Mykoちゃん、Cたん


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小出裕章氏のプルサーマル発電批判がわかりやすすぎる件。~憲法記念日の今日に~

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2011.05.03|iwamura

ということで、先日のエントリーでも取り上げました京大小出助教が、ガチでプルサーマル批判(というか冷静な考察)している動画を発見しました。

もちろん、推論は多いにしろ、7分26秒からの彼の意見展開はとても解り易いので、飲み会ネタに、みなさんも一緒にお勉強。

1/7【原発問題】推進派vs反対派 小出裕章氏(1)

小出「プルトニウムというのをつくりだして、

小出「それを高速増殖炉という特別な原子炉を動かすことによって

小出「またそれを再処理という特別なことをしなければいけないのですけれども、ぐるぐるぐるぐるこのサイクルをまわすことで、核分裂性のウランに比べて60倍ぐらいまで原子力の資源が増えるだろう、というそういう夢を描いたわけです。」

小出「しかし高速増殖炉というのは実は実現出来ていないのです。」

小出「世界的にも実現できていないし、日本でも、もんじゅという実験のがまあ潰れてしまったという、そういう状態。ところがこのサイクルを動かすというのが、原子力をやってきた人たちの夢だったわけですから、プルトニウムをとにかく産み出して、渡したいと思ってた。」

小出「どのくらいそのプルトニウムをつくったかというと、今現在の日本という国がもってしまったプルトニウムというのは、長崎原爆をもし作ることに使うならば2000発もできてしまうというくらいの量になっている、わけです。」

小 出「こうなると国際的な関係から見て大変な疑惑を受けるということになります。日本というのは高速増殖炉やるといってたけど実際にはできていな い、それなのにプルトニウムだけはふところにいれちゃった、いったいどうするのだ。」

小出「それで、今現在こういう状態にあるわけですけれども、しょうがないので、プルサーマルで燃やしてしまおうということを考えた。」

小出「これはもともと、これは必要だったのではなくて、原子力をやろうとしていた人たちの夢が破れてしまったから、どうしようもなくて今追い込まれてしまってる道なのです。」

【プルサーマル公開討論会(佐賀県):平成17年12月25日】より抜粋(部分)

原子力発電でできる残りカス=プルトニウム。

残りカス(プルトニウム)をさらに核融合させて発電するのが=高速増殖炉

⇒無限に原子力を利用できるぞー!

でも、「高速増殖炉はまだできてない」ので、

(しかし、プルトニウム=核ミサイル材料、を持ち過ぎていると世間体もマズいので。)

通常原子力発電所でのウランとプルトニウムのハイブリッド発電=プルサーマル、でプルトニウムを消費、と。

⇒握りつぶされた安全余裕。

⇒プルサーマル原子炉爆発(福島原発3号機)

⇒いまここ。

なんだか普通のご飯と自分のうんこを一緒に食べてるイメージなんだよな。プルサーマルって。

そりゃお腹も壊すだろ!と。

これを、「普通の灯油ストーブ(通常原子炉)に、ガソリンを突っ込むようなものだ」と評した方もいらしたわけで。

危険やリスクを理解したうえで、その実施を考えたい。

どうしても原発反対であれば、我々は反対を訴える政治家を国会に送り込めばいい。

我々の意思を「A」と、

政治家や国の利権や思惑、というものを「B」とします。

なんとなく「B」がいつも強大で偉ぶっているから、我々「A」としては、「最近の日本のBはダメだ。」など諦めてしまいそうになるが、実はそうではない。

主権は我々「A」のほうにあるわけで、「A」は「B」を気に入らなければ、いつでも選挙で全て入れ替えちゃうことだってできるのです。

そして、「A」は「B」を使って、「憲法」「法律」改正の力も持ちえるのです。

簡単だ。

今がダメなら改めるしかない。

我々の未来は、我々が決め無くてはならないのだ。

今日も未来を信じて、前に進みたいと思います。

※だからやっぱり選挙は大切ですね!

「白雪姫の毒リンゴは日本産」について

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2011.04.28|saito

「白雪姫の毒リンゴは日本産」

皆様、初めまして!

