HOME >
日本でもレアアースは取れる?
2011.03.11|shiozawa
これはなんだかわかりまか?
正解は“コバルト”と言うレアメタルです。
※レアメタル:世界で産出量が少ない元素の総称
このコバルトは光沢のある金属で、
計帯電話や電池、医療機器だけでなくサプリメントなど色々なものに使用されいる
非常に用途の多い元素のようです。
そんな日本でも“ほしくてしょうがないレアメタル”のいくつかが将来産出されるように
なるかもしれません。
■日本が南鳥島近海でレアメタル、レアアースの調査を実施へ
香港紙「文匯報」は、日本が2011年4月から「南鳥島(みなみとりしま)」近海で1年間にわたって海底資源調査へ乗り出すと伝えた。
レアメタル(希少金属)やレアアース(希土類)を豊富に含む「コバルト・リッチ・クラスト」の埋蔵を調査するためで、記事は「日本政府が周辺国家との競争になる前に、排他的経済水域の資源の開発に手を打った」と伝えた。中国新聞社が報じた。
記事は、「日本政府はレアアースを輸入に頼るのでなく、自国で生産できるよう希望している」と伝え、「小笠原諸島の1つである南鳥島の近海には、マンガンやコバルト、ニッケル、白金などのレアメタル、電気自動車のモーターに用いるネオジムやジスプロシウムなどのレアアースが豊富に埋蔵されている可能性があり、日本政府がその採掘に力を入れる」と報じた。
引用:livedoorニュース
さらにこんなブログもありました。
レアアースのほかコバルト、ニッケル、銅、白金(プラチナ)などが検出されました。
東京大学生産技術研究所の浦環(たまき)教授らが10年7月、
超音波(エコー)を使ってマンガンクラストの厚さを高精度で計測する海底調査を世界で初めて実施。
「ハイパードルフィン」に計測装置を取り付け、高さ5千メートル級の拓洋第5海山を超音波で計測することに成功。
結果の分析から、周辺の鉱石は2億トンに上ると試算する研究者もいます。
との事。
実は日本が持つ海はただ広いだけではなく、資源においても“巨大な宝物”なのかも
知れません。
“レアメタル”
昨年は中国が輸出停止や輸出制限を開始して随分有名になりました。
以前にもここでお話させていただきましたがこのまま中国に輸入を依存し続けると今後もっと痛い目を見るぞとばかりに、新しいレアメタルの輸入先を企業手動で動きだ手いる事をお話しました。
“脱中国からの輸入”という動きは他国からの輸入だけではなく、自国からの産出という可能性もあるのかもしれません。
ちなみにこれらのレアメタルが近くで発見されたとされている
非常にきれいな三角形をしている島です。
場所は本州から1800 kmも離れた日本の最東端島で
下図の右下にある飛び地の島です。
おもしろい位置にあるため私は昔から気なってましたが資源のことは考えたことも
ありませんでした。
最近以下のような将来のために活躍しそうな海底資源探査機も開発されたようですし
■海底資源発見へ期待の新星 無人探査機や鮮明ソナー
海洋研究開発機構が海底資源探査の新技術を相次いで開発した。
海底を走行する無人探査機と地形を調べるソナーで、実証実験に成功した。
燃える氷「メタンハイドレートや供給不安が表面化した「レアメタル」(希少金属といった有用な資源の探索に威力を発揮しそうだ。引用:日経新聞
海洋面積世界第6位の日本ですから
今回発見された資源やメタンハイドレート以外のまだ未発見の資源が
これらの最新海底探査機によって どんどん発見されるかもしれません。
※メタンハイドレート:「燃える氷」とも言われ、天然ガスの主成分であるメタンが、高圧・低温の海底下や凍土下でシャーベット状に固まったもの。将来のエネルギー資源として期待されている。
そして
日本が資源大国になる未来もあるのかも知れません。
ただ、尖閣諸島の一件のように“資源が発見された!”と言うと
領有権を突然主張し始める中国。
どんなに中国から離れた島であってもああだこうだと言ってくる事は
間違いないと私は思いますので、今後の日本政府の動向が気になります。
ありがとうございます。
“超電導”発見から100年 ~研究から応用へ~
2011.02.18|shiozawa
“超伝導(ちょうでんどう)”って言葉
多くの人が耳にしたことがあると思います。
