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村上春樹さん:カタルーニャ国際賞スピーチ原稿
2011.06.14|iwamura
ということで、6月11日の反原発デモがすごかったようです。
「どーなのよ?」
という部分もあるが、やっぱりこういうのは民衆の声、力が重要な変革のファクターにはなるだろうから、どんどんやっちゃってください。
そして選挙もいこうね。
ただ、原発は賛成反対の二元論では落とし込めないほど、複雑怪奇なエネルギー利権マミレの世界ではあるのだ。
やっぱり遠い国でやれビンラディンがやられたけどあれはコラでまだ生きているとか、
でもあの人はそもそもCIAの職員みたいな人でしょとか、
あるいは撤退したと見せかけた米軍が今度はリビアで増えていないかとか、
チュニジアで起こった革命はエジプトは計算外だったけど、本当の狙いは元々リビアだったとか、
上記は全部ネタの域を出ないものではあるものの、結局「エネルギーと血」というものは、切っても切り離せない関係なわけで(上記は石油利権がらみではあるけれども)。
エネルギーは、その是非や正義かそうでないかだけで、始めたり、止められるような問題ではない。
と、理解したうえで。
村上春樹先生のカタルーニャでの授賞式の文章が美しかったので以下抜粋です(1/3くらいに抜粋しています)。
「非現実的な夢想家として」
残念なことではありますが、今日は少し深刻な話をしなくてはなりません。
ご存じのように、去る3月11日午後2時46分に日本の東北地方を巨大な地震が襲いました。
地震そのものの被害も甚大でしたが、その後襲ってきた津波はすさまじい爪痕を残しました。
今回の大地震で、ほぼすべての日本人は激しいショックを受けましたし、普段から地震に馴れている我々でさえ、その被害の規模の大きさに、今なおたじろいでいます。無力感を抱き、国家の将来に不安さえ感じています。
でも結局のところ、我々は精神を再編成し、復興に向けて立ち上がっていくでしょう。それについて、僕はあまり心配してはいません。我々はそうやって長い歴史を生き抜いてきた民族なのです。いつまでもショックにへたりこんでいるわけにはいかない。壊れた家屋は建て直せますし、崩れた道路は修復できます。
ここで僕が語りたいのは、建物や道路とは違って、簡単には修復できないものごとについてです。それはたとえば倫理であり、たとえば規範です。それらはかたちを持つ物体ではありません。いったん損なわれてしまえば、簡単に元通りにはできません。機械が用意され、人手が集まり、資材さえ揃えばすぐに拵えられる、というものではないからです。
僕が語っているのは、具体的に言えば、福島の原子力発電所のことです。
みなさんもおそらくご存じのように、福島で地震と津波の被害にあった六基の原子炉のうち、少なくとも三基は、修復されないまま、いまだに周辺に放射能を撒き散らしています。
十万に及ぶ数の人々が、原子力発電所の周辺地域から立ち退きを余儀なくされました。畑や牧場や工場や商店街や港湾は、無人のまま放棄されています。そこに住んでいた人々はもう二度と、その地に戻れないかもしれません。
なぜこのような悲惨な事態がもたらされたのか、その原因はほぼ明らかです。原子力発電所を建設した人々が、これほど大きな津波の到来を想定していなかったためです。何人かの専門家は、かつて同じ規模の大津波がこの地方を襲ったことを指摘し、安全基準の見直しを求めていたのですが、電力会社はそれを真剣には取り上げなかった。なぜなら、何百年かに一度あるかないかという大津波のために、大金を投資するのは、営利企業の歓迎するところではなかったからです。
また原子力発電所の安全対策を厳しく管理するべき政府も、原子力政策を推し進めるために、その安全基準のレベルを下げていた節が見受けられます。
我々はそのような事情を調査し、もし過ちがあったなら、明らかにしなくてはなりません。その過ちのために、少なくとも十万を超える数の人々が、土地を捨て、生活を変えることを余儀なくされたのです。我々は腹を立てなくてはならない。当然のことです。
しかしそれと同時に我々は、そのような歪んだ構造の存在をこれまで許してきた、あるいは黙認してきた我々自身をも、糾弾しなくてはならないでしょう。今回の事態は、我々の倫理や規範に深くかかわる問題であるからです。
ご存じのように、我々日本人は歴史上唯一、核爆弾を投下された経験を持つ国民です。1945年8月、広島と長崎という二つの都市に、米軍の爆撃機によって原子爆弾が投下され、合わせて20万を超す人命が失われました。
僕がここで言いたいのは、爆撃直後の20万の死者だけではなく、生き残った人の多くがその後、放射能被曝の症状に苦しみながら、時間をかけて亡くなっていったということです。
広島にある原爆死没者慰霊碑にはこのような言葉が刻まれています。
「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませんから」
素晴らしい言葉です。我々は被害者であると同時に、加害者でもある。そこにはそういう意味がこめられています。
そして原爆投下から66年が経過した今、福島第一発電所は、三カ月にわたって放射能をまき散らし、周辺の土壌や海や空気を汚染し続けています。それをいつどのようにして止められるのか、まだ誰にもわかっていません。これは我々日本人が歴史上体験する、二度目の大きな核の被害ですが、今回は誰かに爆弾を落とされたわけではありません。我々日本人自身がそのお膳立てをし、自らの手で過ちを犯し、我々自身の国土を損ない、我々自身の生活を破壊しているのです。
何故そんなことになったのか?
