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心地よい起床“睡眠計”
2012.09.07|shiozawa
睡眠不足になりがちな現代社会。
時代を反映するかのように“より質の良い睡眠”を求める人が増えているそうです。
そんな質の高い睡眠を作り出せちゃう最新アイテムが“睡眠計”というもの。
最近では耳にしたことがある人も結構いるかと思います。
実際の製品はどんなものかというとこんな感じ。
<オムロン 睡眠計 HSL-101> 2012年発売
一見、斬新なデザインではありますが普通の目覚まし時計のよう。
しかし、機能はかなりのハイテクマシーンです。
睡眠計とは
■眠っている自分の状態を記録する「睡眠計」
オムロンの「睡眠計 HSL-101」は一種のレーダーだ。睡眠専用レーダーである。
飛行機や船ではなく、寝ている人の動きを、人体に安全な微弱電波を使って記録するハイテクだ。
寝つきのいい人は目をつぶって5分もかからずに、眠りに落ちる。しかし寝つけない人は最初の何十分もごそごそと体を動かすだろう。
その動きが睡眠計にはしっかり記録される。寝つきが悪いと自覚のある人でもどのくらいの時間眠れずにいるのか、分かっている人はあまりいないだろう。
睡眠計はその時間を測るのだ。
2012年5月10日にオムロン ヘルスケアから発売される「SleepDesign HSL-101」(予想実売価格は1万9800円)は電波センサーを採用。
ベッドサイドに置いておくだけで、1.5m以内の人の動きを非接触で捉えることができるという。
胸までの距離が50cm~1mの位置に置くことで、寝返りや呼吸による胸の動きを記録。眠りの状態を判定する。
引用:マイナビニュース
弱い電波を当てて検知するだけで、睡眠の状態がわかってしまうものなんでですね。
そして、その睡眠状態の結果がスマートフォンに転送して確認できるようです。
こちらがその例です。
これで、自分の眠りの深さの周期だったり、が簡単にわかってしまうようです。
この結果次第で自分にあった消灯時間と起床時間が確認できます。
それにしても2万円でここまで細かく体の情報が得られるのには驚きです。
また他にも安い価格でアラーム機能を特化した商品がオムロンから出ています。
■眠りが浅いタイミングを狙ってアラームを鳴らす
オムロン ヘルスケアからはもう一つ、4月10日に「ねむり時間計」という新たなジャンルの商品も発売される。
商品名は「SleepDesign Lite HSL-001」。「Lite」と名付けられた通り、睡眠計より簡易な入門機に位置づけられる。
予想実売価格も5980円と安く、機能も2つに絞りこまれている。
1つ目の機能は、睡眠時間の正確な記録。
ただし、睡眠計のように眠りの深さ・浅さまでは記録されない。
電波センサーではなく、加速度センサーを用い、枕元に置くと、寝返りなど寝具の動きを検知する仕組みだ。
体の動きが減ると入眠したと判断し、その時刻を記録。起床時はアラームを止めた時刻を記録する。
もう一つの機能が「スッキリアラーム」だ。
眠りが深いときに無理やり起こされると、目覚めが悪い。
そこで、起きたい時刻の30分前からセンサーを作動させ、身体の動きが大きくなり、眠りが浅くなったと判断した時点でアラームを鳴らす。
引用:日経トレンディネット
これはデザインもおしゃれで値段も安いです。
また、眠りの浅い時にあわせて起こしてくれて、もちろん睡眠計の機能である睡眠の癖をログに残せる。
これは三拍子そろっており私はぜひほしい商品です。
これら2点の商品はオムロンからの商品ですが、
“睡眠計”といえば、もともとは最近食堂で有名になりました“タニタ”のようです。
そのタニタが発売した最新の睡眠計がこちら
■タニタ、ネット対応型の業務用睡眠計を開発
タニタは、睡眠の状態を計測し、インターネットを利用して計測データの遠隔管理が可能な睡眠計「スリープスキャン(SL-511)」を開発した。
業務用途を想定しており、介護・見守りサービス事業者やホテル、運送事業者などを主なターゲットとする。
2012年8月1日にモニター出荷を始め、同年10月上旬に販売を開始する予定である。
マット型のセンサー本体を寝具の下に敷き、利用者が寝具の上に乗ると自動的に計測を開始する。
利用者が寝具から離れると計測を終え、無線LANを介して自動的にデータが専用サーバーに転送される。
サーバーでは、データを受信すると解析を始める。
解析結果(睡眠ステージ、睡眠点数、タイプ判別など)は、利用者や管理者が同サーバーにアクセスすることで確認できる。
引用:日経新聞
こちらの商品は商用の睡眠計ですね。その分、測定精度もグッと高そうです。
目的は安眠ルームの提供であったり、医療介護用として見守りに使用するなどのようです。
これらのように爽やかな睡眠・起床を提供する“睡眠計”。
しかしこれらを使ってもなかなか起きれない人はこちらの商品などどうでしょう。
■ナンダクロッキー(アークトレーディング)
アラームが作動するとテーブル(高さ60センチ以下)から落ちて不規則な動きで走り回り、起きて捕まえるまで止まらない。壁にぶつかると目まいを起こしたように回転したり、早口で話すようなアラーム音を出したりと、愛嬌(あいきょう)のあるロボットのようにふるまう。
走り回らない目覚ましとしても使える。アラームを止めても数分後に再び鳴らすことで寝過ごしを防止する「スヌーズ機能」や、暗所で時刻を確認できるバックライトを備える。
これは、起床時に暴れまわって起こすタイプ。
とにかく、どう起きるも人それぞれ。
自分に合った最高の起床を手に入れたいですね。
ありがとうございます。
IT化ではたして農業は復活するか?!
