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I Am a Paleontologist
2010.01.07|shiozawa
日本のバンドで「トライセラトップス」さんっていらっしゃいますよね。
これは英語読みでして、通りのいい言い方ですと「トリケラトプス」であります。
「狂える雷神」マッドサンダー
(本年も趣味全開でございます)
なんでも、三人組だから三本角の恐竜の名前つけたとか。
他にも海外では、
“Blastoids”(ブラストイズ)というバンドもございます。
このブラストイド、日本語で言うと「ウミツボミ」という化石生物でして、
こんなの。
こんなたわけた平和な連中が生き延びられるわけは無く、2億5千万年前に三葉虫だのなんだのと一緒に討ち死にしました。合掌。
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しかし、化石の生き物というのはロマンがあります。「恐竜博」なんて毎年やってますし、特に子供には人気のある生物ですね。
そこで本題のとあるPVですよ。
They might Be Giants “I Am a Paleontologist”
“Paleontologist”で「古生物学者」ですな。恐竜はもちろんですが、その他も含めて化石の生物を研究する人のことです。
全訳はめんどくさい野暮というか、若干著作権侵害のような気もするので、最初のつぶやきだけ起こしてみますと、
fossils: 化石
dinosaur bone: 恐竜の骨
evolution: 進化
mass extinction: 大量絶滅
stratigraphy: 層序学
taxonomy: 分類学
となります。それぞれ古生物学で使う用語ですな。
(さすがに化石で遺伝学とかは無理だろうな・・・)
ところでYouTubeにはコメントがつきますが、本動画でもこのやり取りが面白かったのでご紹介
yutzwagon2 (1月前)
Cute song. But mastodons, like elephants, don’t have bones in their trunk.(かわいい。でもマストドン、ゾウみたいな動物だけど、鼻にはホネないぞ)burningfalcon4992(1月前)
its a music video, not a science report…(ミュージックビデオだろ、科学レポートじゃねえんだぞ...)
ついでに映像中、「カルノタウルス(Carnotaurus)」のスペルが間違ってるというか、何か勘違いしてるみたいなのはご愛嬌ってことにしとこう(何様だオレ)。
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しかしこのバンド、関連動画にも「メソポタミアがどうのこうの」とかありますが・・・どんだけ教養あるんだ。
以上、曲のサビが耳にこびりついて離れんumiushiがお伝えしました。ではでは。
体毛が抜け落ちたクマ、ドイツの動物園
2009.12.12|shiozawa
体毛が抜け落ちたクマ、ドイツの動物園
ドイツのライプチヒ動物園で、メガネグマの“ドロレス”が体毛をほとんど失った異常な姿を晒している。この動物園では、2007年からドロレスを含むメスのメガネグマ3頭の体毛が抜け落ち、関係者を当惑させている。
園長のゲルト・ノエルツホルト氏はBBCの取材に対し、3頭とも生命に危険はなく、現在、動物園の専門スタッフが治療にあたっていると話している。(中略)
エクアドルで保護されたクマには、当初コカ・コーラなど人間と同じ食べ物が与えられていた。その後、果物や笹など天然の餌を与え、さらに玩具や外国産の食物などを飼育舎に入れて飼育環境を改善したところ、4ヶ月後に毛が生え戻ってきた。メガネグマの専門家ヒメナ・ベレス・リエンド氏は、電子メールによる取材に対して、ボリビアの動物園やペルーでも同様の症例があったと語っている。
ライプチヒのメガネグマの場合は、栄養不足が原因かどうかは不明である。皮膚を保護する毛がないと痒くなるため、治療法が見つかるまでの暫定措置として飼育員がドロレスの皮膚に医療用の軟膏を塗っている。
我々はふだん、衣服で寒暖を調節してるのでなんともないですが(そうでもない方々もいらっしゃいますが)、毛皮がすべてのケモノの皆さんにとっては、ご愁傷様ですね。
