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スマートシティ特需に乗れるか?
2011.06.10|shiozawa
これからはもっと自由にエネルギーの売買ができるようになるかもしれません。
■外れた東電のくびき、スマートシティは加速するか
福島の原子力発電所事故で揺らいだのは、東日本の電力供給体制だけではなさそうだ。発電設備などを納入する電機、重電メーカーに対する東電の影響力もひとつだろう。
「電力自由化につながる」と東電が嫌がったとされるスマートグリッド(次世代送電網)の国内への普及も大きく前進する可能性がある。
日本経団連や政府が新成長戦略に絡めて幾つもの構想を打ち出したことが背景にはある。だが、そうした構想にも目に見えない形で電力会社の圧力はあったとされ、「納入先のくびきが取れたことが確実に影響している」と別の関係者は言う。
原子力発電所事故で電力不足が続く中、安定的な電力供給を実現する問題解決策としてスマートグリッドが脚光を浴び始めたため。
技術を蓄積する場として、環境都市への取り組みは重要だ。
さらに、インフラ輸出としての原発が壁につき当たり、スマートグリッドや、海外での環境都市計画への参画が日本に新たな輸出産業を育む重要な役割を担うことになった。
引用:日経新聞
10社(※)によって独占的な形で地域ごとに電力を供給してきました。
この独占的な電力供給システムこそがスマートグリッド化の妨げになっていたようです。
この“スマートグリッド”とは、
単に発電所や送電網にとどまらず、家庭や工場などの電力消費地とを光ファイバーなどのネットワークで結び、最新の電力技術とIT技術を駆使して、効率良く電気を供給することです。
引用:環境白書
電力の心配は福島原発事故以後、私達の生活の中でずっと付きまとっています。
解決には
“より多い電力が供給できるようにする” か
“今ある電力をより効率よく使用するか”
しかありませんが、どちらの場合においてもこのスマートグリッドは不可欠のようです。
この“スマートグリッド”
実は日本より世界のほうが盛り上がっているようです。
■スマートシティが「業界」の壁を崩す日
世界で一斉に「スマートシティ」の実証実験が始まった。
有名なところではアラブ首長国連邦の「マスダール・シティ」、オランダの「アムステルダム・スマートシティ」、中国の「天津エコシティ」などがあるが、これらは氷山の一角にすぎない。
実は200を超えるプロジェクトが世界中で進行している。
その市場規模も巨大だ。スマートシティの中核技術の一つであるスマートグリッド(次世代送電網)について、日米欧で進められているプロジェクトの投資額を合計しただけでも、2030年までの累計で100兆円を大きく超える(野村証券の予測)。
スマートシティ全体となると、都市インフラ整備への投資額が2030年までに世界で41兆米ドル(1米ドル91円の換算で約3730兆円)という途方もない数字になる(ブーズ・アンド・カンパニーの調査)。
引用:日経新聞
そしてこちらが話に上がった
アラブ首長国連邦の「マスダール・シティ」完成予想図
中国の「天津エコシティ」完成予想図
夢のような都市が描かれています。
市場規模は想像以上。
どれも国家レベルで大規模に動いています。
国内で関連のある事としては
■スマートハウスの実現相次ぐ、トヨタが販売を開始、パナソニックは街ごと開発
トヨタホームとトヨタすまいるライフは2011年6月3日、太陽光発電やEV(電気自動車)と連動する「スマートハウス」の販売を2011年9月から開始すると発表した。愛知県豊田市に立地する区画面積が200m2前後の14戸を第一期として販売する。
価格は4100万円から。今後合計67区画を販売し、開発面積は合計約1万7000m2に及ぶ。
引用:MONOist
■パナソニックは1000世帯を建設
官公庁主導のプロジェクトではなく、独自にスマートハウスを目指す動きも盛んだ。
パナソニックは神奈川県藤沢市辻堂にある面積約19haの藤沢工場跡地に住宅約1000戸と商業・公共施設を含み、1000世帯3000人が入居する「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」構想を発表している。
目標は、街全体のCO2排出量を1990年比で70%削減することだ。
「その時々で最も適したエネルギー機器を取り入れることで、何十年も居住できる街作りを目指す」(パナソニック システム・設備事業推進本部で本部長を務める野呂輝久氏)。
パナソニックと藤沢市は、8社、すなわちアクセンチュアやオリックス、住友信託銀行、東京ガス、日本設計、パナホーム、三井物産、三井不動産と共同で事業を進め、2013年度の開業を予定している。
総事業費は約600億円である。2018年までに全世帯の入居を目指す。
引用:MONOist
世界のスマートシティと比較すると小規模ですが、日本でも企業を主体にスマートシティ化が少しずつ進んでいきそうです。
ですが、本心を言うと
“世界最大のスマートシティ国にする!”