理由は簡単です。「効率」です。
原子炉は効率が良い発電システムであると、電力会社は主張します。つまり利益が上がるシステムであるわけです。
そして気がついたときには、国民がよく知らないうちに、地震の多い狭い島国の日本が、世界で三番目に原発の多い国になっていたのです。
そうなるともうあと戻りはできません。既成事実がつくられてしまったわけです。原子力発電に危惧を抱く人々に対しては「じゃああなたは電気が足りなくてもいいんですね」という脅しのような質問が向けられます。原発に疑問を呈する人々には、「非現実的な夢想家」というレッテルが貼られていきます。
そのようにして我々はここにいます。効率的であったはずの原子炉は、今や地獄の蓋を開けてしまったかのような、無惨な状態に陥っています。それが現実です。
原子力発電を推進する人々の主張した「現実を見なさい」という現実とは、実は現実でもなんでもなく、ただの表面的な「便宜」に過ぎなかった。それを彼らは「現実」という言葉に置き換え、論理をすり替えていたのです。
それは日本が長年にわたって誇ってきた「技術力」神話の崩壊であると同時に、そのような「すり替え」を許してきた、我々日本人の倫理と規範の敗北でもありました。我々は電力会社を非難し、政府を非難します。それは当然のことであり、必要なことです。しかし同時に、我々は自らをも告発しなくてはなりません。我々は被害者であると同時に、加害者でもあるのです。そのことを厳しく見つめなおさなくてはなりません。そうしないことには、またどこかで同じ失敗が繰り返されるでしょう。
「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませんから」
我々はもう一度その言葉を心に刻まなくてはなりません。
我々日本人は核に対する「ノー」を叫び続けるべきだった。それが僕の意見です。
我々は技術力を結集し、持てる叡智を結集し、社会資本を注ぎ込み、原子力発電に代わる有効なエネルギー開発を、国家レベルで追求すべきだったのです。核に対するアレルギーを、妥協することなく持ち続けるべきだった。核を使わないエネルギーの開発を、日本の戦後の歩みの、中心命題に据えるべきだったのです。
しかし急速な経済発展の途上で、「効率」という安易な基準に流され、その大事な道筋を我々は見失ってしまったのです。
我々は夢を見ることを恐れてはなりません。そして我々の足取りを、「効率」や「便宜」という名前を持つ災厄の犬たちに追いつかせてはなりません。我々は力強い足取りで前に進んでいく「非現実的な夢想家」でなくてはならないのです。(バルセロナ共同)
※毎日jpより抜粋(部分)
「地獄の蓋は開かれてしまって、その蓋はまだ閉じられていない。」
電力が足りる足りない以前に、これが圧倒的な現実なんだよな。みんな深夜にお笑いバラエティ見てる場合じゃないんだぜ。
【放射能漏れ】「東電の不作為は犯罪的」IAEA元事務次長一問一答+(1/2ページ) – MSN産経ニュース
【もんじゅ】 落下装置の引き上げは「工学的に不可能」であることが判明 : 【2ch】コピペ情報局
この辺をチェックしつつ、下記ニュースには拍手を送りたい気分ではある。
関電株主、原発からの撤退を 総会に提案 – 47NEWS(よんななニュース)
簡単じゃない。単純な二元論じゃない。
それでもしかし、正しいと思うことをちゃんと実行していくことは、未来への責務だよな。
堀江貴文氏の実刑(収監)にあたって。
2011.05.19|iwamura
