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富野由悠季先生と下村脩先生に学ぶ/がんばれ若者な件。
2009.03.24|iwamura
と、いうことで、朝からガンダムの富野先生と、ノーベル賞の下村先生に気合を入れて頂いたのでご紹介。
人気アニメ「機動戦士ガンダム」の生みの親の富野由悠季監督が22日、西武新宿線上井草駅前に立つ「ガンダム像」の1周年記念講演を、杉並区立井草中学で行った。富野監督は「仕事でもさんざん見ているので、正直早く撤去してほしい。ただ最近はかんに障らなくなってきた」と愛憎入り混じった複雑な胸の内をのぞかせた。
今後、ガンダムを再び手がけるかについては「死ぬまでに要請があれば考えるし、それは義務だと考えているが、年寄りのエゴやごう慢さが出てしまうので、自分から手を挙げないという努力をしている。」と話した。【立山夏行】
※毎日jpより抜粋(部分略)
相変わらずすごいオヤジです(笑)。
ただ、これ、まとめると
「ガンダムもうやらないんですか?」
「つーか、俺はやりたいけどガマンしてんの!オメエら(若いやつら)おもろいの創れや!」
ということだと思います。
そしてもうおひとり。下村先生。
オワンクラゲに含まれる緑色蛍光タンパク質(GFP)の発見でノーベル化学賞を受賞した米ボストン大名誉教授の下村脩博士(80)が23日、東京都内で記者会見した。
下村博士は17年間で85万匹ものオワンクラゲを捕獲し、GFPを発見した。「偶然が重なって発見できた。ただ自分が知りたいこと、解決したいことに対して最大の努力をした、ということでしょうか」と謙虚に振り返った。
今の日本の研究者については「はっきり言って努力が足りない。面白いことでも少々難しいと、やろうとしない。やろうという元気がない。リスクを冒したくないのだろう。若手でも尻込みする人が多い」と苦言を呈した。
今後の生活については「ノーベル賞をもらわなかったら、発光きのこを研究したいと思っていた。今は(多忙で)絶望的だが、1カ月ぐらいのんびりできたら研究したい」と意欲を見せた。
※msnサンケイニュースより抜粋(部分略)
これも、富野先生と一緒だよなー。
「若手のくせに、はっきり言って元気ないやつらが多い!わたしはまだまだやりますが!」
ですよね。これって。。。
「すげえすげえ」は大事ですよ。尊敬する人を尊敬するって大事ですよ。
でも、自分も、まず自分を尊敬してあげて、頑張る!
そして、いつか、自分以外の人が、自分を尊敬してくれるような生き方、若い俺達がせずに、誰がやるんだ!「申し訳なかったです!先生!俺、頑張ります!!!」
な火曜日!
俺たちが、やるんだ!
今日もがんばっていきまっしょい!!!!!
プロポーズ大作戦!
2009.03.08|iwamura
プロポーズとか、そんなふにゃちんな!
と、いうことなんですが、今日は日曜日。ちょっといいなーと思ったので更新をしてしまいます。時間のある週末に見てもらいたいネタコンテンツですね(笑)。
海外サイトからいくつかセレクションしてくれていたサイトからのご紹介です。
これはでも、パイロットだからできるんだよなー。日本だと無理かなー。
これは、不景気で広告費の下がった今、狙いドキかもしれないですよ(ホントか)!
③ライバル局の生放送中にプロポーズ(ABCアンカーにCBS天気予報士が)
これ、アメリカでよく「ありそう」ですよね(笑)。日本だとオコられそうだ(笑)。
もっと見たい人は、Long Tail Worldさんにご紹介されていたのでチェックしてみてください☆
えーとですね。思ったことはふたつ。
ひとつは、外国の人は、テレビをジャックしたり、お客さんみんなに協力してもらったりっていうのを、楽しんでやってるところがいいなあと。
日本だと、「公共の電波が!」とか、「なんで赤の他人に!」って出てきそう。
ま、「おめでたい話」ですから、ひとの幸せを祝福する余裕が、我々の国にも必要だな、と。
もうひとつは、どれもちょっとお金かかってそうであるなと(笑)。
だがしかし、やはり、女性はオカネに対して現実的結婚における「けいざい」というものに関しても、男子はシッカリ現実的に考える必要がありそうであるなと。
あれー、日曜版でゆるい感じのエントリーになるはずが、襟を正さざるを得ない〆方になってしまった(笑)。
でも、なにはともあれ、動画の女性全てが、とてもいい顔をしてヨロコんでいたことがとても良かったのでアップです。
男子諸君は、「笑える余裕」も「けいざい」も大事だが、愛する女子の笑顔のために、奮闘努力が吉なのではないだろうか。
※追記~このページも面白かった!
