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孫社長の新しい挑戦
2011.05.27|shiozawa
最近ニュースでも大きく取り上げれておりますが
ソフトバンクの孫社長がまた新しい産業への参加の意向を示しました。
■ソフトバンクの孫社長、発電事業への参入検討
ソフトバンクの孫正義社長が全国10カ所程度で大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設を検討していることが23日、分かった。
地方自治体と連携し遊休地などに設置する構想。ただ具体策は固まっていない。
1カ所当たり80億円を投じて20メガワットの発電施設を建設、自治体がこのうち1億円を負担する案も出ている。25日には都内で開かれる関東地方知事会議、26日には大阪市内で開催する関西広域連合委員会で、各知事らに説明する予定だ。
引用:日経新聞
■ソフトバンク、孫正義社長「太陽光発電、赤字にならないようコントロール」
ソフトバンクは25日、地方自治体と組んで大規模太陽光発電(メガソーラー)事業を始めると発表した。まず1000億円前後を投じて発電容量20メガワット級のモデル施設を複数建設する。記者会見した孫正義社長は「株主への責任もあり赤字にならないようコントロールする」と述べた。
メガソーラーは1都道府県ごとに事業会社を設立して運営する考え。
仮に20メガワット規模の発電所が1年間稼働して売電すると、売上高は8億円規模になるという。
国の規制で実現していない発電した電力の全量買い取りや電力会社が持つ送電網との接続などが事業成立の条件で課題は山積みだ。
また発電事業とは別に埼玉県や神奈川県など地方自治体と自然エネルギーの普及促進へ政策提言する団体「自然エネルギー協議会」も設立する。
引用:日経新聞
大震災以降、エネルギー問題がくすぶっております。
とても1,2年で終息するような問題ではないと多くの国民が感じているはずですので
孫さんの新しい試みに否定的な人は少ないのではないでしょうか。
では、今回のニュースに上がった“メガソーラー”。
※メガソーラー:出力1MW(メガワット=0.1万kW)以上の大規模な太陽(ソーラー)光発電設備のこと
世界では各国で急激に増えているようです。
参考までにこちらが 世界のメガソーラーの発電量ベスト50のリンクです。
http://www.pvresources.com/en/top50pv.php
世界1位は広大な国土を持つカナダの“Sarnia PV power plant”で97MW。
日本最大は北海道の稚内発電所の5MWなのでその約20倍。
規模が違います。ベスト50にはクリーンエネルギー先進国の多いヨーロッパがほとんどです。
2位にイタリアの“Montalto di Castro PV power plant”
では日本はどうなのか?ということで日本の太陽光発電のザックリした歴史の説明です。
日本はオイルショックを経験した1970年代から開発と普及に力を入れており、生産量や導入量で長らく世界一を誇っていた。特に2000年ごろまでは、欧州全体より日本一国の方が発電量が多かった。
2005年に新エネルギー財団(NEF)による助成が終了すると、国内市場は縮小した。
日本はシャープを中心とした太陽光発電の技術と国内の導入量はNo.1だとずっと思っておりましたが
ここ2000年以降、世界がクリーンエネルギーに注目し始めた事と、日本の政界があまり力を入れない時期とが重なって大きくシェアを落としたという印象です。
こちらの“世界の太陽電池設置量”で日本の太陽電池の力の入れ方がよく示されています。
引用:TechON
欧州が特に延びていることがわかります。
ドイツやスペインなどが国主導でクリーンエネルギーを推奨し、システムをしっかりと構築している事が
大きいのではないでしょうか。
日本はだいぶ伸び悩んでます。。。
そしてこちらが“世界の太陽電池生産数シェア”になっております。
引用:DataBoard
比率で見ると日本は伸び悩んでいくように見えますが、
世界の需要を考えると当然で実は日本の太陽電池メーカーも頑張っていることがわかります。
電力産業は国策が大きく影響する市場です。