といえるような政治家が見当たらないところが今の日本の寂しいところです。
最後に最近スマートグリッド化に不可欠な部品メーカーの買収がありました。
■スマートメーター、年2億台の大市場へ
東芝が2011年5月19日、スイスLandis+Gyr社の買収を発表した。
Landis+Gyr社は、約30の国や地域で事業を展開し、8000以上の顧客にサービスを提供しているスマートメーターのトップ企業である。
これまでに約500万台のスマートメーターを販売した実績を持つ(図1)。
世界のスマートメーター市場では知名度のなかった東芝だが、Landis+Gyr社を買収することで一気に世界的なプレーヤーとしての存在感を放ち始めた。
引用:日経新聞
もうすでに送電網が張り巡らされている日本。
スマートグリッド化には時間が掛かりそうです。
しかし、こういった世界需要にこたえるような技術を手に入れる事には大きな期待が出来ることです。
ありがとうございます。
※10社:北海道電力,東北電力,東京電力,中部電力,北陸電力,関西電力,中国電力,四国電力,九州電力,沖縄電力
スマートフォンは危険?! ~ウイルス急増中~
2011.06.03|shiozawa
こちれでも何回かお話させていただいている最近はやりのスマートフォン。
そんなスマートフォンは誕生して約3年程度。
※i Phoneは2007年1月に、Android 携帯は 2008年10月に発売され始めたようです。
需要の拡大と比例して、急激に魔の手が差し迫っているようです。
■スマートフォンを狙うウイルス急増、コピーアプリに「潜伏」
スマートフォンを狙うコンピュータウィルス(悪質なプログラム)が次々と出現している。
主な標的となっているのは、グーグルのOS「Android(アンドロイド)」を搭載したスマートフォンである。
ウイルスが仕込まれたアプリを実行すると、個人情報を盗まれたり、スマートフォンを遠隔から勝手に操作されたりする恐れがある。
パソコン向けウイルスと比べれば現時点での確認例は少ないが、今後増える可能性は高い。危険性を認識しておく必要がある。
引用:日経新聞
かなり悪質なウィルスのようです。
海外の被害がほとんどのようですが、ここ最近国内でもウィルスが確認されたようです。
こういった新しくて、需要の大きいプラットフォームにはすぐにウィルスが蔓延するので私も、変なアプリのダウンロードには気をつけなければとつくづく感じます。
そんな迷惑なアンドロイドOSのウィルスと戦う戦士がこの日本にもいるようです。
■アンドロイド「守護神」は灘高2年生 セキュリティーは「知的ゲーム」
スマートフォン(高機能携帯電話)用基本ソフトとして爆発的な普及を続ける米グーグルの「アンドロイド」。
誰もが自由にアプリケーションソフトを書けるオープンな設計思想が売り物だが、一方でセキュリティーの弱さも指摘される。
日本のソフト技術者が1月、アンドロイドの安全性を守るコミュニティー「Androidセキュリティ部」を立ち上げた。
部長は灘高校2年生の丹羽直也(16)さん。
引用:日経新聞
――なぜアンドロイドのセキュリティーに興味を持ったのか。
「2010年にネットワークのセキュリティーについて集中的に勉強するセミナー合宿に参加し
たんです。セキュリティーって大事なんだなと思いました。それで興味がわいてアンドロイド
について調べてみた。それを技術者の集まりで発表したら受けが良くて。コミュニティーを
作ったらと勧めてくれる人がいたので、1月にセキュリティ部を立ち上げました。メンバーは
セキュリティー会社に勤める人や趣味でセキュリティーをやっている会社員など幅広いです」――セキュリティーは一見、地味。ゲームなどの方が面白いのでは。
「セキュリティーは知的好奇心をくすぐります。サイバー攻撃者の動きを想定して、
それに対応する知的なゲームです。テレビゲームはつまらないので、やらない。
スマートフォンはすっと大事な情報を盗まれやすいので、注意しなければなりません。
将来はセキュリティープログラムを書きたいです」
――技術者などの集まりは大人が主体。やりにくくないか。
「確かに周りはほとんど大人です。僕なんか経験も浅くて、がんばらなきゃと思います。