こどもの科学館などでよくショーとして行われている
液体窒素の上で磁石のようなもの(超伝導磁石)が浮く現象が有名です。
引用:YouTube
この超伝導現象。
今年が発見されてちょうど100年だそうです。
そんな節目の年2011年が“超伝導”が多くの分野に応用されるスタートの年になるかもしれません。
■超電導、発見100年目を「実用化元年」に
1911年の4月8日、オランダ・ライデン大学の物理学者カマリン・オンネス教授は液体ヘリウムを絶対温度4.2度(セ氏マイナス269度)からさらに冷やす実験中、入れていた水銀の電気抵抗が突然消えたことに気付いた。
超伝導現象の発見だった。
電気抵抗は金属に流す電気を途中で“食べる”ことで減らす厄介者。抵抗がなくなれば電気製品の消費電力を大幅に少なくできるほか、コイルに電気を流して高い磁力を発生できる。この特長を生かした磁気共鳴画像装置(MRI)が病院で普及している。超電導現象の発見から100年目の今年、日本ではMRIよりもさらに身近な用途に超電導が本格的に使われようとしている。
引用:日経新聞
話に出てきました“MRI”(病院で全身をスキャンをする装置)の写真です。
強い磁場を発生させるためにたくさんの電気が必要なのですがそれに
“超伝導”が使われています。
そして今注目されているのが“高温超電導ケーブル”です。
■ 超電導ケーブル、ついに実証実験へ
住友電工、マイナス200度突破で大きな一歩
住友電気工業が開発した高温超電導ケーブルが、日本で初めて電力網に接続される。
これは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が2007年度から実施している「高温超電導ケーブル実証プロジェクト」の一環だ。
高温超電導ケーブルは、既存の銅線の電力ケーブルに比べて、送電による電力損失を大幅に削減できるため、低炭素社会に向けた重要技術の1つとして位置づけられている。同プロジェクトでは2016年の本格導入を目指している。
引用:日経ビジネスONLINE
では現在、
“発電所で電気が作られて家に付くまでにどれだけの電気が失われているか?”
と言うと
引用:東北電力
5.7%程度のようです。
思っている以上に電気供給の効率は良くて驚きですが、超伝導を利用すれば0%にいっそう近づけることが出来ますし、変電所を減らす事が出来るのではないかと思います。
なぜなら
変電所の役割
- 送電効率のため電圧を高くする。
- 使用場所にあった使いやすい電圧にする。
- 電気を集め、必要な箇所へ分配する。
- 故障した個所の切り離しをおこない、確実に電気を送る。
引用:中部電力
“送電効率のため電圧を高くする”という点で
伝送効率が100%に近い超伝導ケーブルなら
わざわざ高電圧にして電気を供給する必要がいらないはずなので。
この超伝導ケーブル。
日本だけでなく特にアメリカが国レベルで実用化しようと取り組んでいるようです。
■海を越えた高温超電導ケーブル
現在、アメリカのエネルギー戦略では、2030年までに超電導ケーブルによる強固な送配電網を全米に構築する計画が検討されています。 建設現場はニューヨーク州の州都であるAlbany市で、ハドソン川に沿った2つの変電所を結ぶ3.2km(2マイル)のルートの途中に350mの超電導ケーブルを布設します。当社独自の製法であるCT-OPプロセスによって製作された約70kmのDI-BSCCO(革新的ビスマス系)超電導線によって、超電導ケーブルが製作され、2005年8月神戸港を出航、世界で初めて超電導ケーブルが太平洋を渡り、パナマ運河を通って、9月にAlbany市に到着しました。
引用:住友重工
以前お話にあげた“リニアモーターカー”も超伝導現象の応用ですし、
実現できるかはわからないですが
ジョセフソンコンピュータ(超伝導コンピュータ)や 超伝導電磁エンジン
といった夢のようなものが出てくるかもしれません。
この先の未来は“超伝導”がなくてはならない時代が来るかもしれません。
私はとてもたのしみです。
ありがとうございました。
空気でお湯を沸かす!?~ヒートポンプ技術~
2011.02.11|shiozawa
最近“ヒートポンプ”という言葉を見たり、聞いたりしませんか?
