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より低負荷な採掘方法を期待。 “シェールオイル採掘”
2012.10.05|shiozawa
日本国内でシェールオイルという石油の採掘に成功したということで、ここ数日テレビで大きく取り上げられております。
国内では資源が取れないというイメージが強いだけに興味をそそる内容です。
■「将来の設備投資に期待」 シェールオイル採取
石油開発大手の石油資源開発(東京都)が3日、由利本荘市の鮎川油ガス田で、国内で初めてシェールオイルの採取に成功した。新たなエネルギー資源として活用できるのか、注目されている。
同社は今月1日、採掘技術を確立するため、鮎川油ガス田で採掘の実証試験を始めた。3日午前6時半頃、酸を含む液体と混ざった状態で、微量のシェールオイルを採取した。
井戸からは、オイルを含むとみられる焦げ茶色っぽい液体が排出されていた。
佐竹知事は取材に「大規模な採掘プラントができれば、設備投資も必要。(県内企業の)受注の可能性も増え、輸送など色々な面で雇用も増える。
具体的にプランが進むことを期待している」と話した。
引用:読売新聞
この上の写真の、黒っぽいのがシェールオイルのようです。
国内で石油が取れるのは大いに喜ばしいことですが、結局のところ、採掘するのにかかるコストと埋蔵量次第。
■シェールオイル埋蔵わずか、全国消費1日分か
実証試験が行われたのは、同県由利本荘市の鮎川油ガス田。同社は、来年度に試験生産を始めたい意向だ。
推定埋蔵量は500万バレルで、日本の石油消費量の1日分程度しかない。
秋田県全体でも1億バレルにとどまり、日本が権益を手放したイランのアザデガン油田(推定埋蔵量260億バレル)など、世界の大型油田と比べると、規模はごく小さい。
「日本のエネルギー需給に与える影響は軽微」(石油資源開発)という。引用:読売新聞
全部取りきってもたったの1日分のしか取れないなんて意味ないじゃんといった印象です。
さらに、シェールオイルは普通の石油以上に精製するのにコストがかかるようです。
だだし、
それでも、採掘技術を蓄積できる意義は大きい。
シェールオイルは、米国のほか、カナダやロシアなどでも開発が進んでいる。日本の商社や石油元売り大手なども、海外でシェールオイルの権益獲得に乗り出している。
生産技術が高まれば、日本勢が海外で資源開発する際に有利になる。
との事。
国内で効率よく資源を取るための技術開発には使えますよ、といった内容。
確かに開発技術を磨くにはいいのかもしれません。
特にシェールガスやシェールオイルは従来の技術では産出が難しく、最近やっと産出できるようになったところ。
まだほとんど世界で産出されていない資源ですし、今後の産出量増加が期待できる資源です。
■天然ガス生産、2017年までに米国が世界1位に=IEA (2012/6/5)
国際エネルギー機関(IEA)は5日、2017年に天然ガス生産で米国がロシアを抜き世界第1位なるとの試算を発表した。
米国では、今まで採掘困難だった地層のシェールガス採掘が可能となったことで生産が急拡大している。
IEAはリポートで「困難な天然ガス相場価格にもかかわらず、米国は2017年には天然ガス生産で世界第1位のロシアを若干上回ると予想される。
原油高が天然ガス生産を促すほか、堅調な国内需要と新たな輸出機会から米国の天然ガス生産は引き続き拡大する」との見解を示した。
引用:ロイター
そんなシェールガス(シェールオイル)の産出を可能にしたのが“水圧破砕法”。
この採掘方法は油層部に塩酸またはフッ化水素酸などの酸性物質を坑井仕上げ時に圧入して,坑井周辺の油層の岩石粒子を溶解し,原油の流路を広げる方法である。
引用:Kotobank.jp
その採掘方法はなかなか手荒いようで環境への影響も大きく、この採掘を反対する動きがアメリカで頻発しています。
米国ではフラッキング抑制の動きが広まっており、ニューヨーク、メリーランドの両州では環境面での見直しをするため、フラッキングによる採掘を一時停止している。
