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町工場の挑戦は続く★
2013.11.29|shiozawa
日本の町工場。
“大手企業の下請け”や“零細企業”というイメージ。
しかし同時に、“卓越した職人技術”いうプラスのイメージもあります。
まさにそんな職人魂で東京の町工場がある挑戦に成功したそうです★
■超深海7800メートルの生物、世界初の3D撮影 「江戸っ子1号」帰還 (2013.11.24)
東京の町工場が中心となって開発した水深8千メートルの無人海底探査機「江戸っ子1号」を載せた海洋研究開発機構(JAMSTEC)の調査船が24日、神奈川県の横須賀港に戻った。
探査機の3D(3次元)ビデオカメラで日本海溝の水深7800メートルの様子を撮影し、ヨミノアシロとみられる深海魚やヨコエビが泳ぐ姿を確認。
JAMSTECによると、超深海の生物が3Dカメラの映像で捉えられたのは世界で初めてという。
<江戸っ子1号>
<撮影された深海7800m海底>
潜水実験は21日から3日間行われ、探査機3機を房総半島の東に位置する水深8千メートル前後の海底に投下。
今回の実験で、1平方センチ当たり800キログラムという水圧に耐えられたことから今後、実用化に向けた具体的な検討を進める。
プロジェクトの呼びかけ人である杉野ゴム化学工業所(東京都葛飾区)の杉野行雄社長は「4年がかりでの開発の成果が出て感無量だ。
今度は(水深1万1千メートルの)マリアナ海溝にチャレンジしたい」と話していた。
引用:産経新聞
超深海の7800メートル。
1平方センチ当たり800キログラムの水圧!!
つまり10平方センチであれば100倍の80000キロ=80トン!!
そんな超高圧に耐えてしまうガラスを町工場が作れてしまうというのだけですごい驚きです。
当然フタがあるわけですから、海水が入らないようにするためのゴムのパッキンも。
それに加えて、プラスチックや金属などのパーツも。
町工場のそれぞれの職人さんの技術の結晶というところがたまらなくいいですね☆
そんな“江戸っ子1号”開発のきっかけエピソードがとても素敵。
■「大阪がロケットならわれわれは海」――東京の町工場が作った無人探査機「江戸っ子1号」開発リーダー
「何か町工場仲間で開発をできないかと思っているところで、大阪の町工場がロケットを飛ばすという話を聞いた。
『われわれは海だ。海底探査機をつくろう』となった」
日本は周りを海に囲まれ、海底資源の宝庫。
「われわれが純日本製の探査機をつくってみせる」と決意し、開発プロジェクトを進めてきた。
杉野さんの呼びかけに応じたのは5社の中小企業・町工場だった。「みんな深海艇の開発なんか初めてで、手探りだった。それぞれ厳しい経営環境からチャレンジ精神で臨んだ」
開発した探査機は、約1・8メートルの金属板にはめ込まれたガラス球が3つ(ライト、ビデオカメラ、音波受信装置収納用)並び、泥採取装置の付いたアームという構造。開発費を約2千万円に押さえ込み、数百万円で輸出を含め市販する計画だ。町工場の経営者として大企業の下請けが多かったが、「この開発で下請け体質から脱却できる」と声も弾む。(小林隆太郎)
引用:IT Mediaニュース
大阪の町工場に負けてられない。俺たちにだってできる。
これこそ日本人魂。
儲かる仕事にすぐに飛びつくことなく、己の技術を信じて挑戦する。
お金儲けよりはるかに価値のあるカッコよさです。。。
そのライバルの大阪の町工場が開発したとされています“まいど1号”
しかしこちらの“まいど1号”は実際、
開発設計から運用まで宇宙航空研究開発機構(JAXA)が主導、運用をしていたということです。
そこはちょぴり残念。
それに対し、今回の江戸っ子1号は町工場が主導とこの事。
自分達の指揮で新しいことに挑戦し、新規開拓する事こそ下請け体質からの脱出です。
少し前に随分取り上げられました、東京の大田区の町工場が 競技用のボブスレーを開発しているということで
オリンピック日本代表のボブスレーに採用されることを目標に工場の皆で挑戦していました。
しかし、つい先日バッドニュースです。