通常のメガネグマさん
・・・しかし、通常のクマさんの後に改めて毛の無い写真を見ると、彼らの筋骨隆々な感じが否応なしに分かりますな。
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実は数年前、高尾山のタヌキたちでも同じようなことが起こりました。
誰も覚えてないでしょうけど。
続々と毛が抜けるタヌキさんたち。なんかの異変か、と思いきや、これだそうで。
Q:
隣の空き地から夜にな ると、野生のタヌキがやってきます。見かけた時は、残飯やドッグフードなどやってました。今年4月になり5匹のうち1匹に、ほとんど全身体毛が抜けたタヌ キを見かけてビックリ!それから他のタヌキ達もだんだん毛が抜けていき、今は残りの4匹も体の3分の2の毛が無いです。毛のない皮膚の表面はがさがさ状 態!顔の毛も薄くなり目が細くなってます。(中略)原因は?いつも兄弟間など血縁の濃い同士でペアになった為なのか、鳥 インフルエンザ見たいな事が原因なのか?隣にできた公園にまかれたかもしれない除草剤が原因か?原因が分からないので不安です。
A:
野生のタヌキの全身性脱毛で多くみられる原因は疥癬というダニです。このダニは接触により感染します。動き方や食欲などに異常が見られなければ、その可能性は高いと思います。
(どうぶつ病院.JP さんより)
異変っちゃ異変ですけど、新しい変な病気でなくてよかった。
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「けもの」といえば「毛もの」であるからして(ホントかよ)、ふつうは哺乳類を指しますが、物事には例外があるのが世の常。
クジラさんたちには毛がないですね。
それから、カバさんにもほとんどないですね。
また、名前からしてそのものズバリ
ハダカデバネズミ
も、体毛がありません。しかし彼らは、哺乳類では珍しく、アリなどのような真社会性を獲得した連中ですので、そういう方面でも有名かもしれません。
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さて、
このように、哺乳類なのに毛がないのは例外的ですが、我々の身近にもそういう動物がいますね。
・・・鏡をご覧いただければいいんですが、ヒトですな。
髪の毛の効用はなんとなく分かるのですが、その他の毛は何故無くなったのか、もしくは残ったのか。気になってしまったので調べてみたのですが、
ヒトは往々にして「裸のサル」といわれる。(中略)そのような進化が起きた原因については様々な説があるが、定説はない。代表的なのは以下のような説である。
やっぱりな。
こういうのは説明はできても、証明は難しいですからね。原因と結果を取り違える可能性もありますし。
しかし、特に○毛に関しては、フェロモンが発散されやすくなる、なんて眉唾のような説得力のあるような説も聞きましたが、これは本当によく分からんそうです。
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ときに陰○といえば、
無毛の方も時々いらっしゃるそうですな。
江戸時代でも、それを売りにしてた遊女もいたそうですが、付く客層に限りがあったそうで。いわく、「もう毛がない」から
商人:「儲けが無い」で敬遠
職人:「もう怪我無い」でゲン担ぎ
おあとがよろしいようで。・・・いまさらだけど、これ、書いちゃっていいのかな。
タラバガニ類、4新種発見
2009.12.08|shiozawa
「新種発見!」というと、なにやら凄いことに聞こえますが、
いや、凄いことなんですけど、
タラバガニ類、4新種発見=ガラパゴス諸島沖からも-英チーム
英サウサンプトン国立海洋学センターの研究チームは5日までに、米国立自然史博物館(ワシントン)の収蔵標本の中から、タラバガニ科の新種を4種も発見し、国際的な動物学誌ズータクサに発表した。
いずれも深海に生息する種で、もともとの採集地はフィリピン沖、ベーリング海、米東海岸のサウスカロライナ州沖、ガラパゴス諸島沖。同諸島周辺にタラバガニ類が生息することが確認されたのはこれが初めてという。
「深海」「エビカニ」「昆虫」この辺のカテゴリは新種がしょっちゅう見つかるので、イキモノに興味を持っている人にとっては、よっぽどアレな生物でなければ