ワイオミング州は10年、米国では初めて、この採掘法で使用する化学品の情報開示を開発企業に義務付けた。
これにはテキサス、ミシガンの両州が追随した。
引用:ロイター
早くも、採掘を中止する動き。
今後のアメリカの動きが注目されます。
では世界にはどれほどのシェールガス(オイル)が埋蔵されているかというと、下図の赤い棒がシェールガスの埋蔵量を示しています
実は中国に多くのシェールガスが眠っているようです。
次いで、アメリカ、アルゼンチン。
もっと環境負荷の小さい方法が確立されるまで本格的な採掘は延長するか、はたまたこの手荒い採掘方法で環境を破壊しまくりながら突き進んでいくのか。
シェールガスが多く眠る各国の動きが気になりますし、心配です。
日本がもっと安心できる採掘方法を開発する事が最も私の期待する事です。
ありがとうございます。
大きなポテンシャルがある環境にやさしい “ごみ焼却発電”
2012.09.28|shiozawa
何度か“エネルギー関係のネタ”をここでかかせていただいてますが
最近は特に環境への負荷の小さい発電である風力発電や、地熱発電などに関して取り上げました。
しかし、もっと私たちにとって身近でもっと容易に発電できそうなものが身近にありました。
「ごみ焼却発電」です。
その名前の通り、ごみを燃やす時に発生する熱で発電する技術。
ごみ焼却発電の施設数は一般廃棄物で304施設あり、総発電電力量は年間約6,900ギガワット・時(GWh/年)に上ります(環境省「日本の廃棄物処理」平成21年度版)。
1世帯の年間電力消費量を3,400kWh※とすると、約200万世帯をまかなえることになります。
引用:http://www.pwmi.jp/plastics-recycle20091119/future/index.html
名前の通り、クリーンセンターで燃やすごみの熱エネルギーで発電する技術のことのようです。
そんなゴミ焼却発電の建設で日本をリードし世界でも活躍している企業がありました。
「日立造船」。
今年に入ってからも、新興国やヨーロッパを中心に受注を増やしている時代にあったなかなかやる企業です。
今年の実績がこちら。
■日立造、インドにゴミ焼却発電設備で参入-設計から建設まで一貫 (2012/6/18)
日立造船は主力のゴミ焼却発電プラント事業でインド市場に参入する。
現地のゴミ処理業者や関連メーカーが集積するハイデラバードに拠点を新設。欧州子会社の日立造船イノバ(チューリヒ)と共同運営し、現地のコストに合わせたEPC(設計・調達・建設)を展開する。
インドは都市部を中心に、衛生的で発電もできるゴミ焼却処理プラントの需要が拡大しつつある。
日立造船は得意なストーカー式で現地市場を創出し、2014年3月期までに初受注を狙う。
新設したのは「ハイデラバード支店」。現地法人の日立造船インドの出先機関として設置し、業務を始めた。ゴミ焼却発電事業を専門に手がける中核拠点にする。
現地でのプロポーザル(提案)対応から営業、調達、施工管理、製作、建設工事、試運転までゴミ焼却発電プラントのEPCを展開。引用:日刊工業新聞
■日立造船、英国で都市ごみ焼却発電プラント建設工事を受注 (2012/4/9)
日立造船は6日、同社の100%子会社で、都市ごみ焼却発電プラントの設計、建設、保守などを手がけるHitachi Zosen Inova AG(スイス、以下HZI社)が、イギリス第2位のエネルギー(電力・ガス)供給会社で再生可能エネルギーによるエネルギー供給も推進しているSSE Generation Limited(以下、SSE社)および米国EfW設備運営事業会社WTI/EFW Holdings Limited(以下、WTI社)が出資する特別目的会社Ferrybridge MFE Ltdより、Ferrybridge West Yorkshire(ロンドンから北西550km)での都市ごみ(RDF)焼却発電プラント(2,026t/日=1,013t/日×2炉、発電量:68MW)建設工事を受注したと発表した。