■下町ボブスレー、ソチ五輪断念 日本連盟が不採用通知
日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟は26日、初の国産そりとして注目された「下町ボブスレー」のソチ冬季五輪での使用を断念したと発表した。改良すべき点が多く、来年2月の五輪に間に合わないと判断した。日本チームは従来の外国製そりで五輪を目指す。
下町ボブスレーは東京都大田区の町工場が中心になって製作。
今秋に完成した男子2人乗り用の2号機を10月下旬に日本チームがカナダのカルガリーでテストしたが、改良すべき点が多数見つかっていた。
引用:日経新聞
非常に残念です。
テレビのドキュメンタリーを見ましたが“採用されるのではないか!”とかなり期待していました。
しかし、まだ諦めてはいけません。
改めて、2018年の平昌五輪を目標に引き続き頑張るようなので、これからも応援していきたいと思います。
まだまだ、日本には職人魂が消える事なく残っています。
多少減っても、こういった挑戦で成功を収める事で、ひきつけられる若者が少なからず生まれます。
次はどこの町の町工場がどんな市場で新しい挑戦をするのでしょうか?
とても楽しみです。
ありがとうございます。
タミヤ製品にみる戦車模型の魅力
2013.11.12|umiushi
「お前調子に乗ってるだろ」
という声が多方面から聞こえてきそうですが、というより何よりわたくし自身がそう思うのですが、今週は戦車およびその他戦闘車両の魅力に触れてみたいと思うumiushiです。
「戦車」で検索したらトップに出てきた90式
映画や写真で見るのもよいのですが、模型にはやはり手にとって眺められる強みがあるわけです。
とはいえ普通の車やバイクとは違い、あまり完成品(ミニカー)のない戦車業界ゆえ、自分で作るのが手っ取り早いかもしれません。飛行機やスポーツカーに比べて「初心者がどう作ってもそれなりに見える」という意見も多いですし。
で、自分で作るとなると、いつでも買えてお値段も他社に比べて安い、世界のタミヤがよろしいでしょう。全メーカーを対象にするとものすごくマニアックな車両も入ってきて、当欄が「へんなのりもの」みたいになってしまいますから。
というわけで順不同、わたくしがおススメするタミヤの戦闘車両です。何という我田引水。
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現在では1/48スケールもビシバシ出ておりますが、そこは頭の古いわたくしですので、1/35がメインになるかと存じます。
ドイツ 88mm砲
「車両っつっといていきなり大砲かよ」というツッコミもなんのその、その昔一号で休刊になった模型雑誌でも「誰もが一度は作るべきプラモ」と紹介されていましたが、「べき」とまでは言わないまでも、激しくおススメするキットです。
説明書の解説も詳しいなんてもんじゃなく、
英兵捕虜「対空砲で戦車を撃ち抜くなんてヒキョーだ」
独兵「対空砲でしか撃ち抜けない戦車で攻めてくるなんてもっとヒキョーだ」
などというエピソードも含め読み応えたっぷり。説明書だけで酒が呑めるキットです。組立一発目から「練習のために」と称してオマケのバイクだったりするのが素敵。バイクが入ってる理由が「型の枠が余ったから」というのもおしゃれ(?)。
運用に必要な全兵士のフィギュアも入っているので、このキットだけで情景が作れますよ。
なお現在はダークイエロー成型のアフリカ仕様も出ていますが、やはり88ミリ砲はダークグレーの成型色で作りたいものです。
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1/48 コマツブルドーザー
「1/35がメインっつっといていきなりヨンパチかよ」というツッコミ以下略。
大仰なことを言わなくても、議論を巻き起こしそうな旧軍アイテム、わたくしのじいさま(故人)も若いころ兵隊にとられたりしていたので、あんまり旧日本軍のアイテムは紹介したくない(※)・・・という事情のところに突如彗星のように現れたブルドーザーのキット。私はそこまでやっていませんが、飛行場や陣地を作る情景なんかに威力を発揮するでしょう。
