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村上春樹さん:カタルーニャ国際賞スピーチ原稿
2011.06.14|iwamura
ということで、6月11日の反原発デモがすごかったようです。
「どーなのよ?」
という部分もあるが、やっぱりこういうのは民衆の声、力が重要な変革のファクターにはなるだろうから、どんどんやっちゃってください。
そして選挙もいこうね。
ただ、原発は賛成反対の二元論では落とし込めないほど、複雑怪奇なエネルギー利権マミレの世界ではあるのだ。
やっぱり遠い国でやれビンラディンがやられたけどあれはコラでまだ生きているとか、
でもあの人はそもそもCIAの職員みたいな人でしょとか、
あるいは撤退したと見せかけた米軍が今度はリビアで増えていないかとか、
チュニジアで起こった革命はエジプトは計算外だったけど、本当の狙いは元々リビアだったとか、
上記は全部ネタの域を出ないものではあるものの、結局「エネルギーと血」というものは、切っても切り離せない関係なわけで(上記は石油利権がらみではあるけれども)。
エネルギーは、その是非や正義かそうでないかだけで、始めたり、止められるような問題ではない。
と、理解したうえで。
村上春樹先生のカタルーニャでの授賞式の文章が美しかったので以下抜粋です(1/3くらいに抜粋しています)。
「非現実的な夢想家として」
残念なことではありますが、今日は少し深刻な話をしなくてはなりません。
ご存じのように、去る3月11日午後2時46分に日本の東北地方を巨大な地震が襲いました。
地震そのものの被害も甚大でしたが、その後襲ってきた津波はすさまじい爪痕を残しました。
今回の大地震で、ほぼすべての日本人は激しいショックを受けましたし、普段から地震に馴れている我々でさえ、その被害の規模の大きさに、今なおたじろいでいます。無力感を抱き、国家の将来に不安さえ感じています。
でも結局のところ、我々は精神を再編成し、復興に向けて立ち上がっていくでしょう。それについて、僕はあまり心配してはいません。我々はそうやって長い歴史を生き抜いてきた民族なのです。いつまでもショックにへたりこんでいるわけにはいかない。壊れた家屋は建て直せますし、崩れた道路は修復できます。
ここで僕が語りたいのは、建物や道路とは違って、簡単には修復できないものごとについてです。それはたとえば倫理であり、たとえば規範です。それらはかたちを持つ物体ではありません。いったん損なわれてしまえば、簡単に元通りにはできません。機械が用意され、人手が集まり、資材さえ揃えばすぐに拵えられる、というものではないからです。
僕が語っているのは、具体的に言えば、福島の原子力発電所のことです。
みなさんもおそらくご存じのように、福島で地震と津波の被害にあった六基の原子炉のうち、少なくとも三基は、修復されないまま、いまだに周辺に放射能を撒き散らしています。
十万に及ぶ数の人々が、原子力発電所の周辺地域から立ち退きを余儀なくされました。畑や牧場や工場や商店街や港湾は、無人のまま放棄されています。そこに住んでいた人々はもう二度と、その地に戻れないかもしれません。
なぜこのような悲惨な事態がもたらされたのか、その原因はほぼ明らかです。原子力発電所を建設した人々が、これほど大きな津波の到来を想定していなかったためです。何人かの専門家は、かつて同じ規模の大津波がこの地方を襲ったことを指摘し、安全基準の見直しを求めていたのですが、電力会社はそれを真剣には取り上げなかった。なぜなら、何百年かに一度あるかないかという大津波のために、大金を投資するのは、営利企業の歓迎するところではなかったからです。
また原子力発電所の安全対策を厳しく管理するべき政府も、原子力政策を推し進めるために、その安全基準のレベルを下げていた節が見受けられます。
我々はそのような事情を調査し、もし過ちがあったなら、明らかにしなくてはなりません。その過ちのために、少なくとも十万を超える数の人々が、土地を捨て、生活を変えることを余儀なくされたのです。我々は腹を立てなくてはならない。当然のことです。