同案件はHZI社のイギリスでの5件目の受注となるが、1炉当たりの処理量はHZI社最大となる。
今回HZI社がEPC(設計・調達・建設)工事を受注した都市ごみ(RDF)焼却発電プラントは、SSE社のFerrybridge石炭火力発電所敷地内に建設されるが、Ferrybridge周辺自治体BDRWP(Barnsley、Doncaster、Rotherham Councilsのごみ処理機構)のごみから製造されるRDF(ごみ燃焼化物)などを燃料として発電を行なっていく。
引用:財経新聞
これら以外にも、最近多くの実績が出ているなかなか勢いのある企業のようです。
ここでちょっと違和感を感じるのがその会社の名前。
日立造船株式会社ということで造船の会社のはずですが、似ても似つかないごみ焼却発電の開発をしております。
■日立造船創業130年目に第二の創業宣言造船なき重機メーカーの捲土重来
02年に大黒柱だった造船業を切り離した後は、以前からある環境・プラント、精密機械、機械・プロセス機器、海洋防災システム、鉄構・建機などの重工業分野で収益性を高めて事業を強化することになった。
環境ビジネスは伸びていたが、まだ柱といえるほどに大きな存在ではなかった。
日立造船にとっては“虎の子”だったユニバーサル造船の株式を350億円で売却し、その多くを負の遺産の処理に充てた。
これで持ち株比率 が50%から15%に下がる。この時点で、125年の歴史を持つ造船業から事実上撤退することが決定的となり、社員は心理面で大きなショックを受けること になった。
苦しい時期だったが、造船を切り離しても続いた財務改革の一方で、古川社長は計14の将来に向けた大型プロジェクトを発足させた。
すでに実用化が 秒読み に入ったものには、「海底設置型フラップゲート式防波堤」がある。
03年から開発を始めた類例のない機器で、地方自治体の防災担当者や電力業界の関係者か らの問い合わせが後を絶たない。
古川社長も「最低で100億円、うまくいくと300億~500億円規模に成長するかもしれない」と期待を寄せる。
《現在、実海域試験中の「海底設置型フラップゲート式防波堤」》
これは、ビジネスモデルの組み替えだ。その流れの中、冒頭で紹介したイノバ社がグループに加わった。
その意味が大きいのは、環境ビジネスを前面に押し出すことで日本から世界へと一気に舞台が広がるからだ。
SMBC日興証券の大内卓シニアアナリストは、かねて日立造船に着目してきた。
「環境ビジネスの領域で、将来的にグローバルに伸びる位置に居る。実は、他に日立造船のような会社はない」。
今後は、欧州で環境規制が厳しくなるので、衛生的かつ効率的に都市ゴミを燃やして排熱を利用する施設は伸びる。将来的には、中国や中東、インドにも拡大する。
引用:週刊ダイヤモンド
そうなんです。
ずっと主軸であった造船を完全に捨てて、新しいビジネスを開拓し、そしてとうとうたどり着いたのが“環境ビジネス”です。
上ののグラフにもあるように変革後のここ5年ほどは赤字知らずでかなり安定的な純利益を上げています。
現在、日本にはごみ焼却発電の施設が一般廃棄物で約300施設程あるようです。
しかし、よく考えてみればごみ焼却施設はもっともっとたくさんあります。
それに対し300施設はかなり少ない比率です。
その理由は
■なぜ、廃棄物発電はFiTから除外されたか
現時点でもっとも安価な非化石燃料発電は廃棄物発電である。
発電しなくても焼却炉は必要なため、イニシャルコストは熱交換器や発電機などの追加設備だけですむ。
燃料は無料であり、逆に処理費をもらえる場合もあり、ランニングコストがほとんどかからない。
再生可能エネルギー全量買取法(FiT法)が2011年8月26日に成立した。
それにもかかわらず廃棄物発電がFiTから除外された表向きの理由は、迷惑施設である焼却炉が乱立することを避けたいからということだが、環境省も経済産業省も廃棄物発電や廃棄物燃料化をサーマルリサイクル(熱源再利用)として推奨してきた。
