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訳あって、今年の採用活動に出遅れます。/キャノンマーケティングジャパン株式会社
2010.01.08|iwamura
canonマーケティングジャパンさんのホームページにて。
「訳あって、今年の採用活動に出遅れます。」
私たちも計画通りの業績を上げられずに、苦戦しています。この状況の中、人員計画を正確に予測することは困難を極め、現時点で、”2011年に新卒を採用する” という最終決定には至っていません。
「果たして、このまま見切り発車で採用活動を続けるべきなのだろうか」
もう一つ懸念していたことがあります。
新学期が始まったばかりの4月から面接を行うことで、学生のみなさんから学ぶ機会を奪っているのではないか?そこで、私たちは決断しました。
「2010年1月から3月までの業績を見た上で、今年の新卒採用を行うか判断する。採用活動を行うのであれば、4月以降にきちんと伝えよう。そして選考活動は、いっそのこと夏季休暇期間中にすればいい」
一企業である私たちの採用選考に関する決断は、ごく小さな波紋でしかありません。ただ、このアクションに共感してくれる企業と学生が、一社ずつでも一人ずつでも増えることで、就職活動が、他人との競争ではなく、自分の可能性を探す機会になるはずだと信じています。
※キャノンマーケティングジャパン採用課ページより抜粋(部分略)
就職活動が学生のものであるはずだという立場に立てば、「これは親切」。
また、企業の側から見ても、余計なコストがかからず、客観的に「賢明」。
「正直」って一番近道だとは思うんですよね。
また、広告の意味で考えても、「キャノンはいい会社だな」という効果はありそう。文章も誠実で良い。マネする企業が増えると、もっと就職活動がまっとうになる気はする。
しかし一方で。
例えば2ちゃんのスレッド等からは、「詭弁だ」と言うような見方も出ているし、以前は「椅子がない会社」として「痛いニュース」でも叩かれたことがあるキャノンさんである。それもまた一方で事実でもある。
ただ、今回の「夏休みに(多分)採用活動する」にしても、椅子のない工場の「5メートルを3.6秒で歩け」にせよ、たとえ周りにいろいろ言われたって、「初めてのことにチャレンジしてみる」という事が、「勇気ある決断」であって、そこが一番重要なのではないか。
いずれにせよ、経団連会長の率いる会社が、こうしたリリースを出さなくてはならないほど、今の日本経済が切迫しているという事実を、我々は今、把握する必要がある。
ただ、より重要なことは、それを解決する手段を模索すること。困難に立ち向かう努力を各企業、個々人が行うこと。
つまり、失敗を恐れず、挑戦し続けること。それこそが、大事だと思う。
I Am a Paleontologist
2010.01.07|shiozawa
日本のバンドで「トライセラトップス」さんっていらっしゃいますよね。
これは英語読みでして、通りのいい言い方ですと「トリケラトプス」であります。
「狂える雷神」マッドサンダー
(本年も趣味全開でございます)
なんでも、三人組だから三本角の恐竜の名前つけたとか。
他にも海外では、
“Blastoids”(ブラストイズ)というバンドもございます。
このブラストイド、日本語で言うと「ウミツボミ」という化石生物でして、
こんなの。
こんなたわけた平和な連中が生き延びられるわけは無く、2億5千万年前に三葉虫だのなんだのと一緒に討ち死にしました。合掌。
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しかし、化石の生き物というのはロマンがあります。「恐竜博」なんて毎年やってますし、特に子供には人気のある生物ですね。
そこで本題のとあるPVですよ。
They might Be Giants “I Am a Paleontologist”
“Paleontologist”で「古生物学者」ですな。恐竜はもちろんですが、その他も含めて化石の生物を研究する人のことです。
全訳はめんどくさい野暮というか、若干著作権侵害のような気もするので、最初のつぶやきだけ起こしてみますと、
fossils: 化石
dinosaur bone: 恐竜の骨
evolution: 進化
mass extinction: 大量絶滅
stratigraphy: 層序学
taxonomy: 分類学
となります。それぞれ古生物学で使う用語ですな。
(さすがに化石で遺伝学とかは無理だろうな・・・)
ところでYouTubeにはコメントがつきますが、本動画でもこのやり取りが面白かったのでご紹介
yutzwagon2 (1月前)
Cute song. But mastodons, like elephants, don’t have bones in their trunk.(かわいい。でもマストドン、ゾウみたいな動物だけど、鼻にはホネないぞ)burningfalcon4992(1月前)
its a music video, not a science report…(ミュージックビデオだろ、科学レポートじゃねえんだぞ...)