何より非戦闘車両のキットというのはタミヤには珍しいですし、物が小さいのでスコスコスコっと出来てしまうのがうれしいですぞ。
(※)陸海空問わずこれで連合軍と戦ってたのかよ・・・というアレな装備や戦略が多いため、好き嫌い以前にわたくしは哀しくなってしまうのです
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タイガー 各種
戦車と言えばこれ、という方も多い様に思います。旧ドイツ軍最強の呼び声も高い(※)タイガー戦車です。通称白バックと呼ばれるタミヤの箱絵が、新生キットではグレーになっているあたり本気度が分かろうというものです。
タイガー2たるキングタイガーも合わせてご紹介。
ま、重すぎて故障しやすい、なんて御愛嬌もありますが、
なにせ、アホみたいな防御力に加え、連合軍のほとんどの戦車の射程外から撃破してくるという死神のような戦車。だから米軍主力のシャーマン戦車でタイガーと闘う場合のコツはただ一つ、
・4両以上でよってたかって集中砲火を浴びせる(※2)
だったというところからして反則級の車両ですな。
(※)機動性を考えたらヤクトパンターとか、ヤクトタイガーはどうなるとか、そういう議論は面白すぎる不毛なのでタイガー最強ということにしました。
(※2)あくまで1対4で互角であって、これで必ず倒せるわけではないところが恐ろしい。ちなみにそのシャーマン相手に勝てる日本軍車両は存在しなかった。嗚呼。
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ピンクパンサー
英軍特殊部隊の砂漠用ジープ。ピンク色のプラスチックで成型されているところがミソ。プラスチックは一色なので、おっちゃんもとい兵士もピンク。それでも、くすんだピンクは砂漠で見つけにくいから、というきちんとした理由から、特殊部隊の隊員がみんなものすごいエリートであるとか、やっぱり説明書の解説は手を抜いておらず、手が勝手にニッパーを握ってしまうキット。
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レオパルトA4
現用戦車の一世代前、つまりは第二世代を代表する戦車のキット。カニングタワーといって、河をブクブク潜って進むための空気筒がついてる面白い戦車。何故あえてご紹介したかというに、わたくしが初めて作った戦車だからです、えっへん。もちろん作りごたえも十分ですよ。
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レオパルト2 A6
で、その現用戦車でもやっぱり最強と言われているレオパルト2の最新型。箱を開けると結構パーツがつまっていますが、ピタピタと吸いつくように組み上がり、あれよあれよという間にレオパルト一丁あがり、うーむ確かに強そう、なキット。さすがタミヤ。街中を走るための回転灯や、サイドミラーもパーツ化されてますですよ。
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M5A1 ヘッジホッグ
小さな車体が続々と組み上がっていくのは快感です。ただしキャタピラにタミヤにしては致命的なミス(?)がありまして、現物と激しく異なっています。なので考証もきちんとしたいという方には、ちょっと勧めづらいのですが、お値段お手頃なので一度は組んでみてよいのではないかと思います。
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メーベルワーゲン
直訳すると「家具運搬車」という意味の対空戦車。箱っぽいですからな。載ってる対空砲が各部連動して動くさまは感動の一言です。ベースとなった4号戦車は元々有名なんですが、キットは意外と色々省略が多いので、あえて派生形の本車を選んでみました。
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シュビムワーゲン
ワーゲンつながり、というわけではないですが、水にも浮いて進める素晴らしい車。昔こち亀でも代車で出てきましたな。古いキットが初期型で、この箱の新しいキットが後期型です。新しいほうが小さいですが、これは実物も後期型のほうが小さいらしく、ミスとかではないのでガシガシ組んでみましょう。