堀江貴文氏の2年6カ月実刑確定のニュースは、地震と放射能のニュースにかき消された形になってはいるが、個人的には、歯を喰いしばって頑張ってもらいたい一件ではある。
それではここでおさらいしてみましょうか。
ライブドア事件。
まあ、粉飾決算(赤字なのに儲かってると報告)したことによる株主への虚偽報告(嘘つき)への罪なんだろうな。
「司法の決定を信じられないなんて、国を信じられないのと同じことですよ。」
という上記動画の解説にも、原発云々で国家にダマされ続けている国民(ワシらのことね)としては、言いたいことは山ほどあるのだが。
また一方で、堀江さんと同じように当時から業界の寵児だった孫さんは100億円の義捐金送り先が決まったとか。
孫正義ソフトバンク社長(53)による東日本大地震義援金100億円の配分先が決まったと、読売新聞が17日報じた。
ソフトバンクによると、40億円は6月初め設立予定の公益法人「東日本大震災復興支援財団」(仮称)を通じて災害孤児と被害地域の非営利団体(NPO)活動支援に使われる。残り60億円については、日本赤十字社と中央共同募金会に各10億円、岩手・宮城・福島県に各10億円、茨城・千葉県に各2億円、災害遺児を支援する日本ユニセフ協会に6億円を支給する。
※中央日報より抜粋(部分)
俄然カッコイイのだ。
相変わらず。
社長業をやっていると、大きな会社の社長とも少なからず知り合いはできるものだ。
孫さんにこれ以上無いほどの敵意(恨み)を持つ社長さんだっているし(論理も理由もワリと明確であり、個人的にその社長の論理を俺は支持しているのだが)、まあその社長の言葉を借りなくても、
「100億寄付するなら基地局増やしてくれよ、softbank電波わりーよ。」
というのが、小生の正直な気持ちでもある。
しかし。
では、二人の明暗を分けたのは、いったい何だったのだろうか。
それはやっぱりひとえに、「立ち回りのうまさ」「自分の魅せ方(自己宣伝)のうまさ」の差なんだろうな、とは思う。
そこまで含めての、「経営者」なんだろうなと。
アンテナ立てなくても、義捐金と白いお父さんで日本中の小中学生、おじいちゃんおばあちゃんを兎に角押さえる方がまずは得策なんだろう。
向こう100年を考えたら。
そうした意味で、「やっぱこのヒト不器用だなあ」という、堀江さんの大好きなエピソードがあるので、今日はそれを孫さん100億円の記事の対抗馬としてご紹介し、〆としてみたい。
私が堀江さんと出会ったのは、2002年12月の渋谷。まだ雑居ビルにエッジという社名で入っていた頃のことだ。
かつての上司である伊地知さん(後にライブドア上級副社長)に誘われて転職し、社長室 新規事業開発グループのプロデューサーとして参加。後にライブドア社を買収し、自社の社名もエッジからライブドアへと変更して、六本木ヒルズへと移転。その後は世間の知る通りの軌跡を描く。
あの事件から5年。
今回の実刑判決のニュースを聞いて、私が感じたのは「悔しい」という想いだ。
若気の至りかも知れないが、当時は真剣に『ITを道具に社会の仕組みを変えることで世の中をよくしたい!』と考えていた。堀江さん、伊地知さんらと7名でライブドア事業部を立ち上げてからの4年間、本当にいろんなことがあったが、私が知っている堀江貴文は世間で報道されているような人物ではない。
あるとき、社内レイアウトの変更の為に不用品の整理をしていたら「電源の入ってない冷蔵庫」を発見した。その扉を開くと、カビの胞子なのか何なのか、中からもわぁっと黒い粒子が飛び出してきたので「うわぁっ」と思ってすぐ扉を閉じ、「こりゃぁ、もう使えないな」と思って社長(堀江さん)に稟議書を出したのだ。