ついでに映像中、「カルノタウルス(Carnotaurus)」のスペルが間違ってるというか、何か勘違いしてるみたいなのはご愛嬌ってことにしとこう(何様だオレ)。
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しかしこのバンド、関連動画にも「メソポタミアがどうのこうの」とかありますが・・・どんだけ教養あるんだ。
以上、曲のサビが耳にこびりついて離れんumiushiがお伝えしました。ではでは。
価値観の提示。
2010.01.02|iwamura
最近、大学で働く人とコミュニケーションする機会があり、いろいろと現場のことを聞いてみました。どうやら、「ゆとり世代」のことが教育関係の現場で問題になっているとのこと。「すぐに諦める」「努力を知らない」というのが、大きな傾向みたいです。例えば「四捨五入できません」とか、「メンドくさいんで、論文でそこまで書くつもりはありません」とか。ちなみに、これは心理学関係の現場で起きてることですが、とある大学院生に聞けば教育の現場全体で起きているとのこと。
そして、WEBではこんな意見も。教育関係に詳しい陰山英男氏より。
教育の現場でひと足先にゆとり世代と向き合っている陰山氏によると、この世代の特徴は3つあるという。
(1)周囲の人間や社会に対する不平不満、批判が多く、問題を人や社会のせいにしがち
(2)「物事はうまくいって当たり前」と考えるため、少しでもうまくいかないと自信を失ってしまう
(3)それでいて、「このダメダメな状況を一気に解決する夢のような方法がどこかにある」と信じている
※元記事 陰山英男氏が指摘する「ゆとり世代」3つの特徴
で、教育関係の現場では、「これじゃイカン!」と判断して、いろいろ対策を練っているみたいですね。
ただ、自分として思うのは、これらを「問題」として扱うのはどうなのかな?と。例えば、元住友商事情報調査部長の橋本尚幸氏はlivedoorのBLOGOSで以下のように述べています。
「ゆとり世代」が職を見つけられない、だから雇用問題「全体」を何とかしろとNHKは示唆する。でも根本問題は現代の不況にある。ニッポンの雇用全体が脅かされているのだ。日本のすべての産業において、過剰雇用問題が存在する。30~40歳以上の世代は、それを正しく認識しているが故にこそ、自分の「メシの種」(職)を確保するために、自分の雇用を脅かす自分より若い世代を、あいつらは「無能」であるとして攻撃するのだ。-略-今となってはみんな全員の所得を減らす以外には、この危機に対応のしようがない。それに目をつぶり、自分のお給料だけはいままでのままに守りたいという「ニッポン既得権中高年」の自己防衛意識が、「ゆとり世代」たたきと、彼らの就職難につながってきているのである。新規参入者を締め出そうとするのは衰退社会の特徴である。※元記事 NHK特報首都圏「“ゆとり”と言われる若者たち」……ダメなのは「ゆとり以前」の世代じゃないのか?
原因を「ゆとり世代」のみに求めるのもいかがなものか?ということですね。どっちが良い悪いじゃなく、いろんな見方があると思います。自分としては、どっちに属すわけでもなく、「価値観の提示」という方法を提案してみます。
例えば、「何か壁があったら、それをがんばって乗り越えるのも悪くないんだよ。というのは、乗り越えた後には達成感というものを味わうことができて、これがムチャクチャ気持ち良いんだ」みたいに。「がんばらないのは悪だ!」と否定するんじゃなく、「がんばった後に達成感を味わう、という考え方もあるんだよ」と。
それで、やってみようと思う学生はやってみればいいし、興味が湧かないなら別にやらなくてもいいんじゃないかなと思います。「押し付け」の教育じゃなく、「選択肢の提示」の教育も悪くないと思いますよ。
今年はじめてのエントリーが教育論になっちゃいましたが、最近自分の中でのホットなテーマだったりするのでwいろんな年代の人と関わる機会のある年末年始に、ちょっと思い立ってみました。
そんなわけで、今年もよろしくお願いいたします!
※ちなみに、こんなニュースもありました。
カテゴリ:教育
「ネットでは 調べられないことがある たとえば君の 好きな人とか」。。。でも。。。
2009.12.15|iwamura
と、いうことで、でもネットで見つけたんですけどね(笑)、「平成万葉集1000首作品」(PDF注意)。
読売新聞さんが創刊135周年企画でやったみたい。4万通から選んだ1000種。
そうなのだよなあ、「ネット」では、できないこともあるよ。
でも、やっぱり便利で、素敵な使い方ができるのだ!