でも、つきあっていて違和感はありません。共通の話題があればみんな同じです。
コンピューター好きに大人も子供も関係ない。あるとすれば実力。どのくらいプログラムが
書けるか、です」
――ソニーの1億人分の個人情報流出が関心を集めている。
「学校でもセキュリティーが大きな話題です。ソニーも派手にやってくれるよなと。
ソニーのゲーム機を使っている仲間が多いですから。過去の情報流出を見ると、
ソニーに限らず企業はあまりセキュリティーにお金を使っていないのかなという印象もあります」――ソニーの1億人分の個人情報流出が関心を集めている。
「学校でもセキュリティーが大きな話題です。ソニーも派手にやってくれるよなと。」――米国の有名ハッカー、ジョージ・ホッツ氏をどう思う。
「アップルのスマートフォンをあっという間にジェイル・ブレークするなんて、どんな頭をしているのかと気になります。普通じゃ無理だろうと」――ソニーは知的財産権の侵害でホッツ氏を訴えた。
「一人のプログラマーとして、技術を開拓しようとしている人をつぶしちゃダメだろうと思います」
世の中には賢い若者がいるものですね。
しかも、最後の一言、クラッカーと戦うとはなかなかの正義感だなと感心してしまいます。
この少年もすごいのですが、問題を起こしている側のハッカー(クラッカー)はさらにすごいです。
話にで出てきました
米国の有名ハッカー、ジョージ・ホッツ氏
まだ若干21歳の青年です。
が、世界のハッカーからカリスマとあがめられるようです。
■「天才ハッカー」ジョージ・ホッツの素顔とは
ソニーやアップルを敵に「ろう破り」成功ホッツの名前が一躍、世界にとどろいたのは、2007年8月末。
6月に発売されたばかりだった米アップルの高機能携帯電話(スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」のジェイル・ブレーク(ろう破り)に成功した。
アップルは当時、iPhoneで使える通信事業者を米AT&Tに制限していたが、ホッツは勝手にiPhoneを改造し通信事業者を自由に選べるようにしてしまった。
当時、ホッツは17歳。
ジョージア州の出身で、彼のブログなどによると、同州のエリート公立高校バーゲン・カウンティー・アカデミー(BCA)を卒業した直後だった。
ホッツは09年末、ソニーのゲーム機「プレイステーション3(PS3)」のジェイル・ブレークを宣言した。
発売3年目のPS3のセキュリティーは誰にも破られたことがなく、世界中のハッカーが注目した。
これはPS3で海賊版のソフトが利用できるようになったことを意味し、ソニーのゲーム事業を根底から揺るがす可能性があった。
ソニーはホッツとの戦いの場をサイバー空間から法廷に移す。1月11日、米国の著作権法に基づき、ホッツを提訴したのだ。
2月には改造を施したPS3のネットワーク・サービスに制限を加えると発表した。
こうしたソニーの対応にハッカーの多くが反発。ゲームのオンラインサービスから利用者の個人情報を盗み出すなどのサイバー攻撃が相次いだ。
引用:日経新聞
アップル VS ホッツ氏(17歳)
ソニー VS ホッツ氏(20歳)
大企業相手にやっている事がすごすぎてなにもいえません。
また、最近話題になりましたソニーの個人情報流出事件の間接的な発生源はこの若き天才ハッカーであったようですね。
若き日のスティーブ・ジョブズ(56)に重なるからかも知れない。
アップルを設立する前のジョブズは長距離電話を無料でかけられる機械を開発して小遣いを稼いでいた。
ジェイル・ブレイクのはしりである。
クラッカーの行為は賛成できませんが、天才は悪い事したくてするのではなく、あふれ出る知的好奇心からやってしまうのでしょうか。
話が飛躍しましたが、皆さんスマートフォンのウィルスにくれぐれも気をつけてください。
ありがとうございます。
孫社長の新しい挑戦
2011.05.27|shiozawa
最近ニュースでも大きく取り上げれておりますが
ソフトバンクの孫社長がまた新しい産業への参加の意向を示しました。
■ソフトバンクの孫社長、発電事業への参入検討
ソフトバンクの孫正義社長が全国10カ所程度で大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設を検討していることが23日、分かった。
