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覆水盆に返らず ~太公望姜子牙~
2009.06.05|umiushi
故事成語として有名ですが、流れを簡単に言いますと
・妻「あんたみたいなダンナじゃやってけない!離婚する!」
・後年太公望は出世しまくってブイブイ言わせる
・元妻「やっぱり復縁して」
・太公望「いまさらバカ言ってんじゃねえぞ」 ←ここ
そんなこんなでこのニュース。
「また働きたい」断られ…元勤務先のHP“破壊”し逮捕
以前務めていた会社が運営するサイトに不正にアクセスし、データを消去したとして、警視庁神田署は不正アクセス禁止法違反と電子計算機損壊等業務妨害の疑いで、東京都港区芝、会社員、白樫伸也容疑者(32)を逮捕した。
同署の調べによると、白樫容疑者は2月14日夜、自宅のパソコンから、以前勤務していた出版社「主婦の友インフォス情報社」(千代田区猿楽町)が運営す るサイトの管理画面に、後輩の女性社員のIDとパスワードを使って不正にアクセス。トップページのデータを消し、約4時間にわたり、サイトを使えない状態 にした疑いが持たれている。
同署によると、白樫容疑者は平成16年1月から20年4月まで同社に勤務。同年5月に「自分はもう少しレベルアップできる」と他の通信販売社に転職した がうまくいかず、10月に主婦社に「戻りたい」と伝え、断られていた。不正アクセスしたホームページは、18年9月ごろに、白樫容疑者自身が作製したもの という。
同署によると、白樫容疑者は「ホームページを消したら、また(制作者の)自分に相談してもらえると思った。会社に戻りたかった」と容疑を認めている。
使い古された表現ながら、
もうね、バカかと。特にこの辺、
「自分はもう少しレベルアップできる」
「ホームページを消したら、また自分に相談してもらえると思った。会社に戻りたかった」
お前は太宰を読みすぎた中高生か、と。
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底意地の悪いわたくしは、リンクを張ってしまうのです。
続けて
脳内メーカー
で、この容疑者の名前をブチ込んだところ、なかなか趣深い結果が出ました。
ご存知の方も多いかもしれませんが、完全なジョークサイトなので、ヒマ潰しにどうぞ。
(ちなみに社長の名前を入れたところ「僕がいつもバカな記事書いてごめんなさい」と土下座したくなる結果が出ました)
楽天「個人情報を10円でダウンロード販売」の真実
2009.05.31|iwamura
と、タイトルで銘打ってみたが、面白かったので。昨今のこの「楽天個人情報販売ネタ」の顛末が。
GIGAZINEがアホネタで楽天の拝金主義に立ち向かっており、その真偽はともかく勇気というか蛮勇には惜しみない拍手が送られております。
楽天、利用者のメールアドレスを含む個人情報を「1件10円」でダウンロード販売していることが判明
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090527_rakuten_csv/楽天に出店している店側が受注情報をダウンロードするのに、楽天が一件10円の手数料を取ってるという、「他の会社だったら当たり前のサービスだ から、だいたい無料なのに。楽天はそこで金を取るか死ね」というだけの事例です。この時点で楽天は不愉快というのは分からんでもないですね。
これをGIGAZINEが取り上げると、「メールアドレスを含む個人情報をダウンロード販売している」というGIGAZINE変換。
まあ、楽天のやり方が不愉快だというのはいいけど、ちょっと中身が大幅に変わっているような。でも相手が楽天だからよしとしましょう。反論はこの辺に書いてあるのでご覧くだされ。
GIGAZINEが「楽天が個人情報を1件10円で販売している」と全力で飛ばし記事
http://digimaga.net/2009/05/oops-gigazine-said-rakuten-sells-personal-information.htmlそんで、むしろ問題となるのはスパムメール業者に楽天の顧客情報が流れてるんじゃないの問題。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090527_rakuten_spam/
