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デリケートな話題ですが
2009.01.09|umiushi
といってもフェミニーナ軟膏とかではなくてですね。
・・・しょっぱなから何を言っておるのだ俺は。サイトの品位も下げてしまって申し訳ない。そもそもあのCMを知らないとなんだか分からないではないか。
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閑話休題。世に間違い電話、というものがございます。
一方、イタズラ電話ってのもございます。エスカレートするとストーカーの迷惑電話などにクラスチェンジしたりもしますが。
いっときの迷惑具合はほとんど一緒ですが、前者は単なるミスですので、こちらとしても「まあ、しょうがないか」で済ませることができます。
が、後者は厄介です。実は新年早々、通り魔のようなイタズラ電話がかかってきました。
イタズラというよりは、ちょっと頭がアレしてる人のようでしたが、そんなもん僕には関係ない。治療が必要な人であることと、その存在が迷惑であることは別の問題であるはずだ・・・と、林先生もおっしゃっていた気がする。
適当な画像がなかったので、先生の著書なぞ
上のような文言がサイトのどこかにあった気がして、そのものズバリ「迷惑」でサイト内検索したら、結構ひっかかりました。誤解を招きかねない引用はやめておきますが、周りの人の支援や我慢にも限界を設けるとか、色々やり方はあるみたいですね。
わたくし法律には詳しくないのですが、というか詳しいものにロクなものがないですが、たとえば精神鑑定の結果無罪といっても、それは刑事訴訟だけで、民事は別だとか。そりゃそうか。
というわけで「どちらさまですか」とキカイのような氷の問いかけをしたら、向こうから電話切ってくれました。
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しかし林先生、メール相談の限界をはっきり示してらっしゃっていて、そういう意味でも誠実なサイトですな。
「たらいまわし」は失礼だろ常識的に考えて
2008.12.02|umiushi
最近、連日のように「救急受入拒否」のニュースがありますね。原因はお医者さんが足りないってことみたいですが。
札幌市内の女性が昨年11月に自宅で出産した未熟児が、7病院に受け入れを拒否され、新生児集中治療室(NICU)のない病院に搬送された後に死亡して いたことが2日、分かった。同市病院局の野崎清史経営管理部長は同日午前、記者団に「誠に残念だ。大変申し訳ない」と語った。(後略)
スカした「頑固親父の店」みたいな食い物屋とか、あるいはドレスコードがあるような高級店ならともかく、普通のサービス業だったらお客を断ったりはしません。
お医者さんをサービス業と同列に扱ってはいかんと思うのですが、それでも基本的に「来る者は拒まず」な職種ですよね。まさか患者さんの回復を願わない医師がいるとも思えず、治せるならいくらでも治そうとする職業のはずです。
そんなお医者さんが「今ベッドいっぱいです」「手術中です」「今診れません」って言うんだから、実際そうなんでしょう。前も
普通の病院の勤務時間は昼休みの休憩時間を含めて月間180-200時間程度です。勤務時間外が月間500時間以上あります。それを何人の医師で分担するかによってオンコール時間には大きな幅が生じます。たとえば一人医長であれば500時間以上、つまり常時呼び出しに対応するということになります。今回の集計ではオンコール時間月間500時間以上の医師が4名、200時間以上の医師が22名でした。オンコール時間帯でどのぐらい呼び出されているか等の解析は今回の中間解析では行っていません。
などという、衝撃的なんて言い方では追いつかない調査がありました(産婦人科勤務医・在院時間調査 第 1 回中間集計結果 報告と解説、PDF)。ちなみに1ヵ月は24時間×30日=720時間です。
それを「たらいまわし」とは、礼を失するにも程がある。
こちら内科のお医者さんのブログ(NATROMの日記)より
なぜ「たらい回し」と書いてはいけないか?それは、リソース不足に起因する問題を、さも現場の怠慢が原因であるかのように誤認させるからである。同様の理 由で、「拒否」と書くのも望ましくない。「受け入れ不能」と書けば、医療崩壊について知識のない読者も、「なぜ受け入れ不能だったのか?」と考えるであろ う。リソース不足をそのままにして現場を批判しても問題は解決しない。「たらい回し」と書くマスコミが存在し続ける限り、今後も、同様の事件(いわゆる 「たらい回し」)は起こり続けるであろう。
このように、何度言われてもこの表現を使うということは、
・医者を貶める意思がある
・不勉強で知らない
のどちらかだと思うんです。
どちらにしても報道する側として、無自覚かつ著しく不誠実です。実は毎日見ている人気サイト(探○ファ○ル)があったんですが、そこでも「たらいまわし」表現を使っていたので、トサカに来て本日ブックマーク削除しました。
見出ししか見ない人だっているんだから、ミスリードはいかんですよ。
マンガで分かる心療内科 | = ゆうメンタルクリニック 上野駅0分 心療内科・カウンセリング = 神経内科・精神科
2008.10.16|iwamura
ちょっと「これはすごい」わかりやすい「心療内科」さんのページです。
「閉鎖病棟」騒ぎがなんだか困ったなーと思っていた昨今。これは「明るいニュース」です!
