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グーグルの買収。 ~スマートフォンの特許訴訟合戦~
2011.08.19|shiozawa
最近大きく取り上げられました
グーグルのモトローラ・モビリティ買収のニュースに関して。
■グーグル、モトローラ買収へ 1兆円、スマホ部門強化
米インターネット検索最大手グーグルは15日、米通信機器大手モトローラ・モビリティを買収すると発表した。買収額は125億ドル(約9600億円)。
検索サービスやソフトを手がけてきたグーグルが本格的なハード事業に進出するのは初めて。
スマートフォン分野で、米アップルの「iPhone(アイフォーン)」との競争が激しさを増すのは確実だ。
グーグルは、無料のスマートフォン向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」事業の拡大を急いでいる。
日系メーカーや韓国サムスン電子などが採用しているが、
モトローラを通じてアンドロイドに適した自前のハード開発も手がけ、ライバルとの競争を優位に進めるねらいがある。
<モトローラのタブレット型PC>
引用:朝日新聞社
“ グーグル 独自の携帯電話を製造して、ハードに優位性を持たせて囲い込む”強かな策略ですね。
しかし、
真の目的は最近通信機器メーカ同士で勃発している“特許訴訟合戦”に勝つためとも言われています。
■グーグルのモトローラ買収に3つのWhy?
訴訟合戦、オープン性、端末開発…
今回のグーグルの買収の狙いは極めて明快だ。
同社自身は、米アップルのようにプラットフォームとともに自社で端末を開発・販売することを狙っている訳ではない。
米マイクロソフトのように世界最大の端末メーカーであるノキア(フィンランド)と提携し、世界に向けた販路を得たかったわけでもない。
グーグルはモトローラ買収を通じて、ライバルたちと繰り広げてきた特許訴訟合戦を有利に進める狙いが根底にある。
アンドロイドが急成長し、スマートフォン市場でシェアを拡大するに従って、アンドロイド陣営の企業がライバルから仕掛けられる特許係争が増えていった。
ライバルとの訴訟合戦で勝つためには、豊富な特許が絶対的な武器となる。
まずグーグルが目を付けたのが今春、経営破綻したカナダの通信機器大手ノーテル・ネットワークス。
同社は6000件の特許を保有していたが、グーグルと、マイクロソフトやアップルらの企業連合との獲得競争となり、最終的に企業連合が45億ドルで競り落とした。
グーグルの最高経営責任者(CEO)であるラリー・ペイジ氏は公式ブログで「反競争的なアンドロイドへの攻撃」と批判した。
引用:日経新聞
つまり、ノーテル・ネットワークスの特許競争でマイクロソフト率いる企業連合に負けたグーグルはそれに対抗するために今回の買収を行ったようです。
今回の買収でグーグルが得られた特許件数は約1万7000件(無線通信技術に関して)。
非常に重要な特許も多くあるようで、今後の特許紛争で大きなアドバンテージが得られる事は間違いありません。
しかし、これだけではとても楽観視できないようです。
■S&P、Google株を「買い」から「売り」に、特許の防衛力を疑問視
Standard&Poor’s Equity Research Services (S&P ERS)のアナリストScott Kessler氏が16日(米国時間)に、Google株の評価を4-STARS (buy)から2-STARS (sell)に引き下げた。
Googleが15日(同)に発表したMotorola Mobility買収計画が完了したとしても、ワイアレス市場における特許抗争からAndroidを守るのに十分な特許ポートフォリオにならない可能性を指摘している。
このことからも、携帯機器メーカーの特許競争はいっそう激しくなって行きそうです。
最近では欧州市場でサムスン電子のタブレット端末「Galaxy tab」に販売差し止めを訴訟を起こし、これに勝訴(仮決定)したばかりですし、
引用:YouTube
これに対しサムスンもアップルに対抗心むき出しのようです。
この動画では思いっきりiPadを出して、Galaxy Tabのほうが勝っているといわんばかりの内容になってます。
引用:YouTube
当分、通信機器メーカーでの主権争いが続きそうですね。
こんな中、日本メーカーは果たしてどの様な作戦で荒波をかいくぐって行くのでしょうか?
あまりに主権争いの激しい市場のため、来年すら私には全く予測できません。
ありがとうございます。
MSに酷似したKINGSOFT Office
2011.08.13|saito
こんにちわ!
齋藤です。
皆さん。
officeソフトは使っていますか?
