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下條村に触発されて
2009.02.18|umiushi
昨日のiwamuraさんの記事、同郷たるわたくしも思うことがありました。
というのも、無性におたぐりが食べたくなりました。
「真面目な話で思い出すのが食い物かよ」という内なる心の突っ込みをあえて無視しまして、おたぐりとは何か。
馬の腸をじっくり煮込んだもの。飯田地方は塩味、上伊那地方は味噌味が多い。もつ煮の一種。
日本酒などのおつまみなどとして食べられるが、独特の匂いがあり地元でも好き嫌いは多い。薬味には刻み葱、唐辛子を用いる。
同地方の居酒屋のメニューとして提供されるほか、地元スーパーや通信販売でも購入することができる。
名称は、下ごしらえをする際に、20m以上もの長さのある馬の腸をたぐりながら洗ったことに由来する。
(Wikipediaより)
という、競馬ファンが激怒しそうな食べ物でございます。
こんにゃくも入らず、ネギも添えず、唐辛子のみ!が正式ですな
近所で飲み会やると、必ずと言っていいほど出てきます。牛モツともちょっと風味の違う、しかしやはり消化器系の臭みのある味です。ウィキペディアにもありますが、ウチは飯田地方なので、味噌ではなく塩味で食べるほうが多い気がします。
ともあれ、どちらの味付けにしろ、
おたぐり食う
→ビールや焼酎で流す
→おたぐり食う
→ビールや焼酎で流す
→おたg・・・
という人間永久機関の完成を見ることができます。
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山がちな信州のこと、海もないし広い土地もないしで、
イナゴとかハチノコ食べちゃう土地柄
であるからして、貴重なタンパク源だったのです。しかもソレ用に馬を飼っていたわけではなく、荷役用の馬をツブすときに食べたわけです。
大げさにいえば、ブラジルのフェジョアーダみたいなソウルフードなわけですよ。下條村にならってgene(遺伝子)を残すのはもちろん、こういうmeme(文化遺伝子)も大事ですよね。
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ほかにも県外に出てしまった信州人の心をつかんで離さない単語に
「五平餅」「塩いか」「野沢菜」
などがありますが、食べ物ブログではないのでこの辺で失礼いたします。
という、そのものズバリなサイトがあるので、興味のある方、私のような南信出身者はそちらをどうぞ。
日本の未来が見える村/長野県下條村、出生率「2.04」の必然
2009.02.17|iwamura
村の入り口には、もちろん「この村から出身!峰竜太の村!」という看板もあったりしちゃうんですが(笑)。
そんな長野県下條村が、日本でも奇跡の「出生率2.04(国は1.34)」を叩き出し、全国トップというエントリーを発見していたのだ。
これは、ご報告しなくてはなりますまい。
長野県南部、天竜川の畔に広がる下條村。出生率を向上させたことで全国的に知られる村である。国の合計特殊出生率は1.34。それに対して、下條村の出生率は2003~06年の平均で2.04人に上る。1993~97年の平均1.80人から0.24人改善させた。この出生率は長野県下でも随一だ。さらに、村の人口4176人のうち0~14歳が710人を占める。人口比17%。この数字も県下一という。
村には、子供たちの声がこだましている。
この下條村の奇跡に触れようと、全国各地から視察に訪れる。この3年間で250以上の視察団が来た。役所の通常業務に差し支えるため、週1回に視察を制限しているほど。
なぜ出生率が増えたのか――。多くの視察団はそれを知ろうと、この辺鄙な田舎にやってくる。だが、その理由は驚くほど単純だ。村独自の子育て支援を充実させたこと。この一事に尽きる。
例えば、村営の集合住宅を見てみよう。一部屋は約60平方メートル。2LDKの間取りだが、2台分の駐車場がついて月3万6000円である。このリーズナブルな価格に引かれて、若い夫婦が数多く移り住んできた。
下條村の子育て支援は安価な村営住宅だけではない。
この村では中学3年生までは子供の医療費がかからない。さらに、この2年で村営保育園の保育料を20%値下げした。子供向けの書籍を中心に6万8000冊の蔵書がある村営図書館も村の中心部にある。最近では、より広い住居を求める夫婦のために戸建て分譲も始めた。
一時、4000人を割り込んだ村の人口も4200人近くまで増加した。若者夫婦が下條村に移住してしまうため、飯田市をはじめ周辺の市町村からはやっかみの声も漏れる。それもこれも、子供を持つ家族が暮らしやすい村作りに取り組んだ成果である。
出生率を上げるには若い夫婦を呼び寄せればいい。そして、彼らが安心して子供を育てられる環境を提供すればいい。下條村が示しているのは簡単な事実だ。
※日経ビジネスON LINEより抜粋(部分略)
なにやってんだよ(松岡修造ふうに)!!飯田市(iwamura出身city)!!
