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広告だけじゃない、ブランディング。
2009.10.05|iwamura
ユニクロが”BLANKEY JET CITY”の浅井健一氏とコラボしました。
サイトを見ていただければ一目瞭然ですが、今までのユニクロと比べてかなりイメージが異なっています。なんというか、ちょっとワイルドでセクシーな雰囲気があると思います。何もこれは面白いバイラルムービーを作ったりだとか、サイトを大きくリニューアルしたわけではありません。そういった広告手法ではなく、シンプルに「浅井健一とコラボする」という企画を実行したのです。
実は今までにもユニクロは、若いキャリアビジネスウーマン、ビジネスマンを対象としたブランド「セオリー」を買収しています。
セオリーの発祥地はニューヨークだそうで、そこで働く女性に受け入れられたということからも、「機能的で、美しい」というのがセオリーを言い表した言葉といえるでしょう。ちなみに、価格レンジは、スーツで5万円程度です。ユニクロに比べて、ちょっと値段が張ります。
などなど、こうすることで、私たちの中にあるユニクロの「安価なイメージ」が変わっていくのだとすれば…。ひとつの立派な「手法」だと思います。
企業がブランドのイメージを変えるとき、どうしても広告手法に頼りがちです。もちろん、ひとつの手法としてはありなのですが、広告だけに縛られるとちょっと可能性が狭くなってしまう気がします。企業のコミュニケーション上の課題を解決するのであれば、何も広告にこだわる必要はないはず。ユニクロのように、「事業」を立ち上げたっていいはずです。選択肢を広く持って、プロジェクトに臨んでいければと思います。
丸投げは、やめよう。
2009.09.07|iwamura
「じゃ、●●さん(広告代理店)。今回は予算●●億円を御社に託しますので、プロモーションを全部お任せします。」 by 宣伝部
これが、今までの日本の広告業界における”多くの”慣習でした。広告主は広告代理店に宣伝予算を預け、プロモーションをすべて丸投げしていたのが現状です。
メリットとしては、広告主側の作業コスト削減が挙げられます。プロモーションにおける調査、企画、実施をすべて広告代理店にお任せしますから。言ってみれば、このメリットがあるから、ずっと今までこのような慣習でやってきたとも言えます。広告代理店側としても、安定的に収益を確保することができます。
逆にデメリットは何か?ひとつ挙げるとするなら、目標設定力が身に付かないことでしょう。プロモーションの目的を定めることができないため、広告代理店はどのようなアイデアを出していいのかわからない。その結果、代理店のチカラを充分に引き出すことができなくなり、効果的なプロモーションが難しくなってしまう。
良い「目標」がなければ、良い「アイデア」は生まれないのです。
広告代理店に丸投げしていない広告主例として、日本コカ・コーラ株式会社があります。最近発売されたこころを動かすマーケティング―コカ・コーラのブランド価値はこうしてつくられるを読んだことがありますが、商品のプロモーションを企画する際には、「どんな人に飲んでもらいたいのか」「どんな状況で飲んでもらいたいのか」「飲んで、どんな気持ちになってもらいたいのか」など、プロモーションの方向性をすべて自社で固めるそうです。その結果、広告代理店もクリエイティブジャンプしたアイデアが出てきたのではないでしょうか。
反対に、うまくいかなかった例。具体的な社名をお出しすることはできませんが、関係者から聞いた話ではこんなことがあったそうです。とある老舗の食品メーカー様。広告代理店側が「どんなターゲットを、どんな気持ちにさせたいのか教えてください」と宣伝部長に聞いたところ、白紙のオリエン・ブリーフ(プロモーションの方向性を書いた書類)が返ってきたそうです。今まで自社で考えたことがなかったから、戦略を立てられないとのこと。
でも、広告代理店としては、企画を持っていかないわけにはいきません。ただ、代理店内でブレストをしようにも、どうすればゴールなのかわからない。そのため、アイデア会議が活発にならなかったと聞きました。ちなみに、その企業は昔から代理店にプロモーションを丸投げしてたそうです。
代理店に丸投げしてしまうと、その場では作業も減って楽かもしれないですが、ゆくゆくを考えるとノウハウが蓄積されない。長い目で見るなら、ぜひ丸投げしないことをオススメします。
エレキギターの父~「レス・ポールの伝説」
2009.08.15|iwamura
【ニューヨーク=田中光】ギタリストで、エレキギターの開発を草創期のころから手がけ、「エレキギターの父」と呼ばれるレス・ポールさんが13日、肺炎の合併症のため、米ニューヨークの病院で死去した。94歳だった。米ギター大手のギブソン社が発表した。
演奏活動の一方、共鳴胴のないソリッドボディーのエレキギターを独学で発明。52年にギブソン社で生産が始まった「レスポールモデル」は、エレキギターを代表するロングセラーになり、ビートルズのジョージ・ハリソンさんやローリング・ストーンズのキース・リチャーズさんら著名ギタリストが愛用した。また、多重録音の技術の開発も手がけ、スタジオ録音のあり方を変えた。ロックや発明家などで「殿堂」入りを果たしている。
※asahi.comより抜粋
ということなんですが、ギター少年でなかったひとたちも、以下映画の鑑賞が、彼の存在の大きさを、あなたに認識させるであろう。
彼みたいな「○○バカ」なひとたちが、世界をつくってるんだなあって、シビレル映画です。
終戦記念日ですから、あえて音楽にいってみました。
みなさんも良い音楽を、あなたの大切な人と。
良いお休みを~☆
人からどう"認識"されるか?
2009.08.03|iwamura
面白い本を読みました。
※アフィリエイトリンク、失礼します。他意はありません。
コカ・コーラとペプシ・コーラ。
目隠しをして飲むとペプシが、目を開けて飲むとコカ・コーラが、
それぞれ美味しいと感じる人が多いそうです。
世間一般的な感覚では、ペプシのほうが味は良いということ。
なぜ、コカ・コーラは圧倒的なシェアを誇っているのか?
それは、人々の間で「コカ・コーラが美味しい」と”認識”されているから。
ブランドマーケティングが最適化されていたそうなのです。
作る側、売る側は「スペックが良ければモノは売れる」と考えがちですが、
購入を検討しているユーザーからすると、
細かいスペックは結構どうでもよかったりします。
(商品・サービスの差異がほとんどなくなっていることが前提)
その商品・サービスは自分にどのような”体験”をもたらしてくれるのか。
ユーザーの中にストーリーを熟成していくことが大切であると、
あらためて感じました。
ドラゴンクエストⅨ対談~その2~ウツクシイ人生と友情の物語~完結編
2009.07.25|iwamura