しかしそれと同時に我々は、そのような歪んだ構造の存在をこれまで許してきた、あるいは黙認してきた我々自身をも、糾弾しなくてはならないでしょう。今回の事態は、我々の倫理や規範に深くかかわる問題であるからです。
ご存じのように、我々日本人は歴史上唯一、核爆弾を投下された経験を持つ国民です。1945年8月、広島と長崎という二つの都市に、米軍の爆撃機によって原子爆弾が投下され、合わせて20万を超す人命が失われました。
僕がここで言いたいのは、爆撃直後の20万の死者だけではなく、生き残った人の多くがその後、放射能被曝の症状に苦しみながら、時間をかけて亡くなっていったということです。
広島にある原爆死没者慰霊碑にはこのような言葉が刻まれています。
「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませんから」
素晴らしい言葉です。我々は被害者であると同時に、加害者でもある。そこにはそういう意味がこめられています。
そして原爆投下から66年が経過した今、福島第一発電所は、三カ月にわたって放射能をまき散らし、周辺の土壌や海や空気を汚染し続けています。それをいつどのようにして止められるのか、まだ誰にもわかっていません。これは我々日本人が歴史上体験する、二度目の大きな核の被害ですが、今回は誰かに爆弾を落とされたわけではありません。我々日本人自身がそのお膳立てをし、自らの手で過ちを犯し、我々自身の国土を損ない、我々自身の生活を破壊しているのです。
何故そんなことになったのか?
理由は簡単です。「効率」です。
原子炉は効率が良い発電システムであると、電力会社は主張します。つまり利益が上がるシステムであるわけです。
そして気がついたときには、国民がよく知らないうちに、地震の多い狭い島国の日本が、世界で三番目に原発の多い国になっていたのです。
そうなるともうあと戻りはできません。既成事実がつくられてしまったわけです。原子力発電に危惧を抱く人々に対しては「じゃああなたは電気が足りなくてもいいんですね」という脅しのような質問が向けられます。原発に疑問を呈する人々には、「非現実的な夢想家」というレッテルが貼られていきます。
そのようにして我々はここにいます。効率的であったはずの原子炉は、今や地獄の蓋を開けてしまったかのような、無惨な状態に陥っています。それが現実です。
原子力発電を推進する人々の主張した「現実を見なさい」という現実とは、実は現実でもなんでもなく、ただの表面的な「便宜」に過ぎなかった。それを彼らは「現実」という言葉に置き換え、論理をすり替えていたのです。
それは日本が長年にわたって誇ってきた「技術力」神話の崩壊であると同時に、そのような「すり替え」を許してきた、我々日本人の倫理と規範の敗北でもありました。我々は電力会社を非難し、政府を非難します。それは当然のことであり、必要なことです。しかし同時に、我々は自らをも告発しなくてはなりません。我々は被害者であると同時に、加害者でもあるのです。そのことを厳しく見つめなおさなくてはなりません。そうしないことには、またどこかで同じ失敗が繰り返されるでしょう。
「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませんから」
我々はもう一度その言葉を心に刻まなくてはなりません。
我々日本人は核に対する「ノー」を叫び続けるべきだった。それが僕の意見です。
我々は技術力を結集し、持てる叡智を結集し、社会資本を注ぎ込み、原子力発電に代わる有効なエネルギー開発を、国家レベルで追求すべきだったのです。核に対するアレルギーを、妥協することなく持ち続けるべきだった。核を使わないエネルギーの開発を、日本の戦後の歩みの、中心命題に据えるべきだったのです。
しかし急速な経済発展の途上で、「効率」という安易な基準に流され、その大事な道筋を我々は見失ってしまったのです。
我々は夢を見ることを恐れてはなりません。そして我々の足取りを、「効率」や「便宜」という名前を持つ災厄の犬たちに追いつかせてはなりません。我々は力強い足取りで前に進んでいく「非現実的な夢想家」でなくてはならないのです。(バルセロナ共同)