「プロポーズ『これでわたしおちちゃいました!』」~ブログランキングですね~
「スラムドッグ」~観てみるしかないなあ
2009.02.25|iwamura
アカデミー賞8部門受賞の「スラムドッグ」ですが、観てみるしかないみたいですね。今年4月から日本でもやるみたいです。
しかし超賛否両論(インド国内)だな。
インド・ムンバイを舞台に、貧困からはいあがる魅力的なサクセス・ストーリー映画「スラムドッグ$ミリオネア」が22日夜、作品賞を含む8部門でアカデミー賞を獲得した。予算1500万ドルで作られたこの映画の監督はイギリス人のダニー・ボイル。出演者もほとんどが無名の俳優ばかりだった。
子役として出演した子供たちの親族はみんな手放しでオスカー獲得を喜んだし、子供たちの地元のあちこちで大歓声があがり、お祝いが繰り広げられた。しかし「スラムドッグ~」に批判的なインドの映画関係者たちは、あれは外国映画だとして距離をおいてきた。内容も出演者も音楽もみな、インドやインド人のものなのだが。
映画の評価が高まるに連れて、映画のインド描写をめぐり論争が深まっていった。主人公のジャマル・マリクはスラムで育ち、初恋の幼馴染を探し求めてありえない不可能に次々と挑戦していく。そして数奇な偶然のめぐり合わせによって、「クイズ$ミリオネア」の出場権を手に入れるのだ。
しかしジャマルがゲームで勝ち抜くには、腐敗したシステムを乗り越えなくてはならない。番組に出演している最中の彼は世間のヒーローだが、舞台裏では一転、警察に拷問されてしまう。番組側が彼に、「インチキをしました」と自白させようとしているのだ。
罪と償いに彩られた恋物語の背景にあるのは、貧しくて残酷で荒廃した社会だ。そこで描かれる世界は、何億というインド人にとっては現実であり真実なのだが、現代インドが自らを見る自己像とは激しく食い違っている。
一方で、ロサンゼルスにおける「スラムドッグ~」の成功は、インドの地政学的な地位にとって大きな意味があるという見方もある。
「泥沼に咲く蓮の花です」。子役のひとりの父親が、自分の息子を誇らしげにこう語っていた。マンモハン・シン首相も、やはり同じように誇らしげにこう語った。「受賞者たちはインドの誇りです」と。※フィナンシャル・タイムズ 2009年2月23日初出 翻訳gooニュースより抜粋(部分略)
たぶん。
「インド人のインド人によるインド人のための映画」
ができると、インドのヒト納得するのかも。イギリス人監督や、アメリカのTV番組で盛り上がる、という部分だろうなあ、気になるとすればやっぱり。
※「ムトゥ踊るマハラジャ」とかサイコーですけどね(笑)。
でも、アカデミー賞そのものがアメリカの賞だし、我々日本人も受賞を喜んでいます。
ノーベル賞とかもそうですが、その賞の起こりや、国や、見てくれの華やかさや、それこそ受賞の事実そのものよりも!
「内容で勝負」
でしょう!モノゴトは!
と、いうことで早く観たいです。
※そのチャンスをくれたアカデミー賞に合掌。
オムレツ + チキンライス = オムライス
2009.02.21|umiushi
先日ご紹介した「おたぐり」は、地元でもかなり好き嫌いの分かれる食べ物です。
いっぽうたとえば、カレーライスやハンバーグなんかは嫌いな人のほとんどいない(稀にいらっしゃいますが)、国民みんな大好きな食べ物でしょうか。
なかでも日本発の洋食として「オムライス」は外せません。
モツ煮で酒飲みたいなどと「にっぽんのおとうさん」全開な記事をあげておいてなんですが、わたくしオムライスも大好きでございます。
といっても、
ソースがケチャップかドミグラスかはたまたホワイトソースか、
卵は固焼きか半熟オムレツか、
などなど、バリエーションは千差万別。
そこでこちらのサイトですよ。
ご夫婦で食べ歩いたオムライスをレビューなさってて、その数なんと400軒以上!