齋藤と申します。

以後、お見知りおきを。

重い内容ではございますが、お付き合い下さい。

【ニューヨーク=柳沢亨之】在ニューヨーク日本総領事館は21日、国際紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューン(IHT)が同日付の論説面に掲載した一コマ漫画が日本産食品への不安をあおりかねないとして、同紙の親会社ニューヨーク・タイムズに抗議した。

漫画は、「日本の放射線」の見出しが付いた新聞を手にした白雪姫が、おばあさんが持つリンゴを虫眼鏡で見て、「ちょっと待って。あなたは日本から来たの」と尋ねている。総領事館側は、ニューヨーク・タイムズ社のIHT担当編集長に「日本産食品は検査済み。米当局も安全を認めており、遺憾だ」などと口頭で申し入れた。

編集長は「重く受け止める」と述べ、パリのIHT本社と対応を協議する考えを示した。漫画は中国英字紙から転載されたとみられる。

YOMIURI ONLINE より抜粋。

これ、皆様はどう思われましたでしょうか?

私は、妙に納得してしまいました。

日本で、報じられている内容以上に海外では、日本は危険だと認識されています。

海外の政府が自国民の退避勧告をするなど、日本では、大げさすぎるといった声もあがっていましたが、

海外にいる方には、実際の状況を見れるわけもなく、そう思われても仕方ない状況ではあります。

透明性ある原発事故情報を 米紙編集局長、日本に注文

米有力紙ウォールストリート・ジャーナルのロバート・トムソン編集局長が22日、都内の日本記者クラブで講演し、福島第1原発事故に関する日本政府や東京電力の対外情報発信について「より正確で透明性がなければならない」と注文を付けた。

トムソン氏は、福島原発64 件からの放射性物質漏れなどの情報を正確に開示することが、海外64 件メディアの冷静な報道や日本を訪れる外国人観光客数の回復、海外での日本産食品への信頼維持につながるとの認識を示した。

今回の事故で原子力エネルギーの役割についての議論が世界中で起きているとして「東電は事故に関する可能な限りの情報を提供すべきだ」と指摘。ドイツやロシア、米国での将来の原子力に関する重要な決定に対しても、東電が責任を負っていると強調した。

菅直人首相の対応に関しては、首相のリーダーシップというのは危機の中でこそ形作られるとした上で「国民が指導者に多くを期待するのは当然だ」と述べた。

トムソン氏は1989年から94年まで英紙フィナンシャル・タイムズの東京特派員を務めた。2008年から現職。(共同)

※47news より抜粋

上記記事の通り、もっと国内にも国外にも正確かつ最新の情報を流して欲しいと

誰もが思っていると思います。

また、残念でならないのは、日本国内でも被災者の方々への

差別が起きている事です。

※以前、弊社社長もこの事に触れておりました。→日本人である我々は、これからされるであろう、差別とも闘っていかねばならない件。


海外から見れば、同じ日本です。

せめて、同じ国の仲間として、手を取り合っていく事が大切なのではないでしょうか?

※下記、赤字の部分、重要です。

悲劇の渦中にありながらつつましやかな被災者の姿が国内外の人々の心を打つ一方、心ない差別やいじめに苦しむ被災者がいる。福島ナンバーの車が落書きされたり、「どけ」と言われる。ホテルへの宿泊を拒否される。避難している子どもが「放射能がついている」といじめられる。全体から見れば少数かもしれないが、根拠のない差別は厳に戒めなくてはならない。

そもそも放射能とは放射性物質の持つ放射線を出す能力のことである。福島第1原発の近隣地域に住んでいたからといって現在健康に影響が出るほど放射線にさらされたわけではない。屋外に長い時間いて服や車に微量の放射性物質が付着したとしても洗い流せば問題はない。まして人から人へ「放射能が感染する」ことは科学的に起こり得ない。レントゲン検診やCTスキャンを受けた人から放射性物質がうつることがないのと同じだ。

