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ビバ☆素人クオリティ!
2009.09.21|iwamura
※今回のエントリーは、ニコニコ動画の会員登録をしていると、よりお楽しみいただくことができます。
twitterにて、こんなつぶやきがありました。
最近のニコニコ動画はプロ・セミプロばっかで萎える。
確かに、そうかもしれません。素人ならでの荒々しさみたいなものが、少し影を潜めている感じがします。
インターネットでの動画に関しては、YouTubeが出てきたころ(2004年頃?)はホームビデオ風のハプニング映像や、何かのテーマにのっとって個人が編集した映像がよくアップされていました。
↓ハプニング集。
当時、インターネットで動画が見られるというのが新鮮だったこともありますが、編集の素人ならではの荒々しさみたいなものが、どこか温かみを演出していたと思います。
↓一般人のギターテク。
もちろん、それ以上に著作権を無視したコンテンツが流通し、それらが動画共有サイトの発達を支えてきたという背景も無視してはいけませんが…。
(動画はあえて載せません…。アニメとか、ライブ映像とか)
一方、ニコニコ動画に関しても、リアルタイムでコメントを付けられるということで、かなり新鮮なイメージでした。最初はYouTubeとの差別化がわからない感じでしたが、途中からテイストがハッキリとしてきた感じがします。初音ミクのプロデューサーさんなどは、YouTubeよりニコニコ動画にアップすることが多いでしょう。それを求めるユーザーが多いと考えられるからです。
↓初音ミクの”P”による、映像作品。
【ニコニコ動画】【初音ミク】恋色病棟【オリジナル曲】
プロ・セミプロのクリエイター達が活躍することにより、ニコニコ動画内のコンテンツのクオリティが相対的にアップ。編集の上手い動画が多くみられるようになりました。
↓「けいおん!」のオープニングをパロった、「けいきゅう!」 ※東京の某私鉄がテーマです。
【ニコニコ動画】【MAD】けいきゅう!
すごく、編集が上手いです。「けいおん!」を知っている人からすると、「あ~!」と思うかもしれません。
ただ、このようなクオリティの高い動画がたくさんアップされると、素人クリエイターが敷居を感じてしまう可能性も否定できません。素人クオリティならではの”荒々しさ”も、ちょっと影を潜めています。
素人的なB級感を求めるのか、純粋にクオリティの高い作品を求めるのか。それぞれの好き嫌いになるとは思いますが、個人的な意見としては、B級感のある作品のほうが自分は心を動かされることが多いです。
結局は、完成した作品や視聴してほしいユーザーに合わせて、アップ場所を判断すればいいのかもしれません。ただ、ニコニコ動画のクオリティの高さに引けを感じ、ちょっと自信がなくなってしまう時があるのなら…。B級的な動画のほうが心を動かされる時もあることを、ぜひ思い出してもらえればと思います。
↓ニコニコ動画のB級的作品。良い味出しています。
【ニコニコ動画】渋滞すると外人はよくこうするんですよ
YouTubeも、ニコニコ動画も、それ以外の動画サイトも。日本の動画市場がもっと盛り上がるためにも、いろんなテイストの動画作品がアップされて欲しいですね!