脱原発、クリーンエネルギー推奨(2020年までにエネルギーの20%をクリーンエネルギーにすると
菅さんはOECD表明。)との急転換。
くれぐれも国は方針をぶらさず企業の足を引っ張ることはしないでほしいものです。
ありがとうございます。
ありそうでなかった~ワイヤレス充電携帯~
2011.05.20|shiozawa
携帯電話にありそうでなかったワイヤレス充電を標準装備した商品が今年夏に発売することになりました。
■世界初のワイヤレス充電対応スマートフォン、ドコモが発売
NTTドコモは5月16日、ワイヤレス充電に対応したスマートフォン「AQUOS PHONE f SH-13C」を7~8月に発売すると発表した。
同社によると、ワイヤレス充電機能を搭載したスマートフォンは世界初。
今後も対応機種を拡充するとともに、飲食店などと協力してワイヤレス充電スタンドを
インフラとして広げていく考えだ。SH-13Cはシャープ製。
Wireless Power Consortium(WPC)が策定したワイヤレス充電の国際標準規格「Qi」(チー)に
対応し、付属のワイヤレス充電器の上に置くだけで充電が可能だ。ドコモの丸山誠治プロダクト部長は「携帯を置くだけで外出先でも気軽に充電できる」と話し、
今後はインフラとしてワイヤレス充電器を広く導入していく考え。全日本空輸、TOHOシネマズ、
プロントコーポレーションと協力し、空港ラウンジや一部店舗で体験できるようにする予定だ。
スマートフォンの充電は機種にもよりますが、充電用の小窓をひらかなければいけなかったり意外と面倒です。
これなら置いていくだけで充電できて大変便利です。
こちらはシャープ製の新機種でしたが、
現在最もスマートフォントして利用者の多い“iPhone4”。
iPhone4専用のワイヤレス充電器も外付けタイプとしてすでに日立マクセルから発売されてるようだ。
■iPhone 4をワイヤレス充電 日立マクセル「エアボルテージ」
機器を充電器の上に置くだけで充電できるワイヤレス充電に対応した充電器などが各社から登場してきている。日立マクセルがこのほど発売した「エアボルテージ」は、充電器と専用カバーを組み合わせることでiPhone 4をワイヤレスで充電できるのが特徴だ。
ワイヤレス充電の国際標準規格「Qi」(チー)に国内で初めて準拠した充電器とiPhone 4専用充電カバーで構成。iPhone 4を専用カバーに装着すれば、充電器の上に置くだけで充電できる。
充電器には、複数のコイルをレイアウトした「コイルアレイ」を採用することで、従来のコイル方式のような厳密な位置合わせが不要になり、置き場所の自由度の高さを確保したという。
Amazon.co.jp(5月16日現在)では、2つの機器を同時に充電できるデュアルタイプの充電器が参考価格6980円(Amazon販売価格5959円)、iPhone 4専用カバーが参考価格2980円(Amazon販売価格2562円)となっている。
引用:IT mediaニュース
こちらの商品は今後他機種でも充電カバーを開発中のようですし、なんといっても
ワイヤレス充電の国際標準規格という事で基本的に共通化しやすく、携帯電話の
カバー側だけ機種ごとに対応させれば様々なところで多くの機種が充電が出来るようになりそうです。
こちらが“Qi”のロゴです。
引用:C net Japan
また、こういった充電器がインフラを中心としたありとあらゆる場所に増えていけば、携帯電話にカメラが付いているのが当たり前のように、ワイヤレス充電が当たり前になってくるのではないでしょうか。
携帯電話の充電には最近“ソーラー式”のの商品もありますね。
ただ、どちらの充電方式でも、従来の有線の充電方式より時間がかかるという問題があります。
大きな壁ですが、もしこの欠点が克服されればカメラと同じように標準仕様になる可能性はあります。
未来の携帯電話。
今では想像できない面白い機能が搭載されることを楽しみにしています。
ありがとうございます。
小出裕章氏のプルサーマル発電批判がわかりやすすぎる件。~憲法記念日の今日に~
2011.05.03|iwamura
ということで、先日のエントリーでも取り上げました京大小出助教が、ガチでプルサーマル批判(というか冷静な考察)している動画を発見しました。