最近すでに使われ始めている温めたり、冷やしたりする物すべてに使える
今後いっそう伸びる事が期待されている技術です。
この“ヒートポンプ”とは
空気中の熱(ヒート)をくみ上げ(ポンプ)て、熱エネルギーを得る技術のことで、
給湯や冷暖房(エアコン)をはじめ、冷蔵庫などにも幅広く利用されている実用性の高い技術です 。
引用: でんかライフ.com
簡単に言うと温度の膨張圧縮を利用して温度をコントロールしつつ、大気中のの温度を利用して温めたり、冷やしたりしているようで、とにかくエネルギーの効率がいいようです。
特に最近良く見かけるのが“ヒートポンプ式自動販売機”。
引用:Panasonic
10年以上前の自動販売機では冬場は1台あたり1ヶ月1万円以上かかっていたようですがこのヒートポンプ式では2000円くらいで済むようです。
最近は良く見ると意外と多くの自動販売機に“ヒートポンプ式”と書かれているので興味のある方、ご確認を。
また、テレビのコマーシャルで良くやっている家庭用給湯器の“エコキュート”。
こちらも原理はヒートポンプです。
引用:YouTube
その他に私が非常に面白いなと感じたのがこちらの“地中熱を利用する設備”
こちらもまたまたヒートポンプ式。
■コロナ 2011年度をめどに地中熱ヒートポンプ温水暖房システムに参入
コロナは、大気中や水中などの熱を汲み上げて有効利用するヒートポンプ技術を利用した「地中熱ヒートポンプ温水暖房システム」に参入し、2011年度に商品化を目指すと発表した。「地中熱ヒートポンプ」とは、外気温の影響を受けにくく、地上に比べると温度が安定した地中の熱を効率的に吸収し、熱エネルギーとして利用するもので、投入エネルギーの約2~4倍のエネルギーを取り出すことができる。地中熱ヒートポンプを用いた温水暖房システムは、極寒地など外気温が低い地域においても安定した出力と効率を確保し、暖房端末として、床暖房パネル、パネルコンベクター、パネルラジエーターなどの利用が可能。
引用:環境ビジネス.jp
地中熱ヒートポンプの採熱管埋設工事(写真:コロナ)
温度が大気より安定した地中熱を考えるとは非常に面白いです。
家の下の地中に約100mの管を通すので大掛かりですが。。。
※費用自体は思ったよりは安く、工事費込みで約250万円だそうです。
今非常に完成が待ち遠しい“東京スカイツリー”とその周辺地区。
ここでも大規模にヒートポンプを含めた最新の環境技術が使われるようです。
身近なところから公共の場所までどんどん広がっている技術。
すでに色々なところで使われているのでぜひ発見してみてください。
ありがとうございます。
原発建設の受注競争!
2010.12.31|shiozawa
海外への“産業セールスでいつも韓国に負けっぱなし”と最近メディアで
良くいわれていますが、原発(原子力発電所)建設受注合戦で少しずつ日本政府も
成果を出しているようです。
<原発受注、日本巻き返し 韓国打ち切りのトルコと「逆転交渉」>
日本が週内にトルコとの間で原発建設交渉入りで正式に合意し、最終的な受注に向けた条件のすり合わせに入ることが21日分かった。
トルコはこれまで続けていた韓国との交渉を11月で打ち切っており、日本の逆転受注が強まった。
日本は昨年12月以降、原発商戦で韓国、ロシアに連敗していたが、10月末にはベトナムからの受注を成功させた。
政府は6月に決定した新成長戦略で、原発や高速鉄道の受注を強めている。
引用:Yahooニュース
原発の発注がトルコとベトナム両方でうまくいきそうです。
また、下の表が政府も活発に日本の原発を海外にセールスしているのを
示しています。
引用:Yahooニュース
2009年に韓国がUAEの原発発注に成功し、日本が敗北したために
“韓国に負けてられーん!”と日本政府は焦ったのでしょうか。
<UAE原発建設、韓国企業連合が受注>
アラブ首長国連邦(UAE)の原子力発電所建設をめぐる受注競争で、韓国企業連合が契約を獲得した。原子炉4機の建設・運営を請け負う。
総額400億ドル規模の大型事業で、2017年にアラブ湾岸地域初となる1号機の稼動を計画している。
引用:REUTERS
しかし、これ以降原発の販売合戦にやっと政府も積極的な動きを見せています。
それにしても“なぜ政府が積極的に動くのか?”
その理由がこれでよくわかります。(08年の資料で少し古いですが)
引用:asPara
アジアの新興国が挙って原発の新規導入を考えているようですね!
原発の建設では莫大な費用がかかる、つまり発注を受ければ大きな収益を得られるのです。
大体、原発一基あたり数千億円以上のようで、各国はそれを
数基発注するはずですからそれはそれは莫大なお金です。
この原発ビジネス、しっかり見てみると日本は色々なアドバンテージがあるようで
たとえば原発をつくるための製造装置がその一つ。
原発製造販売を組織だって自らのみでできるのは、次の三大グループにまとまっている。
アレヴァNP:三菱重工業 業務提携
ウェスティングハウス・エレクトリック :東芝 買収
ゼネラル・エレクトリック:日立製作所 経営統合引用:日本のあり方を考える
製造装置が作るのが得意な日本(最近技術の流出がここでもめだっておりますが…)。
原発の場合も同じで製造装置は日本メーカーのようです。
原発建設をまかされた日本メーカーもこのような基礎のメーカーとより強力な協定を結んで有利にすすめていってほしいと感じます。
また、原発は事故が発生すると人命に大きな被害を与えます。
世界の流れの“とりあえず作ればいい。受注をとればいい。”ではなく、
“安全でちゃんとしたものを作る”事が日本らしくあり、結局は長期的信用につながる最も大切なことだと思います。
※そのバランスって反比例するのですごくむずかしいのですが。
ありがとうございます。
今年は電気自動車元年!