こりゃスパム業界でも結構重要な話なんだろうと思うんですが、詳細はまだちょっと分かりません。もっと痒いところまで調べて書けよGIGAZINE。配信元が逃げちゃうだろ。
本来なら、「楽天が顧客情報を販売」という衝撃的な情報があったのでネット界隈が騒然としたのだと思いますが、蓋を開けてみたら個人情報保護法の解 釈の範囲内で合法、ただ商慣行上の不快感に過ぎない話だった、とするならば、非常に残念なことであります。何と言うか、酒場の情報で伝説の剣があるという のでダンジョンに潜ってみたら、クリムゾンレッドドラゴンが護っていたのはヒノキの棒だった、という壮絶なオチというか。
個人的には、GIGAZINEは楽天を応援するより先に、この手の事案を手早く相談できる弁護士を探しておいたほうがいいと思います。せっかくアクセスがあって、業界や界隈に問題提起する能力を持っているのに、粗末な論理構成で社会派のネタを捨てている。
※切り込み隊長ブログ 「巨大帝国楽天に挑む、孤高のレジスタンスGIGAZINEの戦い」「GIGAZINE対楽天 ぼくらの7日間戦争」より抜粋~部分略
大分厳しいけれども、でも愛を感じますね。切り込み隊長の。
弊社ブログも炎上してアクセス数がめちゃくちゃアガったことがあったのだが(笑)、でもこれは結果的にGigazineさんや、ネット業界全体にとっては良かったんだろうなあと。
少なくとも、個人的には「勉強になって良かった」です。
問題がここまで大きくなったのは、「楽天に対する世間のやっかみ~ネットで儲かってないGigazineさんVSアコギな楽天とのバトルが面白かった」という事実があるでしょうね。
だがそれ以上に大きいのは、このへんでも書かれていたが、Gigazineさんのタイトルで「何!?楽天は個人情報を売ってるのか?!」というふうに読み進めてしまった我々はもはやヤられてしまっていたのであって、個人的にウェブサイトはトラフィックが全てであると思う(あえて言ってしまうが)小生としては、やっぱり「さすがはGigazineさんだった」というほかないのであります。
でも、そしてもちろん、「タイトルの妙」だけではなくて。
Gigazineさんが法的根拠のない論理構成の脆弱さを指摘されちゃった事実はいたしかたないけれども、でもね、思ったことを声高にすぐ発信できるのがウェブメディアの良さでもあるし、ワードプレスの創始者も言っているけれども、やっぱり自分が言いたいことを言い、やりたいことをやれる、ってことが大事だし面白くて。結果や何が正しいじゃなくて、直ぐにメディア同士で個々の意見をディベートできる環境や、そのやりとりのプロセスが全てでしょネットメディアは(さっきは「トラフィックが全て」と言っちまったが)。
それをいつも証明してくれる「孤高のレジスタンス」Gigazineさんは、ぼくはやっぱり好きですし応援したいですけどね。
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なんだか朝っぱらから重くてすみません!な日曜日!
2009年も前半戦終了!な5月末日!「自分の意見展開をして」素敵な1日を☆
阪神ファンのヤジ(微笑編)
2009.05.30|umiushi
阪神といえば、応援団がいろんな意味でものすごいイメージがあります。
「勝った~勝った~また勝った~弱い○○にまた勝った~」とか、
他球団も似たようなものとはいえ、思わず伏字にしたくなるような過激な歌詞ですな。
一方で、現場でなければ拾えない、個人レベルのヤジもあります。
ヒマなので古本屋で買っt文献を調査したところ、「やっぱり関西の人は面白い」という偏見が助長されてしまいました。
・「こうじ~、お前ん家の自販機、商品でてこんぞ~!貯金箱か~?」
実家がパン屋さんの山本功児選手に対して
・・・しかし、山本さんの巨人時代の写真が本当に少ない。というわけで、伝説の
「宇野のヘディング落球」
のとき、打ったのが山本さんですので、その写真でお茶を濁す次第。
・「きよはら~、お前ん家で買った電球、つかへんぞ~!」
実家が電気屋さんの清原選手に対して
このへんは選手の実家をネタにするという、ちょっと品のよろしくないヤジですが、こんなのはどうでしょう。
・うえはら~、おまえタテジマのほうが似合っとるぞ~!阪神こんか~?