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3号突撃砲
B型は本気で「あっ」というまに組み上がります。しかも無駄にサスペンション可動で動きも面白い。ただグレー一色で、そこがかっこいいのではありますが、もうすこし動きや見栄えが欲しいという方はこちら、
G型
も、搭乗員のリラックスした様子なども含めておススメでございます。
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動物セット
誰が読んでもドイツ軍好きなのが目に見えてきました。色々まずい気もするので、ここらでシメの一発を。
情景のアクセントに最適な動物セットです。ところで日本のニワトリは元々茶色で、白色レグホンが入ってきたのは戦後のことらしいので、時期が分かる情景を作る時は注意が必要です。同様の理由で野菜のオクラも戦前の情景には御法度・・・1/35でオクラ作る奴がいるか、というのはまた別の問題ですが・・・
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というわけで思いつくままに並べてみましたが、繰り返しますが「どう作ってもそれなりに見える」のが戦車模型のいいところですので、お店で見て欲しいと思った車両をとりあえず買って組んでみるのが正しい模型ライフかと存じます。タミヤ以外、特に海外メーカーは日本語がおかしかったり説明書が間違ってたりしますので、やっぱりタミヤのツインスターで攻めてみてください。
なお私、タミヤさんの回し者とかではなく、ただの模型ファン、タミヤファンですのであしからず。それではまた。
世界初の「水素発電所」が2015年東京湾で稼働☆
2013.11.08|shiozawa
みんな、小・中学校の理科の実験で習ったはずの“水素”の爆発実験。
水素の気体が入った小さなシャボン玉へ火のついたマッチ棒を近づけると、びっくりするくらい大きな音を立てて爆発した記憶がまだあります。
水素爆発のエネルギーの大きさを知ったのはこの時です。
そんな“水素”をエネルギーとして利用した水素発電所が世界で初めて日本に建設されるようです。
■世界初の「水素発電所」を東京湾岸に建設、2015年に90MWで商用化へ
次世代のクリーンエネルギーとして注目を集める「水素」の商用プロジェクトが本格的に始まる。
川崎市と千代田化工建設が2015年をメドに、東京湾岸に「水素供給グリッド」を構築するのと合わせて、世界で初めて商用レベルの「水素発電所」を建設する構想を打ち出した。
川崎市と千代田化工建設は共同で「水素エネルギーフロンティア国家戦略特区」を国に提案した。
東京湾岸の川崎市臨海部に大規模な水素エネルギーの供給拠点を構築する計画で、中核になるのは「水素供給グリッド」と「水素発電所」の2つである。
いずれも2年後の2015年に実現を目指す。
引用:IT Media
川崎市臨海部となるとかなり都心に近いエリアに建設予定とのことですね。
そして、何とも驚きなのが、2015年をメドに、東京湾岸に「水素供給グリッド」を構築。
あと、一年とちょっとで水素発電所が商用として動き出す!?
あまりに、近い将来なので驚いてしまいました。
そして、気になるその将来性なのですが、こんな試算が最近発表されました。
■50年に160兆円市場、「水素社会」到来の巨大インパクト
水素をエネルギーとして利用する動きが、世界各地で起きている。
日経BPクリーンテック研究所が2013年10月24日に発行したレポート『世界水素インフラプロジェクト総覧』によると、世界の水素インフラの市場規模は、2050年に約160兆円になる
世界の70のプロジェクトをリストアップして内容を調査し、水素が利用される条件やシナリオを検討し、世界全体の市場規模を試算した結果である。
引用:日経新聞
160兆円市場。
特に“燃料電池車”が伸びてくる事が期待されているようですね。
石油のように、重油と軽油とガソリンなどに分離する必要もなく、すべて水素でまかなえるシンプルさ。