放射線は目に見えず、においもない。原発から大量の放射性物質が漏れるという危機も国内では経験がなかった。復旧が進まないことへいらだちが募り神経過敏になるのはわかるが、「未知のリスク」から身を守るためには何よりもまず正しい知識を持つことだ。茨城県つくば市は福島県からの転入者に対して放射線量検査を求める措置を決めたものの、抗議を受けて撤回した。自治体や学校などは率先して正確な知識の普及に努めるべき立場であることを改めて指摘しておきたい。

大地震、津波、原発事故という人類が経験したことのない危機にさらされながら、私たちは情報発信の成熟化や社会連帯を何とか見いだそうとしているようにも思う。長期化するこれからが踏ん張りどころだ。

毎日JP(社説)より抜粋

未だにtwitter上などでも、過剰な内容がつぶやかれています。

日本を元気にするために風評被害にも負けず、

一人一人が自分を持って前向きに良い国にしていきたいですね!

また、書いた内容を覆してしまうようですが、差別ばかりではない事も知って頂きたい!

この動画ぐっときます。。。

ライジングサン!

今後ともよろしくお願い致します!

福島市環境放射能測定値

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2011.04.26|iwamura

週末の重苦しい記事の後でまた大変に恐縮でありますが、福島市の放射能を測定したリアル動画がyoutube上にて話題になっていたので、これは見て置いて頂きたい。

結構、ショッキングです。

ご一考、願いたい。

☆2011.4.24.SUN.福島市環境放射能測定

放射性ヨウ素からの放射線があれば半減期が短いので変わってくる­でしょうが、その線量(80~90μSv/h)が1年間続くと仮­定すると、年間被曝量は約700~790mSv/yになりますね­。20μSv/hだとしても175mSv/yになります。(間違­っていたらすみません)ちなみにガンのリスクが確認されている年­間被曝量は100mSv/yです。

この情報がより多くの人に届きますよう

上記youtubeコメント欄より抜粋(部分)

まあしかし、上記にもあるように放射能の半減期は短いですから。

また、これはこれで鵜呑みにしてはいけないのは、根本的なガイガーカウンターの論理と短所。

非常に利得が高く[要検証][要出典]大きな信号を得られる半面、この電流の強さは、放射線の持つエネルギーと比例関係にはならないので、放射線の持つエネルギーを測定することは出来ない。

発明から80年近くの時間を経ているが、今日でもこの原理を利用し、放射線を計測している。

ガイガーカウンターwikipediaより抜粋(部分)

しかしいずれにせよ、大本営発表に左右されず、市民レベルで、自分自身でその真意を確かめようとする福島市民の郷土愛は、関東で暮らす我々にはない熱いものであることがわかる。

もちろん、電流の強さとしては、上記は事実の数字ではあるのだ。

——————————————————————————————–

今週から、GWが始まる。

毎年のGWのように、我々自身にとっての、黄金週間にはならないのかもしれない。

ただ、我々の子どもや孫が今の時代をふり返った時に、親父や爺さんたちが踏ん張ってくれて、今の東北、日本があるんだなあって思ってもらえるような、金字塔的復活を、我々は成し遂げればいいのだと思う。

いい黄金週間にしたいと思います。

力、貸して下さい。

※追記

関東各地の環境放射能水準の可視化:micro sievert

20キロ圏内、立ち入り禁止~ゴーストタウンと化した警戒区域で見たもの~

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2011.04.23|iwamura

22日午前0時。ついに福島原発20キロ圏内が立ち入り禁止(警戒区域)に指定されてしまいました。

菅直人首相が21日、災害対策基本法に基づき、福島県知事ら関係首長に「警戒区域」の設定を指示した。被災した福島第一原発から、海域を含む半径20キロ圏内が立ち入り禁止となった。

警戒区域内に許可なく立ち入った者や、退去命令に従わず立ち退かない者は、10万円以下の罰金または拘留が科される場合がある。

インターナショナルビジネスタイムスより抜粋(部分)