地方自治体と連携し遊休地などに設置する構想。ただ具体策は固まっていない。
1カ所当たり80億円を投じて20メガワットの発電施設を建設、自治体がこのうち1億円を負担する案も出ている。25日には都内で開かれる関東地方知事会議、26日には大阪市内で開催する関西広域連合委員会で、各知事らに説明する予定だ。
引用:日経新聞
■ソフトバンク、孫正義社長「太陽光発電、赤字にならないようコントロール」
ソフトバンクは25日、地方自治体と組んで大規模太陽光発電(メガソーラー)事業を始めると発表した。まず1000億円前後を投じて発電容量20メガワット級のモデル施設を複数建設する。記者会見した孫正義社長は「株主への責任もあり赤字にならないようコントロールする」と述べた。
メガソーラーは1都道府県ごとに事業会社を設立して運営する考え。
仮に20メガワット規模の発電所が1年間稼働して売電すると、売上高は8億円規模になるという。
国の規制で実現していない発電した電力の全量買い取りや電力会社が持つ送電網との接続などが事業成立の条件で課題は山積みだ。
また発電事業とは別に埼玉県や神奈川県など地方自治体と自然エネルギーの普及促進へ政策提言する団体「自然エネルギー協議会」も設立する。
引用:日経新聞
大震災以降、エネルギー問題がくすぶっております。
とても1,2年で終息するような問題ではないと多くの国民が感じているはずですので
孫さんの新しい試みに否定的な人は少ないのではないでしょうか。
では、今回のニュースに上がった“メガソーラー”。
※メガソーラー:出力1MW(メガワット=0.1万kW)以上の大規模な太陽(ソーラー)光発電設備のこと
世界では各国で急激に増えているようです。
参考までにこちらが 世界のメガソーラーの発電量ベスト50のリンクです。
http://www.pvresources.com/en/top50pv.php
世界1位は広大な国土を持つカナダの“Sarnia PV power plant”で97MW。
日本最大は北海道の稚内発電所の5MWなのでその約20倍。
規模が違います。ベスト50にはクリーンエネルギー先進国の多いヨーロッパがほとんどです。
2位にイタリアの“Montalto di Castro PV power plant”
では日本はどうなのか?ということで日本の太陽光発電のザックリした歴史の説明です。
日本はオイルショックを経験した1970年代から開発と普及に力を入れており、生産量や導入量で長らく世界一を誇っていた。特に2000年ごろまでは、欧州全体より日本一国の方が発電量が多かった。
2005年に新エネルギー財団(NEF)による助成が終了すると、国内市場は縮小した。
日本はシャープを中心とした太陽光発電の技術と国内の導入量はNo.1だとずっと思っておりましたが
ここ2000年以降、世界がクリーンエネルギーに注目し始めた事と、日本の政界があまり力を入れない時期とが重なって大きくシェアを落としたという印象です。
こちらの“世界の太陽電池設置量”で日本の太陽電池の力の入れ方がよく示されています。
引用:TechON
欧州が特に延びていることがわかります。
ドイツやスペインなどが国主導でクリーンエネルギーを推奨し、システムをしっかりと構築している事が
大きいのではないでしょうか。
日本はだいぶ伸び悩んでます。。。
そしてこちらが“世界の太陽電池生産数シェア”になっております。
引用:DataBoard
比率で見ると日本は伸び悩んでいくように見えますが、
世界の需要を考えると当然で実は日本の太陽電池メーカーも頑張っていることがわかります。
電力産業は国策が大きく影響する市場です。
脱原発、クリーンエネルギー推奨(2020年までにエネルギーの20%をクリーンエネルギーにすると
菅さんはOECD表明。)との急転換。
くれぐれも国は方針をぶらさず企業の足を引っ張ることはしないでほしいものです。
ありがとうございます。
JALの新しいロゴマークについて。
2011.05.26|iwamura
JAL(日本航空株式会社)さんのロゴマークが新しくなっておった。
新しくというか、昔に戻ったと言うか。