水素発電所のエネルギーの獲得方法も水素爆発で発生する水蒸気によってタービンを回すとのことで原理もいたって現代的。
つまりはエネルギー効率も比較的よさそうな感じです。
問題は水素の生成方法ですが、商用レベルにまですでに到達しているとのことなので、今後はさらなる高効率化を進めていくだけです。
これだけ考えただけで近未来には不可欠のように感じます。
そして私たち一般人のもとにはいつ頃やってくるでしょう。
■定置型燃料、電池が家庭に普及
定置型燃料電池は、2015年時点では市場の大半が業務用だが、2025年には家庭用が市場規模で上回る。
現在、家庭用は低価格化が急速に進んでおり、今のペースで行けば2015年には出力1kWで100万円の製品が発売されることになる。
それが2020年には約60万円となり、電力会社から購入するよりも電力料金が安くなるケースが出てくる。2025年には、50万円を下回る製品が発売され、広く一般に普及するようになる。
引用:日経新聞
軽い原子である水素やヘリウムによる核融合反応を利用してエネルギーを発生させる装置が核融合炉である。現在、日本を含む各国が協力して国際熱核融合実験炉ITERのフランスでの建設に向けて関連技術の開発が進められている。ITERのように、核融合技術研究の主流のトカマク型の反応炉が高温を利用したものであるので、特に熱核融合炉とも呼ばれることがある。太陽をはじめとする恒星が輝きを放っているのは、すべて核融合反応により発生する熱エネルギーによるものである。これは核融合炉が「地上の太陽」と呼ばれる由縁である。恒星の場合は自身の巨大な重力によって反応が維持されるが、地球上で核融合反応を発生させるためには、人工的に極めて高温か、あるいは極めて高圧の環境を作り出す必要がある。
民間宇宙旅行開発の近況☆
2013.11.01|shiozawa
“民間宇宙旅行”。
まだ実現していませんが、たとえば
俳優の岩城滉一さんが“芸能界初で宇宙旅行に行く”と半年前くらいに言い、テレビで取り上げられていました。
別に、“そんなの無理だよ。。。”なんて感じた方はもう少ない時代がいつの間にか来ているようです☆
ということで最近の民間宇宙旅行実現に向けた開発状況を紹介します。
■成層圏や宇宙空間に観光旅行:各社のサーヴィスまとめ
アリゾナ州の新興企業World View社は、気球に吊るした広めのゴンドラにお客を乗せて、高度30kmまで連れて行くという計画を発表した。
弾道飛行のロケットほど高い料金を払うことなく、成層圏における漆黒の空や地球の湾曲を楽しみたいという人々が対象だ。
World View社の計画は、弾道飛行ロケットに搭乗して上空110kmまで行くVirgin Galactic社の「SpaceShipTwo」には、高度で遠くおよばないし、無重力も体験できない。
しかしWorld View社のゴンドラからの眺めは数時間(あるいはそれ以上)続く。
SpaceShipTwoの旅は、最高高度に滞在するのはわずか数分間であり、その後は地球に下降するのだ。さらに、SpaceShipTwoの搭乗チケットは250,000ドルだが、World View社のほうは75,000ドルと、ずっと安い。
引用:Wired.jp
飛行方法としてはもっとも単純で簡単な気球を応用した宇宙旅行。
大気の薄い成層圏までまさか気球でも行けるとは知りませんでした。
しかも、成層圏まで行けば、こんな感じで地球が見られるとのこと。
しかも、1000万円以下の値段でいけるので、大金持ちでなくてもいける。
低価格でなければ、本当の意味での民間宇宙旅行とは言えませんし。
そういった意味で、まさに民間宇宙旅行の第一歩にとってもふさわしい方法だと思います。
先ほどの紹介の中の比較対象で書かれておりました“SpaceShipTwo”とは、このような民間宇宙船のようです。
■米企業による宇宙船”SpaceShipTwo”が二度目の動力飛行試験に成功。最高速度はマッハ1.43 (2013.09.08)
SpaceShipTwo(SST)はアポロのような発射台から煙を上げて飛び立つ機体ではなく、母船「WhiteKnightTwo」とロケットエンジンを搭載した機体から成り立つ「スペースプレーン」といわれる宇宙船。