Q.「なんでいまさら」

A.「状況が好転していない(悪くなっている)からです」

以上Q&Aが、今回の政府対応行動の「証明」ではないだろうか。

下記、2週間前の映像だが、ビデオジャーナリストの神保哲生さんが第一原発の1.5キロまで取材をしている。

☆[VIDEONEWS 神保哲生報告] ゴーストタウンと化した避難区域で見たもの

立ち入り禁止(警戒区域)が法的に設定された今、もはや、こうした映像を見ることはないんだろうな、という思いがあります。

「目に見えない怖さを実感した。」

「じゃあ、戻って住めるのかって話じゃないですか。」

実際に現場に足を踏み入れたひとのコメントには重さがある。

※ちょっと長い映像なんですけれども、他にも神保さんの熱い取材を見たい方はvideonews.comよりどうぞ(無料配信中がいっぱいあります)。

さて、神保さんの番組で解説をされている小出裕章京大助教に、しかし今日は着目したいのだ。

小出裕章(こいで ひろあき)
(京都大学原子炉実験所助教)
1949年東京都生まれ。72年東北大学工学部原子核工学科卒業。74年東北大学大学院工学研究科原子核工学修了。74年から現職。伊方原発訴訟住民側証人。著書に『放射能汚染の現実を超えて』、『隠される原子力 核の真実』、共著に『原子力と共存できるか』など。

上にも「状況は一切好転していない」などと書いてしまったのだが、これは、彼のコメントによる影響が大きい。

福島原発問題。

テレビでの報道の回数も減り、「なんとなく大丈夫かな」というふうに、我々は思考停止していないだろうか。

以下、原発の現在進行形の危険性を淡々とアカデミックに、しかしかつ、大いなる優しさを持って語る小出先生出演のラジオ音声MP3(4月21日毎日放送)。

以下に書きおこしも表記するので、お時間のある方は、現在の原発状況を客観視する意味でも、是非ご清聴をお願いしたい。

【福島原発】4/21/木★1.東電「クロル38検出は間違いでした」2.海洋汚染 1/2

【福島原発】4/21/木★1.東電「クロル38検出は間違いでした」2.海洋汚染 2/2

メインキャスター(以下「MC」):千葉猛
コメンテーター:近藤伸二 毎日新聞論説委員

※完全な文字起こしではありません。
また、誤字脱字等、ご了承下さい。

MC:小出さん、どうぞよろしくお願い申し上げます。

小出氏:こちらこそ、よろしくお願いします。

MC:今日は毎日新聞論説委員の近藤伸二さんと一緒に
お伺いして参ります。

近藤氏:よろしくお願いします。

小出氏:はい、近藤さん、よろしくお願いします。

MC:では、小出さん、まず今日はこれをお伺いしたいのですが、
以前1号機の中で再臨界が起きているのではないか、と。
その理由がクロル38という物質が検出されているからで、
その検出が間違いであって欲しいとおっしゃられていましたけれども、
今日の毎日新聞の朝刊によりますと、
東京電力は1号機タービン建屋の地下の水からクロル38、塩素38が
検出されたなどとする分析が、再評価の結果、誤りだったと判明した
という記事がありました。
という事は、再臨界が起きている可能性は低くなったという事なのでしょうか。

小出氏:と、思います。

MC:再臨界が起きていないという事は、ひとまず少し安心出来るポイントが
増えたという事ですね。

小出氏:おっしゃる通りです。
ちょっとほっとしました。

MC:となると、外に出てくる放射性物質が少し少なくなる可能性があるのでしょうか。

小出氏:それは、ないと思います。
要するに、今まで通りの状態が、これからも続くという事になると思います。

MC:事態が大きく好転しているという訳ではない訳ですか。

小出氏:もちろん、全く好転していないですね。
むしろ困難が益々山積みになって来ているという事だと思います。

MC:それは、どうしてですか。

小出氏:要するに、もう手詰まりの状態になっている訳ですよね。
原子炉を冷やすという方法は、
相変わらず水を外から入れるという事しかない訳ですし、
入れれば水は溢れて来る、という事になる。
そうすると、汚染水が益々溜まるという事になる訳ですね。
それで、トレンチという部分はもともと水を漏らさないという構造には
なっていませんので、どんどん今現在も海へ漏れて行っている訳ですが、
それを早く何とか集中廃棄物処理建屋のタンクの方へ移さなければいけません。
でも、そのためにも20何日もかかってしまうという、
大変な作業を、これから続けなければいけないという事になっている訳です。