かわいい女のコ。~「34歳無職さん」より~
2009.09.17|iwamura
美しい景色や、公園のきんもくせいを見ることが好きです。
それと同じように、私は「かわいい女のコ」を見ることが好きです。
という観点から評価した場合、スタイリストに若干のものいいはつくかもしれないが、下記PVは秀逸と言わざるを得ないだろう。
かわいい普通の女のコがばんばんでてくる(笑)。
いや、いいですよね(笑)。ひさびさの「わかってるよな」である。
さて、「かわいい女のコ」ネタで言うと、昨今は「美人すぎるバスガイドさん」のニュースも胸躍るものがあったが、しかしなんと言っても小生が一番胸に響いたのは、「34歳無職さん」であろう。
34歳無職さん。
サンマが安かったけど大根も買わなくちゃだからあんまり意味ないのよね。
34歳無職さん。
余分におろすとつい無駄遣いしちゃうから注意。
34歳無職さん。
ヴィトンとかプラダとかいらないから最後まで使い切れる百円ボールペンが欲しい。
34歳無職さん。
長いこと生きてれば外へは着ていけない服の一つや二つ持ってるけどね。
34歳無職さん。
もどりてーすっげーもどりてー。※このあと35歳になってゆく無職さんの結末はこちら。結構「よい」。
ウェブで火がついて1夜にしてソーシャルブックマーク数も1000を超えたが、ハートウォーミングでしみじみと良かったのだ。
そうなのだ。小さいことをがんばって、そうじゃない日もあっても、ちゃんと笑顔を大事にするひとは、34歳だろうが、80歳だろうが、みんなみんな「かわいい女のコ」であるのだよな。
と、いうことで、仲間の「かわいい女のコ」がウェブでお店を出しました。ワインのお店です。
ワイン好きが高じて、外資の代理店やら、黒い泡がうまいビールの販売会社、外資タバコ会社といった高給キャリアを蹴っ飛ばし、単身オーストラリアへ渡り、むこうのワイナリーでがっちり1年くらい働いてきたガンバルマンです(単なるワイン馬鹿という説もあり)。
「今の夢は何だ?」と聞いたら、
「ぶどう畑で、はだしでドレス着て、結婚式やってみたいな☆」
だって(笑)。
そんな彼女のウェブショップはこちら。
どんなワインが好みなのか、メールしても丁寧に答えてくれると思いますから、みなさんもぜひ。
鶏が先?卵が先?
2009.09.14|iwamura
たとえば、まだお付き合いしていない異性とのデートをプランニングする時、どんなことを考えるでしょうか?おそらく、普通の人なら、「思いっきり楽しんで、喜んでもらいたい」と思うのではないでしょうか?そこから、相手は「どんな場所が好きだろう?」「好みの料理は?」「欲しい物は何だろう?」といろいろ悩んで、デートプランを組み立てると思います。
(自分の思っていることが、相手に喜んでもらえるのかどうか?ドキドキな瞬間って結構楽しくないですか?)
決して、「あのお店を使うとポイントが貯まるから、そのためにあの人を誘おう」とは思わないはずです。カタイ言葉を使うと、目的があって、手段を考える。順番が逆になると、うまくいかないことが多くなるのではないでしょうか?
少し強引なこじつけになってしまいますが、現在の広告業界も同じような問題を抱えています。ターゲットの気持ちを動かすには、どうすればいいか。本来なら、そこからコミュニケーションのプランニングを始めたほうが、効果的な気がします。街角で名物店員がアピールするのがいいの?芸能人にブログで語ってもらうのがいいの?残業帰りの自宅のメールボックスに届くのがいいの?とか。目的があって、手段がある。
ちょっと例を見てみましょう。
街角の例は、コチラ。
街行く人に「あっ!」と思わせるためには?
↓
足を止めて見てみたくなるコンテンツを配置する。
↓
それが、名物店員。
ほかには、芸能人のブログ。
信憑性がなかなか得られないサプリ。女性との距離を縮めるには?
↓
影響力の高い有名人に、オススメしてもらう。
↓
辻希美さんのブログでご紹介。
(この手法の是非に関しては、様々な議論があります)
以上のように、目的があって手段があるのなら、効果的なプロモーションにつながるのかもしれません。ただ、広告代理店各社はその「手段」を抱え込んでしまっているがために、「手段」をなんとしても使わないと利益が出ない。言いかえると、抱え込むためのコストを支払っているので、放置していれば赤字になるのです。だから、プランニングの現場では、上記の「目的」と「手段」の逆転現象が起こっているのです。利益率の高いテレビの広告枠を買わせるには、どうプランを組もうか?とか。デートに置き換えると、「ポイントを貯めたいお店に誘うために、どんなデートコースを組もうか?」と同じことだと思います。
