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ソフトバンク、2000作の小説を無料で読める電子書籍ポータルを9月開設
2008.08.30|iwamura
ソフトバンク、2000作の小説を無料で読める電子書籍ポータルを9月開設
ソフトバンクモバイルは29日、約2000作品の小説をコンテンツ料無料で読める電子書籍のポータルサイト「タダ本」を9月1日に開設すると発表した。電子書籍販売サイトを運営するパピレスと共同で運営する。
夏目漱石の「こころ」、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」など過去の名作をまずは2000作品そろえ、順次追加する。このほか、ユーザーの投稿作品から選んだ小説を電子書籍化する。ケータイ読書館、新潮ケータイ文庫DXなど他の電子書籍サイトが提供する無料のサンプル版も公開する。
利用できるのは電子書籍が読める対応アプリを搭載した「923SH」など全37機種。1作品あたりのデータ量の目安は10~500キロバイト程度という。コンテンツは無料だが、月額315円の「S!ベーシックパック」の利用料とデータ通信料が別途かかる。
http://it.nikkei.co.jp/mobile/news/index.aspx?n=MMIT1d000029082008
一見、「無料で読める」という文句に惹かれて「すばらしい」と褒めようと思ったのだけど、「月額315円の「S!ベーシックパック」の利用料」の部分を見てげんなり。日本の古い携帯ビジネスはまだまだ変わらないんだな。夏目漱石の「こころ」、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」など過去の名作と言いながら「青空文庫(著作権の切れた小説など)」を餌に電子書籍閲覧アプリ(有料)のユーザーを増やすのが目的で、革新的なサービスではないです。
でも気になったニュースであることは違いなく、もっと違うやり方で新しい価値を生むサービスがあるんでないかと考えさせられます。
YouTubeに追い風、ビデオ共有はセーフハーバーの保護対象
2008.08.29|iwamura
YouTubeに追い風、ビデオ共有はセーフハーバーの保護対象 – 米地裁判断
米カリフォルニア州北部の連邦地方裁判所で、動画共有Veohのサービスがデジタルミレニアム著作権法 (DMCA)のセーフハーバーの対象になるという判断が下された。同様のサービスを提供するYouTubeがViacomから著作権侵害で訴えられている訴訟にも影響を及ぼす可能性がある。
これはアダルトコンテンツを取り扱うIo Groupが、同社が権利を持つ動画コンテンツがVeohにアップロードされていたことから2006年に起こした著作権侵害裁判だ。米国では90年代後半に、著作権侵害訴訟がインターネットサービスプロバイダーのようなサービスにまで波及するのが防ぐために、オンラインサービスプロバイダーを対象としたセーフハーバーがDMCAに設けられた。違法行為が通知された場合に削除する義務を果たせば、著作権侵害などの責任は問われない。Veohのケースでは、同サービスがセーフハーバーの条件を満たすサービスプロバイダーであるかが焦点となった。
Io側は、実名登録やIPアドレスを追跡するような仕組みを設けなければ、同じ人物が偽名などを使って違法行為を繰り返す可能性があると指摘した。これに対してHoward Lloyd判事は、ネット利用において実名登録を条件とするのは現実的ではないとし、またIPアドレスの追跡についても、複数が同じアドレスを共有できることから条件として適切ではないとした。一方Veohの対応については、これまで1000人を超える著作権侵害者を特定・排除してきた実績から、セーフハーバーの条件を満たすと判断した。Io側はまた、動画がアップロードされる際にFlashに変換するステップを踏むVeohの仕組みでは、同サービスが動画コンテンツを管理していると指摘。その過程で、著作権違反をチェックすべきと主張した。これについてもLloyd判事は、ユーザーによるアップロードの監視がセーフハーバーの条件ではないという見解を示した。以上の点から、Veohは同社のサービスにアップロードされたコンテンツに対して著作権侵害の法的な責任を負わないとして、Ioの訴えを退けた。
インターネット周りの事象では日本のはるか先を行っているアメリカでにお興味深い判決です。今回の判例に照らし合わせると、YouTubeも現状の著作権対策で生き残れる可能性が高まる。著作権に違反している動画がOKという内容ではないのでそこは勘違いしてはならないが、さまざまなインターネット動画共有サービスサイトに大きく影響を与えると思う。