打ち上げにスペースシャトルのような特別な施設を必要とせず、滑走路から飛行機のように離陸・着陸することが大きな特徴です。
そんな機体のテストは前回同様カリフォルニアのモハーヴェ空港/宇宙港でテストは行われました。
SSTは母船に搭載され離陸すると高度約46,000フィート(約14km)で切り離され、20秒間のロケットエンジンの燃焼で、最大高度69000フィート(約21km)、最高速度マッハ1.43に到達しました。
4/29のテストでは高度約46,000フィート(約14km)の記録は最大高度56000フィート(約17km)、速度はマッハ1.2とのことでしたので、今回のテストではその記録を更新することに成功したようです。
というわけでテストの様子は以下より。エンジン停止後には尾翼を可動させ空気抵抗で減速するフェザーモードの確認も行われているので注目です。
引用:おたほー
まるで飛行機が3体、横につながったような形。
外見は飛行機のようですが、これで宇宙に行けちゃうようです。
言葉より、こちらの試験飛行動画がとっても話割安いです。
今までに見たこともない方法で宇宙に飛んでいく姿が見られます。
<Virgin Galactic SpaceShipTwo First Powered Flight>
なるほど。
中央の機体が離れて宇宙に飛んでいくのですね。
かなりいいところまで来ているので実現も近いうちにできそうですね。
それにしても、デザインがとてもクールでカッコイイです☆
そして、こちらは実現は当分先になるかもしれませんが、完成すればかなり低コストで宇宙ステーションまでいけるようになる“宇宙エレベータ”
<宇宙エレベータ>
大林組が建設構想を打ち出した時に一度紹介させていただきました。
完成は2050年が目標とのことですがもっと早く実現できそうな可能性は、技術の進歩で見えてきそうです。
建造方法について、紹介した内容がありましたのでご紹介。
■宇宙エレベーターの建造方法
1.赤道の静止軌道上に静止衛星を打ち上げ、宇宙エレベーター建設用の場所を確保する。
2.静止衛星から、エレーベーターのケーブルを地上へ下ろしていく。
3.赤道上の土地にケーブルがついたらそれを固定する。
4.ケーブルをつかんで上っていく「クライマー」を製作。
5.クライマーをケーブルに取り付けて出来上がり。(『一般社団法人 宇宙エレベーター協会』顧問の皆神龍太郎さんのお話)
意外とシンプルな方法。
しかも、費用は1-2兆円ぐらいと試算されているようで、英仏海峡トンネルの建設費1兆8,000億円とさほどかわらないようなので、建設費用の問題はなさそうです。
とにかく、柔軟で強度の非常に高いロープを開発する必要があります。
それ次第でぐっと実現可能性が上がりそうです。

無人航空機“ドローン”について
2013.10.25|shiozawa
“ドローン”。
この名前を新聞やテレビニュースで聞く事が時々ありますがご存知でしょうか?
無人航空機といえば、よくわかるでしょう。
このドローンに関してのメリットやデメリット、将来性についてちょっとご紹介します。
すぐに思い浮かべるドローンといえばアメリカの軍用機で、最近のシリア攻撃やアフガニスタンの偵察にも使われています。
こちらがアメリカの軍事用ドローンですが、テレビなどで目にしたことがあるかもしれません。
RQ-4 グローバルホーク
MQ-1 プレデター
すぐに想像してしまうのは、やはり“軍事用のドローン”。
テレビで取り上げられるのがまず軍事用ばかりですし。
また最近、“軍事用のドローン”は倫理的にいかがなものかと思わせる悲しい調査報告がされました。
■ドローン攻撃の巻き添え死479人 オバマ秘密戦争の犠牲者
米英軍などの無人飛行機(ドローン)によるイスラム過激派への「暗殺攻撃」で2004年以降、パキスタン、アフガニスタン、イエメンの3カ国で少なくとも民間人479人が巻き添えになって死亡していることが国連人権理事会の依頼を受けた専門家チームの調査でわかった。
パキスタンでは死者は全体で2200人にのぼり、民間人は少なくとも400人にのぼっていた。さらに200人が非戦闘員の可能性があるという。