PCを使う方は、恐らくほとんどの方が使用していると思います。
マイクロソフトのWord,Excel,Powerpoint等のソフトは、
便利ですが、少々高いのが弱点です。
さて、皆さんは「互換ソフト」というのをご存知でしょうか?
※ご存知の方には、「そんな事知ってるわ」って怒られそうですが、
あえて書いちゃいます。
互換(性)とは?
互換性(ごかんせい、英: Interchangeablity)の語義は、組み合わせるべき複数の部品(要素)の間で、お互いに置き換えることができる性質。また、その性質の程度を指す。
ようするに別のソフトでも同じデータ編集などが、できてしまうという事です。
それが、なんとマイクロソフトのofficeでも複数存在致します。
同じような処理ができて、仕事で使う程でもないという方には、
無料の「open office」などがオススメ!
しかし、今回紹介するのは、こちらです。
KINGSOFT Office
マイクロソフトの「Microsoft Office(以下、MS Office)」とのデータの互換性を備え、機能や操作性もほぼ同じ「互換オフィス」の中で、最もよく知られている製品の一つがキングソフトの「KINGSOFT Office」です。同製品の見た目は、MS Officeに驚くほどそっくり。操作性もほとんど変わりません。本家の数分の1の価格で販売されているKINGSOFT Officeは、機能面でどこに違いがあるのでしょうか。
国企業のキングソフトが提供する「KINGSOFT Office 2010」
マイクロソフトのOffice 2003を使っていると勘違いしてしまうほど、画面デザインや操作性がそっくりなのが最大の特徴だ。
KINGSOFT Officeの日本語版は2007年から発売されている。デルコンピュータやレノボなどのパソコンでは、パソコンにプリインストールするソフトとして、MS OfficeかKINGSOFT Officeのどちらかを選べるようになっている点も、他の互換オフィスにはない特徴だ。
ソフトの構成は下記。
・ワープロソフトの「KINGSOFT Writer」→MSのword
・表計算ソフトの「KINGSOFT Spreadsheets」→MSのExcel
・プレゼンソフトの「KINGSOFT Presentation」→MSのPowerpoint
シンプルですね。
さて、さて、続きです。
文書の互換性については問題を感じるケースはほとんどないだろう。互換オフィスを使っていると「Wordで作成した文書を受け取ったところ、文書内で使用されていたHGフォントが自分のパソコンにインストールされていないため、レイアウトが微妙に崩れてしまった」というトラブルに出会うことが希(まれ)にあるが、KINGSOFT Officeの「HGフォント同梱版」であれば、MS Officeに添付しているのと同じHGフォントを利用できるので、こういったトラブルも回避できる(図3)。MS Officeを使っているユーザーとデータ交換をする機会が多い場合は、HGフォント同梱版をお薦めしたい。
他の互換オフィス同様に、表計算ソフトに漢字文字列の読み情報を取り出す「Phonetic」関数がない。振り仮名を含んだ住所録などを作成したり、Excelで作成した住所録データを交換したりする際には、注意が必要となる。
また、並べ替え時には自動的に漢字の読みを取り出して、この読みを元に並べ替える設定が既定値となっている。ところが、画面上で読みを確認して訂正するすべが用意されていないという欠点がある。これでは間違った読みで並べ替えされてもなかなか気付かないし、仮に間違いに気付いても並び順を訂正することもできない。他の互換オフィス同様、読みを入力した列を作成して、それを基準に並べ替えた方がよい。
文書をJPEGやGIFなどの形の画像として保存する「文書を図として保存」、マウスを動かすだけで文書を操作できる「マウスジェスチャー」、文書中に挿入した表をワンタッチで装飾できる「表のスタイル・デザイン編集」、バーコードを作成するための「バーコード作成」、プレゼンテーションをFlashファイルとして出力するための「スライドのFlash出力」など、追加して試してみるとよいだろう。
マイクロソフトからライセンスを受けた「VBA対応版」が用意されているのも、他の互換オフィスにはないKINGSOFT Officeの特徴だ。ソフト自体の仕様が完全に同じではないため、Excelで作成したマクロが全て動作するわけではないが、数行の簡単なマクロであれば、そのまま動く可能性が高い。日頃、マクロを活用している職場やユーザーにはうれしい選択肢が用意されていると言ってよいだろう。
また、2011年6月から始まった「Kドライブ」という、作成した文書を1クリックでオンライン上に保存しておいて、共有などを行える無料サービスも、他の互換オフィスにはない新たな試みだ。
と、長々となってしまいましたが、今迄高くてofficeを使っていなかった人も是非とも使用してみて下さい。
office系は、最初は面倒ですが、使い始めると抜け出せなくなるソフトですw
これで、あなたもビジネスマン!!(言いたかっただけw)
ありがとうございます。
AR(拡張現実感)がおもしろい!