「またか・・・」「ほう・・・」
くらいなもんですな(研究者のみなさん、すまん)。
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ところでタラバガニといえば、北の味覚としておなじみですが、
「これでヤドカリのなかま」というのも定番ネタですね。
タラバガニ(鱈場蟹)Paralithodes camtschaticus は、十脚目(エビ目)・異尾下目(ヤドカリ下目)・タラバガニ科に分類される甲殻類の一種。食用に珍重され、分布域の沿岸では重要な水産資源の一つとなる。名前に「カニ」とあるがヤドカリの仲間である。
実は魚の「タイ」なんかも似たようなもんでして、「~ダイ」という魚は多いですが、正味の「鯛」はほとんどいないらしいです。
鯛(たい、タイ)とは、広義にはスズキ目スズキ亜目タイ科の総称、狭義にはタイ科のマダイ Pagrus major を指す。タイ科にはほかに、クロダイ、キダイ、チダイ、ヒレコダイ、タイワンダイ、アカレンコなどが含まれる。
さらに広義には、タイ科以外の魚でも、扁平・大型・赤っぽい体色・白身などの特徴を持つ魚には「-ダイ」と和名がついていることが多く、この場合、タイ科とは分類上遠い魚もいる。アマダイ、キントキダイ、イシダイなどはタイ科と同じスズキ亜目だが、エボシダイなどはスズキ目の別亜目、キンメダイ、アコウダイ、マトウダイなどは目のレベルでちがう魚である。このように和名にタイと名のついた魚は200種以上もいる。
極端な場合には淡水魚で養殖が盛んなティラピアを、その学名ティラピア・ニロチカから「チカ鯛」などと命名したり、「イズミダイ」と称して販売されていたこともあった。こうしたものは「あやかりタイ」などと揶揄される。
もちろんガクモン的な整合性と「食ってうまい」は全然別の話ですので、批判してるわけではありません。
たとえば「ダイオウオナシヤドカリ(※)」とか言われたら食う気になりませんが、「タラバガニ」と言われれば「美味そー!」ですね。
(※言わずもがなですが僕が今テキトーにつけた名前です)
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ことほどさように、水産関係の名前は百花繚乱ですが、いちばん成功した例が
「トロガツオ」
いわゆる戻りガツオのことで、正式な名前ではないですが、とあるスーパーで
「脂の乗りがトロっぽいから」
とこの名前にして以来、ハンパじゃない売れ行きをたたき出し、以後は業界の定番名になったとか。
「プロモーション」「ネーミング」って大事ですな。
ガイアが俺にもっと輝けと囁いている
2009.12.02|shiozawa
もはやネタ画像として伝説の域にあるこちら。
(アルファルファモザイク さん)
一番右は仮面ライダー電王ですが、違和感なさすぎて笑った
全体ではコレですね。
(でかすぎるので、リンク先オリジナルサイズをご参照ください)
わたくしumiushiは服装には無頓着なのですが、彼ら(というか編集部)は頓着しすぎ。
よく「極北的存在」などと言いますが、僕が北極なら彼らは南極ですな。何事も程度問題です。
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ときに、ガイアとはなにか。(無理やり)
ガイア(古代ギリシア語: Γαῖα, Gaĩa)は、ギリシア神話に登場する大地の女神である。ヘーシオドスの『神統記』によれば、カオスやタルタロス、エロースと同じく世界の始まりの時から存在した原初神。また、カオスの娘とする説もある。
ギリシア神話に登場する神々の多くはガイアの血筋に連なり、また人類もその血を引いているとされ、母なる女神として篤く崇拝された。
で、その名前を関する理論がこちら
ガイア理論(ガイアりろん)とは、地球と生物が相互に関係し合い環境を作り上げていることを、ある種の「巨大な生命体」と見なす仮説である。ガイア仮説ともいう。
そう、地球も比喩として「生きている」わけです。
なかでも生命とは全く関係ない、地球自身のいとなみといえば、プレートテクトニクス、大陸移動ですね。
「昔はパンゲアって言って、超大陸が1つだけだった」
なんて話はご存知の方もいらっしゃるでしょうが、具体的にはどんなだったのか?