MC:私達どうしても再臨界が起きていないという事で、
ちょっとほっとしてしまう感じがあったのですけれども・・・

小出氏:それは私もほっとしました。

MC:それが必ずしも事態が好転しているという状況に繋がっているものではない、
という事ですね。

小出氏:そうです。

MC:もうひとつ、クロル38の事について、
東京電力は、半減期が短い物質を過大に評価していたから、
検出したと勘違いした、というふうに話しているそうなのですけれども、
これはどういう事なのでしょう。

小出氏:バカげた説明だと思います。
今東京電力がやっている測定方法というのは、
ゲルマニウム半導体検出器という検出器を使って、
ガンマー線を計っているはずなのですが、
その検出器で計る限り、どの放射性核種がどれだけあるかという事は、
厳密に解ります。
クロル38という、その放射性核種も、他の核種と間違うはずがないというような、
放射性核種です。
私もゲルマニウム半導体検出器を使っている人間ですけれども、
そういう人間から見れば、生のデータを見ればすぐにそれがあるのかないのかが
解るという、そういう放射性核種です。
ですから、何で、こんな今になって間違いだったと言い出すのかな、と
それが私にとってはむしろ不思議です。

MC:それ位、専門家にとっては簡単に検出が確認できる物質という訳ですか。

小出氏:そうです。
私達はスペクトルと呼んでいますけれども、
そのスペクトルさえ見せて頂ければ、ただちに解ってしまうという、
そういうものなのですけれども、
今の今まで、20日以上ですかね、そのスペクトルすら出てこなかった、
未だに出ていない
訳ですけれども、
本当なのか嘘なのか解らないままずっと来てしまって、
今になって間違えました、と東京電力が言っているのですね。

近藤氏:小出先生、ちょっとよろしいですか。
今のその先生のお話を伺っていますと、
今回の分析再評価というのも、本当のデータが出て、専門家が検討しないと、
本当に信用していいのか、という疑問が湧いて来るのですけれども、
この辺りはいかがなのでしょうか。

小出氏:そう思います。
ですから、生のデータというのは、一番私達のような人間にとっては重要な訳で、
東京電力が勝手にその生のデータを解釈して間違った結果を発表する
というような今までのやり方は、何とか改めて頂けないものかな、と思います。

MC:もう少し、皆が解るように正確にデータを開示する事が必要だという事ですね。

小出氏:はい、そう思います。
この件で、世界中が踊らされた訳ですね。
私自身も誤りであって欲しいと願いながら、今日まで20何日も
ひょっとしたら再臨界かもしれないと、思い込まされて来た訳ですし、
もっともっと正確なデータをじっかりと公表する必要があると思います。

MC:もうひとつ、今日大きなニュースで伝えられているものとして、
東京電力が、2号機に取水口付近から一時期海に流れ出した
高濃度の放射能汚染水の放射能の量が、
およそ4700テラBqと発表をしております。
この量を聞いて、小出さんはどう思われますか。

小出氏:物凄い量ですけれども、実はそんな量では済まないと私は思います。

MC:もっと出ている、と。

小出氏:もう遥かに出ている。

MC:それは何故ですか。

小出氏:この4700テラBqというのは、ピットという部分から滝のように流れ落ちていた
その量だけを計算したものです。
ピットというのはコンクリートの構造物ですので、割れがあった訳ですね。
その割れ目から、たまたま目に見える形で滝のように落ちていた、
だから大変だという事で、それだけが問題にされた訳ですが、
コンクリートの構造物というなら、ピットだけではありません。
トレンチも皆コンクリートの構造物ですし、縦坑もそうです。
もともと水を漏れないようにするという構造になっていませんし、
水が漏れるのが当たり前です。

おまけに地震でそこら中がもう損傷しているはずだと思います。
たまたまピットの所だけが見えたので、
そこだけを今東京電力が問題にしている訳ですが、
現実の問題として言うなら、もうトレンチ・縦坑・ピットの目に見えない所で、
どんどん地下に漏れて行っている
のだと思います。
それが、地下を通って見えない形で海に流れ込んで、
海の汚染を引き起こしているという事になっているはずだと、
私は推測します。