冷蔵庫処分費 6,000円
その稟議は「もったいない。まだ使えるでしょ」の一言で却下された。
「いやぁ~、ありゃ絶対もう使えないよ」と内心思いつつ、改めて冷蔵庫の扉を開くと、強烈な異臭と何やら黒いドロドロしたものがあちこちに散在していて、異様な空気を放っていたので、面倒臭がり屋の私はしばらくほっておくことにした。
ところが、翌朝出社してみると社長が冷蔵庫を開けて素手でその「異様な黒い物体」を取り除いているではないか。そばでゴミ袋を持つ社員も臭そうに顔を背けながら、いやいや傍に居る感じだったが、社長にそんなことはさせられないと考えて、「すみません、私が代わります」と役を交代。数時間かけて異物を取り除き、冷蔵庫内を(まだ匂いは残っていたが)白くなるまで掃除して、再び使える状態にまで戻してから社長に報告に行った。
「社長、冷蔵庫なんとか使える状態にまで戻しました。」
「なぁ、6,000円の利益を稼ぐのって大変だろう?」
そのときに言われた一言は、今でも強く印象に残っている。
使えるものは大切にする、1円でも経費を無駄にしない、そして体験を通して社員に自ら気付きを与える姿勢は、誠実な経営者の姿そのものではないだろうか。
誰よりも株主の利益を考え、誰よりもお客様(ポータルサイトの利用者)の利便性を考え、資本主義のルールに忠実に従った結果がこの実刑ならば、いったい誰が起業家を目指すというのだろう。
出る杭が打たれる社会ならば、誰が新しいことにチャレンジしたいと思うだろうか。
ライブドア事件の前年、高校生のなりたい職業No.1は「起業家」だったのに、翌年には「公務員」に代わっていたことが、私には悲しかった。若者が希望や野心を持たず、チャレンジもせず、安定を求める社会に活力を期待できるだろうか。
既得権益を持つ60~70代の大人にも立派な人物は居る。官僚や大企業にも尊敬できる人物は居るし、私も出逢ったきた。しかし今の社会を観るに、何故多くの組織や立場ある人々の振る舞いに酷い私心を感じ取らざる得ないのだろう。
東電から20億円を貰って番組を制作する民法各社が、テレビを通じて「ただちに害はありません」というメッセージだけを流し、「いつになったら、どのような害があるのか」をまともに報じようともしていない。
そろそろ、そんな態度は止めようじゃないか。
国家権力が必ずしも正義であることはなく、
マスコミの流す情報がいつも正しいとは限らず、
大企業が綺麗なことばかりしているとは限らない。
もうみんな気付いているのだ。
真に日本の未来を憂う心あれば、人として、まともな社会に生きたいと願うならば、そろそろ声をあげようではないか。
仲間(元取締役)も沖縄で自殺(?)という事件まで逝ってしまったライブドア事件。
※そんな金持ちが、なんで沖縄の安いカプセルホテルにひとりで泊って、しかも「割腹自殺」するんだよ、な件。
個人的にはここが一番黒い問題だったように思う。
不器用な物言いも、自分で冷蔵庫を磨く熱意も、元社員の死の贖罪も含めての「2年6カ月」。
そんな2年6カ月なら、長くない。彼には修行のチャンスだと思う。
2年6カ月後、更に強く逞しくなって帰ってくる彼を楽しみに待ちたい。
虫が好かないけれども、でも嫌いになりきれない純粋さがあるんだよな。
真っ直ぐな不器用さ。
弊社も大切にしたい、そう思っています。
「スーパークールビズ」
2011.05.14|saito
「スーパークールビズ」
齋藤です!