引用:日経ビジネス
※固定価格全量買取制度(FiT、新エネルギーによる電力を電力会社が一定期間固定価格で全量を買取る制度)
ごみ焼却発電でどんなにたくさん発電しても電力が買い取られなければそりゃ、そんな設備が増えるわけがありません。
逆を返せば、この弊害さえ取り除けば日本にはかなり大きなポテンシャルがあるということでもあります。
そこで今後、日立造船が先頭に立ち、ごみ焼却発電で日本の電力不足解決の切り札になってくれることを期待しております。
また、造船業から環境ビジネスへと素晴らしい転換を成し遂げた日立造船は、今の苦しい日本企業復活のヒントのように思えます。
ありがとうございます。
強くて軽くて安い新素材 “ナノ結晶セルロース”
2012.09.21|shiozawa
丈夫で安い素材といえば鉄やアルミ。
しかし“飛行機のボディ”や“F1のボディ”や“ゴルフクラブ”、“バイクのカウル”など強い衝撃に耐えられ、しかも軽くなくてはいけないものには
現在カーボンファイバー(炭素繊維)が多く使われています。
そんなカーボンファイバーより強くて安い新素材が最近注目されてはじめているようです。
その素材の名前は“セルロース”。
■カーボンファイバーより強く、価格は10分の1 木材原料のナノ素材
木材パルプから製造される「ナノ結晶セルロース(NCC)」が注目されている。
カーボンファイバーと同等以上に軽く強いが、コストが1/10以下に抑えられるという。
米国森林局は7月16日(米国時間)、170万ドルをかけて、木の切れ端やおがくずといった木材の副産物からナノ結晶セルロース(NCC)を製造する工場を開設した 。
この工場が作り出すNCCは、ケブラーやカーボンファイバーと同じくらい軽量なのに強度が高いことが特徴だ。透明なため、防弾ガラスの代わりにも利用できる。
だが、本当のセールスポイントはコストが低いことだ。
木材からNCCを作った場合、コストはカーボンファイバーやケブラーの10%足らずに抑えられる。
現在の目標は1kgあたり10ドルだが、大量生産すれば1kgあたり1~2ドルまで下がると見られている。
引用:産経新聞
まず、己を知るには敵を知らないといけないのと同じで
比較になります現在主流のカーボンファイバーを知らねばなりません。
<カーボンファイバーとは>
宇宙技術で開発された炭素素材で、軽量でありながらも強度がある。
黒っぽい色をしており、近づいてよく見てみると編み物のような繊維(ファイバー)の模様が見える。
主に外装パーツに使われ、軽量で熱にも強いのでサイレンサーのアウターとしても採用されている。
ただし、割れやすいのが難点。
引用:WEBLIO辞書
で、このカーボンファイバーは鉄と比較すると重さが1/4で強度は約10倍。
いかに優れている素材なのかがわかります。
しかし、このカーボンファイバーの最大の難点がコストが高い事。
そこで今新しく注目されはじめている“セルロース”はこの最大の難点を解決してくれるということで、
強くて、軽くて、安い
の三拍子がそろうわけです。
で、この強固なセルロースの作り方や難点の説明が以下の通り。
木材を細かく切り刻んでパルプにすると、すべてのセルロース繊維を結合しているリグニンが失われるため、水の中で浮かぶようになる。
これを乾燥させると毛玉と同じくらいの強度になるが、さらに細かく砕いてナノフィブリル(ナノ繊維状構造をもつ物質、ナノ小繊維)にすると水素結合が生じる。
これに強酸を使用して余分なものを取り除けば、強固な材料であるNCCが分離されて残る。集めた木材パルプの約30%がNCCになるという。
ただし、いくつかの問題もある。
例えば、水との相性だ。大量の水に晒されると、セルロースがH2O分子で満たされて乾燥体積が約2倍になるため、セルロース構造にナノ空孔が生じてしまう。
研究者らは、塗装処理または疎水処理によって、水を防ぎながらNCCの強度を保つ方法を模索しているところだ。
まだまだ、製造には課題は多くあるようですが、作り方は意外とシンプルのようです。