例えば、ネット通販。いつでも、どこでも、好きなトキに買える(お客様メリット)。
そして、在庫を持たず、注文入ったら、ソッコー作ってお届け(制作側メリット)。
週末からテスト的にサイトを構築していた「東京デザインプロジェクト~授業で作ったiphoneデザインをケースにして売っちゃおうぜ!」が、昨日より運転開始。いきなり売れ始めております。
販売サイトはこちら(サイト内商品画像も、実はジツブツではないのだぜ!)。
どうも、サイト構築中に、早々と発見してくださった方が、ウェブ上でご紹介してくださったようで、正式販売日前に動いちゃったのでありました(あざーす!)。
今回のプロジェクト、この後もう3校さん、合計で4校さんに参加をしてもらうのだ。
それぞれの学校のビジュアルデザイン科の生徒さん全員に、デザインしてもらっちゃう。
合計、150~300の魂のデザインが上がってくるわけです。
面白いのは、「販売商品」の選定基準。例えば300デザインから30個を選ぶなら、10個を生徒さん投票で。10個を先生選定。最後の10個を売り場選出(我々企業側選定ですな)。
そしてその結果。
先週末から昨日にかけて、「日本工学院専門学校さん」作品で一番売れたのは、「生徒投票第1位作品」だったりするわけなのです。
驚愕の事実!魂の強さが要因か!?
この企画、やってる弊社も楽しくてしょうがないので、参加学校をどしどし募集中です。
「デザイン」=「商品」の、夢のプロジェクト。
ひとりひとりのデザイナーさん、あなたの徹夜の努力、あなたの愛を、お伝えできる、そんなプロジェクトです。
応援してね☆
三谷幸喜脚色、NHK「新・三銃士」がスゴすぎる件。
2009.11.25|shiozawa
報道することが無いと(それ自体は平和なことですが)、不定期に自らネタを提供してくださるNHKさん。
しかし実質の国営放送であるからして、教育番組の質はめちゃくちゃ高いですね。気合入っとります。
しばしば気合入りすぎて「カードキャプターさくら」とか、「ジーンダイバー」とか、「十二国記」とか、古くは「ふしぎの海のナディア」とか、小さいお友達おいてけぼりだったり、大きなお友達大興奮な番組をやっちゃう局でもありますが、
この10月から、アレクサンドル・デュマ原作、三谷幸喜脚色で「連続人形活劇 新・三銃士」をやってます。
これがなかなかよいという評判を聞きまして、早速観てみました。
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しかしNHKで人形劇といえば、まず「三国志」が浮かんでしまいます。
人形作者の川本先生とは縁もゆかりも無いのに、毎年夏に市を挙げて「人形劇フェスタ」をやるような土地柄ゆえ美術館が出来てしまった長野県飯田市。なぜ三国志の人形がこんなところに、という感じですが、田舎者丸出しのお国自慢郷土愛に溢れるわたくしはこの機会にご紹介してしまうのです。
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閑話休題。
三銃士と聞いても
・デュマ原作なのは知っている
(しかし親父か息子かは知らない)
・なんかフランスを舞台に重要人物が3人出てくる
(『ベルサイユのばら』とどう違うのだ)
という認識、ようするに何も知らないわたくしumiushiですが、
面白い!
多分、ソッコーで削除されるので公式も。
人形の造形や音楽など、見所はいっぱいあるのですが、やはりネームバリューとしてデカイのは、
脚色 三谷幸喜
ですね。「脚本」ではありません。「脚色」です。
ひと~つ、人の世の生き血をすすり~
って、それ完全に桃太郎侍ですよ三谷さん!
語りの爆笑問題・田中さんも実に軽妙な語り口で、
「人妻」「元カレ」とか平気で言っちゃう。・・・すごく分かりやすいんだけど、いいのかな。近代フランスだよな・・・?
元を知らない分、どれだけ端折ったり改変してるかも分からないので、原作を愛する方の評判も(怖いものみたさで)聞いてみたい気がしますが、コレ面白い。
本放送はウイークデー夕方の帯番組ですが、週末にまとめて再放送もしているようなので、ぜひぜひ。一話が短いぶん、古畑任三郎とかよりサクッと楽しめるかもしれませんよ。