MC:この4700テラBqという数字も物凄いのですけれども、
これはピットという所から漏れていた分だけで、
全体で漏れている水が汚染された放射能量ではないという事ですね。

小出氏:そうです。

MC:それを計算するともっともっと多くの・・・

小出氏:幾つだというふうに、私は数字を示せませんけれでも、
必ず今の東京電力の数字よりは多いと思います。

MC:今まで、海にこれだけの量の放射性物質が流れ出た事故の例というのは
あったのでしょうか。

小出氏:事故ではなかったと思います。
イギリスのウィンズケール、セラフィールドという所に核燃料の再処理工場が
あるのですが、そこで、核燃料の再処理をするという名目のもと、
計画的に流して来た放射能の量というのは、膨大です。

今東京電力が言ったのよりはもっと多いのではという位、流して来ていまして、
そこのウィンズケールというのは、アイリッシュ海という対岸にアイルランドがある、
言ってみれば日本海のような内海に面しているのですが、
そこで大量の放射能を流して、アイリッシュ海が世界一汚染した海になっています。
アイルランドの国会も政府も度々イギリス政府に対して、
ウィンズケールの再処理工場を停止してくれ、という決議を上げていますけれども、
ウィンズケールの再処理工場は日本からの使用済みの核燃料を処理して、
お金儲けをしたいという事でずっと今日まで動いて来て、
海を汚染して来ました。
それと、かなり近いような汚染を既に福島から出しているという事になっています。

MC:そのウィンズケールでは、それだけの汚染物質を流して海にどんな影響が
出ているのですかね。

小出氏:ウィンズケールの全面の海域では、もちろん魚がいる訳ですけれども、
そういう魚の中には、1970年代80年代位には、
現在の日本の基準では到底許されないような汚染がずっと続いていました。

MC:とすると、漁業だとかにも大変な影響が出ている事態な訳ですね。

小出氏:そうです。
だからアイルランドの政府が停止を求める、とそういう事になってきた訳です。

MC:今回は、その汚染と同じ位の量だと思われるものが、
もう既に出てしまっているという事ですね。

小出氏:そうです。

MC:本当に基本的な事をお伺いしますけれども、
一度こうにやって環境に出てしまった放射性物質は、
回収というのはどうしても出来ないのですか。

小出氏:海というような所に流してしまった限りは、
出来ないと思います。

MC:とすると、汚染を防ぐためには、とにかく出すのを防ぐしかない訳ですよね。

小出氏:そうです。
いわゆる高濃度のものをそのまま閉じ込めるというのが、
一番良い方法です。

MC:そのまま閉じ込める、というのが?

小出氏:薄めてしまったらダメですので、高濃度のものを閉じ込める、
あるいは高濃度のものから廃液の処理で放射能を取り除く、
という事が、ベストとは言い難いけれども、少しでもマシなやり方です。
薄めるという事が最悪です。

MC:今は原子炉を冷やすために水を入れ続けているので、
汚染水でいわば薄めている状況になっている訳ですよね。

小出氏:もう、それしかないのですね、今は。
本当はやってはいけない事なのですけれども、
やらなければ原子炉が溶けてしまうという事で、

仕方なくやっている訳です。

MC:それが続く限りは、汚染水は海に流れ続ける危険性は止まらない訳で。

小出氏:危険性が止まらないというか、必ずそうなります。

MC:それを抑えるために、高濃度のままで抑えておくためには、
小出さんがおっしゃっている循環機能のある、
冷却水をリサイクルして冷やすというシステムを早く作らないといけない
という事な訳ですね。

小出氏:そうです。
でも、そのためには今の汚染水を何とかしなければ、
作業すらが出来ませんね。
まずは移さなければいけないのですが、
それすらが物凄い大変だという状況に今追い込まれているのです。

MC:それから、明日の午前0時に、あと数時間ですけれども、
福島第一原発から半径20kmの範囲内を
強制力をもって立ち入りを禁止する警戒区域に指定されるという事なのですが、
これはやはり、小出先生としては、遅すぎたという感じでしょうか。