最近のセルロース関連の動きとしては
■ナノ結晶セルロース、加セルフォースが実証生産開始 (2012/02/23)
パルプ世界大手の加ドムタールが出資するセルフォース(CelluForce、モントリオール市)は、ナノ結晶セルロース(NCC)の実証製造設備を完成させサンプル供給を開始した。
用途開発の推進が目的で、生産能力は日量1トン。NCCは木質バイオマスを利用した環境特性に優れるナノ材料として、樹脂・ゴムとの複合材料、フィルムのガスバリア性向上などが期待されている。
セルフォースは北米を中心に約20社と共同研究を行っているが、実証設備の稼働を契機に日本企業とも提携する。
引用:化学工業日報
■セルロース分解の様子解明 バイオ燃料への応用期待 (2011/09/02)
植物の繊維質の主成分で茎や葉に多く含まれるセルロースが、酵素セルラーゼによって分解される際に、セルラーゼ分子の流れがセルロース表面の凹凸で渋滞し、分解効率が低下する現象が起きていることを、金沢大と東京大の研究チームが突き止めた。
2日付の米科学誌サイエンスに掲載される。
金沢大理工研究域の内橋貴之准教授は「酵素分子の渋滞を解消して効率的に分解する方法を見つければ、セルロースを分解してできるエタノールなどのバイオ燃料やプラスチック原料を効率的に生産できるようになる」と研究成果の応用に期待を寄せている。
引用:47NEWS
このセルロースは木材から作られるということで環境への負荷も小さく、断熱材、包装材料や食品、薬品、など用途はすごく多彩。
環境にも配慮しなければいけない現在にすごくマッチしている印象。
廃材などの有効活用などなど。
現在、カーボンファイバーでは東レ、東邦テナックス(帝人グループ)、三菱レイヨンの日本勢で世界市場の7割以上。
しかし、カーボンファイバーから結晶セルロースに時代が移行するはず。
その前に研究、実用化を先行して世界を客観してほしいです。
ありがとうございます。
電車内のベビーカーのありかたについて。
2012.09.10|☆KAYA☆
月曜日は☆KAYA☆です。
今日お話しするのは、とっても重要で深刻なお話。
私は高校生の頃から毎日満員電車に乗っているので、
今までいろんな人がいるもんだと毎朝思っていました。
こっちももー満員電車のプロですから、
顔や服装を見ただけで、どの駅でで降りそうか当てたりします。なんて。
最近、とある荷物?が迷惑だと話題になっているらしいのです。
でもでもそれは決して欠かせないもの。ベビーカーです。
列車でのベビーカー利用に理解を求める鉄道会社や東京都のポスターに、批判が寄せられている。車内で通路をふさぐなどと苦情があり、鉄道会社はマナー向上の呼びかけに力を入れている。
「ベビーカーでの電車の乗り降りには注意が必要です。周りの方のお心づかいをお願いします」「車内ではストッパーをかけて」
首都圏の鉄道24社と都は3月、利用者に呼びかけるポスター約5700枚をJR東日本や私鉄、地下鉄の駅に張り出した。少子化対策の一つで、担当者は「赤ちゃんを育てやすい環境をつくる」と話す。
だが、利用者から「ベビーカーが通路をふさぐ」として、ポスターに対する疑問の声が都に寄せられた。都営地下鉄には「車内でベビーカーに足をぶつけられた」「ドアの脇を占領され、手すりを使えなかった」との声が相次いだ。
JR東日本にも「ポスターがあるからベビーカー利用者が厚かましくなる」「ベビーカーを畳もうというポスターも作って」と意見が寄せられたという。ネットでは意見が1千件以上飛び交っている。(朝日新聞デジタル)
なんだか悲しい世の中だなぁ。自分が子供を産むときが心配な社会。
よくもこんな苦情を言えたもんだな、と怒り心頭してしまいます。
例えばスヤスヤ寝ている赤ちゃんを、電車に乗るからと言って
その都度抱っこしてベビーカーをた畳んでいては、
赤ちゃんが起きて、泣き始めてしまうし、うるさくてそれもまた迷惑。
赤ちゃんを抱きかかえて、ベビーカーを電車内で持っていたら、
お母さんはどうやって揺れる電車内でつかまったらいいの?