※毎日jpより抜粋(部分)
「地獄の蓋は開かれてしまって、その蓋はまだ閉じられていない。」
電力が足りる足りない以前に、これが圧倒的な現実なんだよな。みんな深夜にお笑いバラエティ見てる場合じゃないんだぜ。
【放射能漏れ】「東電の不作為は犯罪的」IAEA元事務次長一問一答+(1/2ページ) – MSN産経ニュース
【もんじゅ】 落下装置の引き上げは「工学的に不可能」であることが判明 : 【2ch】コピペ情報局
この辺をチェックしつつ、下記ニュースには拍手を送りたい気分ではある。
関電株主、原発からの撤退を 総会に提案 – 47NEWS(よんななニュース)
簡単じゃない。単純な二元論じゃない。
それでもしかし、正しいと思うことをちゃんと実行していくことは、未来への責務だよな。
スマートフォンは危険?! ~ウイルス急増中~
2011.06.03|shiozawa
こちれでも何回かお話させていただいている最近はやりのスマートフォン。
そんなスマートフォンは誕生して約3年程度。
※i Phoneは2007年1月に、Android 携帯は 2008年10月に発売され始めたようです。
需要の拡大と比例して、急激に魔の手が差し迫っているようです。
■スマートフォンを狙うウイルス急増、コピーアプリに「潜伏」
スマートフォンを狙うコンピュータウィルス(悪質なプログラム)が次々と出現している。
主な標的となっているのは、グーグルのOS「Android(アンドロイド)」を搭載したスマートフォンである。
ウイルスが仕込まれたアプリを実行すると、個人情報を盗まれたり、スマートフォンを遠隔から勝手に操作されたりする恐れがある。
パソコン向けウイルスと比べれば現時点での確認例は少ないが、今後増える可能性は高い。危険性を認識しておく必要がある。
引用:日経新聞
かなり悪質なウィルスのようです。
海外の被害がほとんどのようですが、ここ最近国内でもウィルスが確認されたようです。
こういった新しくて、需要の大きいプラットフォームにはすぐにウィルスが蔓延するので私も、変なアプリのダウンロードには気をつけなければとつくづく感じます。
そんな迷惑なアンドロイドOSのウィルスと戦う戦士がこの日本にもいるようです。
■アンドロイド「守護神」は灘高2年生 セキュリティーは「知的ゲーム」
スマートフォン(高機能携帯電話)用基本ソフトとして爆発的な普及を続ける米グーグルの「アンドロイド」。
誰もが自由にアプリケーションソフトを書けるオープンな設計思想が売り物だが、一方でセキュリティーの弱さも指摘される。
日本のソフト技術者が1月、アンドロイドの安全性を守るコミュニティー「Androidセキュリティ部」を立ち上げた。
部長は灘高校2年生の丹羽直也(16)さん。
引用:日経新聞
――なぜアンドロイドのセキュリティーに興味を持ったのか。
「2010年にネットワークのセキュリティーについて集中的に勉強するセミナー合宿に参加し
たんです。セキュリティーって大事なんだなと思いました。それで興味がわいてアンドロイド
について調べてみた。それを技術者の集まりで発表したら受けが良くて。コミュニティーを
作ったらと勧めてくれる人がいたので、1月にセキュリティ部を立ち上げました。メンバーは
セキュリティー会社に勤める人や趣味でセキュリティーをやっている会社員など幅広いです」――セキュリティーは一見、地味。ゲームなどの方が面白いのでは。
「セキュリティーは知的好奇心をくすぐります。サイバー攻撃者の動きを想定して、
それに対応する知的なゲームです。テレビゲームはつまらないので、やらない。
スマートフォンはすっと大事な情報を盗まれやすいので、注意しなければなりません。
将来はセキュリティープログラムを書きたいです」
――技術者などの集まりは大人が主体。やりにくくないか。
「確かに周りはほとんど大人です。僕なんか経験も浅くて、がんばらなきゃと思います。
でも、つきあっていて違和感はありません。共通の話題があればみんな同じです。