うーん、一日三食オムライス食べても食べきれないですね。
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オムライスの成り立ちには諸説あるようですが、
「煉瓦亭のオムライス」は白飯に卵や具が混ざっており、どちらかというとチャーハンやオムレツに近い。賄い食と して出来たものが、客に供されるようになったもので、現在はこれを「元祖オムライス」という名前で提供。一般的なオムレツも別に提供している。 「北極星のオムライス」は、ケチャップライスを卵で包んだものであり、現在の主流のオムライスのルーツである。白飯とオムレツをいつも頼んでいた常連客を 見て思いついたとされる。
「煉瓦亭」が元祖とされることが多いようですが、「北極星」が現行オムライスのルーツみたいですね。
しかしまるでカツカレーのような成り立ちだ。
起源は、東京の銀座三丁目にある洋食店「グリルスイス」にて、常連客で当時プロ野球・読売ジャイアンツの選手であった千葉茂が食事をした際、それまではとんかつとカレーライスを別々に頼んでいたが、ある時、『とんかつをカレーライスの上に乗せて持って来てくれ』と注文した。それを見た店の主人がヒントを得てメニューを発案し「チバカツ」と呼ばれたものが全国にひろまったとする説が有力。
ああ、洋食屋さんに行きたい。
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オリジンの話となれば、異説も多いものの外すわけに行かないのがこちら
東郷平八郎「びーふしちゅー、が食いたい」
海軍の司厨「何ですかそれ?」
東郷平八郎「イギリスで食った。ニンジン、ジャガイモ、タマネギ、牛肉の入った煮込みで、色は黒っぽい。作ってくれ」
・・・厨房にて
「材料は分かったけど、そんな見たことないもの作れるわけないだろう!」
「味付けすらわかんねーよ!」
「もういい、黒っぽいんだろ?醤油でいいだろ!みりんも入れとけ!」
東郷平八郎「・・・全然違うが、これはこれで美味いな」
・・・肉じゃがの完成である。
カツとカレーでカツカレーとか、そういう次元じゃない。
「イギリスで食った」だけで作らせる東郷平八郎、
そしてイギリスで食ったと聞いておきながら、醤油とみりんで味付けする厨房。
さすが海軍、海の男は違うぜ。
村上春樹がスゴい件。/エルサレム賞にて
2009.02.19|iwamura
村上春樹さんかっこいいですよ。
長いですけど、引用しますね。
原文は http://www.haaretz.com/hasen/spages/1064909.html
「常に卵の側に」
今日私はエルサレムに小説家、つまりプロの嘘つき(spinner of lies)としてやってきました。
もちろん、小説家だけが嘘をつく訳ではありません。小説家は嘘をついても不道徳だと咎められることはありません。実際、大きい嘘ほど良いものとされます。
しかし今日は、嘘をつくつもりはありません。なるだけ正直でいようと思います。1年のうちに嘘をつかないのは数日しかありませんが、今日がその1日なのです。
そういうわけで、ほんとうの事を話していいでしょう。結構な数の人々がエルサレム賞受賞のためにここに来るのを止めるようアドバイスをくれました。
もちろんこれには理由があります。ガザを怒りでみたした激しい戦いです。私はどんな戦争にも賛成しませんし、どんな国も支援しません。
でも慎重に考えて、とうとう来る事にしました。小説家は特殊な種族です。その目で見てない物、その手で触れていない物を純粋に信じる事ができないのです。
そういうわけでここにいます。ここに近寄らないよりは、来る事にしました。自分で見ないよりは見る事にしました。何も言わないよりは何か話す事にしました。
非常に個人的なメッセージをお届けするのをお許し下さい。
「高く堅固な壁と卵があって、卵は壁にぶつかり割れる。そんな時に私は常に卵の側に立つ」
ええ、どんなに壁が正しくてどんなに卵がまちがっていても、私は卵の側に立ちます。この暗喩の意味とは?ある場合には、まったく単純で明快すぎます。爆撃機(bomber)と戦車とロケット弾と白リン弾は高い壁です。卵とは、押しつぶされ焼かれ撃たれる非武装の市民です。これが暗喩の意味するところのひとつです。
私たちはそれぞれ、多かれ少なかれ、卵です。私たちそれぞれが壊れやすい殻に包まれた唯一無二のかけがえのない存在(soul)です。私にとってほんとうの事であり、あなたにとってもほんとうの事です。そして私たちそれぞれが、高く固い壁に直面しています。壁には名前があります。それはシステム(The System)です。システムはもともと、私たちを護るべきものですが、ときにはそれ自身がいのちを帯びて、私たちを殺したり殺し合うようしむけます。冷たく、効率的に、システマティックに。
私が小説を書く理由はひとつだけです。個人的存在の尊厳をおもてに引き上げ、光をあてる事です。物語の目的とは、私たちの存在がシステムの網に絡みとられ貶められるのを防ぐために、警報を鳴らしながらシステムに向けられた光を保ち続ける事です。
今日みなさんにお知らせしたかった事はただひとつだけです。私たちは誰もが人間であり、国籍・人種・宗教を超えた個人です。私たちはシステムと呼ばれる堅固な壁の前にいる壊れやすい卵です。どうみても勝算はなさそうです。もし勝ち目があるのなら、自分自身と他者の生が唯一無二であり、かけがえのないものであることを信じ、存在をつなぎ合わせる事によって得られた暖かみによってもたらされなければなりません。
ちょっと考えてみて下さい。私たちはそれぞれ、実体ある生きる存在です。システムが私たちを作ったのではないです。私たちがシステムを作ったのです。
私が言いたいのは以上です。
エルサレム賞をいただき、感謝しています。今日みなさんにお話できる機会を頂いて、うれしく思います。
※はてな匿名ダイアリーさんより抜粋(部分略)
映画「ミュンヘン」でも主人公たちの言葉から出てきてたんですが、
「おれたちは誇り高い民族のはずだろ?」
・・・
だったら。
・・・
「ありがとう。でもそして、卵の尊厳を考えましょう。」
は、作家らしいし、なにより、「日本人の作家」らしくてこれ好きだな~。
ぼくも世界を旅してた頃は、イズラエリのアヒ(にいちゃん)たちとよく絡んだのだが、「あの信号が赤に変わったのも神のミッションだからな」と言っていた彼らにも、村上さんのスピーチが伝わっていればいいな、と思った本日でありました。
難しいことですけどね。でも村上さん、これはすごい仕事だった。
パチパチパチですねー。