その結果、多くの広告マンが「自分って、何のために仕事をしているのだろう?」と思うようになります。広告に興味があって入った方は、多くが人の気持ちを動かしたいと思っているはずですから。ただ、広告代理店、いやイチ企業として収益は確保していかなければなりません。その答えが、作業量で支払額を決めるフィー制なのか、それとも売り上げの上がった分に応じて支払われる成果報酬なのかは、わかりません。
ただ、一つの指標として、どうすればプロジェクトにかかわる人(広告主、広告代理店、そして生活者)が気持ち良くいわれるか、というのもありだと思います。個人的な見解で言うと、ある程度まではフィー、それ以上は成果報酬というのが自分のモチベーションアップにもつながりますし、広告主側を巻き込んでいきやすいような気がします。
好きな人をデートで楽しませるような、ワクワクするプランニング。そういう気持ちでプロジェクトに取り組むためには、どうすればいいのか。ぜひ、これからの課題として考え続けていきたいと思います。
お台場ガンダム解体Live
2009.09.02|iwamura
悔しかったのでまったくここのブログでは触れなかったのだが、お台場実物大ガンダムには、イベント関係者、広告業界一様に、「ヤラレタ」としか表現のしようがなかった。
コロンブスの卵とはまさにこのこと。
ただ実物大のガンダム造っただけなんですよ。でも、誰もがやりそうでやれなかった当たり前の初めてが人を集めた。
そもそも、会議でこの(アホな)案が出たときに、それを「アホな案」とせず、真剣に拾った人がいたんだろうな。偉いな。
と、いうことで、解体に際してもおもしろサイト見つけたので、そこから引っ張ってきましたライブ映像。
ライブカメラは、アメリカのこのサイトが非常なアクセスを集め、一時期一世を風靡したが、今は7匹いた子犬ちゃんたちも1匹(?)になってしまっており、若干「青年犬」となってしまっておる(笑)。
ライブってやっぱり目が離せなくなりますね。
ライブカメラネタ、景勝地や宇宙なんかでも、もっとやってほしいな(って思ってさがしてたら見つけた見つけた。やったぜNASA TV!!!)。
米航空宇宙局(NASA)では、国際宇宙ステーション(ISS)の外付けカメラを、ライブ撮影ができるウェブカメラに切り替えた。ただしその映像は素晴らしく面白いとはいえない。
とは言うものの、このウェブカメラは素晴らしい。退屈な映像を見られるようになったことで、実際のところ、われわれは大切な教訓を得ることができる。つまり、作業は非常に骨が折れるし、精密さが要求される。宇宙では何をするのも本当に大変だということだ。
それと、画面から目を離さないほうがいい。地球の映像が見れるからだ。NASAでは、乗組員がカメラを必要としないときは、カメラをこの青い惑星に向けることを約束している。
※WIRED VISIONより抜粋
いいこと書いてあるよなー。ライブカメラは「いいも悪いも全部見える」。
仕事に疲れた夜。恋人とけんかした夜。
お台場や宇宙で頑張って汗を流してる人を見たり、
美しいわれらの地球を眺めてみるのもオツなものですね。
メッセージ発信の主役は?
2009.08.24|iwamura
既にニュースなどでも取り上げられていますが、民主党が地方の遊説において、2枚の日の丸を組み合わせて党のシンボルマークを作りました。そして、それに対して麻生総理が突っ込むという事態が発生しました。(既出で申し訳ございません。まだご覧になっていない方はぜひご覧ください。)
どなたが、どのような目的で、上記の動画をアップしたのかは分かりません。ただ、テロップやBGMなどから想像するに、民主党にあまり良い印象を抱いていない人なのでしょう。
民主党の反対勢力か、ただの愉快犯か。どちらにせよ、今回の選挙戦を戦い抜く上で、ソーシャルメディアの存在は無視できないものと言えるでしょう。
その、ソーシャルメディアを用いた選挙戦で有名なものといえば、アメリカのオバマキャンペーンがあります。
たとえば、オバマスピーチに感激を受けたミュージシャンたちが、自発的に集まり、応援のミュージックビデオを作成し、YouTubeで流したりしました。
また、マケイン側からオバマ側に対して非難広告が出ると、複数の支持者が別個に、24時間待たずに反撃のムービーを作ったりしていました。
(こちらは、マケイン側の動画です。”Yes,We Can.”を文字って”No,You Can’t.”)
つまり、“政党そのもの”ではなく、”その政党の支持者”が、自分が使えるメディアを駆使してメッセージを発していたのです。
話は戻りますが、日本においても、同様のことが始まるのかもしれません。
ソーシャルメディアを無視できない時代というのは、つまり、メッセージ発信の主役が、企業や団体から個人の生活者に、徐々にシフトしてきた時代と言えるでしょう。