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堀江貴文さんインタビュー抜粋(後編)
2009.03.09|iwamura
せっかくGigazineさんがフルに近い形でインタビュー掲載してくれているのに、抜粋はないだろうと(1/10ぐらいにしちゃいました)。
でも、お時間の無い方々のために(お時間ある方は全部読んでみてくださいね)。
とくに今回は「ネットがテレビよりもおもしろい」と「堀江哲学」部分をまとめてみました。
これは久々に、広告業界がうなずいてしまう内容です。長くなりますがどうぞ。
※3月5日のエントリーの続きです
~インタビュー抽出~
■テレビよりもネットの方が面白いから、テレビは衰退する
■最後に読者へ向けて「俺はこんないいやつだーっ!」というのを語ってもらえますか?G:Gigazineさん(聞き手)
H:堀江さん(答え手)
■テレビよりもネットの方が面白いから、テレビは衰退する
G:新聞・テレビ・雑誌が最近、ネットに押され気味というか押されまくってるというか。
H:今現在広告出稿ナンバーワンのメディアはテレビじゃないですか。だけどそのテレビを見てる層っていうのは、失礼な言い方をするとね、平均所得は明らかに低いわけですよ。全員が全員そうなわけじゃないですけど。
G:まあ最近だと「情報弱者」とか言われてしまう場合もありますね。
H:でも実際そうじゃないですか。で、そういう情報弱者な人たちしか、まあ見なくなりつつある、と。で、実はタイムシェアってのが大事だってことが、もう何年も前からわかってきているんです。なぜタイムシェアを奪われたのかっていうと、「つまんないから奪われた」わけで。
G:まあその通りですね。
H:ネットとかやってた方がおもしれーよ、って話じゃないですか、完全に。それはなぜかというと、双方向だから面白い。僕は最大のコンテンツというのは「人」だと思ってるんです。人ってのは人一人が無限のユニバースを持っているので、その人と人とが会うことによる化学反応によって、すごいコンテンツが生まれてくるから、インターネットっていうのは双方向で面白くて、テレビなんかより全然面白いんだ、と。テレビってのは見てる側とそこで化学反応が起きない。コンテンツのおもしろさが広がらないんですよね。
で、テレビの広告ってのは費用対効果が悪すぎるから、どうしようもねー、と。放送の中でも番組提供の広告が一番大きいわけです。だから、まずはこのスポットCMからなくなるだろうなー、と思ったんですよ。それこそ今で言ったらソフトバンクモバイルぐらいのレベルで流さないと全く意味がないわけですよ。やっぱり経済もこれから人口が増えないから、企業が新しいブランドを定着させるためにお金をつかうってことがなくなるんですよ。わかります?
G:わかりますわかります。
H:でも来年はたぶん、もっとすごい勢いで、トヨタを筆頭にして、パナソニックなどが広告主としてテレビCMを出す数はたぶん激減すると思うのですよ。彼らは今あるブランドを上手くネットとか双方向のメディアを使って、どちらかというと販促費用の範囲でやってくると思うのですよね。
G:事実、この前はソニーの「VAIO type P」とかはそこらじゅうのサイトでドカーッと一気にやりましたからね。
H:あんなの、テレビコマーシャルはやる意味ないからね。VAIO type Pなんて、それこそGIGAZINEみたいなメディアでレビューをがんがん書いてもらった方がイイ。あと個人ブログでどんどん宣伝してもらって、アルファブロガーに配りまくって。そういうことをした方がずっといいですからね。
余計なことはできないから、知恵を搾って、一番いい方法、つまり「最適化」がどんどん始まるわけですよ。
G:それでいくとテレビCMなんてのは最悪の部類でしょうか?
H:最悪の部類でしょ。ありえないでしょ。だから僕としてはあの段階で、ネットにどんどんコンバージョンをして、テレビが持ってる視聴者っていう資産を、早いことネットの資産に変えないとまずいよ、って言ってたつもりだったのですよね。
■最後に読者へ向けて「俺はこんないいやつだーっ!」というのを語ってもらえますか?