負けたからってヤケクソで巨人のエースをスカウト
さらに、
・よしのぶ~、もう勘弁したって~!
その日、三安打で猛打賞の高橋選手に
まさか泣きが入るとは。
どうしても巨人戦のネタばかりですが、最後にひとつ。いわゆる「ダメ虎」だったころの象徴ともいえるやつ。
・のむら~、アイデーだかアイテーだか知らんが、阪神オツム弱いさかい、堪忍したってや~!
ID野球の野村監督に
自軍の指揮官にまで詫び入れてどうする。
一部の過激派ともいうべきファンは論外ですが、俺この人たち結構好きかも。
野口健さんがカッコイイから知ってほしいです。な件。
2009.05.28|iwamura
山で自分の出したうんこも持って帰れ!という、やややりすぎ感のあるニュースが入ってきたのだが、今日は、富士山、エベレスト清掃登山を行う、野口健さんについて書こうと思う(これトップページオープニング超かっこいいな)。
※ちなみに、彼の著書では、これが一番アツくて面白かったです。
ヒマラヤの8000メートルを超えるところへゆくと。
もう自分を守る人間は自分しかいなくて、自分で生きて帰ってこなくてはならない。
ロシア人とアメリカ人の夫婦が、エベレストに登った。8000メートルを超えたところで、奥さんが動けなくなった。
「あなただけでも登頂して。」
旦那は一人で登頂したわけだが、帰りに奥さんを連れて帰ろうとするが、もう凍傷で、奥さんの脚は動かない。
彼は最終キャンプまで戻って、温かいお茶を持ってきて、奥さんを励まし、足も揉んだ。しかし、彼女は立てなかった。意識はしっかりしているのに。
無線での2人のやりとりは、ベースキャンプのスタッフまで、全員に聞こえていた。しかし、吹雪の中、誰も助けにいかれない。
旦那は、飛び降りた。
その夜、奥さんの声も、聞こえなくなった。
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8000メートルってそういう、ところみたいです。6000メートルを超えると、空気が薄く、ヘリコプターも飛べないみたいです。
そんなところでゴミ拾われたら、しょうがねえな。3000メートルでした自分のクソぐらい、文句言わずに持って帰るかと(まあ、賛否はあるとおもうのですし、それでいいと思います)。
さて、そんな8000メートルで清掃登山を行う野口さんですが、つい先日、ヒマラヤから帰国されました(ブログでも書いてらっしゃいますね)。
毎回、「行きたくない」って思われるみたいです。命がけですからね。でも、その度に「また行きます!」と言ってしまって、自分を鼓舞する彼がスゴイな。
彼が、清掃登山について語っているので、ちょっとYouTube(3分05秒ぐらいからが熱いです)で覗いてみましょうか。
これ結構凄いことを言っていて彼。
「シンボルを徹底的綺麗にする。そうすることでそのムーブメントが必ず全体に波及する。」
世界のトップを、日本のトップを、徹底的に綺麗にしようじゃねえか。という彼の想い。完全なるトップダウン。頭とってやるぜ!という彼ならではの男くさい環境活動のやり方が、なんともかっこいいなー。ひょうひょうとしてるけど、相当この人強いですよ。
さまざまなネタを、ビジネスや私生活に結びつけるのは小生の悪い癖であるけれども、まずは自分の一番大事だと思うところから徹底的にやっつけて、意識を変えるって大事かもしれませんね。
さてそれでは最後に。
清掃登山でシェルパ(地元の「山の案内役兼ポーターさん)を3人亡くされている野口氏。
活動を続けること、世界のトップから、地球全体を美しくすることの他に、シェルパ基金、マナスル基金の設立も行いました。7大陸最高峰上っただけじゃ終わらないところが、凄い。
彼なりの責任の取り方なんだろうなと思う。辛いだろうなと思う。それでも、人に何を言われても、たとえ火だるまになっても、自分の道を突き進める人間に、ぼくもなりたいです。
もうすぐごみゼロの日(5月30日)になりますが、ちょっと早めに、環境ネタについて書いてみました。