2012.08.31|shiozawa
泥臭くてあまりよいイメージのない“農業”。
国内の自給率はたった39%(平成23年度)で60%以上が輸入品。
そんな農業ですが、
これからの“農業”に明るい希望や将来性を感じている企業や人々がいるのでご紹介。
■富士通、業界初の農業クラウドを開始!ITで農業効率化
富士通は先月、ITを活用して農業経営を効率化させる業界初のクラウドサービス「Akisai(秋彩)」を今年10月から開始すると発表した。
農業の生産現場にタブレットやスマートフォンなど扱いやすい端末を持ち込み、ITで生産の効率化や流通の管理を行うというコンセプトだ。
Akisaiは富士通が今後展開していくクラウドサービスの1つ。
開発の背景には現在の日本の農業経営が大きく変化していることがある。
農林水産省の発表によると、農作物や畜産を含めた国内の農業生産額はピークの1990年(13.7兆円)に比べて2009年では9.5兆円に減っている。
その一方、09年の農地法改正で企業の農業参入が活発化。
改正後1年半で参入企業数は改正前の2倍の840に増えたという。
農業人口の6割以上は65歳以上で高齢化が問題となっているが、
実はこの10年間で39歳以下の若手の就農は増加している。
とくに農業法人の若手雇用が増えている。
つまり、日本の食生活は若手の多い農業法人を中心に伸びていくだろうというのが富士通の見通しで、そこにITを導入していこうというのが今回のサービス開始の理由でもある。
引用:IZA
IT技術を利用する事で、作物の生産効率を向上し、さらに販売まで円滑に行えるようにする。
なるほど、納得です。
農業IT化についてもう一例。
■農業IT化で激突 人材育成の富士通、新型センサーで挑むNEC
情報技術(IT)を駆使し、ものづくりのノウハウを移転する農業支援事業で、NECと富士通がしのぎを削っている。
かつてパソコンや半導体で覇を競った両社のアプローチはやや異なる。
海外市場もにらむ勝敗の行方は、3年もすれば見えてくるのではないか。
独立行政法人、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の人工衛星に載せる新型のハイパースペクトルセンサーの製造が間もなく始まる。
衛星は2015年にも打ち上げ予定で、センサーは13年度中に完成させる。
このセンサーを農業関係者が注目している。
光を185にも分けて地上の画像を細かく分析できるので、小麦や稲などの生育状態が衛星画像で詳しくわかるためだ。
独立行政法人の農業環境技術研究所も「収穫時期が的確に判断できる。
増産につながるだけでなく、作物の品質が高まる」と期待を寄せる。
NECも農業などの衛星データの利用をにらみ、利用者を交えてセンサーの仕様を詰めてきた。
飛行機にセンサーを搭載して牧草地などを撮影、農家が求める牧草の種類を衛星から見分ける技術を採用した。
開発を統括するNEC東芝の稲田仁美技術本部光学センサグループ・エキスパートエンジニアは「185にバンド幅を均一に分光できるのは当社だけ」と胸を張る。
勝山良彦エグゼクティブエキスパートは「今後は農作物分析に適した波長を詳しく分析できるセンサーも開発したい」と次を見据える。
引用:日経新聞
このセンサーを使用することで人工衛星から農作物の発育情報などが的確にわかってしまうということですね。
富士通とはまた異なる方法で作物を効率的に生産する手段です。
素晴らしい。
そんな大企業もビジネス市場として注目している農業ですが、
上記にありましたとおり、農地法改正で農業従事者が増加しており、
特に39才以下の若手が増えているというのは将来性を感じるうれしい話です。
“近年、若い農業従事者が増えた”と聞いてふと感じたのがテレビ番組の
THE鉄腕DASHのDASH村。
伝統的な農業や畜産がとても新鮮で、見ていてワクワクする番組です。
こういった番組が若い農業従事者を誕生させているのではないかと感じます。
さらに、現在こういった制度もあります。
■青年就農給付金 (45歳まで)
新規就農される方に、農業を始めてから経営が安定するまで最長5年間、年間150万円を給付します。
引用:農水省
詳しくは農水省のHPまで。
こういったサポートが農業に興味のある若者の背中を後押ししてくれます。