今月11日にはノーベル平和賞の有力候補だったパキスタン人少女、マララ・ユスフザイさん(16)が米ホワイトハウスでオバマ大統領と面会した際、「ドローン攻撃がテロをあおっていることが心配だ。
無実の犠牲者がこうした攻撃で殺害され、パキスタン国民の憤りを招いている」と訴えていた。
自分の手を汚さずに、戦争に全く関係のない民間人がこれほどまでに殺されているという現状にゾッとします。
そして、想像以上に昔から、数多く使用されていた事実にも非常に驚かされます。
これらの話、あたかもアメリカとどこかの国だけのように聞こえますが、
他人事ではありません。
■尖閣諸島付近で、国籍不明の無人機
尖閣諸島付近で、国籍不明の無人機が確認されました。
防衛省によりますと、9日午前、尖閣諸島の北東約200キロの上空を国籍不明の無人機とみられる航空機が確認され、航空自衛隊の戦闘機がスクランブル発進しました。領空侵犯はなかったということですが、スクランブル発進で無人機とみられる機体を確認したのは初めてです。
また、8日深夜には、海上自衛隊の護衛艦が沖縄本島と宮古島の間を通過する中国海軍の艦船2隻を確認しました。
防衛省は、9日未明に早期警戒管制機「AWACS」を飛行させるなど、11日の尖閣国有化から1年を前に警戒を強めています。
引用:テレ朝ニュース
この、無人機はおそらく中国の無人機 「翼龍」のようです。
このように、日本にいたとしても決して他人事ではありません。
ここまできますと、そう遠くない将来普通に身近な国内の空を無人機が飛行する時代が来るのではと不安を感じます。
ここまでの話に出てくるドローンはすべて軍事用でしたが、
無人機を使って、より便利な時代にしよう商用のドローンを開発している人もいるようです。
■ドローンで教科書を配達:豪で試験運用 (2013.10.17)
教科書レンタルを手がけるオーストラリアの新興企業、Zookal社は、自社のビジネスのコストを削減する新しい方法を見つけた。
それはドローン(遠隔操作ヘリコプター)で配達することだ。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=y9MPQCPbsqE
オーストラリアの大学生に教科書の販売と貸し出しを行っている同社はシドニー大学で、ドローンによって教科書を配達するパイロット・プログラム(パイロットなしのプログラムというべきだろうか)を開始した(合計6台のドローンによって2kgまでの荷物を、シドニーの3km圏内の運用範囲で配達予定)。
このドローンは、シドニー大学が支援するFlirtey社という新興企業が開発したもので、顧客のスマートフォン・アプリから送信されたデータに基づいて、GPSで指定された場所にいる顧客の元に飛んでいく。
ドローンは、配達先に指定されている中継地点まで自律的に飛行し、そこでホバリングして、待っている顧客に向かって本の包みを降ろすという。
ドローンにカメラは付いていないものの、衝突回避システムを搭載しているので、鳥や木々、建物や頭上の配線などに衝突することはないとのことだ。
引用:Wired.jp
これはとっても面白い試みです。
しかも、人がコントロールすることなく、自立的に目的地へ移動する。
こういった目的でこそドローンを利用する価値があるように感じます。
将来は遠距離の荷物の宅配はドローンが自立して配達するのが当たり前の時代が来るかもしれません。
ただし、今回紹介したドローンを開発したのはオーストラリアの大学。
オーストラリアでは“商業目的でのドローンの利用が許可されている”そうです。
しかし、アメリカでさえも商業目的の無人飛行機運用は認められていません。
そしてもちろん日本もです。
その理由は、やはり軍事や防衛面であったり、領空での事故を防ぐための交通ガイドラインをしっかりと作らないと危険なためです。
安全かつ有用な使用目的であれば積極的に使用できる時代になればいいなと思います。
そして、海外無人機に関する法律の整備、そして日本製無人機の開発などなど、
安全で便利な将来を作るためには積極的に考えるべきテーマだと思います。
ありがとうございます。