要がほぼなくなりつつあります。工期の短い、クオリティ重視で日本人にまずしっかり売りたいコンテンツの設計、制作をする場合は、日本国内でラインを組むのが合理的だと思いますが、MMOライクなブラウザゲームを制作するようなケースでは、もはや中国の会社を抜きにコストダウンを図ることは無理な状況になってます。
また、携帯電話向けデジタルコンテンツにおいても、制作も販売も、そこそこの規模で充分な利益を挙げようと思ったら中国のラインにどうしても頼らなければならなくなりました。一言で言うなら、長打を狙わないで手堅くアプリを売っていくのであれば、中国市場の中だけで回ってしまうぐらい、充分な販売ボリュームと制作能力を持つようになりました。
一方で、2つの弊害があります。技術やノウハウの流出と、制作費の高騰です。前者は、ぶっちゃけうまくいけばいくほど、日本人が外されるようになります。理由は、日本人高いから。ある程度、中国人のラインで回るようになっちゃうと、中国人のプロマネが日本人を外す工程を出してくるんですよね。例外なく。もちろん、理由は明確で、「私の管理しているプロジェクトで利益を出そうとすると日本人の人件費は賄えません」ということで、そういわれると「そうか」となってしまう。
で、そのプロマネはゲーム開発の2サイクル、3サイクルも経験して、独り立ちできるかなといったところで辞めてしまう。これはもう見事に辞めていきます。もう、人材の流出と、それに伴う技術やノウハウの流出は宿命と思っていいと思いますが、この点は後述。
辞めてしまうのを指くわえて見ているだけ、というわけにもいきませんので、防衛策としてもっとも手っ取り早いのは日本に連れて来てしまうか、給料を上げ昇進させるかといったところですが、どうであれ、制作コストの上昇に繋がります。3年前は4万円の月給でニコニコ働いて徹夜も厭わなかった中国人が、いまでは3倍の12万、それでも15万だ20万だと引抜がかかるので、もうこれは致し方ありません。
結果として、日本の地方都市で頑張っている制作会社と連携したほうが、クオリティは安定するわノウハウは保てるわ量産効果はきっちり出るわで、国内向け海外向け問わず制作は日本に集約したほうが安いし品質が高いんじゃないのという議論になりつつあります。もちろん、弊社でも対応をどうしようか悩むところではありますが。
したがって、中国市場で重要な部分のR&Dやコンポーネントの制作は行わず、汎用的でコモディティ化されている部分、例えばUnity振り回すとか量産が必要なモデリングの部分だけ作らせるとか、そういう限定された量産工程だけ中国企業にお任せするという形にならざるを得ないのかなと。もしくは、某社の下請けのように、某社が社内で作ってるクソのようなフレームワークを使えと強制された場合に、ある種の死に兵的に中国企業へ委託するという形ぐらいまででしょうか。
また、独り立ちしてしまう中国人幹部対策として、移籍されるぐらいなら独立させて、その会社に出資させてもらって仕事を回す、という荒技が役に立ちます。もう、ノウハウ流出は、してしまったものは仕方がないので。結果として、中で抱えて人件費が高騰するのを抑えられ、むしろ安くなったりとか、ただ、自社で頑張って企画してた内容が丸ごと流用されてガワだけ変わって別の会社からリリースされるとか日常茶飯事になりまして、もうどうしようもないよなあと思うところで。
日本人側の反省としては、やっぱりダイナミズムが乏しいというか、決断が遅いので、どうしても商談がまとまらず、大口の話はどんどんアメリカやドイツの会社に取られてしまうという現実があります。というか、ホテルのロビーでカバンに現金持ち込んで版権交渉してくる中国人とかマジヤバイ。比較的判断の速い私でさえ慎重に見え、日本人の中ではドライに思われる私が中国人から見ると人情味のある日本人に見えてしまうというこの現実。
とはいえども、ゲーム業界に限らず中国はひとつの産業に関わる人が多すぎて、商売のグロスが大きくてもシェア先が幾つもぶら下がる形になりますので、何のコネもなく参入しても食い物にされて終わります。日本の出版社とかだと、appleに30%取られてけしからんとか、Amazonが55%取るとは何事だと言ってますが、中国だとコンテンツ提供側がローカライズ含めて取れるレートが20%台とかザラです。モノを売るのに、80%取られる。でも回収を面倒見てくれて、次々とモノを捌いてもらうには我慢しつつ、信頼関係を築いてもっと良いレートの版権開発をしていく、という立て付けに。
目下の悩みは、もう下請けで潜水艦のようにやっているだけでは、仕事がスケールしないし、個別対応の嵐になって、疲弊してしまうのが眼に見えている、というところです。人件費12分の1の人たちと真正面からの競争などできない。今抱えている業務のどこに利益の源泉があり、どこに一番カネのかかる、信用の置ける日本人を配置し、どこを失ってもいいと考え、ダメージコントロールを図っていくか、というところでしょうか。このバブルが続いている間に、何らかの着地をして、一定の地位を確保しておきたいと考える日々です。
※やまもといちろうブログより抜粋
これは「今まさに走ってるかた」の良識ある意見展開でありますね。
(そしてやまもと先生の会社は、それでも中国事業勇退という事実。)
中国のかたや欧米のかたと話しても、「ひと」としては同じというか、やっぱりラー油は辛く、美しい女性は好きで、故郷を愛する気持ちに、我々日本人となんら変わりはありません。
ただ、「商習慣」という意味では、非常に大きなかい離があるのだろうなあ、ということは、食事中の会話の端々にも感じることができます。
シカシもうこれは致し方ないことで。むしろEnjoyしないといかんレベルのハナシであり。
お互いの歴史や文化や考え方、商習慣を理解し「許し合った」上で、お互いに末永く「利用し合える関係」とでもいうべきものを、それこそ「交渉の場に現金を持ち込んででも」早い段階で構築すべきであるということ、そして、それを維持拡大するための努力をし続けるべきであるということ、それらを、これから弊社も学んでゆく所存でございます。
結果が出るのは1年先か、5年先か、10年先か。
一過性の「フーゾク2万円也。ハイありがとう気持ち良かった!」でもありつつ、しかしそれだけではない関係を、構築してゆくことの、その道の遠きことを、理解し取り組んでゆく必要がありそうです。
いつになくマジメなエントリーになってしまった。
今日はまだ火曜日!今週もがんばらないとだ!