だいぶ気温も上がってきて過ごしやすい気候になってきましたね。
今回は、この話題↓
環境省は12日、東日本大震災に伴う夏場の節電対策として、これまでのクールビズより一層の軽装を促す「スーパークールビズ」を6月から実施することを決めた。ポロシャツやアロハシャツ、スニーカーに加え、無地のTシャツやジーンズ姿での勤務もOKとする方向で調整している。
福島第1原発事故や浜岡原発停止による電力不足が懸念される中、環境省が軽装を率先して導入、冷房時の室温28度設定による節電の徹底を図る狙い。他省庁や自治体にも参加を呼び掛けるほか、ファッションショーでのPRも予定している。
同省のドレスコード(服装規定)案によると、ノーネクタイとノージャケットが基本だった従来のクールビズ姿に加え、ポロシャツやアロハシャツ、ジーンズ(「破れてだらしないもの」を除く)、スニーカーの着用を新たに認める。チノパンツや、沖縄風のかりゆしシャツは従来も認めていたが、浸透していないとしてあらためてOKとした。
職場内では無地のTシャツや、サンダル使用も認める。ただランニングシャツや短パン、ビーチサンダルは認めない方針だ。女性については以前から服装規定がなく、今回も女性に限った規定は設けないという。
スーパークールビズって・・・・・
スーパーつければいいと思っているのか・・・・
「ポロシャツやアロハシャツ、スニーカーに加え、無地のTシャツやジーンズ姿での勤務もOK」
との事だが、ジーンズは逆に暑いだろうと、ツッコミたくなる内容だ。
また、女性について
「以前から服装規定がなく、今回も女性に限った規定は設けないという。」
男女差別と叩かれるような内容が、なんとも言えない。
(すでに叩かれているコメントが多数WEBにアップされている)
ちなみにNGなものは下記↓
タンクトップ
ビーチサンダル
ショートパンツ
などが代表的なものだ。
そもそも「クールビズ」とは?
クール・ビズ(COOL BIZ、造語)とは、日本において夏期に環境省が中心となって行なわれる環境対策などを目的とした衣服の軽装化キャンペーン、ないしはその方向にそった軽装をいう。小泉政権下の2005年に始められた。
「涼しい」や「格好いい」という意味のクール(英語:cool)と、仕事や職業の意味を表す「ビジネス(英語:business)」の短縮形ビズ(BIZ)をあわせた、グンゼが提案した造語である。2005年4月に行われた環境省の公募によって選ばれた。
日本人らしい造語ですね。
さて、クールビズといってもいろいろなスタイルがあります。
いくらクールビズが政府から承認されていても会社や取引先で、どこまで
ならアリなのか気になるところです。
そんな疑問に対して、「はるやま商事株式会社」さんがアンケートを実施していました。
2011年5月11日、東京都・神奈川県・埼玉県のビジネスマン1,030名を対象に実施した「クールビズに関するアンケート」の結果を発表した。調査対象は20代から60代の男性で、調査期間は2011年5月6日から5月7日。
まず、「あなたご自身は、今年の夏に向けて、『クールビズ』を積極的に推進することに賛成しますか?」と聞いたところ、「大いに賛成」(62.3%)と「まあ賛成」(27.9%)を合わせて、90.2%が賛成であると回答した。
年代別にみると、20代の賛成意見が91.3%と一番多いものの、50代(89.3%)、60代(90.7%)の支持も根強く、どの年代でも「クールビズに賛成」という意見が多数を占めた。
「今年の夏、クールビズを実践しようと思いますか」との問いには、88.6%が「既に実践している」か「実践するつもり」と回答。また、この夏積極的に「クールビズを実践する理由」は何かを聞くと、「東日本大震災の影響で、電力不足が問題になっているから」(68.8%)が最も多く、次いで「地球温暖化の問題で、服装の見直しが必要だと思うから」(56.4%)だった。
逆に、この夏クールビズを「実践できない(しない)」という11.4%に理由を聞くと、「着るのが習慣になっている」(31.6%)と、「業界の慣習」(23.9%)が多く、習慣化されているスーツ着用は、なかなか変えにくいという回答が目立った。
また、同アンケートでは、図内の【1】から【5】のイラストから、ビジネスの場でどこまでが「許せる」と感じる格好なのかも聞いている。
「自分が着用して出勤できると思うもの」については、ネクタイ・ジャケットなしの「【1】から【3】まで」が66.2%を占めた。一方、「『委託先の人が訪問してくる格好』として問題ないもの」という問いに対して「【1】から【3】まで」は58.9%に減少し、一層のクールビズともいえるビズポロ着用の「【4】、【5】まで」との回答は増加した。
年代別にグラフで見てみると20代~40代がより肯定的なのがわかります。
他人がクールビズを進めることには寛容でも、自ら実践することに関しては抵抗を持っている人が多いようだ。
TPOを守る事は大事ですからね。。。
上記、記事内でもクールビズをする理由の一つとして上がっている通り、
震災の影響もあり節電の促進といった意味でも効果的です。
また、上記理由により今年のクールビズは、今まで懸念していた方々にも浸透するでしょう。
これを機にクールビズ商品の購入意欲に繋がり、日本の経済が潤うようになっていければ、
アパレル業界・百貨店にも活気が戻るきっかけにもなるかもしれません。
ただ、間違ってもこんな事にはならないように。。。。。
日本の男よためらうな!~コカコーラゼロ~
この夏は、日本にとって正念場!