G:それでは一番最後の質問になるんですけれども、普通のマスメディアは「ホリエモン叩き」みたいなことばっかりやってるじゃないですか。だからこそ逆に、GIGAZINE読者に向けて、「俺はこんないいやつだーっ!」みたいなのってありますか?
H:いいやつだーっていうのは、何かその、いいやつかどうかは別として、ちょっと説明がすごく難しいんですけど、表ではなんか立派な人のふりをして本とかでもすごい立派なことばっかり言ってるんだけれども、裏の顔はなんか、悪どい……みたいな人を僕はいっぱい知っていて、すごくそういう人がいやなんですよ、嫌いなんですよ。嫌いだからその人たちに文句を言っちゃうんですよね。
G:何か正義の味方みたいですね。
H:その人たち……っていうか、悪どい人たちから、批判を僕が受けて、結果、なぜか僕が悪人になっちゃうみたいなことが結構あって……。でも、やっぱ基本的に性善説なんですよね、考え方が。人にはこう、悪い人はいないって思っちゃうんですよ。でもそれは精神面を考える上ではすごい大事なことで。ちょうどさっき別のインタビューを受けていたときに別の人にも言っていたのですけど、忘れることと許すことってのは大事ですよ。
G:非常に良い台詞ですね。
H:忘れるのは、自分の健康を維持するためにすごく大事なことです。嫌なことはすぐ忘れます。嫌なことをずっと嫌だと思ってるからこそ嫌なわけで。嫌なことを思わなければ、嫌な気持ちにならないから、気持ちいいじゃないですか。で、許すことってのは、ひどいことをされたことを忘れることなんです。許さないと、ずっと負のオーラを相手に対して送り続けるのですけど、それはブーメランのように自分にかえってくる。だから、どんなにひどいことをされても、許します。
後半のインタビューの方が、結構骨太でおもしろかったですね。
「王様の耳は、ロバの耳だー!!」
って言っちゃう人なんだろうなあと。でも、今回のインタビュー読んで、このひとに会いたくなりました。
これもひとつ、インターネットの力なのかもしれません。
嫌いになるよりも、好きになる。そういう今週の目標でがんばります~☆
ライフネット生命さんの面白キャンペーンに関して
2009.03.07|iwamura
「生命保険に入ろうかな」と思った時に、「あ、そういえば、ライフネット生命も見てみようよ」って『思い出すだけのインパクトと分かりやすさ』はあると思いました。
アドマンさんのサイト見てて過去記事発見。まだキャンペーンやってた(笑)。
アドマンさんは「新興の保険会社の広告としてはどうか」というクールな目線で書かれていましたが(確かに生命保険で爆笑というのは気が引ける気はする!)、でもぼくは「Lifenet生命」さんだからこそ、ありかな~と思ってしまいました。
ライフネット生命さんは、ネットだけで生命保険を売り、業界に価格破壊の波を起こした新興生命保険会社さんです。
保険はありがたいですけれども、ダークな側面もぬぐい去れません。たぶん「見えない」からだろうな。
だからスーツ着て営業して、谷川俊太郎さんのCMやって、も、いいと思うのですが、でもやっぱり保険だからこそ「ぶっちゃけこうなんですよね!」という「わかりやすさ」はありがたい。
逆に言うと、このライフネットさんのキャンペーンは「こんなにわかりずらいじゃん保険ギョーカイ!大丈夫?!」という、保険業界に対するアカンベロベロ的な側面も持っていると思うのだ。
ウチは違うぞと(笑)。
と、いったところで、下に、「なんか雰囲気で持ってかれちゃう」日本生命の谷川俊太郎さんCMと、ライフネット生命の「保険業界アカンベロベロ」な鉄拳コントを並べてみました。
この対決はヤバい(笑)。
家を買うのと同じぐらいの買い物ですからね。保険CMは単純につくり込みが考えられていて、面白くって好きではありますね。
※ライフネット生命さんのキャンペーンサイト、以下です。爆笑(笑)。
ホリエモンインタビュー抜粋
2009.03.05|iwamura
Gigazineさん(元ライブドア社員さん)にて、ホリエモンこと堀江貴文氏のインタビューが掲載され、先週末ぐらいからネットで話題になっておりました。