必ず席を譲ってくれる世の中でもないし。
ただ、 ベビーカー利用者には事情がある。今月、JR新宿駅近くでベビーカーを押していた杉並区の主婦(38)は「子どもを病院に連れて行く時、電車に乗らざるを 得ない。荷物と子どもを抱えてベビーカーを畳むのは無理」と話す。出産前は、通勤時にベビーカーを迷惑と思っていたが、考えが変わったという。
JR東日本は列車内のベビーカー利用を認めてきた。かつて駅や車内でベビーカーを畳むよう呼びかけた私鉄9社や都営地下鉄は99年、母親の要望を受け、「周囲に迷惑をかけない」ことを条件に利用を認めるようになった。
ポスター掲示を続ける小田急電鉄は、乗務員が車内を回る際、ベビーカー利用者に「通路をふさがないでください」と声かけをしている。「母親の育児ノイ ローゼを防ぐためにも外出は効果的」という都は、母親向けに「車内でもベビーカーから手を離さないで。暴走車になっちゃうよ」とマナー向上を呼びかけるチ ラシ約5万枚を保育所などで配っている。(藤森かもめ)(朝日新聞デジタル)
同じ女性だからという理由もあるけれど、
とにもかくにも、女性や子供には安心して子育て出来る、
安全な環境を与える事が第一優先だと思います。
ベビーカーで足踏まれたぐらいで何言ってるの。
そーいう安心安全な環境を作ってこなかったからこそ、
少子化が加速しているんですよ。女性だって子供を持つ幸せは欲しいのに。
こんな理解のある男性が皆なら、いいのになと。
私の意見は簡単だ。電車内のベビーカーは迷惑に決まってる。邪魔に決まってる。でも、それを受け入れていかないと、現代の少子化はますます進む。幼児を預かってくれる施設も足りない。親族も少ない。近所の人とは交流がない。
ほっておくと家を出られない。家にこもる。育児ノイローゼになる。もちろん、ベビーカーを畳める人は畳めばいい。でも、それが叶わない人もいる。育児で疲れ果てちゃった人、腰をやられちゃった人、荷物が多すぎる人…いろいろいる。
そういった、迷惑で邪魔なものを、国民が寛大な心で許してあげなければ、とても悲惨な結末が待っている。子供を作る人間の数がどんどん減ってい く。そうなると、外国人を大量に受け入れるか、あるいは、若者不在の老人国家になって静かに滅びていくのを黙って見守るか?実際、現在の日本はその道を まっしぐらに進んでいる。このままでいいのか?
だから、迷惑で邪魔なものを受け入れるしかない。と、偉そうに書いている私だが、実際にそのことに気づいたのは、自分に初めて子供が出来てからだ。(sometimes i speak!)
重い赤ちゃんを抱いて、ベビーカーだって重いし、
晩ご飯の食材ぶら下げて、仕事帰りのお母さん。
大変だと思うよ。ほんっとーーーーーに!疲れ果てると思う。
どうしてもう少し、優しく出来ないかな。
表題ブログは、どうも若い母親に対して今の日本には批判的な風潮がある、と書いています。ある女性有識者とタレントママの討論記事から、子育てについて今 昔女性の意識の違いを述べている。若い母親が孤立してるのは確かだが古くさい意見になどは耳を貸しません。それがどこか他人の有識者の発言ならなおのこ と。いつの間にか乳母車がベビーカーという名前に代わり、おんぶに抱っこに抵抗のある世の中になっても子育ての重要性は不変です。どんな母親も偉大、とい う真理に変わりはない。この考えが変わってきてるんでしょうか。(アゴラ)
この後もこの碧(あお)い日記はこう続けます。
普通の感覚を持った若い母親は、おんぶはイヤなんです、誰が何と言おうと!