新型インフルエンザに対する日本の反応について
2009.05.25|iwamura
新型インフルエンザに対する日本の対応に関して、そろそろ自社のブログだしひとこと言っておくか。
誤解を恐れず言ってしまうと、もうハッキリ言ってこれはもう、「ネタ」ですね。
連れの会社が(接客業だが)マスクを全社員がするとか上から命令下りてきたそうだが、もう「異常」を通り越して「ネタ」。超迎合じゃんマスコミに。視聴率アガるからやってるだけでしょ(それだけじゃあないけどねもちろん)。会社命令とかそこまで行っちゃうと集団ヒステリーでしょ。
もちろん「感染はさせませんよ」的なスタンスや見せかけは大事だが、「自分の脳みそで考えずに」そんなことをやってる会社や人間がいるから、「ウチの子に伝染ったらどうすんだ!」とか言われて、校長が泣いちゃったりするんだよ。アホかと。
アメリカやドイツに住んでる人のブログなんかを見ると、その辺はもうリアルに「おかしいでしょ」と。
でもねー、そもそも超過死亡の概念によると、インフルエンザが関係して、日本国内だけで1万人以上亡くなってる年とかザラ。あのさー。
※社会実情データ図録より抜粋
もちろんね。今回のは「新型」だから、予防方法や、今後の突然変異的なウィルスの成長や強さがまだわからない。だから疑心暗鬼になるのはいたしかたない。でも、「疑心暗鬼すぎて、彼女を殺した犯人を階段から突き落とそうとしたら、それが自分の彼女だった系」の悲劇も避けたいんです(この話ですね。知ってますか(ゲキコワ))。
俺は個人的にオカシイのだろうか。
海外に行くのは罪になってしまうのだろうか。
周りに言ってみても、「そうは言っても、自分もかかりたくはないしさー。」っていう答えにもならない答えが(そりゃ当たり前だろが)返ってくるばかりで、昨今ずっとイライラしていたところなのだが。
京都大学がふつーに言ってくれてました。超スッキリした。
本学においては、今回の新型インフルエンザへの対応のため、感染症対策会議およびインフルエンザ対応専門家グループを設置し、医学的、生物学的見地をふまえ対応方針(最新の方針は平成21年5月20日付け第4版)を決定してきたところです。
今回の、京都市内においての感染確認をふまえ、上記対策会議等で検討の結果、本学においては、現時点においては、通常どおりの授業を行うこととします。
休校はしねえと。
そして以下。
不幸中の幸いというべきか、毒性は強くありません。しかし、持病のある場合や妊婦では重症化するおそれもあります。また、秋以降に強毒化する可能性も懸念されています。
このインフルエンザに効くワクチンは当分ありません。発症してしまった人はちょっと辛いのですが、これで免疫を獲得して今後同じタイプのインフルエンザにはかかりにくくなることが期待できますし、公衆衛生的観点からは集団免疫の成立にも貢献することになります。賢く行動してやり過ごしましょう。
これこれ!ココ大事!
かかると免疫ができるの!
これさー、人間が生きていく上でも、一番大事なことじゃなかったの?
失恋が怖くて「もう恋なんてしない」とか言ってるのと、もうレベルが一緒ですよ、今の騒ぎ方は。
この辺の話は、こないだ看護婦である妹ともしていて、「まあ医療関係者が言う話じゃないかもしれないけれど」と、彼女は言っていたが、医療関係者だからこそ言っていいのだ。言うべきなのだ。
インフルエンザにかかったことないヒトなんていないでしょ。もちろんあのつらさも知っているけど、だからといってかかった人を差別的に非難したりする権利がそいつらにあるのか。よしんばもしその権利がそいつらにあったとしても、そいつらには「愛がない」か、「馬鹿」かのどっちかとしか俺には思えないのだが。
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なんだか「朝から失礼!」な月曜日(笑)。
でも、「自分で考えて」「自分が正しいと思うことを」行動で示せる5月最終週にしたいのであります!