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VOCALOID2「Project if…」/崖の上のポニョとアトム
2009.10.28|iwamura
と、いうことで先日もこちらでお伝えしたVOCALOIDですが。
崖の上のポニョがついに出た!という方向でyoutubeにアップされておりました。
VOCALOID2「Project if…」 demo_sample「崖の上のポニョ」 伴奏につきましては、株式会社ヤマハミュージックメディア様より ご協力頂きました。http://www.ymm.co.jp/p/detail.php?code=GTK01084757
なるほどなるほど。
ヤマハさんも、流石老舗であり、音楽を愛する会社であり、頭が下がる。
だが、
ここからは極めて個人的見解になってしまうが、オリジナルも聞いてみようではないか。
やっぱいい。
ちょっと泣きそう。
下手だったり、音程おかしかったり、恥ずかしがったり。それが、やっぱり安心するというか、すき。
人間の本当にダメなところまで真似してほしくはないけれども、ちょっとダメなところまで、VOCALOIDができるようになったら、そのときはおれも笑顔で一緒に歌えると思うのだ。
そう思うと、アトムに心があって、爆弾とともに地球を救うため巨大化した太陽に突入したり(アニメ版)、人間が死ぬと21グラム体重が魂分、軽くなったり、そこだろうな。やっぱり。現状の全く大きな差異は。行けるところまで行ってほしいけれど。。。
と、いうことで、今日は最後に自社商品宣伝も(笑)。
映画化タイミングで、「ASTRO BOY iphoneケース」をぜひゲットしちゃってみてくださいね。すげー売れ始めてます☆
今日もアトムのように、温かい心と、クールな頭で仕事していきたいですね!
週中水曜日!がんばっていきましょー!!!
DVDプレーヤーとシャコ
2009.10.27|shiozawa
2万3000年前の住居跡 日本最古級
神奈川県相模原市城山町の小保戸(こほと)遺跡から、約2万3千年前の旧石器時代の住居跡とみられる遺構が4基検出された。直径2・5~3・5メートルの 円状に河原石(礫(れき))が並べられ、内部からは炭化物(炭)片や石器が多数見つかった。調査を担当する財団法人かながわ考古学財団は「この時代の住居 跡は珍しく、年代的にも最古級」と話している。
だ、そうです。
こういうときは敢えて言ってしまったほうがいいのですが、考古学の皆さん、未だにゴッドハンドの事件はトラウマなんでしょうか。
「着いた翌日には発掘される」とか、どこの探検隊だよ、と。今なら冷静に突っ込めますが、なんだか言い出せない雰囲気だったんでしょうね。
ただ一方で、割と初期から「あの石器は怪しい」みたいなこと言われていたみたいですけども。
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・・・と、紹介しかけてなんですが、こっちの方が面白かったので、急遽内容変更と相成りました。
これは100%「わたくしumiushiが考古学より生物学のほうが好き」という、まったく個人的な理由ですので、まずは「考古学の人たち、すまん」と申し述べておくのですが。
次世代DVDプレーヤーは“シャコの目”から生まれる?
(日本だとどうしても『グラムいくら』な扱いですが)次世代DVDプレーヤーの開発に、シャコが役に立つかもしれない――英ブリストル大学がこのような研究成果を発表した。
同校によると、オーストラリアのグレートバリアリーフに生息するシャコは、12種類の色を知覚できる最も複雑な視覚システムを持っている。人間の目が認 識できる色はわずか3種類(赤、青、緑)だ。さらにこのシャコは、さまざまな形の偏光(光波の振動の方向)を識別できるという。
ヒトというのは、かなり視覚の優れた動物ではありますが、それでも完全ではありません。
(何をもって『優れた』と言うか、というモンダイもありますけど)
たとえばこの記事にもありますけど、シャコはわしらヒトが識別できない光が見える、と。
モンシロチョウだって、本人(?)たちにしてみると、オスとメスで全然色が違いますし。
また有名なのは、脊椎動物には盲点があるけど、ない動物もいる、って話ですかね。
彼らでございます。
イキモノの機能というのは、気の遠くなるような時間をかけて洗練されてきたものですから、パクれるテクノロジーはパクっちまうのが早いかも知れませんね。