それが一挙に見られるすごいサイトがこちら。
Paleomap Project (英語)
(トップ左側カラムの”Earth History”より)
上で引用した現在の地球も、実はこのサイトのものですが、たとえばそのパンゲア。
後期ペルム紀、2億5500万年前
なんじゃこりゃあ!
ところで地球の歴史といえば、やっぱり
恐竜
ですよね。では彼らが最後に一花咲かせたころはどうか。
後期白亜紀、9400万年前
・・・今の地球を100発くらいぶん殴ったら、あるいはこうなるかも。
なおプレートの動きについては、かなりシミュレーションが進んでまして、未来の姿もあります。
5000万年後
日本ドコー?
・・・ま、日本どうこうより、我々人類は絶滅というか、すくなくともホモ・サピエンスそのものとしては存在していないでしょう。
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最後に、2億5000万年後。
超大陸、ふたたび
うーむ、歴史は繰り返すのか・・・
ヘタな動画や画像よりもよっぽど面白かったので、ご紹介してみました。
異国のとんでもなさ
2009.10.29|shiozawa
文化や言語や民族や(中略)の違いがあるとはいえ、やはり異国の話は衝撃が多いですね。
ジンバブエとかウガンダとか、シャレでは済まされない情勢の国でなくとも、
たとえばニュージーランド
いや、ちょっと出張で参りますもので、調べてみただけです。行ってきてからご紹介するのもいいのですが、2週間も当ブログに出没しなくなるため、一応そのお断りもかねまして。
「ちょっとNZ行って来い」と言われて、まず浮かんだのがヒツジさんでございました。
じゅうう~~
・・・ごめんなさい、ほんとうに。
「そういえばニュージーランドって畜産が有名だよなあ」
ということでWikipedia先生に聞きました。
人口: 426万6千人
近年では、国際市場での価格上昇を受け乳製品の輸出が好調。畜産を廃業し酪農へ進出する農家が増加傾向にある。人口の10倍以上家畜が多いため、国際的にも異色の地球温暖化対策を進める動きが出ている。羊や牛のげっぷ・おならに含まれるメタンガスを抑制するというもので、農家からは反発もある。
アホか!
さらにニュージーランドといえば、オーストラリアから見ても辺鄙なとこにある島国ですけど、
(何か今色々な人や国に失礼なこと言った気がする)
ニュージーランドの北島、南島およびスチュアート島は太古から大陸から切り離され孤立したため独特の生態系が形成された。とくに注目すべきは、コウモリとクジラなど海洋哺乳類を除けば哺乳類が生息していないことである。 そのため、鳥類が哺乳類が担うべきニッチに適応放散したためキウイやフクロウオウム、タカヘなど飛べない鳥による生態系が発達した。
なんじゃいそりゃあ!
先ほど引き合いに出しましたオーストラリアも、はるか昔の大陸移動の時のアレで、哺乳類はコアラだカンガルーだといった有袋類しか居なかったことで有名ですが、さらに上を行く国があったとは・・・
ちなみにオーストラリアのヘビは9割近くが毒蛇でしかもコブラ科ばっかりです以上余談終わり
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いつも以上に千鳥足ならぬ千鳥文になってますが、そしてようやく本題なのですが(ウソだろ)、
国旗、というものがあります。
どん!
さらに州旗ですとか県旗なんてものもあります。
ふつうは長方形なのに、あえてフクザツな形をしている
ネパール
も、笑えるレベルで「空気読め」といえますが、
これには勝てない。
シチリア州(イタリア)
・・・俺を笑い死にさせる気か。
たとえばロケットワークス社長やわたくしumiushiを生んだ長野県は
おとなしいもんですよ
並べてみると
黄金聖闘士と雑兵くらいの力の差がありますよ。
・・・
調子に乗って、もっとやってしまうのです。
もうだめだ・・・銀河系最強の旗だろこれ。