将来もし日本が“TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)”に参加する事になりましたら、今以上に安価な輸入品が入ってくるでしょう。
それに対して、国産で対抗するには
“いかに効率よく生産できるか”
にかかっています。
人件費をより使わずに生産性を高めるのにITは不可欠。
さらにこういったIT技術は海外輸出もきっとできると思います。
まずは日本でしっかり技術を育てて、自給率アップに貢献してほしいです。
期待しています☆
ありがとうございます。
シャープ頑張れ☆ ~苦境の今だから応援~
2012.08.24|shiozawa
この不景気で、経営が厳しい企業がここ最近特に増えました。
主観的ですが特に気になるのが
家電メーカーの“シャープ”。
最近発表されました
大規模なリストラ、さらには追加のリストラ人数の上積み、外資系企業との提携や株の売却などなど。
ひじょうに厳しい状況に置かれていることを強く感じます。
そんなシャープがこの苦境を乗り切り、完全復活してもらいたいという願いを込めて今日、紹介します。
まずは最近の現状です。
■シャープ、人員削減8000人超に=再建へ上積み―海外4工場の売却模索
経営が悪化しているシャープが検討中の人員削減が、国内外で計8000〜1万人規模に上積みされる見通しとなったことが21日、分かった。同社は不振のテレビ事業の立て直しを急いでおり、メキシコや中国など海外4工場の売却を模索。
それらの売却に伴い、人員の圧縮も今月2日に発表した5000人規模から大幅に膨らむ方向だ。
約1万人のリストラ。
よってシャープの社員数が6万人程度なので、6人に1人が解雇されるということ。
比にしてみると、特にその苦しさがよくわかります。
では今回の業績不振を引き起こした原因はなんだったのであろうか? ということですが、その結論は以下の通り。
■シャープ:5000人削減 「液晶一本」弱みに
液晶パネル事業が極端な不振に陥ったシャープは2日、約5000人の人員削減に踏み切ると発表した。
経営改善のために人件費など固定費圧縮が不可欠と判断したためだ。
同社はこれまで「液晶のシャープ」を掲げ、人材や資源を液晶事業に集中投資して成長してきたが、液晶の市況が悪化するとそれが逆に弱みとなり、人員の余剰感につながった。
奥田隆司社長は「液晶一本足」からの脱却を誓うが、液晶に代わる収益の種は乏しく、復活の道のりは険しい。
引用:毎日JP
確かに、2000年代より前のブラウン管テレビが主流の時代、シャープといったらあまりパッとしないブランドのイメージでした。
しかし“液晶テレビ” の時代に入ると、「AQUOS」ブランドで大成功。
とくに「亀山モデル」が大人気だったことをよく覚えています。
しかし、あっという間に液晶テレビの価格大下落。
まさか、その当時は液晶テレビに頼りすぎたために業績不振になるとは思ってもいませんでした。
また、太陽電池や携帯電話も、シャープといえばいつも市場を先行したイメージがありましたが。
やはり、超円高や外国企業との価格競争がが原因でしょうか。
ちょっと悲しい話が続いておりましたので、
“今もシャープらしく新しい製品開発に挑戦しているんだ”ということで
シャープ製の最新商品のご紹介。
■シャープ、自動洗米できる炊飯器 回転翼を内蔵、「ビタミンや甘み成分多く」
シャープは23日、回転翼を備え自動洗米できるIH式炊飯器「ヘルシオ炊飯器」を発表した。
同社によると、回転翼を搭載した炊飯器は業界初という。天板部の液晶ディスプレーや操作ボタンの形状、内蔵している炊飯メニューの数などが異なる2モデルがあり、実売価格は7万~9万円。発売は9月20日を予定している。
新製品には、内ぶたの裏側に折り畳み式の回転翼を2枚装着。内釜にコメと水を入れ、炊飯前に回転翼でかきまぜることで自動洗米する。
手洗いで洗米した場合、ヌカだけでなくうまみ成分や栄養素を削り取ってしまう場合が多かった。
同製品で自動洗米した場合、ヌカだけを洗い流すことができビタミンB1などの残留量を増やせるほか、洗いムラも抑えられるという。
回転翼の速度は毎分150回、洗米の所要時間は30秒~1分間程度。