マンガで分かる心療内科・精神科
これちょっと、「心療内科」が近くなっていいですよね。結構マンガのクオリティも高いんだよなー。
平均寿命は80歳を超え、インターネットで世の中が便利になって、冬暖房のきいた部屋でビールが飲めて。。
その代りに現代は辛いことも増えました。
まずは「冷静に現状把握」。次に「友達に相談」。それでも辛かったら、お医者さんやお薬に、一時的に助けてもらうことも大事だと思います。
以上、マンガで分かる心療内科 | = ゆうメンタルクリニック 上野駅0分 心療内科・カウンセリング = 神経内科・精神科?東京駅・秋葉原・山手線直通からでした~☆
話題の8大ダイエットを一挙公開!/All about
2008.10.15|iwamura
「天高く馬肥ゆる秋!」all aboutにて「話題の8大ダイエットを一挙公開!」という記事を発見し、考察してみました。
「ROCKET結論」及び「ダイエット裏ワザ」は末尾。
とりあえず、記事が長かったので、ここではそれぞれのダイエットの特徴ややり方、利点を簡単にさらっとまとめ、各ダイエットに対してコメントつけていきます!
①メモして痩せる!?『レコーディングダイエット』
<方法>
食べたものとそのカロリーを全て書いて記録し、太る原因を発見していく。<利点>
食事を大幅に減らす必要がない。/キツい運動などを行う必要がない。/お金がかからない。
<ROCKET COMMENT>
超めんどくさい。
②深夜ラーメンもOK!『食べ合わせダイエット』
<方法>
ダイエット中は避けがちな肉・米・油も、食べ合わせ次第で痩せる食材に変身!<利点>
食べる量を減らす必要がないのでストレスフリー。/カロリーを気にする必要なし→我慢なし→ドカ食いなし。/リバウンドしにくい。
<ROCKET COMMENT>
「深夜ラーメンもOK!」なんて論理的にあり得ない。
③有名女優御用達の『加圧式ダイエット』!
<方法>
腕や脚の付け根に特殊なベルトを付けて締め付けることにより、血流の量を制限した状態で行う筋力トレーニングが『加圧ダイエット』。<利点>
極めて軽い負荷、短時間で絶大な効果を発揮。/筋肉量が増し、脂肪を燃焼しやすい体質に。
<ROCKET COMMENT>
賛成。でも、加圧じゃなくてもいい。「運動しながら理想の体型づくり」は大事。
④驚異のくびれダンス『コアリズム』!
<方法>
DVDを見ながら『コアリズム』を毎日実践。ラテンダンスをベースにしたハイテンションなエクササイズは、くびれをつくる体幹部の筋肉を効率的に鍛えると同時に、連続した動きが有酸素運動となり脂肪燃焼効果もアップ。<利点>
ダンスのようなリズミカルな動きが楽しい→続けやすい。/汗をかくことでストレス解消。
<ROCKET COMMENT>
ブートキャンプのパクり?!ていうかDVDの宣伝(笑)。
⑤『骨盤ウォーキング』で体脂肪を減らす!