ちなみにVeohはかなり前から注目している動画関連WEBサービスです。ぜひチェックしてみてください。
Veoh
http://www.veoh.com/
総務省、著作権料を気にせず既存の映像や音楽を自由に加工できる空間をインターネット上に創設へ
2008.08.27|iwamura
サイバー特区、来年度創設へ…情報通信事業の創出を支援
総務省は、情報通信ビジネスの国際競争力を引き上げるため、新事業の創出を支援する取り組みを2009年度に実施する方針を固めた。
インターネット上に特定の参加者しか入れない閉鎖空間を設け、著作権の使用料などを気にせず実証実験ができる「サイバー特区」制度の導入などが柱だ。09年度予算の概算要求で20億円を盛り込む。
サイバー特区では、ネット上で流通している映像や音楽などのうち著作権者が認めたものを使って、実証実験の参加者が自由に加工や編集ができるようにすることなどを想定している。http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080824-OYT1T00738.htm
インターネットの発達で存続の危機を迎えている「旧・著作権」の問題ですが、総務省はなんだか状況が分かっていないのに、新しいビジネスの臭いを感じたのかな。IT国際競争に置いてかれないための新たな取り組みとして、インターネット上に著作権料などを気にせず既存の映像や音楽を自由に加工・編集できる空間を創設する方針のようです。
ニコニコでも試験的にやろうとしているけど、「OK」が出る素材がどんなものなのかよくわからないうちは、何ともコメントしずらいですね。
ゴミみたいな素材では、ゴミ料理しかできないんだよな。
ユーザーが投稿したバグ動画に対しEAがCMで反論
2008.08.26|iwamura
ユーザーが投稿したバグ動画に対しEAがCMで反論(ニコニコ動画より)
これはすごい。久々に、アメリカの広告の凄さにウチフルエルおもしろトピックです。
①まずはユーザーの「このバグさいこーだよ、ジーザスだよ、ウヘヘ」という動画。26万回再生。
②そして続きがこちら。EA(エレクトロニックアーツ~北米大手のゲームソフト会社)の逆襲。
「バグじゃありません。タイガーはホントにジーザスなんです。」的な。(笑)
鮮やか過ぎる!!!これは久々にほんとスゴイ!!!(90万回再生)
著作権とか、もちろんあるんだけれども、このユニークかつ本気な返しと広告手法(例え自作自演だったとしても)はまだ日本ではアバンギャルドすぎるのかな。
でもかっこいいな、いいな。
がんばりますROCKETWORKS!
「こんな“お化けサイト”になるとは思っていなかった」――「発言小町」なぜ人気
2008.08.20|iwamura
「こんな“お化けサイト”になるとは思っていなかった」――「発言小町」なぜ人気(ITmediaNewsより)
「こんなお化けサイトになるとは思っていなかった」――「発言小町」運営に長く関わってきた読売新聞グループ本社社長室知的財産担当の川内友明さんは言う。
発言小町は、YOMIURI ONLINE(YOL)内の女性向けサイト「大手小町」内にある掲示板コーナー。質問や相談を匿名で投稿したり、投稿に対してレスを付けたりすることができる。
内容的には以下のようなページです。数字もスゴイ!
投稿は、ちょっとした質問から恋愛相談や嫁姑の悩み、子育ての悩み、日ごろの愚痴など多種多様だ。「麦茶に何を入れますか?」「夫が本気の不倫……私はやり直したい」「何を作っても美味しいと言わない義理の両親」――匿名で投稿される質問や悩みごとに、匿名の読者から回答が寄せられる。
すべての投稿を編集部でチェック。誹謗中傷や読者を傷つけるような投稿は掲載を拒否したり、編集してから掲載する。1日の投稿数は約3000件。 ページビュー(PV)は非公開だが、月間1億PVという大手小町の大半を発言小町が占めているという。ユーザーは20代後半から40代の女性が中心だ。
女性に特化した「悩み相談」「日々の生活の知恵」がたくさんあって、いいですよね。
でも、ちょっと情報量が多くなりすぎて(弊社サイトも言われるところだな~)、どこをどの順番で見ていけばいいのか、慣れるまで困っちゃいますね。
そういった意味で、「発狂小町」の閉鎖は残念ではありますが、妥当と言えば妥当で正当。
ただ、「影も光も仲良く」がネット社会も、現実社会も、「理想」ではありますね。客観的視点では(ホントウは)。
大事だと思います。弊社のサイト運営上も、肝に銘じたい部分。