コンピューター好きに大人も子供も関係ない。あるとすれば実力。どのくらいプログラムが
書けるか、です」
――ソニーの1億人分の個人情報流出が関心を集めている。
「学校でもセキュリティーが大きな話題です。ソニーも派手にやってくれるよなと。
ソニーのゲーム機を使っている仲間が多いですから。過去の情報流出を見ると、
ソニーに限らず企業はあまりセキュリティーにお金を使っていないのかなという印象もあります」――ソニーの1億人分の個人情報流出が関心を集めている。
「学校でもセキュリティーが大きな話題です。ソニーも派手にやってくれるよなと。」――米国の有名ハッカー、ジョージ・ホッツ氏をどう思う。
「アップルのスマートフォンをあっという間にジェイル・ブレークするなんて、どんな頭をしているのかと気になります。普通じゃ無理だろうと」――ソニーは知的財産権の侵害でホッツ氏を訴えた。
「一人のプログラマーとして、技術を開拓しようとしている人をつぶしちゃダメだろうと思います」
世の中には賢い若者がいるものですね。
しかも、最後の一言、クラッカーと戦うとはなかなかの正義感だなと感心してしまいます。
この少年もすごいのですが、問題を起こしている側のハッカー(クラッカー)はさらにすごいです。
話にで出てきました
米国の有名ハッカー、ジョージ・ホッツ氏
まだ若干21歳の青年です。
が、世界のハッカーからカリスマとあがめられるようです。
■「天才ハッカー」ジョージ・ホッツの素顔とは
ソニーやアップルを敵に「ろう破り」成功ホッツの名前が一躍、世界にとどろいたのは、2007年8月末。
6月に発売されたばかりだった米アップルの高機能携帯電話(スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」のジェイル・ブレーク(ろう破り)に成功した。
アップルは当時、iPhoneで使える通信事業者を米AT&Tに制限していたが、ホッツは勝手にiPhoneを改造し通信事業者を自由に選べるようにしてしまった。
当時、ホッツは17歳。
ジョージア州の出身で、彼のブログなどによると、同州のエリート公立高校バーゲン・カウンティー・アカデミー(BCA)を卒業した直後だった。
ホッツは09年末、ソニーのゲーム機「プレイステーション3(PS3)」のジェイル・ブレークを宣言した。
発売3年目のPS3のセキュリティーは誰にも破られたことがなく、世界中のハッカーが注目した。
これはPS3で海賊版のソフトが利用できるようになったことを意味し、ソニーのゲーム事業を根底から揺るがす可能性があった。
ソニーはホッツとの戦いの場をサイバー空間から法廷に移す。1月11日、米国の著作権法に基づき、ホッツを提訴したのだ。
2月には改造を施したPS3のネットワーク・サービスに制限を加えると発表した。
こうしたソニーの対応にハッカーの多くが反発。ゲームのオンラインサービスから利用者の個人情報を盗み出すなどのサイバー攻撃が相次いだ。
引用:日経新聞
アップル VS ホッツ氏(17歳)
ソニー VS ホッツ氏(20歳)
大企業相手にやっている事がすごすぎてなにもいえません。
また、最近話題になりましたソニーの個人情報流出事件の間接的な発生源はこの若き天才ハッカーであったようですね。
若き日のスティーブ・ジョブズ(56)に重なるからかも知れない。
アップルを設立する前のジョブズは長距離電話を無料でかけられる機械を開発して小遣いを稼いでいた。
ジェイル・ブレイクのはしりである。
クラッカーの行為は賛成できませんが、天才は悪い事したくてするのではなく、あふれ出る知的好奇心からやってしまうのでしょうか。
話が飛躍しましたが、皆さんスマートフォンのウィルスにくれぐれも気をつけてください。
ありがとうございます。
孫社長の新しい挑戦
2011.05.27|shiozawa
最近ニュースでも大きく取り上げれておりますが
ソフトバンクの孫社長がまた新しい産業への参加の意向を示しました。
■ソフトバンクの孫社長、発電事業への参入検討
