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「スラムドッグ」~観てみるしかないなあ
2009.02.25|iwamura
アカデミー賞8部門受賞の「スラムドッグ」ですが、観てみるしかないみたいですね。今年4月から日本でもやるみたいです。
しかし超賛否両論(インド国内)だな。
インド・ムンバイを舞台に、貧困からはいあがる魅力的なサクセス・ストーリー映画「スラムドッグ$ミリオネア」が22日夜、作品賞を含む8部門でアカデミー賞を獲得した。予算1500万ドルで作られたこの映画の監督はイギリス人のダニー・ボイル。出演者もほとんどが無名の俳優ばかりだった。
子役として出演した子供たちの親族はみんな手放しでオスカー獲得を喜んだし、子供たちの地元のあちこちで大歓声があがり、お祝いが繰り広げられた。しかし「スラムドッグ~」に批判的なインドの映画関係者たちは、あれは外国映画だとして距離をおいてきた。内容も出演者も音楽もみな、インドやインド人のものなのだが。
映画の評価が高まるに連れて、映画のインド描写をめぐり論争が深まっていった。主人公のジャマル・マリクはスラムで育ち、初恋の幼馴染を探し求めてありえない不可能に次々と挑戦していく。そして数奇な偶然のめぐり合わせによって、「クイズ$ミリオネア」の出場権を手に入れるのだ。
しかしジャマルがゲームで勝ち抜くには、腐敗したシステムを乗り越えなくてはならない。番組に出演している最中の彼は世間のヒーローだが、舞台裏では一転、警察に拷問されてしまう。番組側が彼に、「インチキをしました」と自白させようとしているのだ。
罪と償いに彩られた恋物語の背景にあるのは、貧しくて残酷で荒廃した社会だ。そこで描かれる世界は、何億というインド人にとっては現実であり真実なのだが、現代インドが自らを見る自己像とは激しく食い違っている。
一方で、ロサンゼルスにおける「スラムドッグ~」の成功は、インドの地政学的な地位にとって大きな意味があるという見方もある。
「泥沼に咲く蓮の花です」。子役のひとりの父親が、自分の息子を誇らしげにこう語っていた。マンモハン・シン首相も、やはり同じように誇らしげにこう語った。「受賞者たちはインドの誇りです」と。※フィナンシャル・タイムズ 2009年2月23日初出 翻訳gooニュースより抜粋(部分略)
たぶん。
「インド人のインド人によるインド人のための映画」
ができると、インドのヒト納得するのかも。イギリス人監督や、アメリカのTV番組で盛り上がる、という部分だろうなあ、気になるとすればやっぱり。
※「ムトゥ踊るマハラジャ」とかサイコーですけどね(笑)。
でも、アカデミー賞そのものがアメリカの賞だし、我々日本人も受賞を喜んでいます。
ノーベル賞とかもそうですが、その賞の起こりや、国や、見てくれの華やかさや、それこそ受賞の事実そのものよりも!
「内容で勝負」
でしょう!モノゴトは!
と、いうことで早く観たいです。
※そのチャンスをくれたアカデミー賞に合掌。
「YouTubeは恥ずかしい画像を流されるから怖いぞ」な件。
2009.02.20|iwamura
YouTubeはこわい。恥ずかしい画像が世界に流されてしまう(300万PV)。。。
そして動画に対するコメントが辛辣。「しょうがない」とは思うけど。。。
※下記引用はスレッド書き込み和訳です。海外のものです。
・彼女には医者が必要だ。
・わお、こんな女は監禁しておいてくれ、きっと店で何か売り切れのときもこんな態度なんだろう。
・これはめちゃくちゃ面白い動画だ。
・こんな女と日常的に暮らす人々を気の毒に思う。
・こんな女を乗せたら飛行機の安全にも問題がある。電車か船のチケットでいいだろう。飲み物のコップは紙かプラスチックで、ガラス製は与えてはいけない。
・大陸の人だから、きっと他にもフライトがあることを知らないんだよ。
・飛行機じゃなくて、救急車がいるだろ。
・成長しなかった大人を見るのはおもしろい。床で寝転がっているのは、もう金賞だ。
・きっと1年分の給料だったんだよ、そうでなけりゃ彼女は頭がおかしい。
・途切れ途切れだけど、わかった部分は、「どうして飛行機に乗せてくれないの?まだそこに止まってるじゃない!飛行機はまだ出発していないじゃない!」
・アメリカならこの女は手錠をかけられて、起訴されているだろう。