この優れた視覚能力は、シャコが光に敏感な特殊な視覚細胞を持っているためだ。この細胞は、DVDプレーヤーの光ピックアップなどに使われている4分の 1波長板のような機能を持ち、シャコの目に光が入ってきたときに直線偏光を円偏光に(あるいはその逆に)変換できる。電子機器で使われている人工の4分の 1波長板は、1種類の色に対して機能する傾向があるが、シャコの目は可視スペクトル全体でほぼ完ぺきに機能する。
研究論文の主執筆者であるニコラス・ロバート博士は、シャコの目は人間がこれまでに作り出してきたあらゆるものを上回っており、「見事なまでにシンプル」 としている。シャコの視覚細胞の特徴を人工的に再現することで、より優れた光学デバイスを開発できるかもしれないと同氏は述べている。
何を言っとるのかよくわかりませんが、何かスゴイということは伝わりますな。
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さて、本題のシャコさんですが、
英語で”Mantis Shrimp”,「カマキリエビ」ですな
カマキリみたいに構えて、パンチでエモノを仕留めるわけですが、
「・・・水槽を割られた」「・・・爪が割れた」など、なかなか破壊力があるみたいです。リアルエビボクサーですね。
大変心を痛めております
2009.10.24|shiozawa
いきなりですが、2年前の天皇陛下のお言葉より。
この琵琶湖において,近年,集水域や湖畔での経済活動により水が汚染し,魚類の産卵繁殖場が減少するなど環境の悪化が進んできました。外来魚やカワウの異常繁殖などにより,琵琶湖の漁獲量は,大きく減ってきています。外来魚の中のブルーギルは50年近く前,私が米国より持ち帰り,水産庁の研究所に寄贈した ものであり,当初,食用魚としての期待が大きく,養殖が開始されましたが,今,このような結果になったことに心を痛めています。
以前もご紹介したように、今上陛下は魚類学がご専門の生物学者でもあられ、食料増産を目的にブルーギルを移入なさったことがあります。
ご存知の方も多いと思いますがこのブルーギル、いまや日本の陸水生態系をブチ壊しまくっているわけですね。
平たく言うと、新大陸でインディアンを駆逐する白人たち、みたいな・・・
平たくないし残酷な例えで申し訳ない。
そんなわけで、日本のブルーギルが、陛下の持ち帰った連中の子孫であることがカンプなきまでに証明されてしまった、というニュース。
ブルーギル、陛下に贈られた15匹の子孫証明
国内で繁殖している外来魚「ブルーギル」は、天皇陛下が皇太子時代の1960年に、米シカゴ市長から贈られた15匹の子孫であることが、三重大学生物資源学部の河村功一准教授(水圏資源生物学)らによるミトコンドリアDNAの分析で判明した。
国内で採取したすべてのブルーギルの塩基配列が、1960年に陛下に贈られたブルーギルの捕獲地・アイオワ州グッテンベルグの1地点で採取したものと、完全に一致した。
ブルーギルは陛下の帰国と同便で持ち帰られ、食料増産を図る目的で、水産庁淡水区水産研究所が繁殖を試みた。その後、滋賀県と大阪府の試験場に数千匹が 分け与えられたほか、本州や四国、九州の湖に放流されたが、食用としては定着せず、繁殖しながら分布域を広げていった。河村准教授によると、現在、全国で の生息数は数億匹に上るとみられる。
じゃあこれからどうするんだよ、というと、一部で
ブルーギルを鮒鮨みたいにするって試みもあるようですが、それにしてもどうしようもない。
河村准教授は「当時は、食料難を解決するため、国の政策として養殖を目指した経緯があり、繁殖はやむを得ない面がある。15匹から大繁殖した教訓を生かし、生態系を脅かす外来種が入らないよう徹底しなければならない」と話している。
今後の教訓にするしかないですな。
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ところで十数匹が繁殖して大暴れ、といえば、大正時代にも例があります。
ブルーギルと同じように、ウシガエルを輸入、増産しようという計画がありました
そのエサとして同時に持ち込まれたのが、アメリカザリガニ
ザリガニを食うカエルというのも、冷静に考えるとすごい話ですが、このアメリカザリガニ十数匹を入れといた池が台風で決壊したそうで、当然彼らは逃げますね。
・・・恐ろしいことに、逃げた彼らが勝手に繁殖して、日本固有のザリガニたちをすみっこに追いやり、今の大繁栄にいたる、と。
十数匹といえば、ペットとして人気の
ゴールデンハムスター
も、元をたどれば20世紀初頭の野生の13匹だそうですし、
サラブレッド
にいたっては、血統をたどるとすべてある3頭のウマに行き着くとか。動物ってすげえ。
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ちなみに「ジャパニーズビートル」と聞いたら、何だと思いますか?