ソフトバンクの孫正義社長が全国10カ所程度で大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設を検討していることが23日、分かった。
地方自治体と連携し遊休地などに設置する構想。ただ具体策は固まっていない。
1カ所当たり80億円を投じて20メガワットの発電施設を建設、自治体がこのうち1億円を負担する案も出ている。25日には都内で開かれる関東地方知事会議、26日には大阪市内で開催する関西広域連合委員会で、各知事らに説明する予定だ。
引用:日経新聞
■ソフトバンク、孫正義社長「太陽光発電、赤字にならないようコントロール」
ソフトバンクは25日、地方自治体と組んで大規模太陽光発電(メガソーラー)事業を始めると発表した。まず1000億円前後を投じて発電容量20メガワット級のモデル施設を複数建設する。記者会見した孫正義社長は「株主への責任もあり赤字にならないようコントロールする」と述べた。
メガソーラーは1都道府県ごとに事業会社を設立して運営する考え。
仮に20メガワット規模の発電所が1年間稼働して売電すると、売上高は8億円規模になるという。
国の規制で実現していない発電した電力の全量買い取りや電力会社が持つ送電網との接続などが事業成立の条件で課題は山積みだ。
また発電事業とは別に埼玉県や神奈川県など地方自治体と自然エネルギーの普及促進へ政策提言する団体「自然エネルギー協議会」も設立する。
引用:日経新聞
大震災以降、エネルギー問題がくすぶっております。
とても1,2年で終息するような問題ではないと多くの国民が感じているはずですので
孫さんの新しい試みに否定的な人は少ないのではないでしょうか。
では、今回のニュースに上がった“メガソーラー”。
※メガソーラー:出力1MW(メガワット=0.1万kW)以上の大規模な太陽(ソーラー)光発電設備のこと
世界では各国で急激に増えているようです。
参考までにこちらが 世界のメガソーラーの発電量ベスト50のリンクです。
http://www.pvresources.com/en/top50pv.php
世界1位は広大な国土を持つカナダの“Sarnia PV power plant”で97MW。
日本最大は北海道の稚内発電所の5MWなのでその約20倍。
規模が違います。ベスト50にはクリーンエネルギー先進国の多いヨーロッパがほとんどです。
2位にイタリアの“Montalto di Castro PV power plant”
では日本はどうなのか?ということで日本の太陽光発電のザックリした歴史の説明です。
日本はオイルショックを経験した1970年代から開発と普及に力を入れており、生産量や導入量で長らく世界一を誇っていた。特に2000年ごろまでは、欧州全体より日本一国の方が発電量が多かった。
2005年に新エネルギー財団(NEF)による助成が終了すると、国内市場は縮小した。
日本はシャープを中心とした太陽光発電の技術と国内の導入量はNo.1だとずっと思っておりましたが
ここ2000年以降、世界がクリーンエネルギーに注目し始めた事と、日本の政界があまり力を入れない時期とが重なって大きくシェアを落としたという印象です。
こちらの“世界の太陽電池設置量”で日本の太陽電池の力の入れ方がよく示されています。
引用:TechON
欧州が特に延びていることがわかります。
ドイツやスペインなどが国主導でクリーンエネルギーを推奨し、システムをしっかりと構築している事が
大きいのではないでしょうか。
日本はだいぶ伸び悩んでます。。。
そしてこちらが“世界の太陽電池生産数シェア”になっております。
引用:DataBoard
比率で見ると日本は伸び悩んでいくように見えますが、
世界の需要を考えると当然で実は日本の太陽電池メーカーも頑張っていることがわかります。
電力産業は国策が大きく影響する市場です。
脱原発、クリーンエネルギー推奨(2020年までにエネルギーの20%をクリーンエネルギーにすると
菅さんはOECD表明。)との急転換。
くれぐれも国は方針をぶらさず企業の足を引っ張ることはしないでほしいものです。
ありがとうございます。
ホントに“第3の開国”が国を救うか?