2011.08.12|shiozawa
「AR(拡張現実感)」というものを知っていますでしょうか。
■拡張現実感 【AR】
現実の環境から知覚に与えられる情報に、コンピュータが作り出した情報を重ね合わせ、補足的な情報を与える技術。
眼前に装着できる透過型のディスプレイに、装着者の見ている対象物に関連する文字や画像、映像などを重ね合わせて表示することで、肉眼では見えない部分を見えるようにしたり、関連情報を提供したりする実装例が考えられる。
応用例としては、医師が手術の際に装着して患者の身体状態や患部の拡大映像を表示させる装置や、軍隊で兵士が装着して戦場の様子やセンサーが捕らえた敵兵の状態を重ね合わせて表示する機器などが考えられる。軍などですでに利用されている赤外線暗視スコープはもっとも原始的なAR機器の一つということもできる。
引用:IT用語辞典
最近の車に搭載されている“車のバック画像+駐車ラインのガイド”もARの一つになります。
そして、ドラゴンボールに出てくる“スカウター”もまさにこの「AR(拡張現実感)」の道具の一つのようです。
そんなAR中でも最先端の技術がこちら。
大変わかりやすく説明されています。
SONY “SmartAR” ソニーの統合型 拡張現実感 技術「スマートAR」がスゴい!
引用:YouTube
今まさに旬の“スマートフォン”ですから画像表示/認識の端末としてはもってこいです。
こういったアプリを使うと電池の減りはすごく早そうですが・・・。
買い物や道路での道検索などありとあらゆるところで使えそうですし、実に面白そうです。
と、これから発売されるのかとおもっていましたが
そんな道検索のARアプリはもうすでに無料配布されているようです。
■AR機能対応の直感ナビ ゼンリンデータとNTTドコモが共同開発 (2010年12月21日)
ゼンリンデータコムは、NTTドコモと直感的な操作で周辺の情報を表示するアンドロイド搭載端末向けARアプリ「直感ナビ」を共同開発し、12月21日からアンドロイドマーケットでβ版の無料ダウンロード提供を開始した。
直感ナビは、ジャンルなどを指定せずに周辺のスポットを表示したり、フリーワード検索など、多彩な方法で検索した現在地周辺の情報を端末のカメラに映し出された実際の画像の上に表示するほか、目的地を設定するとカメラで映し出された画像上に、現在地から徒歩でのルートを表示できる。
また、検索した施設や場所の情報をそのままTwitterに投稿してフォロワーと情報を共有することも可能。
アプリは2011年3月末まで、全ての機能を無料で利用できる。対応推奨機種は『Xperia(SO-01B)』『LYNX 3D(SH-03C)』『REGZA Phone(T-01C)』で、順次対応する端末を拡大していく予定。
引用:Response
もはや技術的には十分普及できるのではと感じました。
だた、インフラやお店などの情報を提供してくれる企業次第かなとも感じます。
加えて、携帯の画面だと小さくて不便なので、サングラスみたいなものをかけるだけで様々な情報が見られたらすごく便利でいいですね。
ほしくなりそうです。
ありがとうございます。
2011.07.27 国の原発対応に満身の怒り – 児玉龍彦
2011.07.30|iwamura
地震から5カ月近くが過ぎようとしています。
我々は、騙されていたのだろうか。
国の対応は、はたして本当の本当に、正しかったのであろうか。
「これがチャイナクオリティだ!」と、中国鉄道事故を笑う資格が、我々日本人に在るのだろうか。
39人とか、100人とか、そんなレベルの話じゃあないんだぜ。
※全文書きおこしこちら
※児玉龍彦教授紹介ページこちら(東京大学)
涙が出ました。
お子さんいらっしゃるかたは、ご覧になった方がいい。
これテレビで放送してくれたところあるのかなあ。
我々は、負の遺産と付き合ってゆく覚悟を決めなくてはなりません。
「がんばろう日本」は、向こう100年、500年の、我々の責務。
過去関連エントリー(map付き)/
日本人である我々は、これからされるであろう、差別とも闘っていかねばならない件。 | Pocketworks : Idea Portal
教育の急激なIT化 ~授業にタブレット端末~
2011.07.29|shiozawa
最近ホットなタブレットPC。
いまでも勉強といえば鉛筆にノートですが、
学習塾や学校でもでいよいよタブレットPCを中心に使った教育がはじまりそうです。
■NTTが教育クラウド実証実験、学研HDなどと
──8つの小学校で実験、授業にタブレット端末