できる限りの事をやっていきましょう!
今後とも宜しくお願い致します。
ホントに“第3の開国”が国を救うか?
2011.05.13|shiozawa
昨年頃からよく耳にする“TPP(環太平洋パートナーシップ協定)”について。
このTPP 。
貿易自由化を目指す経済的枠組みで
加盟国間で取引される全品目について関税を原則的に100%撤廃しようというものです。
この協定の参加国は以下の通り。
韓国が入っているかと思いきや、不参加という事です。
慎重に対1国同士でメリットが出るように関税撤廃の交渉しているようで、
今の日本より韓国は一枚も二枚も上手です。
中国も同じです。
そしてつい先日、このTPP関連で動きがありました。
■政府、TPPの基本方針を閣議決定 < 2010年11月9日 13:22 >
政府は9日、TPP(=環太平洋経済連携協定)の基本方針を閣議決定した。
農業改革を行いながら「関係国と協議を開始する」としている。
基本方針では、アメリカやオーストラリアなどが貿易の自由化を目指して交渉しているTPPについて、「関係国との協議を開始する」としている。
また、コメなど競争力が弱い品目に配慮はしつつも「すべての品目を自由化交渉の対象」とすることなどが明記されている。
一方、農業に与える影響への懸念が強いことなどから、TPPへの参加をただちに表明することは見送られた。引用:日テレニュース
いよいよTPP参加へ舵をとりのスタートです。
また、7日に海外へ日本のインフラ技術を売り込み安くするための法案が閣議決定されたようです。
■国際協力銀、分離・独立法案を閣議決定 インフラ輸出で機能強化
政府は25日で、日本政策金融公庫の傘下にある国際協力銀行(JBIC)を分離・独立させる「株式会社国際協力銀行法案」を閣議決定した。
政府の新成長戦略の柱である原子力発電所や高速鉄道などのインフラ輸出を官民一体で加速するため、融資などの支援機能を強化するのが狙い。
今国会で成立すれば、来年4月から新会社に移行する。
分離・独立に合わせ、業務内容も強化。
現在は途上国向けに限定している原発や高速道路などへの融資を先進国向けにも拡大するほか、日本企業による海外での企業の合併・買収(M&A)資金を融資する制度も新設する。
短期のつなぎ資金を供与する投資金融の解禁も盛り込んだ。
引用:産経ニュース
これらのことから積極的に海外へとビジネス市場を広げて行きたい事が伺えます。
世界に積極的に目を向けて新しい物を世界へと展開していく事には私もすごく賛成です。
海外へ輸出しやすくなるため、一時的には大きな外貨獲得へとつながっていくのでしょう。
しかし、メリットもたくさんありますが、デメリットもしっかり考えなければなりません。
“官民一体でやる事=天下り先作り”とする可能性もあります。
今後の動きに注目です。
また、最近よく取り沙汰されるのが農業への影響ですね。
陸地の狭い日本としては海外の安い農作物がドンドン流入し、国内の農業はどうしようもない事になってしまう可能性があります。
そして、常に輸出できるだけでは技術力があるうちはいいですが、ちゃんとした教育システムを新たに整備せずに技術をひたすら放出だけをしている状態では国がどうかなってしまうと思います。
これだけ先進国の技術が伸びてきていると言うのに。
人と教育が国を支えていると思うのですが、肝心なところがお粗末な有様です。
日本は“政治は3流、技術は1流”ともいいます。
だめな政(まつりごと)に振り回されながらも必死に大きな壁を乗り越えてきた企業が沢山あります。
そんな国内産業を復活させてくれるスーパーマンが誕生することを期待しています。
ありがとうございます。
「狼と安心料」…原発関連の安全神話とメディアコントロール
2011.05.10|iwamura
ということで、WSJ(ウォールストリートジャーナル)でも報道されたようです。
中部電力、浜岡原発の全面停止を決定。
海江田万里経済産業相は9日、政府による浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の運転停止要請を中部電力が受け入れたことについて会見し、浜岡原発に大規模津波が襲来するおそれがあるとの切迫性という特別な状況を踏まえたとし、他の原発は切迫した状況にないと説明した。文部科学省などの調査で、30年以内に大規模地震が発生する確率が8割以上と高いことを重視したとしている。