やはり、「元社員」という立ち位置から、会社経営やお金、ヒトについて突っ込んで聞いていてくれていて、インタビューとして新鮮でした。
とても長いので、お時間ない人のために一部抜粋しながらご紹介したいと思います。
☆インタビュー抽出☆
■「お金で買えない価値」というまやかし的な言葉に踊らされてはいけない
■終身雇用制と実力至上主義について
■「お金で買えない価値」というまやかし的な言葉に踊らされてはいけない
G:日本の価値観で言うと、「お金を儲けること」を悪いこと、いけないこと、みたいにする風潮がそこはかとなくあった りするじゃないですか。
H:だからその、一般的な話をすると、僕的にはみんな結構好きなことをやってんじゃないの?みたいな気はすごいするんですよね。昔はこう生 きるために働く、みたいなのがあったじゃないですか。それが今はたぶん違うと思うのですよ、僕は。働くことは尊いことだとか色々言うけど、いわゆる「本当に生きるために働いてる人」なんてほとんどいないんじゃないかなって僕は思うのですよ。そうい う世の中なんだから、こう、なんか食うためにってのはちょっと違うんじゃないかって思ってるんですよね。みんな半分余暇なんじゃないかな、と。
たとえばステータスであったりとか特権であったりっていうものは、たとえば人的なつながりとか、血縁的なつながりがないと継承できない ものだったりするわけじゃないですか。それは差別につながるんですよね。でもお金ってのは色がないから。フェアなんですよね、みんなが平等に競争ができるんですよ、実は。
■終身雇用制と実力至上主義について
G:日本で一度バブルが崩壊してから終身雇用制というのが実力至上主義っぽいものに変わってきていますが、こういう流れに関してはどうお考えですか?
H:終身雇用制っていうか終身雇用制っていうものそのものよりも、その年功序列の給料システムとか、そういうものは破綻するんじゃないです か。なぜ破綻するかっていうのは、ネズミ講みたいなものだからです。年金とかもそうですけど……。
お金のサイクルです、要は。永続可能なお金のサイクルを作ったんですよ。作った……いや、作りたかった、もっと言うと。そうすると良い循環ができると思うのですよね。リクルート社みたいなシステムが出てくるんでしょうね。ああいう制度を作っていこうと思ってましたね。
※Gigazineさんより抜粋(部分略)
お仕事や人間って「キャラクター」と「言い方(伝え方)」って大事だと思うんですよね。同じことを考えていても。
そういう意味で、前の彼には確かに問題も多々あった。でも、こうして今のインタビューを拝聴すると、確かに「正論」は言ってるんですよね。考え方はまっとうです。まっとうすぎるぐらいに。強者の論理ではありますけどね(だって、食うために働いてる人だってたくさんいるよ)。
ただ、上記インタビュー抽出部分だけ見ると、ちょっとまた冷たい感じしちゃうんですけども、でも、会社の見方や運営の仕方なんて、やっぱり血の通った人間らしい努力もきちんとされていて。
すべてこの人の意見に賛同するわけではないけれども、でもやっぱり「なんとかしよう」「変えないと」と思っていた一人として、革命家であって、そういう意味で、ぼくは尊敬はします。
友情や義理で仕事をするのも大事(ベース)。でもときに、真っ向から不況という現実に立ち向かって、問題解決を考え、行動することもビジネスにおいては必須。
いつも口当たりのいい記事を連発していたのですが、今日は「堀江貴文さんの(強者の)正論」ということでご紹介でした。
彼のブログもいちいちもっともでおもしろいので、お時間ある方は覗いてみてください。
ある意味いちばん漏れてはいけない情報
2009.03.01|umiushi
J-CASTニュース より
指定暴力団資料が流出 組織名簿や心構え、香典支給基準…
ファイル交換ソフトによる情報流出が相次ぐ中、指定暴力団関係者のものと思われるファイルの流出が確認され、大騒ぎになっている。流出したのは、構成員 の名簿や、シフト表など。珍しいものでは、過払い金返還訴訟の訴状や、組織運営上の心構えを書いた「訓示」のようなものもある。
あああああ!