「日本のカブトムシったらこれだろ!」
画像には多少のアレンジがあります
・・・実はこっち。
マメコガネ
名前の通り、小さなコガネムシなんですが、成虫は葉っぱという葉っぱを食い荒らします。そして幼虫は根っこという根っこを食い荒らします。これがアメリカに帰化しちゃって、ゴルフ場の芝生とかがアレなことになってしまったとか。
そういうわけで、外来種問題はお互いさまですな。
能ある鷹は爪をかくす
2009.10.22|shiozawa
(左足に注目)
「実るほど頭をたれる稲穂かな」と同義ですね。能力のあるヒトほど、それを隠し、謙虚にふるまう、と。
逆に言えば、いきれとるうちはまだまだ、もとい。
ついつい地元の言葉になってしまいました。翻訳すると、調子に乗って騒いだり能力を誇示してるうちはまだまだだよ、という、戒めとして受け取るべきことわざかもしれません。
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一方で「慇懃無礼」とか「空遠慮」なんて言葉もあるとおり、謙虚も度が過ぎると卑屈や厭味になりますが。
80年代の西武黄金期、とある番組で監督が揃い踏みして「チームの仕上がりは?」と聞かれたとき、
(また野球ネタかよ)
西武森監督「うちは全然ですよ」
日ハム大沢親分「どうしてテメエは本音で話ができねえんだ!」
ちなみに「大沢親分」でGoogle画像先生に質問すると、トップに来る画が逆に萎えます。
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・・・さて。
アジアのとある動物に、今回のタイトルを地で行く方々がいらっしゃいました。
キングコブラ Ophiophagus hannah
その毒は、毒ヘビの中で最も強いわけではないが、ひとかみで注入される神経毒の量は7ミリリットルで、これは人間20人、または象1頭の致死量に相当す る。幸いにも、キングコブラは用心深い性格で、可能な限り人間を避けようとする。しかし、危険を感じると非常に攻撃的になる。
おおう・・・
ところでキングコブラ属の学名Opiophagusですが、ophisで「蛇」、phagosで「~を食べる」、つまり「ヘビ食い」。Wikipedia(英語版)でも”snake-eater”とそのまま書いておりました。
まあ、ヘビさんの体つきだと、いちばん食べやすい形ってヘビだわな・・・
割と色んなヘビを食べるようですが、猛毒のアマガサヘビが最も好みだとか。うーむ恐ろしい。
南の国から2009年秋~バカにしてた村人らが携帯の充電に訪れる
2009.10.16|iwamura
ということで、下記動画をご覧いただきましょう。2007年、カンヌ広告賞、フィルム部門の金賞の作品です。
これ、素敵な動画ですよね。みんなに認められなかった者が、認められる。ぼくの大好きな設定。ドイツの会社さんのプロモーションです。
さて、あれから2年。今度はアフリカはマラウイからこんなニュース。
(CNN) 干ばつに苦しむ東アフリカ・マラウイの貧しい村では、何もかもが不足していた。赤土の大地はひび割れ、作物の枯れた畑をただ風だけが吹き抜ける。この風を使って、村に電気を起こせれば――。そう思い立った少年が、たった1人で作業に取り掛かった。それから7年、村では少年の作った風車5台が回り、電動ポンプが水を送り出している。
材料は、ごみ捨て場から拾ってきた自転車の部品やプラスチックのパイプ、プロペラ、車のバッテリー。タービンを支えるポールには、森で採ったユーカリの木を使った。「風車を作るんだと話すと、だれもがぼくを笑った。あいつは頭がおかしいといううわさが、村中に広がった」。タービンが回り、取り付けた電球に明かりがついた時には「これでもう頭がおかしいなんて言われないと思い、ほっとした」という。
7年間で作った風車5台のうち、最も大きいものは高さ11メートル余り。村人たちは「携帯電話を充電したい」「ラジオを聴きたい」と、ウィリアム君の自宅をたびたび訪れる。
※cnn.co.jp「マラウイの少年、独力で風力発電に成功 7年かけ」より抜粋(部分略)
新しいことをすると、「頭がおかしい」って言われちゃうこと多いですよね。苦しみながら、それでも自分を信じ続け結果を出したウィリアム君に拍手!
そして、今日はやっぱり最初「頭おかしいんじゃないの?」と企画段階で言われたであろうこの商品も紹介してしまうのだ。
James Dyson氏は一風変わった製品を作ることに執着してきた。[James Dyson氏は英Dyson(ダイソン)社の創業者。1947年生まれで、紙パック不要のデュアルサイクロン掃除機の発明者として著名]
しかし、羽根のない扇風機『Air Multiplier』の梱包を解いたときは驚かずにいられなかった。基本的には、英Dyson社の掃除機を逆さまにしたような仕組みだ。グレーの土台が空気を吸い込み、上に乗っている青い輪から吐き出す。輪の前面から空気が吹き出すときに、空気の流れの周りに吸引力が発生。輪に引き込まれる空気の量も増え、扇風機のパワーを増幅する。
※WIRED VISIONより抜粋
因みにこれは商品ページ。
あったまおかしい感じですねー(笑)。
でも、上記3つ動画どれもそうなんですが、目に見えない「風」というものを、きちんと心に描いた想像力が、世に受け入れられた結果だと、ぼくは思うのです。
目に見えなくても、それは「サンタクロース」も、それこそ「愛」や「優しさ」もそう。
大事なものはすべからく目に見えないものが多い気もする。
数値や形に見えないものを、大事にすることも、考える今日にしたいと思います。
目に見えないものも、信じ続けてがんばりたいですね。