・空港スタッフの我慢強さがすごい。アメリカならテイザーか何かを使って電気ショックだよ。ついでに数回蹴られてるね。
・おもしろい。僕の2歳の子どもみたいだ。みんながちゃんと注目してくれるように娘はそうするんだ。
※らばQさんより抜粋(部分略)
でもねえ。
ぼくは彼女の気持ちなんとなくわかる気がするんですよ。
香港やシンガポールや日本のひとって、忙しい人多いと思うんですよ。その一便の遅れで、乗継うまくいかなくって、丸々1日潰れちゃったり。そうすると、例えば、韓国弾丸ツアー2泊3日なんて、1泊2日になっちゃいますもんね。
しかもそれが年に1度の旅行だったりしたらなおさら。
あとは、やっぱりこれは文化的な差もあるんだろうけれども、まだまだアジアではヒコーキはカッコよくて高い乗り物ですよ。
アメリカの航空会社さんみたいに、スーパーでお買いものしてるよーなでっかいおばちゃん客室乗務員さんが、窓際の席にはパンを投げてよこしたり(iwamura実体験)とかないもん。客室乗務員さんもある種の「フンイキある」し。
まだまだ、ヒコーキは高貴で、夢の乗り物で、それを使う旅は、人生の思い出に残る大切なものなのです。少なくともぼく個人は、仕事でヒコーキに乗っても、忘れたくない気持だなあそれって。
だから、ぼくはコメントの辛辣さ(主に欧米の人かな)に、逆に文化の差を感じたクチです。
そうですね、環境のこともあるけれど、自分の子供にはいっぱい世界を周ってもらって、コスモポリタンになって欲しいなあなんて思うアジア人な小生は、やっぱり昭和世代なのだろうか(笑)。
これくらいの動画、ネタだと思って笑って許してあげて欲しいものです。
村上春樹がスゴい件。/エルサレム賞にて
2009.02.19|iwamura
村上春樹さんかっこいいですよ。
長いですけど、引用しますね。
原文は http://www.haaretz.com/hasen/spages/1064909.html
「常に卵の側に」
今日私はエルサレムに小説家、つまりプロの嘘つき(spinner of lies)としてやってきました。
もちろん、小説家だけが嘘をつく訳ではありません。小説家は嘘をついても不道徳だと咎められることはありません。実際、大きい嘘ほど良いものとされます。
しかし今日は、嘘をつくつもりはありません。なるだけ正直でいようと思います。1年のうちに嘘をつかないのは数日しかありませんが、今日がその1日なのです。
そういうわけで、ほんとうの事を話していいでしょう。結構な数の人々がエルサレム賞受賞のためにここに来るのを止めるようアドバイスをくれました。
もちろんこれには理由があります。ガザを怒りでみたした激しい戦いです。私はどんな戦争にも賛成しませんし、どんな国も支援しません。
でも慎重に考えて、とうとう来る事にしました。小説家は特殊な種族です。その目で見てない物、その手で触れていない物を純粋に信じる事ができないのです。
そういうわけでここにいます。ここに近寄らないよりは、来る事にしました。自分で見ないよりは見る事にしました。何も言わないよりは何か話す事にしました。
非常に個人的なメッセージをお届けするのをお許し下さい。
「高く堅固な壁と卵があって、卵は壁にぶつかり割れる。そんな時に私は常に卵の側に立つ」
ええ、どんなに壁が正しくてどんなに卵がまちがっていても、私は卵の側に立ちます。この暗喩の意味とは?ある場合には、まったく単純で明快すぎます。爆撃機(bomber)と戦車とロケット弾と白リン弾は高い壁です。卵とは、押しつぶされ焼かれ撃たれる非武装の市民です。これが暗喩の意味するところのひとつです。
私たちはそれぞれ、多かれ少なかれ、卵です。私たちそれぞれが壊れやすい殻に包まれた唯一無二のかけがえのない存在(soul)です。私にとってほんとうの事であり、あなたにとってもほんとうの事です。そして私たちそれぞれが、高く固い壁に直面しています。壁には名前があります。それはシステム(The System)です。システムはもともと、私たちを護るべきものですが、ときにはそれ自身がいのちを帯びて、私たちを殺したり殺し合うようしむけます。冷たく、効率的に、システマティックに。
私が小説を書く理由はひとつだけです。個人的存在の尊厳をおもてに引き上げ、光をあてる事です。物語の目的とは、私たちの存在がシステムの網に絡みとられ貶められるのを防ぐために、警報を鳴らしながらシステムに向けられた光を保ち続ける事です。