そしてこの季節、赤ちゃんをおんぶして30分でも外出しようものならば、ママの背中と赤ちゃんの顔や胸やお腹はたちまち汗疹だらけになりましょう。それでも、おんぶを推奨するのならば、西舘氏を信奉する子守唄協会の若き会員で子育て中のママを30人くらい集めて、銀座や表参道で、胸バッテンのおんぶひもで子供を背負って「おんぶ推奨デモ」でもやって頂きたい(←私は30人なんて集まらないと思いますけどね)。(碧(あお)い日記)
その時代に合った子育て方法がありますからね。
「子育て中の若い母親はお洒落を控えるべきである」ってご意見も、なかなかに問題発言だと思うのですけどね。子供の父親である若きパパたちもトーゼン子育て期間一緒にお洒落を控えてくれるんですか?何故そこまでストイックに子育てしなくてはならないのでしょう?「子育て」って修行なんですか?一方「お洒落」って特別なものじゃなくて、生活そのものなんですけどね。
「昔の母親の方が大変、今はラク」という考え方は逆に全く以て間違っていると思いますね。昔の方がラクですよ、とにかくしゃにむに子育てしてれば良かったんですから。今は、子供を産む前から、不妊治療、妊娠中の仕事・産休の段取り(←男性には必要ないのに)、産んでからは仕事と育児の両立、保育園や幼稚園にまつわる色々だけでも大変なのに、子供の口に入る食品の放射能汚染も気にしなければならない破目になっているし、昔みたいに「野っ原行って遊んできなさい~」と日が暮れるまで子供を放牧できるようなのどかな環境ではなく幼女好きの変質者がうようよいる社会だし、学校教育はガタガタでその補完のためにお金出して塾や習い事に行かせるのもその送り迎えも親の責任だし・・・etc。若いママたちは、「こんな世の中に誰がした?」などとは一言も言わずに、この子育てがしにくい時代に、黙々と自分たちの子育てしてるんですから、偉いですよ。妊娠してから子育てが完了するまでは、ジェットコースターのように無我夢中、というのが21世紀平成ニッポンの子育てなんですけどね。それと百歩譲って(一歩も譲りたくありませんが)今の子育てが、紙オムツや市販ベビーフードなどでほ~んの少しだけラクになっているとして、それが悪いことなんですかね?子育てがラクになっているのは人類にとって喜ばしいことではありませんか?(碧(あお)い日記)
あれよあれよと羅列されると、私だってこんなに大変なら
子供産むのまだいいや〜と感じます。
そして気付いた時には30代後半!歳だし子供は諦めよ。とならないように!
もちろんベビーカーの子供だけではなくて、来るまいズの方々にも、
優しさと安全の気配りしましょ。
五体満足の良い歳した大人の方が、迷惑な人多いですよ、本当に。
IT化ではたして農業は復活するか?!