2011.05.13|shiozawa
昨年頃からよく耳にする“TPP(環太平洋パートナーシップ協定)”について。
このTPP 。
貿易自由化を目指す経済的枠組みで
加盟国間で取引される全品目について関税を原則的に100%撤廃しようというものです。
この協定の参加国は以下の通り。
韓国が入っているかと思いきや、不参加という事です。
慎重に対1国同士でメリットが出るように関税撤廃の交渉しているようで、
今の日本より韓国は一枚も二枚も上手です。
中国も同じです。
そしてつい先日、このTPP関連で動きがありました。
■政府、TPPの基本方針を閣議決定 < 2010年11月9日 13:22 >
政府は9日、TPP(=環太平洋経済連携協定)の基本方針を閣議決定した。
農業改革を行いながら「関係国と協議を開始する」としている。
基本方針では、アメリカやオーストラリアなどが貿易の自由化を目指して交渉しているTPPについて、「関係国との協議を開始する」としている。
また、コメなど競争力が弱い品目に配慮はしつつも「すべての品目を自由化交渉の対象」とすることなどが明記されている。
一方、農業に与える影響への懸念が強いことなどから、TPPへの参加をただちに表明することは見送られた。引用:日テレニュース
いよいよTPP参加へ舵をとりのスタートです。
また、7日に海外へ日本のインフラ技術を売り込み安くするための法案が閣議決定されたようです。
■国際協力銀、分離・独立法案を閣議決定 インフラ輸出で機能強化
政府は25日で、日本政策金融公庫の傘下にある国際協力銀行(JBIC)を分離・独立させる「株式会社国際協力銀行法案」を閣議決定した。
政府の新成長戦略の柱である原子力発電所や高速鉄道などのインフラ輸出を官民一体で加速するため、融資などの支援機能を強化するのが狙い。
今国会で成立すれば、来年4月から新会社に移行する。
分離・独立に合わせ、業務内容も強化。
現在は途上国向けに限定している原発や高速道路などへの融資を先進国向けにも拡大するほか、日本企業による海外での企業の合併・買収(M&A)資金を融資する制度も新設する。
短期のつなぎ資金を供与する投資金融の解禁も盛り込んだ。
引用:産経ニュース
これらのことから積極的に海外へとビジネス市場を広げて行きたい事が伺えます。
世界に積極的に目を向けて新しい物を世界へと展開していく事には私もすごく賛成です。
海外へ輸出しやすくなるため、一時的には大きな外貨獲得へとつながっていくのでしょう。
しかし、メリットもたくさんありますが、デメリットもしっかり考えなければなりません。
“官民一体でやる事=天下り先作り”とする可能性もあります。
今後の動きに注目です。
また、最近よく取り沙汰されるのが農業への影響ですね。
陸地の狭い日本としては海外の安い農作物がドンドン流入し、国内の農業はどうしようもない事になってしまう可能性があります。
そして、常に輸出できるだけでは技術力があるうちはいいですが、ちゃんとした教育システムを新たに整備せずに技術をひたすら放出だけをしている状態では国がどうかなってしまうと思います。
これだけ先進国の技術が伸びてきていると言うのに。
人と教育が国を支えていると思うのですが、肝心なところがお粗末な有様です。
日本は“政治は3流、技術は1流”ともいいます。
だめな政(まつりごと)に振り回されながらも必死に大きな壁を乗り越えてきた企業が沢山あります。
そんな国内産業を復活させてくれるスーパーマンが誕生することを期待しています。
ありがとうございます。
“クラウド化”って?
2011.04.15|shiozawa
最近情報の“クラウド化”って言う言葉、私は良く耳にします。
このクラウドとは“クラウドコンピューティング(英: cloud computing)”の略
のようでして
ネットワーク、特にインターネットをベースとしたコンピュータの利用形態である。
従来のコンピュータ利用は、ユーザー(企業、個人など)がコンピュータのハードウェア、ソフトウェア、データなどを、自分自身で保有・管理していたのに対し、クラウドコンピューティングでは「ユーザーはインターネットの向こう側からサービスを受け、サービス利用料金を払う」形になる。クラウドコンピューティング(英: cloud computing)とは、ネットワーク、特にインターネットをベースとしたコンピュータの利用形態である。
決してクラウド化=雲(cloud)化ではないです。
普段私たちは色々なデータを自分のパソコンの中に入っているハードディスクに
保存していますが