もちろん、推論は多いにしろ、7分26秒からの彼の意見展開はとても解り易いので、飲み会ネタに、みなさんも一緒にお勉強。
小出「プルトニウムというのをつくりだして、」
小出「それを高速増殖炉という特別な原子炉を動かすことによって」
小出「またそれを再処理という特別なことをしなければいけないのですけれども、ぐるぐるぐるぐるこのサイクルをまわすことで、核分裂性のウランに比べて60倍ぐらいまで原子力の資源が増えるだろう、というそういう夢を描いたわけです。」
小出「しかし高速増殖炉というのは実は実現出来ていないのです。」
小出「世界的にも実現できていないし、日本でも、もんじゅという実験のがまあ潰れてしまったという、そういう状態。ところがこのサイクルを動かすというのが、原子力をやってきた人たちの夢だったわけですから、プルトニウムをとにかく産み出して、渡したいと思ってた。」
小出「どのくらいそのプルトニウムをつくったかというと、今現在の日本という国がもってしまったプルトニウムというのは、長崎原爆をもし作ることに使うならば2000発もできてしまうというくらいの量になっている、わけです。」
小 出「こうなると国際的な関係から見て大変な疑惑を受けるということになります。日本というのは高速増殖炉やるといってたけど実際にはできていな い、それなのにプルトニウムだけはふところにいれちゃった、いったいどうするのだ。」
小出「それで、今現在こういう状態にあるわけですけれども、しょうがないので、プルサーマルで燃やしてしまおうということを考えた。」
小出「これはもともと、これは必要だったのではなくて、原子力をやろうとしていた人たちの夢が破れてしまったから、どうしようもなくて今追い込まれてしまってる道なのです。」
※【プルサーマル公開討論会(佐賀県):平成17年12月25日】より抜粋(部分)
原子力発電でできる残りカス=プルトニウム。
残りカス(プルトニウム)をさらに核融合させて発電するのが=高速増殖炉
⇒無限に原子力を利用できるぞー!
でも、「高速増殖炉はまだできてない」ので、
(しかし、プルトニウム=核ミサイル材料、を持ち過ぎていると世間体もマズいので。)
通常原子力発電所でのウランとプルトニウムのハイブリッド発電=プルサーマル、でプルトニウムを消費、と。
⇒握りつぶされた安全余裕。
⇒プルサーマル原子炉爆発(福島原発3号機)
⇒いまここ。
なんだか普通のご飯と自分のうんこを一緒に食べてるイメージなんだよな。プルサーマルって。
そりゃお腹も壊すだろ!と。
これを、「普通の灯油ストーブ(通常原子炉)に、ガソリンを突っ込むようなものだ」と評した方もいらしたわけで。
危険やリスクを理解したうえで、その実施を考えたい。
どうしても原発反対であれば、我々は反対を訴える政治家を国会に送り込めばいい。
我々の意思を「A」と、
政治家や国の利権や思惑、というものを「B」とします。
なんとなく「B」がいつも強大で偉ぶっているから、我々「A」としては、「最近の日本のBはダメだ。」など諦めてしまいそうになるが、実はそうではない。
主権は我々「A」のほうにあるわけで、「A」は「B」を気に入らなければ、いつでも選挙で全て入れ替えちゃうことだってできるのです。
そして、「A」は「B」を使って、「憲法」「法律」改正の力も持ちえるのです。
簡単だ。
今がダメなら改めるしかない。
我々の未来は、我々が決め無くてはならないのだ。
今日も未来を信じて、前に進みたいと思います。
※だからやっぱり選挙は大切ですね!
YouTube動画再生回数400万回以上、docomoのCMを外国人が大絶賛。
2011.04.30|iwamura
昨今重い話題が続いた感もあるので、ちょっと素敵な広告動画なぞ一本。
週末ですしね。
これは、久方ぶりに気持ちがいいハイレベル動画。
ボリュウム上げていってみましょう。心に清流。
ドコモのCM動画が海外で話題となっており、外国人たちが大絶賛している。
このCMはドコモが制作した『森の木琴』(PLAY WOOD)で、風と清水が流れる
音だけが響き渡る、美しい日本の森で撮影されたもの。このCMはドコモの公式サイトや動画共有サイトYouTubeで公開されており、
世界中の人たちが見ることができる。実際に見てみたが、非常に心が癒やされる
素晴らしいCMだった。日本人だけでなく外国人も絶賛しており、「おおおおぉぉ!