2012.08.31|shiozawa
泥臭くてあまりよいイメージのない“農業”。
国内の自給率はたった39%(平成23年度)で60%以上が輸入品。
そんな農業ですが、
これからの“農業”に明るい希望や将来性を感じている企業や人々がいるのでご紹介。
■富士通、業界初の農業クラウドを開始!ITで農業効率化
富士通は先月、ITを活用して農業経営を効率化させる業界初のクラウドサービス「Akisai(秋彩)」を今年10月から開始すると発表した。
農業の生産現場にタブレットやスマートフォンなど扱いやすい端末を持ち込み、ITで生産の効率化や流通の管理を行うというコンセプトだ。
Akisaiは富士通が今後展開していくクラウドサービスの1つ。
開発の背景には現在の日本の農業経営が大きく変化していることがある。
農林水産省の発表によると、農作物や畜産を含めた国内の農業生産額はピークの1990年(13.7兆円)に比べて2009年では9.5兆円に減っている。
その一方、09年の農地法改正で企業の農業参入が活発化。
改正後1年半で参入企業数は改正前の2倍の840に増えたという。
農業人口の6割以上は65歳以上で高齢化が問題となっているが、
実はこの10年間で39歳以下の若手の就農は増加している。
とくに農業法人の若手雇用が増えている。
つまり、日本の食生活は若手の多い農業法人を中心に伸びていくだろうというのが富士通の見通しで、そこにITを導入していこうというのが今回のサービス開始の理由でもある。
引用:IZA
IT技術を利用する事で、作物の生産効率を向上し、さらに販売まで円滑に行えるようにする。
なるほど、納得です。
農業IT化についてもう一例。
■農業IT化で激突 人材育成の富士通、新型センサーで挑むNEC
情報技術(IT)を駆使し、ものづくりのノウハウを移転する農業支援事業で、NECと富士通がしのぎを削っている。
かつてパソコンや半導体で覇を競った両社のアプローチはやや異なる。
海外市場もにらむ勝敗の行方は、3年もすれば見えてくるのではないか。
独立行政法人、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の人工衛星に載せる新型のハイパースペクトルセンサーの製造が間もなく始まる。
衛星は2015年にも打ち上げ予定で、センサーは13年度中に完成させる。
このセンサーを農業関係者が注目している。
光を185にも分けて地上の画像を細かく分析できるので、小麦や稲などの生育状態が衛星画像で詳しくわかるためだ。
独立行政法人の農業環境技術研究所も「収穫時期が的確に判断できる。
増産につながるだけでなく、作物の品質が高まる」と期待を寄せる。
NECも農業などの衛星データの利用をにらみ、利用者を交えてセンサーの仕様を詰めてきた。
飛行機にセンサーを搭載して牧草地などを撮影、農家が求める牧草の種類を衛星から見分ける技術を採用した。
開発を統括するNEC東芝の稲田仁美技術本部光学センサグループ・エキスパートエンジニアは「185にバンド幅を均一に分光できるのは当社だけ」と胸を張る。
勝山良彦エグゼクティブエキスパートは「今後は農作物分析に適した波長を詳しく分析できるセンサーも開発したい」と次を見据える。
引用:日経新聞
このセンサーを使用することで人工衛星から農作物の発育情報などが的確にわかってしまうということですね。
富士通とはまた異なる方法で作物を効率的に生産する手段です。
素晴らしい。
そんな大企業もビジネス市場として注目している農業ですが、
上記にありましたとおり、農地法改正で農業従事者が増加しており、
特に39才以下の若手が増えているというのは将来性を感じるうれしい話です。
“近年、若い農業従事者が増えた”と聞いてふと感じたのがテレビ番組の
THE鉄腕DASHのDASH村。
伝統的な農業や畜産がとても新鮮で、見ていてワクワクする番組です。
こういった番組が若い農業従事者を誕生させているのではないかと感じます。
さらに、現在こういった制度もあります。
■青年就農給付金 (45歳まで)
新規就農される方に、農業を始めてから経営が安定するまで最長5年間、年間150万円を給付します。
引用:農水省
詳しくは農水省のHPまで。
こういったサポートが農業に興味のある若者の背中を後押ししてくれます。
将来もし日本が“TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)”に参加する事になりましたら、今以上に安価な輸入品が入ってくるでしょう。
それに対して、国産で対抗するには
“いかに効率よく生産できるか”
にかかっています。
人件費をより使わずに生産性を高めるのにITは不可欠。
さらにこういったIT技術は海外輸出もきっとできると思います。
まずは日本でしっかり技術を育てて、自給率アップに貢献してほしいです。
期待しています☆
ありがとうございます。