しかし、そうなのだ。
「若い人が安心して子供を育てられる環境を。」
これにつきる。
オリンピックもいいが、石原都知事。このへん、本気で取り組んでみていただきたいと、切に祈ります。
※未婚30歳/東京在住iwamuraより
ラッコとかアザラシとか
2009.02.16|umiushi
えー、下でえらくギスギスした記事を上げてしまったので、ほのぼの系でご機嫌を伺う次第です。
野生のラッコが姿を見せて話題の北海道釧路市の釧路川で15日朝、見物客の高齢男性が川に転落する事故があった。
男性は他の見物客に助けられて無事だったが、「クーちゃん」と愛称のついたラッコが泳ぐ幣舞橋付近は見物客が殺到し、11日からの5日間で延べ約1万人が訪れるほどの人気ぶり。
同市は、警備員を新たに配置するなど対応に追われている。
とのこと。いや、すごいもんです。
僕は実際に見ていないので何ともいえないのですが、すごくかわいいんでしょうね・・・
わたくしちょっと天邪鬼なところがあるので、
「ラッコ?泳ぐイタチだろ?」とか、今更申すまでも無いタマちゃんなども
「アザラシ?手脚がヒレになったイヌだろ?」とか、
そういう無粋なことを言ってしまうタイプだったのですが、おかげで先週土曜14日が
個人的に血のバレンタイン(血涙的な意味で)
となってしまいました。三つ子の魂百まで、などと申しますので若干手遅れ感も漂いますが、反省しております。
今回釧路で落っこちちゃった方も、なんと70歳くらいだそうで、うーむ、そんなジジイも虜にするとは罪なイタチ科だ。
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タマちゃん騒動っていうのもありましたね。で、思い出しましたが、昔、
大川にアザラシが現れ、その可愛らしい仕草が評判となり、連日見物人が押しかける騒ぎとなった。周辺には即席の茶屋がたつほどであった
ということがあったそうです。同時期に尾張でも同じようなことが起きたとか。
・・・尾張?
じつは大川ってのは、今の隅田川。なんと江戸時代から日本人の心を鷲掴みにするとは、侮れんぞ海生哺乳類(だからやめろって)。
カテゴリ:ニュース
「テレビがつまらなくなったのは、ネットのYoutubeなど様々なメディアが登場したから」…TV番組の現役ディレクターが語る
2009.02.16|umiushi
痛いニュース(ノ∀`) さんより
「僕はテレビをダメにした理由は2つあると思います。ひとつはインターネットをはじめ
様々なメディアが登場したことですね。たとえば、話題の番組を見逃したら、
学校のクラスで話題についていけない、ということってよくあったと思うんですが、
話題になるような名場面はたいていYOUTUBEにアップされていますよね。これなら、わざわざテレビの前にかじりつく必要もありません。また、ネットで動画を
配信できる時代になったことも大きな要因。しかも、ネットの番組は、地上波では
できない面白い試みもたくさんできる。『江頭2:50のPPPするぞ!』とか。あと、
DVDでも自由度の高い試みはできますしね。また、制作費がそれほどかからないから
さほど儲からなくても上から怒られない、などがあると思います」
これ、前後の文脈も読んでいただかないと発言の真意は伝わらないのですが、それでも、お客さん相手の商売で、言ってしまったらアウトだと思うんです。
リンク先でかなり言い尽くされていますが、業界の衰退を他人のせいにしたら、もう落ちていく一方ですよ。
これで観てくれないのを人のせいにしてんだから、いい度胸ですよ実際
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しかし一方、客たる視聴者が何をしてもいいか、何を要求してもいいかというと、そういうわけではありません。「クレーマー*」なんて人種もいますが、自分が絶対的優位だとは思わないほうがいい。