アメージング!」や「自然、調和、美しい」などの声が寄せられている。・外国人インターネットユーザーの声
「素晴らしい! よくできたな」
「自然を壊さずすべて木で作られたCM」
「本当に素晴らしいCMプロジェクトだ」
「私はこのCMに拍手を贈ります!」
「このCMを見られて本当に良かった」
「アジア人の想像力は無限だな……」
「すげええええええええええ!」
「今まで見てきたCMなかでいちばん素晴らしいと感じた」
「この感動を作るため、スタッフは血がにじむ努力をしただろう」
「エヴァンゲリオン思い出した」
「うわわぁぁあ! すげぇえええええ!」
「見ていると素敵だし幸せになる」とにかくほとんどの外国人が大絶賛。少なくとも、日本という国に対して好印象を
持ったのは確かなようだ。日本人としては、この美しい音を奏でる国土をいつまでも
守り続けたいものである。そして、こんな素晴らしいCMを作った制作スタッフに
敬意を表したい。※tvウォッチblogさんより抜粋(部分)
※TOUCH WOOD SH-08C(docomoさんプロダクトサイト)
3月11日以降、こんなに「自然っていいな」って思えたのは、正直なところ、久しぶりだったかも。
厳しい、おっかないのも自然だが、やっぱり日本人は森と水とともに生きてきたんだよな。
連休も入りましたし、今日はちょっと、風の谷のナウシカでも見ちゃおうかなと思っています。
みなさまにおかれましても、どうか良い連休をお過ごしください。
体のIT化 ~人体通信網“BAN”~
2011.04.29|shiozawa
“無線通信”は現在の生活でなくてはならない存在です。
BluetoothやFelicaなどの近距離のものやWiMaxやLTEなど色々な種類のものがありますね。
このような無線技術のなかでも“人体と通信する技術”に特化した医療技術の市場も今後拡大するとして期待されているようです。
■医療機器での応用目指す人体通信網、Bluetoothを凌ぐ技術となるか
人体通信網(BAN:ボディエリアネットワーク)はまだ新しい技術だが、医療機器や民生機器の分野でBluetoothの低消費電力版規格「Bluetooth Low Energy」と競合すべく、取り組みを加速させている。
BANに向けた国際標準規格「IEEE 802.15.6」の支持者らによれば、同規格は2011年中に策定が完了し、2012年に実用化される見通しだという。
この規格に基づくBANはBluetoothとほぼ同じ帯域幅と通信可能距離で動作するが、消費電力や干渉はBluetoothよりも大幅に低くなる。
引用:EE Times
このような医療やヘルスケアなど新しい技術に対して、国際規格が制定されますと一気に、その規格を使った製品が実用化されることが考えられます。
今回の場合は“BANに向けた国際標準規格「IEEE 802.15.6」”でした。
先ほどの参照で出てきました
“人体通信網(BAN:ボディエリアネットワーク)”。
医療やヘルスケアなどに向けた,非常に近距離の無線通信ネットワーク事を言うようです。
引用:Tech-On
このように人の体内に様々なセンサを埋め込み、リアルタイムに体の情報を無線通信で確認する事が出来るようになるかも知れないようです。
将来的には携帯電話に自分の体の情報がリアルタイム表示されるようになるのでしょうか。
特に上の図の様にウェアラブルタイプなら、体に張ったり、服につけたりするだけで、体の情報がリアルタイムに得られるので、普段の体を確認するのにも非常にいいと思います。
このBANとは異なる接触型の通信方法で
人間自体をケーブルとして利用して通信する技術
の技術開発も進んでいるようです。
例えば、机のパソコンに手を触れるだけで、体を通じてウェアラブルコンピュータにパソコンのデータを転送したり、冒頭のように握手するだけで、お互いのウェアラブルコンピュータのデータがやり取りできたりと、ケーブルや無線を使わないで、人間の体を利用して自由自在に様々な情報をやり取りしてしまおうというものです。
体を伝送路として使えば、人々が意識することなく、より簡単に、情報のスムーズなやり取りを実現出来ます。
引用:NTT東日本
商品を持っただけで金額がわかったり、購入できたりと応用の仕方であらゆる事に使えそうな技術で実に面白く感じます。
聞いただけで将来性を感じる技術ですし、
実際に下図のようなポジティブな予測を出している市場調査会社もあります。
今回のBANに向けた無線通信の国際規格化を足がかりに携帯電話やタブレットPCにもBANの機能やアプリケーションが搭載されていきそうな気がします。
世界のIT化だけではなくて人間の“体”のIT化も進んでいきそうですね。
ありがとうございました。