NTTは1月31日、全国4自治体の8つの公立小学校と協力して、教室に電子黒板を配置したり、児童に配布したタブレット端末で授業や宿題ができるようにしたりする「教育スクウェア×(バイ)ICT」のフィールドトライアルを今春から始めると発表した。教育分野におけるICT利活用の知見を蓄積し、将来の事業展開に役立てていくための先行的な取り組みとして、2011年度第1四半期から最長3年の期間で実施するという。
実験に協力するのは秋田、鹿児島、神奈川、新潟各県の4つの自治体、計8校の公立小学校、対象となる5年生計280人に7インチ型のタブレット端末を配布する。また教室には電子黒板と無線LANアンテナを設置。教師のパソコンと児童のタブレットを無線でつないで、電子黒板に表示した問題に解答したり質問したりできる。
さらに、児童の家庭に光回線などのブロードバンド回線を敷設し、児童が持ち帰ったタブレット端末で授業の振り返りや、宿題などもできるようにする。
対象児童数は最終的に500人規模まで増やし、3年後に問題点などを検証する。
引用:全国私塾情報センター
便利そうですね。
電子黒板と連動させるという事は、ノートをいちいちとらなくても黒板に書かれた内容が
ボタン一つで吸い上げられるようになるという事なのでしょうか。
このような“教育用のPC市場”。
近い将来急拡大すると期待されています。
■電子教科書を読む教育用タブレットは2015年に1000億円市場に
シード・プランニングは、海外の動向を含めて、「教育ICT(Information and. Communication. Technology)3品目―電子黒板、教育用タブレット、電子教科書の動向を分析し、市場予測を行った。
海外では、英国で電子黒板が最も普及しており、ロシアや中東諸国、アフリカ諸国では、教師を育成する代わりに電子黒板を導入するという動きが広がっている。
電子教科書については、韓国が一歩リードしており、2012年にすべての小・中学校に電子教科書を導入。
2013年には教育用タブレットも“1人1 台”とする計画だ。
電子教科書を読む端末としての教育用タブレットについては、インテルが全世界で「Classmate PC」を展開し、アップルiPad も有力候補に浮上している。
国内では、総務省が2010年度から「フューチャースクール推進事業」を実施しており、2015年までにすべての小・中学校全生徒へ電子教科書を配備することをかがげている。
<教育ICT3品目の市場予測>
引用:Markegine
引用:AFP BB News
市場の伸びがすごいです。
2014年には国内のタブレットPCだけで1000億円市場。
世界では数兆円の市場である事は間違いありません。
その伸びが急激過ぎて
昨年が“タブレットPC元年”であることを忘れてしまいます☆
そんなタブレットPC。
IT大国“インド”のメーカーから破格のタブレットPCが発売されてるようです。
■価格は3000円以下、驚くほど安価なタブレット端末がいよいよ生産開始へHCL Technologies to help government’s $35 computer project – Home – livemint.com
この記事によると、
インドの大手メーカー「HCL Technologies」が35ドル(約2900円)で購入できるタブレット端末の生産に乗り出すことが明らかになったそうです。
生産にあたってはインド政府がHCL Technologiesに補助を行う予定となっており、匿名の関係者によると第1弾のタブレット端末10万台が生産を完了するのは来年1月になるとのこと。
このタブレット端末は主に学生の教育用に開発されたモデルで、7~8.9インチのタッチスクリーンを備えており、動画再生やWEBカメラを用いた会議機能、PDFファイル再生機能、「Open Office」などのオフィスソフトなどを搭載。
まずは試験的に10万台を生産した上で、インド国内のさまざまな地域でフィールドテストが行われる予定で、無事にテストをクリアした場合、国内にいる1240万人の高等教育機関に在籍する学生たちが利用できるように、100万台を生産するとされています。
※こちらの記事は2010度の記事です
引用:Gigazine
想像以上の安さ。
発展途上国の教育に非常に役立つ代物です。
目まぐるしいスピードで発展していくIT市場。
そしてそれに引っ張られていく文化や教育。
今は教育環境に少しずつ導入し、教育にどう影響するか検証する段階です。
国によっては、すでに導入しはじめているところもありますが、
便利で効率的な反面、デメリットや悪い影響は必ずあります。
それは誰もが感じている事です。
急がずじっくりと検証・分析を行ってから導入検討する事を期待します。
ありがとうございます。
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