「お客様は神様です」なんてことも言いますが、この言葉自体、ひどく曲解されたまま一人歩きしてるわけですから。
(あるとき、ものすごくいい雰囲気で進んだ公演で、
「どうですか今日のお客さんは?」と聞かれた三波春夫が、
「それはもう、神様のようです」と返したエピソードが元々)
だいたい、貧乏神も疫病神も邪神も、神様には違いない。
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*
以前読んだ量販店店員へのインタビューによれば、クレームを付けられるのはまだいい、とか。一部の病的な人を除き、確かに改善の余地があることを言ってくれるわけだから。
本当に怖い客は、不満があると二度と来店しないだけの人、らしいです。
そういう意味では、「テレビを見なくなる」というのは一番怖い視聴者ですかね。
カテゴリ:tv
ドラゴンクエストⅨ発売延期と友からの約束について
2009.02.15|iwamura
ドラゴンクエストⅨの発売延期が発表されましたね。感じたことがあって筆をとってみました。
ウェブなんかを見ると、会社的に、というか、会社側から厳しいコメントが出されていたり、ファンの間でも、いろんな意見や憶測が飛び交って、まあこれは、「有名税」といえば有名税なんだけれども。
そもそも、とてつもなく偉い大御所先生たちと、相当な売り上げを期待する会社、及び関連企業、その家族、が制作者の背中にはぴたっと張り付いているわけです。
しかも、上記のようなプレッシャーの中で、それと反比例した、新しいシステムをガンガンに使った攻める仕様。そしてできるだけ多くの人にプレイしてもらうための「DS」という決断。そこへの異論反論への対応。
俺だったらとてもじゃあないけれど、ここまでチャレンジできないなあ、と思う。
そのすべては、一人でも多くの「お客様の『おもしろい!』のため」。
そんなふうに語っていた、ドラクエⅨのプロデューサー市村龍太郎から、本日連絡が届きました。
この連絡は、ROCKETWORKSのサイトでやったインタビューの英訳掲載に関して、他社の協力も仰ぎ、業務進行中であったため、その件について戻してもらったもので、彼が片手間だったとか、そういったことではない。
そもそも、彼の仕事は鬼のように早い。当人の結婚式前夜、式場質問のメール(そんなメールも友としてひどいが)に対し、1分で親切・迅速に返信してきた、そんな男です。
で、彼からの連絡の内容なんですが、こういうところでそのまま発表すると下衆なので、それは避けますが、ただ、その連絡を読んで、肚に力が入ったというか、「覚悟を決めた男からの手紙」というものは、いつの時代も、魂の震えるものだと、小生は思いました。
内容には、経営陣と、最後ギリギリまで何度も話し合いがもたれた由、また、それや今回の結果についての、彼の思いがしたためられており、小生は涙を禁じ得ませんでした。彼の決意の書であった。
あれだけ大きな会社で、あれだけ大きなタイトルを、同じくらいの歳の男が背負い、動かしている事実が、小生にとっても生きる勇気です。
思えば、入社式で、ツンツンヘアに突っ込みを食らい、人事部長に怒鳴られてトイレに入った小生を、追いかけてきてくれたのが市村龍太郎その人であった。
そして、実はドラクエ史上初、前作Ⅷを予定日通り世に送り出したのも彼の仕事です。
ROCKETWORKSインタビューも、スクエニとしてNGが出そうになったときに、「友達だからやるんだ」と言ってくれたのも彼であったし、インタビュー掲載進行が、途中ベロベロになって、青息吐息になったときに、それでも一番優しい言葉をかけてくれていたのが、一番迷惑をかけた当の本人である市村龍太郎であった。
ドラクエファンのみなさんへ。
市村龍太郎を信じて、発売日を「楽しみに」待って欲しいです。
「究極の作品にする」という約束が、彼からの手紙の結びでありました。
カテゴリ:ゲーム