小出氏:この問題は、私はとても答え難いのです。
要するに、その地域に住んでいた人達にすれば、
自分が住んでいた場所に入れないという事になるのです。
でも放射能汚染が凄い訳ですから、
私としてはやはりそういう所に入って欲しくないとは思います。
でも自分が住んでいた所に入れない人達の、その重さというのを、
私はどうやって計ったらいいのか解らないのです。
ですから、私から見ると、自分でもどうしていいか解らない
という事になってしまいます。

その事は、実は私は、チェルノブイリの原子力発電所の事故の後に
同じように思いました。
故郷を追われた人達が40万人もいた訳ですけれども、
そういう人達を強制避難させるという事の重さ
とてつもないものだというふうに思いまして、
どうしていいのだろうか、とそれ以降ずっと悩み続けています。
むしろ、その事を思ったが故に、やはり原子力発電所というものを
建ててしまえば、いつかはこんな事になるので、
何とか早めに止めさせたいと思って来たのです。
でも、こうなってしまったのですね、また。

MC:解りました。
あと、もうひとつ気になる事が、毎日新聞の今日の朝刊に載っていまして、
原発で作業をしていらっしゃる方々の被曝の線量なのですが、
今250mSvまで引き上げられた特例措置が運用されているのですが、
これが作業員の方の放射線管理手帳に書かれていないケースがある、と。
で、250mSvを浴びた労働者に通常規則を当て嵌めてしまうと、
相当年数仕事の機会を奪う事になるので、全く別扱いで管理する、
というふうに放射線影響協会の放射線従事者中央登録センターの方が、
記事によりますと語っていたりするのですが、
この事については、小出さんはどう思いますか。

小出氏:過酷な事ですね。
もともと日本人という人々は一年間に1mSvしか被曝をしてはいけないというのが、
法律なのですね。
私のように放射線と取り扱って給料を貰っている人間というのは、
少し我慢しろと言われて、私は1年間20mSvです。
でも今回のような事故を起こしてしまったら、
もうそんな事は到底言っていられない、と。
だからたった1回今回の事故に向き合うために100mSvまで我慢しなさい、
というのが法律だった訳ですけれども、
それすらがもう守る事が出来ないという事で250mSvまで
一辺に引き上げられた
のですね。

でも、それをちゃんと適用しようとすると、
今度はもう作業が出来なくなってしまうから、手帳にも書かないし、
今後何年間仕事をしたいという事を考えたら、
もうそれを闇に葬るという事を今言っているという事なのですね。
本当にその放射線を取り扱う場所の仕事、
今回のような事故が起きた時の作業というのは、
過酷だな、と私は思います。

近藤氏:先生、放射線管理手帳で、規則で(放射線量を)管理するという事に
なってますけれども、やはり現場ではなかなかキチンと管理出来ていない
という実態があるのでしょうか。

小出氏:それは昔から言われていました。

近藤氏:それは今回だけではなく、昔からそういう実態があるという事ですね。

小出氏:下請け労働者と呼ばれるような人達がキチンと放射線の管理を
されていない
という事は、昔から何度も何度も言われて来た事です。

近藤氏:しかし、改竄されずにずっと・・・そしてこういう大きな事故を迎えた
という事ですよね。

小出氏:そうです。

MC:はい、解りました。
小出さん、どうもありがとうございました。

小出氏:いいえ、ありがとうございました。

小出裕章(京大助教)非公式まとめより抜粋

無意味に怖がらせるつもりも無いんだけれども、昨今テレビがバラエティばっかりに戻っちゃったから、大事な情報は押さえておこうと思いました。

雨の土曜日。

晴耕雨読です。

地震から時間は経っているけれども、忘れてはいけない「現在進行中の問題」に目を戻してみるのも、休日の時間の使い方のひとつ、ではないでしょうか。

吉田茂元首相の訓示

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2011.04.21|iwamura

小生も男の子でありますから、自衛隊や軍隊、もっといえば、戦車やYAMATO、ZOIDOやガンダムに至るまで、愛し生きてきた経緯がございます。

しかしながら、義務教育過程より、戦争のなんたるか、軍隊のなんたるか、自衛隊のなんたるかを学ぶことで、そういったものやそういったみなさまに対し、嫌悪や怒りの念を持つに至り、大人になったことを否定しません。