こち亀初期の名脇役、御所河原組長
構成員の肩書き、電話番号などが一覧になった「連絡表」をはじめとする、名簿関係が多く流出している。また、「組織と運営」というファイルには、
「一家内での私闘は厳禁である」
「若い者が無益な事件を惹き起こし、これにより逮捕される場合もあり得る為、少しでも服役者が出ぬように努力に務める事」
「総長宛の贈り物が本部に届いた場合、当番責任者が必ず先方へ御礼の電話を入れる事。(もちろん届いた物を確認の上、本部長・事務局長・組織委員長・等に連絡をする事。)」
しかし、最後のやつは誰にとっても大事なことですよね。さすが礼儀作法はきちんとしてますな。
ほかにもたとえば、
「生活感」が漂うファイルもある。「紋付サイズ」というファイルには、構成員の身長、体重、ウエストなどが列挙されているほか、「灰皿」というファイルには、特注するとみられる灰皿のデザインが収められている。
うーむ、なんだか文中の固有名詞を変えたら、どこかの総務課のメモみたいですね。
お仕事関係のファイルも流出しちゃったみたいですが、そっちはおっかないのでノーコメントにします。
やっぱりファイル交換ソフトは使い方が難しいテクノロジーですね。気をつけねばなりません。
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アルファルファモザイク さん
2ちゃんねるでも面白い議論(?)がされてるようで・・・Wii?
「株式会社加藤電機製作所」の採用情報がスゴい件。
2009.02.27|iwamura
原君、どこ行ってもうたんや・・・
5年前に入社した原君は、全然仕事をしません。
履歴書には、うちには勿体ないような経歴が書かれていたので採用しましたが、
ふたを開けてみたら、
タバコを吸いに出たらいつまでたっても職場に戻ってこないし、
お願いした図面を一ヶ月かかっても描き上げることができないし、
製品テストを任せてもいい加減でお客さんから大目玉を食らうし、
全く困ったもんなんです。
でもね、もう50を過ぎる彼を首にしてしまったら、
次に雇ってくれるところはないんじゃないかと思って、我慢しています。そんな彼ですが、ハードはまるっきりだめでも、
実はソフトを任せたらピカイチってことに最近気付きました。
根気よく使っていれば、長所が見つかるもんです。
このように、うちはエリートの集まりではありません。
取引先の社長から、「この子、加藤さんとこで世話したってくれへんやろか」と
頼まれて仕方なく採用したり、公募で採用しても原君のような人しかきません。
それでも、それぞれの長所をうまく活かしてやれば、
大手にだって負けないすごいもんが作れたりします。
伊丹にあるこんな小さな町工場に、
シャープさんなどの案件が
持ち込まれるのは、その証拠です。今回も、すごい人は望んでいません。
原君よりも仕事ができれば、御の字です。
でも、期待はしています。
あなたに、うちの会社の将来がかかっているんですから。
社長 加藤聰
これはすごい!!!
日本企業で、過去に、ここまでおもしろく、かつ哀愁ある、アイデア満載な採用情報を出す企業があっただろうか?!
「完全なるネタ」といえばネタ。ただ、実際に70人以上の応募があったそうです。
しかも、ちゃんと最後まで読むと、じんわり優しくていい採用情報なんです。
実際にはこんな会社
確かに、HPからもオモシロさの片りんやユーモアを垣間見ることはできますが、しかし今回これは思い切りましたね。
「ウェブサイトの活用法大賞2009年」が出てしまったのではないでしょうか!
あくなき挑戦、ROCKETWORKSも続けてゆきたいと思っています。
弊社も新人さん募集中ですが、考えないといけないな~。