記者会見で大西賢社長は、
「創業当時にあった、『自ら切り開く挑戦の精神』、つまり初心に立ち戻る。この意を込めた。かつて鶴丸は、国際社会で挑戦と成長を続ける日本の品格・信頼感、パイオニアスピリットを象徴するものだった」
と狙いを語る一方、
「今、鶴丸を採用することは、過去への回帰や、復古調の印ということでは決してない。『再生』ではなく『新生』JALをつくっていく、この思いをロゴマークに込めた」
とも述べた。
また、10年末に整理解雇されたパイロットと客室乗務員(CA)計146人が、解雇は無効だとして地位の確認を求めて1月19日昼に東京地裁に提訴した問題では、稲盛和夫会長が
「私自身も、『何とかならないか』と自問自答したが、一度した(更生計画の)約束を反故にすることは再生のためにプラスにならない。訴訟になっても、誠意をもって皆さんと話していきたい」
などと理解を求めた。
※Jcast newsより抜粋(部分)
「鶴丸」はロゴデザインとしては秀逸だと思う。
確かに今までのヒゲみたいなやつはどうかと思っていた。
我が飲み友達(?)である篠塚正典大先生は、下記のロゴをデザインした大家であるが、
小生が過去、「それじゃあ先生が個人的に一番カッコイイCIはなんですか」と聞いた時には、
「やっぱり『鶴丸』か『アップル』じゃないかなあ」
と言っておられた。
※確かにアップルもロゴいいよな。
ただ、企業ロゴは、あくまでロゴにすぎないわけで、再生にともなってロゴを変えるのは理解できるのだが、鶴丸は御巣鷹山の垂直尾翼もコレだったから個人的には釈然としない。
下記は法政大学先生の考察。
会社更生手続き中の日本航空(JAL)が、ロゴマークの変更を検討していることが分かった。社内にはかつて使用していたロゴマーク「鶴丸」を復活させてはどうかという意見もあるという。(後略)
詳しくは、ネットでの配信記事を読んでいただきたいが、まずは、わたしが知る限りで、現在のロゴマークが登場した背景を説明してみたい。
旧ロゴ「鶴丸」マークがモデルチェンジした年度は知らない。しかし、CI(コーポレートイ・ビジュアル・アイデンティティ)を手がけたのは、ブランドコンサルティング会社「ランドー社」であることはまちがいない。ランドー社は、ブランド論でもしばしば登場する米国西海岸のCIコンサル企業である。
簡単にいうと、当時の日航経営陣は、CIの運動を、海外のエアラインと同じ土俵で、国際的に競争するための跳躍台と考えたわけである。
当時(たぶん、1980年後半~90年中ごろ)の状況から判断するに、時代背景的には間違ってはいない判断だった。完成したJALのロゴも、デザイン的にはシンプルでモダンだった。それ自身は、正解である。しかし、問題はその後に起きた。
JALを現在の破綻に追い込んだ遠因のひとつは、「東亜国内航空(日本エアシステム)」との「対等合併」であったと思う。合併そのものの失敗ではない。せっかくの合併を「企業再生」に活かすチャンスを逃したことである。実は、その象徴が、ロゴマークの「汚染」だとわたしは考えている。ロゴマークの変更は、社内組織の動きや経営陣の考え方を強く反映するものである。会社をどのように運営したいのか、どのような方向性にもっていきたいのかを示している。
JALが経営破綻と失敗の歴史から逃れるには、「日本航空」のアイデンティティに戻るべきである。日本のフラッグシップエアラインとしての「誇り」を取り戻すべきである。現在(今年2月までの)のマークは、経営の舵取りの失敗と汚れたブランドの象徴である。だから、いったんは廃棄したほうがよいだろう。
多少のお金を投じるのは仕方がない。復活にプラスになるのであれば、数億円のお金をブランド再生に投じるのは、帳尻が合わないわけでもない。
従業員の意識改革をするには、まずは形から入るべきである。いくつかの条件はすでに変わっている。パイロットの給与も世間並みになった。それが普通なのだと思う。痛みを伴ってはいるが、JALに関しては、再生の条件が整いつつあるのだ。※Kosuke Ogawa blogより抜粋
まあ、ワリと肯定的に、かつアカデミックな考察とともにさすが大学教授大先生はスマートだ。
。。。
仲間がパイロットをやっているのだが。