<利点>
内ももの筋肉や骨盤を意識しながら歩く『骨盤らくらくウォーキング』により、全身の血行と代謝がUPし、ダイエット&デトックス作用が期待できます。<利点>
肩こり、腰痛、便秘、冷え性などが改善。/姿勢&歩き方が美しくなる。
<ROCKET COMMENT>
賛成。女子も男子も「姿勢」はダイエットと同じぐらい大切です。
⑥下半身太り解消!『自転車ダイエット』
<方法>
ギアが搭載された自転車をなるべく選ぶ。1番軽いギアに設定したら、約20キロ程度の速さで30分位走る。<利点>
日常生活の中でダイエットできる。/無理にダイエットしているという意識が必要ない。
<ROCKET COMMET>
都会だと危ないなあ。本当はとてもいいけれど。
⑦多忙な人にオススメ!『経絡リンパマッサージ』
<方法>
経絡リンパマッサージ協会会長でもあり、リンパマッサージに関する著書も多い渡辺佳子氏が提唱するのが『経絡リンパマッサージ』。全身の流れをスムーズにして老廃物を流すことで、自然なダイエットやサイズダウン効果が期待できるマッサージ法です。<利点>
冷え症、むくみ、便秘など体の不調が改善。/痩せやすい体質になる。/寝る前やバスタイムなどの時間を有効活用できる。
<ROCKET COMMETN>
宣伝。でも、キョーミあるなー(笑)。
⑧手軽に実践!『朝バナナダイエット』
<方法>
『朝バナナダイエット』を行う上での基本ルールは4つ。「バナナ+水を朝食にする」「夕食は20時までに食べる」「日付が変わるまでに寝る」「水分をこまめにとる」こと。<利点>
・手間&お金が必要ない。
<ROCKET COMMETN>
これって「食べるの減らす」っていう、ダイエットの正攻法ですよね実わ(笑)。
☆☆☆『ROCKET的結論』☆☆☆
<方法>
間食、夜食を止める。習慣です。
<そして>
できれば運動。「痩せる」ではなくて「健康的SEXYでモテる」と位置付ける。
<一番大事なことは>
「続けること」です。「続けられる」環境を作る。いちばん簡単なのは、「周りに公言する」ですね。
禁煙マラソンみたいだけど、友達から「ダイエットやってないでしょ最近!」ってメール貰えるサービスこちら。ウケる!
どうしても続けることが苦しくなってしまったときには、家族や友達に応援を頼みましょう。更新が途絶えると、家族や友人に応援依頼メールが送信されるレスキューメール。親しい人からの励ましであなたを挫折から救出します。
<裏ワザ>
恋をしましょう☆
自分は、恋をするとメシがのどを通らなくなります(おおまつがい)。
福島県立大野病院事件 判決公判
2008.08.23|iwamura
福島県立大野病院事件の判決が出ました。日本の司法が『正当な医療行為を正当なものとして認めるのか』、それとも、『結果により医師は罰せられる職種とするのか』などどのような判決を下すのか。興味深く見ておりました。
加えて、私の身内にこの事件を見守る人間が2人いました。ひとりは医療関係者の立場から。もう一人はこの事件を起訴する警察・検察関係者の立場から。とても近い身内に双方の立場の人間がいたことで、両方の意見を聞いていた状況だったので、静かに判決を待っていました。
大野事件についてご存じない方はこちらから・・・・
http://jp.youtube.com/watch?v=k0_T6_tDH7A
http://jp.youtube.com/watch?v=dy66br3D8YM
結果は「無罪」という判決が出ましたね。
とりあえずほっとしています。
福島県立大野病院事件の福島地裁判決理由要旨
福島県立大野病院で帝王切開手術を受けた女性患者が死亡した事件で、福島地裁が言い渡した無罪判決の理由の要旨は次の通り。
【業務上過失致死】
●死因と行為との因果関係など
鑑定などによると、患者の死因は失血死で、被告の胎盤剥離(はくり)行為と死亡の間には因果関係が認められる。癒着胎盤を無理に剥(は)がすことが、大 量出血を引き起こし、母胎死亡の原因となり得ることは、被告が所持していたものを含めた医学書に記載されており、剥離を継続すれば患者の生命に危機が及ぶ おそれがあったことを予見する可能性はあった。胎盤剥離を中止して子宮摘出手術などに移行した場合に予想される出血量は、胎盤剥離を継続した場合と比較す れば相当少ないということは可能だから、結果回避可能性があったと理解するのが相当だ。
●医学的準則と胎盤剥離中止義務について
本件では、癒着胎盤の剥離を中止し、子宮摘出手術などに移行した具体的な臨床症例は検察官、被告側のいずれからも提示されず、法廷で証言した各医師も言及していない。