クラウドサービスとはクラウドサービス会社が提供してくれるデータ保存用の専用サーバ(PCの一種)で一括管理してもらうようです。
そんなクラウドに関する情報が最近数多く見られます。
それだけ注目な市場なのでしょう。
■通話・通信もクラウドへ 米ベライゾンが狙う企業市場
米通信会社第2位のベライゾン・コミュニケーションズが2月末に発表した「ユニファイド・コミュニケーション(UC)」サービスが話題を集めている。
UCとは、電子メールやチャット、ビデオ会議や音声電話などの通信サービスを1つにまとめる統合アプリケーションのこと。ここ数年、米国では大手IT企業がUCで激しい営業合戦を繰り広げてきた。
ベライゾンはそこにインターネット経由で利用できるクラウド型UCを持ち込み、市場争奪に乗り出そうとしている。
引用:日経新聞
■クラウド、世界で連携 富士通とマイクロソフト
富士通と米マイクロソフト(MS)はインターネット経由で利用者にソフトウエアや情報システムを提供する「クラウドコンピューティング事業を共同展開する。
両社が各国で運営するデータセンターを共同利用、MSのソフト開発力と富士通の顧客支援体制を組み合わせ、企業への提案力を高める。
連携により両社はクラウド事業の世界市場開拓に弾みをつけ、先行する米セールスフォース・ドットコムや米グーグルに対抗する。
引用:日経新聞
■マイクロソフト クラウド事業に6万人配置
米マイクロソフトがクラウドコンピューティング事業の基盤整備を急ピッチで進めている。
カギを握る人員配置では7割の社員が同事業にかかわる布陣だ。
70%の社員がクラウドに従事
引用:日経新聞
などなどです。
では、果たしてクラウドサービスでは
“どんな場所で私たちのパソコンのデータが保存してもらえるのか?”
という事でクラウドサービスを提供してる富士通株式会社の“館林システムセンター”が興味深かったので参考に紹介いたします。
こちらが館林システムセンターに送られてくるデータを保存するサーバ室のようです。
引用:クラウドWatch
の一つ一つの扉の中にたくさんのハードディスクが所狭しと入っているようで、
同じような部屋が3階分もあるようです。ハードディスクの量とんでもないですね。
そして次が先ほどのデータを管理する統合管制室のようでして
30人のスタッフが常時サーバーおよび館内の監視を行っているようです。
引用:クラウドWatch
こんな大規模な監視室があることを初めて知りましたし、私は一瞬東京証券取引所かと思いました。
2つ前の画像の“サーバ室”では発熱量がすごいらしく、下のターボ冷凍機は1台で1フロア分を冷却するようです。
引用:クラウドWatch
つまりこのターボ冷凍機が3台はあるという事のようです。
このようにクラウドサービスを提供するのには想像以上に大規模な設備が必要である事がわかりました。
課題になるのが
“いかにしてコストを下げて、これから伸びるであろうクラウドサービスとい市場に挑戦するか?”
のようですがそういった問題を解決する技術開発もされているようです。
■無償ソフトのルーキーに熱視線 IT大手「安い・速い」で採用
聞き慣れない名前のソフトに、いま日本の(情報技術)業界の熱い視線がそそがれている。
複数のコンピューターに処理を分散し計算を高速化するソフトを、NECやNTTデータなど名だたる企業がこぞって開発している。
「脱・大型汎用機(メーンフレーム)」と「分析ソフト市場の拡大」という、業界構造を一変させる変化を感じ取っているからだ。
注目を浴びているソフトの名前は
「Hadoop(ハドゥープ)」。
大量のデータを多数のサーバーで効率的に並列処理させるためのソフトだ。
米ヤフーに所属していた技術者を中心に開発された、設計図を公開したオープンソースソフト(OSS)だ。
現在は米国のアパッチ・ソフトウエア財団が管理・開発している。分散処理により、従来の数百倍の処理能力のシステムを格安で構築できるのが特長だ。
引用:日経新聞
高性能のシステムサーバを使わずに、複数台で同時に処理して処理の高速化を実現するソフトウェアのようです。
このような技術が開発されたいってもどの道、大規模な設備は必要なようですし、こうったクラウドサービスがあって初めて小型のモバイルPC(ハードディスクを搭載しない)などがより生きてくると感じます。
また、
“自分のデータは自分で管理したい!”
そんな気持ちが拭い去れない私ですが、今回の震災で
“せめてバックアップ用にレンタルサーバに保存しとこうかな?”
と最近私は感じております。
ありがとうございます。