もう残業残業また残業らしく、人的ミスについては、一緒にいても、携帯で連絡網が回ってきて「注意せよ」が日常茶飯事になりつつあった。
黒字も大事。国が助けての再生。企業は利益。
頑張ってる人間も大勢いることは理解する。
金をかけない、コスト削減による新CIを考えたら「じゃあ昔のもう1回使えばいいじゃん」という結論だったのかもしれない。
ただ、御巣鷹の悲劇を、当時と同じロゴマークで繰り返してほしくない、ただただ、俺はそれだけだな。
ありそうでなかった~ワイヤレス充電携帯~
2011.05.20|shiozawa
携帯電話にありそうでなかったワイヤレス充電を標準装備した商品が今年夏に発売することになりました。
■世界初のワイヤレス充電対応スマートフォン、ドコモが発売
NTTドコモは5月16日、ワイヤレス充電に対応したスマートフォン「AQUOS PHONE f SH-13C」を7~8月に発売すると発表した。
同社によると、ワイヤレス充電機能を搭載したスマートフォンは世界初。
今後も対応機種を拡充するとともに、飲食店などと協力してワイヤレス充電スタンドを
インフラとして広げていく考えだ。SH-13Cはシャープ製。
Wireless Power Consortium(WPC)が策定したワイヤレス充電の国際標準規格「Qi」(チー)に
対応し、付属のワイヤレス充電器の上に置くだけで充電が可能だ。ドコモの丸山誠治プロダクト部長は「携帯を置くだけで外出先でも気軽に充電できる」と話し、
今後はインフラとしてワイヤレス充電器を広く導入していく考え。全日本空輸、TOHOシネマズ、
プロントコーポレーションと協力し、空港ラウンジや一部店舗で体験できるようにする予定だ。
スマートフォンの充電は機種にもよりますが、充電用の小窓をひらかなければいけなかったり意外と面倒です。
これなら置いていくだけで充電できて大変便利です。
こちらはシャープ製の新機種でしたが、
現在最もスマートフォントして利用者の多い“iPhone4”。
iPhone4専用のワイヤレス充電器も外付けタイプとしてすでに日立マクセルから発売されてるようだ。
■iPhone 4をワイヤレス充電 日立マクセル「エアボルテージ」
機器を充電器の上に置くだけで充電できるワイヤレス充電に対応した充電器などが各社から登場してきている。日立マクセルがこのほど発売した「エアボルテージ」は、充電器と専用カバーを組み合わせることでiPhone 4をワイヤレスで充電できるのが特徴だ。
ワイヤレス充電の国際標準規格「Qi」(チー)に国内で初めて準拠した充電器とiPhone 4専用充電カバーで構成。iPhone 4を専用カバーに装着すれば、充電器の上に置くだけで充電できる。
充電器には、複数のコイルをレイアウトした「コイルアレイ」を採用することで、従来のコイル方式のような厳密な位置合わせが不要になり、置き場所の自由度の高さを確保したという。
Amazon.co.jp(5月16日現在)では、2つの機器を同時に充電できるデュアルタイプの充電器が参考価格6980円(Amazon販売価格5959円)、iPhone 4専用カバーが参考価格2980円(Amazon販売価格2562円)となっている。
引用:IT mediaニュース
こちらの商品は今後他機種でも充電カバーを開発中のようですし、なんといっても
ワイヤレス充電の国際標準規格という事で基本的に共通化しやすく、携帯電話の
カバー側だけ機種ごとに対応させれば様々なところで多くの機種が充電が出来るようになりそうです。
こちらが“Qi”のロゴです。
引用:C net Japan
また、こういった充電器がインフラを中心としたありとあらゆる場所に増えていけば、携帯電話にカメラが付いているのが当たり前のように、ワイヤレス充電が当たり前になってくるのではないでしょうか。
携帯電話の充電には最近“ソーラー式”のの商品もありますね。
ただ、どちらの充電方式でも、従来の有線の充電方式より時間がかかるという問題があります。
大きな壁ですが、もしこの欠点が克服されればカメラと同じように標準仕様になる可能性はあります。
未来の携帯電話。
今では想像できない面白い機能が搭載されることを楽しみにしています。
ありがとうございます。