小生は今も、武力や兵器、人間の暴力といったものに怒りを禁じえない人間でありますが、先日実弟より、来月より原発10キロ圏内における特別任務に就く予定である旨、連絡があり、静かに西麻布で乾杯したものでございます。

以下、吉田茂元首相、昭和32年2月、防衛大学第1回卒業式訓示より

君達は自衛隊在職中、決して国民から感謝されたり、歓迎されることなく自衛隊を終わるかもしれない。

きっと非難とか誹謗ばかりの一生かもしれない。

御苦労だと思う。

しかし、自衛隊が国民から歓迎されちやほやされる事態とは、

外国から攻撃されて国家存亡の時とか、災害派遣の時とか、国民が困窮し国家が混乱に直面している時だけなのだ。

言葉を換えれば、君達が日陰者である時のほうが、国民や日本は幸せなのだ。

どうか、耐えてもらいたい。

自衛隊をつくった張本人の言葉ではある。

しかし、実は本人も極度の軍隊アレルギーであり、サンフランシスコ講和条約(同時に旧日米安保条約)調印の際にも、一切の側近を部屋に通さなかったという逸話を持つ吉田茂先生。

その「耐え難きを耐え」はいかばかりだったか。

今も、耐え難きを耐えて、黙々と作業される自衛隊や警察の方々がいます。

先週16日は山(桜島)もついに動いたよなあ。

☆長渕剛 自衛隊激励ライブ

肩組んで涙流して歌ってるもんなあ。

やっぱり、歌が魂を揺さぶる力は確実に存在する。

風呂にも入れず毎日活動する自衛隊のみなさん。

昨日のほぼ日では、糸井重里さんも下記のようにコメントを書かれていた。

・思えば、自衛隊の存在について、
賛成反対、いろんな立場があったと思うんです。
でも、その立場を超えて、
被災地で懸命に働いている自衛隊の方々に、
感謝し応援している人がほとんどでしょう。

立場って、おかしなものだなぁ。
目の前で助けてくれている人が、ありがたいわけで、
いくら思想信条がいっしょだからって、
なにかの現場で対立してしまったら、
もう味方でも仲間でもないということになっちゃう。
3月10日まで、自衛隊に対して
よからぬ印象を持っていた人が、
あの日から、「ありがとう」と言う人になる。

戦争の映画などで、敵に助けられる兵士が出てきたり、
敵国の人に親切にされるストーリーもあります。
ぼくは『大地の子』というドラマが大好きなんですが、
これも、立場を超えた物語です。
立場って、ほんとに、なんなんでしょうねぇ。

・自衛隊の人たちも、避難している人たちも、
原発での作業をしている人たちも、
「入浴」できないでいるらしいです。
これは、大きな問題なのだと専門家も言います。
ぼくも、素人ながら、そう思います。

お風呂に入るというのは、
徹底的に「ゆだん」できている状態です。
これ以上ないくらい無防備なのが睡眠と入浴です。
この「ゆだん」を、生きることのコストとして、
たっぷりとっているのが、
ふだんの、なんでもない人間の暮らしなんですよね。
入浴ができてない、睡眠が足りてない場所が、
日本からなくなるのは、いつごろになるのかなぁ。
お風呂、入れるといいですね。
みんながあったまって「ゆだん」できますように。

「なんでもない日」って、いつも言ってたけれど、
ほんとうに宝物のように思えています。

ほぼ日刊イトイ新聞(4月20日「今日のダーリン」)より抜粋

明日も任務があるからと、弟は早い時間に居酒屋を去りました。

別れ際の、背筋を伸ばした彼の敬礼がとても美しく、兄の眼に映りました。

俺も尊敬しているぞ。

自分も、弊社も、東北で闘うみなさんに恥じないように、本日も励みます。

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