今日みなさんにお知らせしたかった事はただひとつだけです。私たちは誰もが人間であり、国籍・人種・宗教を超えた個人です。私たちはシステムと呼ばれる堅固な壁の前にいる壊れやすい卵です。どうみても勝算はなさそうです。もし勝ち目があるのなら、自分自身と他者の生が唯一無二であり、かけがえのないものであることを信じ、存在をつなぎ合わせる事によって得られた暖かみによってもたらされなければなりません。
ちょっと考えてみて下さい。私たちはそれぞれ、実体ある生きる存在です。システムが私たちを作ったのではないです。私たちがシステムを作ったのです。
私が言いたいのは以上です。
エルサレム賞をいただき、感謝しています。今日みなさんにお話できる機会を頂いて、うれしく思います。
※はてな匿名ダイアリーさんより抜粋(部分略)
映画「ミュンヘン」でも主人公たちの言葉から出てきてたんですが、
「おれたちは誇り高い民族のはずだろ?」
・・・
だったら。
・・・
「ありがとう。でもそして、卵の尊厳を考えましょう。」
は、作家らしいし、なにより、「日本人の作家」らしくてこれ好きだな~。
ぼくも世界を旅してた頃は、イズラエリのアヒ(にいちゃん)たちとよく絡んだのだが、「あの信号が赤に変わったのも神のミッションだからな」と言っていた彼らにも、村上さんのスピーチが伝わっていればいいな、と思った本日でありました。
難しいことですけどね。でも村上さん、これはすごい仕事だった。
パチパチパチですねー。
米スーパーボール CM コンテスト結果発表~YouTube
2009.02.10|iwamura
「米スーパーボール CM コンテスト結果発表」(YouTubeで発見)。
と、銘打ってみたが、「う~ん」、といった感想。
確かにドリトスのCMはおもしろいのだが、文化の差かなー(本当は好みの差)。
先日のエントリーでも書いたが、これで1秒1000万はどうなんだろう?
—–
☆第5位
まず5位のドリトス。
食べる度に「ラッキーな出来事」が。確かに一番最初のはウラヤマシイ。
—–
☆第1位
「願いをかなえてくれる水晶玉」で同僚が「タダでドリトスをGET」!
「もっとデカいプロジェクトが欲しい主人公」は。。。
※以上、YouTubeBlogより引用(4位~2位トバしちゃった)。
——
「アメリカ馬鹿です!」系は解り易くって好感が持てるのです。すき。
でも、むかしのCMなんだけど、始めてみたとき、以下が衝撃的だったのです。とっても馬鹿で(笑)。
この勢いは、時代のものなのか?!今こそ必要だ!!!
イキオイある広告、是非自社で絡んでやってみたいですね!!!
野球選手に多い血液型
2009.02.07|umiushi
週末なので、平和に「週刊ベースボール」を読んでました。
発売は水曜日ですが、そういうことを気にすると出世しません。
早速ですが、今週の特集は選手名鑑。各チームの全選手に加え、色々な統計が載っております。
たとえば、全選手で最も低身長なのが、我らが楽天の
内村賢介選手、163cm。
そして最も軽量なのが、こちらも今シーズンから我らが楽天に移籍した
小坂誠選手、63kg。
・・・うーむ、どっちもショートではないか。
ちなみに内村選手は体重も4位の64 kg、こさっちの身長も4位の167 cm。
どちらがスタメンでも、えらく小さい遊撃になります。
しかしまあ、この体格で小坂ZONEを形成する小坂選手はすごい・・・
やはり初芝神の霊験か・・・
——————————
・・・などというパ・リーグファンのたわごとはこのへんにしまして、いちおうありました血液型。
話をすっとばすために、いきなり日本人全体と比べてしまいますが、
| A型 O型 B型 AB型
|プロ野球 33.9 29.3 21.4 7.5
|日本人 38.2 30.5 21.9 9.4
(単位は%)
こうしてみると、A型が少ないですね。ということはA型の人はあんまり野球選手に向いてない・・・
と思うのはまだ早い。このA型の少なさ、いわゆる統計学的には偶然起こりうる変動なんです。つまり、A型が向いてないんじゃなくて、たまたま2009年の野球選手にはA型がちょっと少ないってことです。
そういうわけでプロを目指すA型の野球少年のみなさん、安心して練習してください。