※ロイターより抜粋
「他が大丈夫」かどうかはわからないけれども。
そもそも、今回はいわゆる
「狼が来るぞー!」(原発反対論者)
「来ないじゃねえかよ」(一般市民)
という図式が
「狼が来るぞー!」
「ホントに来た!」
というものになってしまっていたのであるが、しかし、狼がもっとも来そうな村の、しかも狼が飛び越えられそうな柵しかない牧場が一時閉鎖されるのは、これは大きな前進ではないだろうか。
以下、切込隊長ブログで表題の件、アカデミックに書かれていたので以下抜粋。
「嘘をつく子供」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%98%98%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8F%E5%AD%90%E4%BE%9B嘘をつく子供(反原発知識人)が「狼が来るぞ」(原発は危険だ)という。それなりの騒ぎ(安保、反核運動)になったのだが、狼は来ない(原発には何事も起きない)。何度も騒ぎを起こしているうちに、村人は嘘をつく子供の言葉をあまり信じなくなった。
ある日、嘘をつく子供の言うとおり、狼が本当にやってきた(原発が爆発して、放射性廃棄物が巻き散らかされた)。村人の大事な羊は喰われてしまう(大地が放射性物質に汚染される)。
物語はここで終わるが、現実はここから始まる。
なぜ、嘘をつく子供は嘘になったのか。
警鐘を鳴らしても、現実化しなければそれへの対策は徒労に終わる。我が国の反原発運動はいろいろと意義もあったが反政府運動と結びつくなどして国民からの運動への信頼を得ることはついにできなかった。
一方で、狼は来ない派の村人は、狼は来ない前提で羊を飼った。柵を立てたり歩哨を置いたりして狼が来る対策をするコストよりも、村人に狼は来ないと信じさせるコストのほうが安く上がり、多数派を作りやすかったのだろう。
しかし、現実には狼は来た。
結果的に、反原発知識人の物言いが当たったわけだが、なぜ反原発運動は東京電力や経済産業省の体質を変えるに至らず、最悪の結果になってようやく振り向かれるような事態になったのか。
本来の外部的なチェック機能はマスメディアの役割でもある。充分機能しただろうか。
「川端幹人氏(riversidecry)による電力会社の広告についての発言」
http://togetter.com/li/124748個人的には、東京電力が大口スポンサーなのは事実として、テレビ各局の報道に東電の報道を押し留めるような圧力をかけ放題だとは思わない。
それ以上に、東京電力の抱えていた他の問題、例えばもんじゅの件なんか最適だと思うが、政府関係者やマスコミの人にとってはほとんど暗黙の諒解になっているほどヤバい話である。
でも報じられない。
何故か。
報道を行って、仮に東京電力から異議をぶつけられて、あるいは巨額の訴訟を起こされたとき、耐えられるだけの証拠集めができるのかというハードルだ。調査報道の限界の部分があるのだろうと思う。
ネット時代になって、大きな事件を扱う体力がなくなって、むしろ社会の自浄作用は失われ、脊髄反射のような論説で一喜一憂する傾向が顕著になった。
で、本来の嘘をつく子供は昔ながらの手法でまた左翼同士が団結して、反核を御旗に反政府運動と連結してしまって収拾がつかなくなり始めている。
※切り込み隊長Blogより抜粋(部分)
「狼が来たらまずいから、この牧場は閉めよう」と叫ぶことは重要。
来る可能性は、高いムラなのだから。
ただし。
「狼が来るかもしれない牧場の閉鎖問題」は、反政府運動と結託しての、消費税反対や国旗掲揚反対、総理大臣交代と一緒に叫ばれるものであってはならないのだ。
本当に危険な狼出没可能性の話は、皆の耳に届かなくてはならない。
届かない叫びが「嘘」と処理されてきたのが我が国の歴史だった。
それでもしかし。
今回まずひとつ、危険度の高い牧場が閉められた。
大きな、前進であろう。