証言した医師のうち、C医師のみが検察官の主張と同趣旨の見解を述べている。だが、同医師は腫瘍(しゅよう)が専門で癒着胎盤の治療経験に乏しい こと、鑑定や証言は自分の直接の臨床経験に基づくものではなく、主として医学書などの文献に頼ったものであることからすれば、鑑定結果と証言内容を癒着胎 盤に関する標準的な医療措置と理解することは相当でない。
他方、D医師、E医師の産科の臨床経験の豊富さ、専門知識の確かさは、その経歴のみならず、証言内容からもくみとることができ、少なくとも癒着胎盤に関する標準的な医療措置に関する証言は医療現場の実際をそのまま表現していると認められる。
そうすると、本件ではD、E両医師の証言などから「剥離を開始した後は、出血をしていても胎盤剥離を完了させ、子宮の収縮を期待するとともに止血 操作を行い、それでもコントロールできない大量出血をする場合には子宮を摘出する」ということが、臨床上の標準的な医療措置と理解するのが相当だ。
検察官は癒着胎盤と認識した以上、直ちに胎盤剥離を中止して子宮摘出手術などに移行することが医学的準則であり、被告には剥離を中止する義務があったと主張する。これは医学書の一部の見解に依拠したと評価することができるが、採用できない。
医師に医療措置上の行為義務を負わせ、その義務に反した者には刑罰を科する基準となり得る医学的準則は、臨床に携わる医師がその場面に直面した場合、ほ とんどの者がその基準に従った医療措置を講じているといえる程度の一般性、通有性がなければならない。なぜなら、このように理解しなければ、医療措置と一 部の医学書に記載されている内容に齟齬(そご)があるような場合に、医師は容易、迅速に治療法の選択ができなくなり、医療現場に混乱をもたらすことにな り、刑罰が科される基準が不明確となるからだ。
この点について、検察官は一部の医学書やC医師の鑑定に依拠した準則を主張しているが、これが医師らに広く認識され、その準則に則した臨床例が多く存在するといった点に関する立証はされていない。
また、医療行為が患者の生命や身体に対する危険性があることは自明だし、そもそも医療行為の結果を正確に予測することは困難だ。医療行為を中止す る義務があるとするためには、検察官が、当該行為が危険があるということだけでなく、当該行為を中止しない場合の危険性を具体的に明らかにしたうえで、よ り適切な方法が他にあることを立証しなければならず、このような立証を具体的に行うためには少なくとも相当数の根拠となる臨床症例の提示が必要不可欠だと いえる。
しかし、検察官は主張を根拠づける臨床症例を何ら提示していない。被告が胎盤剥離を中止しなかった場合の具体的な危険性が証明されているとはいえない。
本件では、検察官が主張するような内容が医学的準則だったと認めることはできないし、具体的な危険性などを根拠に、胎盤剥離を中止すべき義務があったと認めることもできず、被告が従うべき注意義務の証明がない。
【医師法違反】
本件患者の死亡という結果は、癒着胎盤という疾病を原因とする、過失なき診療行為をもってしても避けられなかった結果といわざるを得ないから、医師法にいう異状がある場合に該当するということはできない。その余について検討するまでもなく、医師法違反の罪は成立しない。
http://www.asahi.com/national/update/0820/TKY200808200207.html
これが、本日以降判例となるのであれば、一般的でない論文や臨床上は空文化している教科書などを根拠に刑事訴追される恐れはなくなるだろう。少なくとも萎縮医療に走らなければならない理由は一つ消える。
まず今回の判決ではっきりした事なのですが、どの新聞もふれていないのが残念な事。この事件に関して「冤罪」なのだということが報道ではちゃんと伝えられていないと思います。それともう一つ。メディアも含めて、あまりにも患者に寄りすぎたモノの見方がまん延しすぎていて、「医者は病気を治してくれるものだ」「医療サービスにミスや例外は許されない」という風潮は、日本の大切な医療チームを疲弊させるだけで、これからのぼくたちは根本的に意識を変える必要があるんだと、あらためて感じました。
インターネットを使った「本当に必要な医療情報サイト」を実現できないかと、今年に入ってからずっと考えている。患者と医者の間の本来あるべき関係を作るネットワークを作る必要があると思っている。まずはっきりしているのは、今のTVや新聞、雑誌などの既存メディアには無理そうだということ。でも、信憑性や信頼性を持たせるにはユーザー主導(患者主導)のやり方はピンとこないんだよな。国が主導のものだとわかりにくいものになりそうだし、民間に競争させると未だに「アガリスク」みたいなモノが混じってくる。
本気でなんとかしなければと思ってます。アイデアお持ちの方は、ぜひご一報ください。お手伝いします!。