2010.12.10|shiozawa
最近テレビで電気自動車の宣伝がやるようになりましたね☆
私は結構気になってます。
こちらの動画は三菱自動車から発売されている “i-MiEV”です。
引用:youtube
車も宮崎あおいもかわいいです!
三菱自動車は、2009年7月より販売をスタートした量産電気自動車「i-MiEV(アイ・ミーブ)」の生産台数が、11月23日の時点で累計5000台を達したと発表した。
これはフランスのプジョー・シトロエン社向けOEMモデルを含まない台数。
日本国内では10月末時点で個人および法人向けに約3000台を販売しており、このほか欧州向け左ハンドル車の生産も10月よりスタートしている。
引用:CORISM
売れ行きもなかなか順調のようです!!
世界で最初に電気自動車を市販化して発売したのが当たっていますね☆
さらにさらに
三菱自動車工業は11月25日、2009年夏までに国内市場投入を予定している電気自動車「i MiEV(アイ ミーブ)」が、12月3日より郵便事業(JP日本郵便)に試行配備されると発表した。
引用:CarWatch
こんな三菱自動車に対し
各社も販売ではちょっと遅れはとっていますが開発では負けてはいません。
日産自動車は
<日産自動車、量産型EV「リーフ」を国内で12月20日発売>
日産自動車は、量産型の電気自動車(EV)「リーフ」を12月20日に国内の日産のディーラー全店舗で発売する。
価格は376万4250円から設定し、国の2010年度の補助金制度を利用することで実質的な負担は298万4250円からになる。
EV専用に設計した普通乗用車サイズの5ドアハッチバック型5人乗りで、1回の充電で200km走行できる。
米国でも12月から、欧州の一部でも2011年初頭から販売する。
引用:ECO JAPAN
こちらが日産自動車の“リーフ”の写真です☆
引用:auto blog
外見の印象としてはあまり電気自動車に見えないデザインです。
普通乗用車サイズの量産型EVとしては初めてとなる。中低速では3Lのガソリン車並みの加速性能があり、最高速度は時速145kmとなる。24kWhの大容量リチウムイオン電池を搭載し、充電時間は200V普通充電器で約8時間、急速充電器では30分で80%まで充電できる。
引用:ECO JAPAN
外見に違和感がないのはデザインだけでなく、サイズが普通乗用車であったから
の様です。
それにしても急速充電だと意外と早く充電でき、好印象です☆
電気自動車の大きな問題である“走行距離(1回の充電あたり)”ですが、
200kmは走るようなので、電気自動車のスタンドが充実すれば心配も
いらなそうですね。(やはりガソリン車と比較するとに時間はかかってしまいますが。)
他のメーカーも続々と開発が進んでいるようで
HONDAの場合は
ホンダは電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)を、2012年から日本と米国で発売する。従来、ハイブリッド車(HV)に力を入れてきた同社だが、エコカーへの関心が一層高まる中、HVより燃費性能に優れたPHVや、ガソリンを使わないEVに本格的に乗り出す。
引用:ECO JAPAN
引き続いてTOYOTAの場合は
トヨタ自動車が、新型の電気自動車(EV)を2012年に国内で発売することが11日、分かった。小型車「iQ」をベースに開発。米国でも同時期に発売する見通しだ。全系列販売店で売り出す。家庭用電源で充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)も12年までに市販する予定で、幅広いニースに対応したラインアップをそろえ、エコカー市場の主導権を握る戦略だ。
引用:産経ニュース
HV(ハイブリッド自動車)でシェアを取れたこちらの2社は、
プラグインハイブリッド車の開発も進めているようだ。
このプラグインハイブリッド車とは
プラグインハイブリッドカーとは直接コンセントから充電できるタイプのハイブリッドカーである。
ガソリンエンジン車の長距離航続性能を残しながら電気自動車により近いタイプのハイブリッドカーである。
との事。
一般のコンセントでいけるとなるとこれは便利そうですね(^^)
電気の効率利用。まさに「スマートグリッド」最先端ですね!
このように各社が燃料自動車に代わる代替燃料車の開発を進めていることから
このような予測がされております。
シェルのCEOは2050年にはプラグイン電気自動車が新車市場で40パーセントを占めるだろうと予測した。
引用:auto blog
この結果を見ると車を持っていない私としては将来
“ガソリン車を買おうか、電気自動車を買おうか”
迷ってしまいます(笑)
新興国を含めた世界の自動車メーカーがチャンスとばかりに電気自動車開発を
推し進めています。
車は超ビッグビジネスなので日本メーカーにはこれからも頑張ってほしいです!
そして自動車部品メーカーも。
がんばれ☆
ありがとうございます。