なお、洗米後はユーザーが水を捨て、改めて炊飯用の水を入れる必要がある。
引用:日経新聞
■シャープ、「3Dの首振り運転」で部屋の空気を攪拌する扇風機
シャープは、立体的に首振り運転する扇風機「プラズマクラスター扇風機 3Dファン PJ-B2CS」を、5月18日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は22,000円前後。
本体サイズが260×260×510mm(幅×奥行き×高さ)という小型扇風機で、上下、左右の首振り運転を組み合わせた「上下・左右3次元自動首振り制御」を採用した点が特徴。
部屋の空気を立体的に攪拌することで、冷暖房時に偏りやすい冷気・暖気が循環できるという。首振り角度は上下方向は上が約90度、下が約10度。左右方向は各約90度。
引用:家電Watch
この2商品、ロングテールで爆発的ヒットは厳しそうなジャンルの商品ですが、
今一度こういった市場で形勢を立て直しつつ、新しい大市場を作るような商品開発にこれからも挑戦していってほしいです。
今や世界最強の企業“アップル”も90年代の中ごろはパッとしない時代がありました。
しかし、価格競争で勝ったわけではなく、“新しく楽しいもの作り”で成功したと感じます。
ですから、シャープも今一度現状を徹底的に見直して
かつての液晶テレビ「AQUOS」のような大ヒット商品で復活してほしいです。
ありがとうございます。
都市緑化の新素材“パフカル”
2012.08.17|shiozawa
世界中で温暖化対策が求められているこのご時世。
緑の少ない都市でも“環境にやさしく、とってもおしゃれな製品”で、個人的に将来性を感じますし今後世界的ヒットになったら楽しいなと思う商品の紹介。
■サントリーミドリエ「パフカル」
サントリーが開発した新素材です。
植物の育成には、水と空気のバランスがとても重要です。
サントリーが新たに開発した「パフカル」は、一般の保水スポンジとは異なり、高さがあっても上部から下部までほぼ均一に水分と空気のバランスを保持し続けられるのが大きな特長です。
また、季節やイベント、お店のリニューアルなどにあわせ簡単に植物の種類を変えられます。
引用:SUNTORY
保湿性の高い素材で、水分を重力に関係なく、均一に保てる素材の事のよう。
それにしても、
サントリーは飲用水以外にもこういった環境系の事業も積極的にやっていたのですね。
具体的にこの“パフカル”を使った商品。
垂直90°の壁から生えている緑が“パフカル”をつかったもの。
カラフルで、まるで芸術作品見たいです。
<ホンダアクセス 新座本社>
室内だけではなくこういったお店のエントランスにも。
とってもおしゃれで緑のアーチみたいです。
<FELTRINE 新有楽町ビル>
さらに、大規模に建物の壁一面も覆えてしまえる。
まるで小さな森のよう。
<ヨドバシカメラ マルチメディア京都>
都市には、土地はあっても土はない。
それならば、土に代わる新しい土壌をつくるしかない。
そんな想いからミドリエが開発した「パフカル」は、
都市の緑化に水と空気を最適なバランスで供給する新素材。
軽くてクリーンで、なにより扱いやすい。土という制約を越えた「パフカル」が、
都市の壁に、そして屋根に、緑を自由に描くことを可能にします。
壁さえあれば、室内外問わず設置できそうですね。
とってもおしゃれで、特にアパレル系のお店にはぴったりの気がします。
さらに、壁だけではなく、屋上用もあるようです。
<JR 東京本社ビル>
ということは、建物の前面を緑で覆う事も出来てしまうということ。
それはそれでとっても面白いんではないでしょうか。
都市砂漠の総緑化計画。
売り上げも、年々倍々で上がっているらしく、これからの時代にあっております。
ただし、ちょっと心配な点もあります。
・維持とコスト。
月一回はメンテナンス診断をしてもらわなければいけないそうで、
さすがに月一回は多いなぁ、せめて半年に1回くらいになればと。
ここが商売的においしいところなのかもしれませんが。
あとは、
・地震が発生したとき
ボロボロ落ちてきたら危険ですのでちょっぴり心配。
でも、これさえ改善されればもっと売れて、さらに一般家庭でも売れるんじゃないでしょうか。
こういった環境に配慮した事情は今後一層伸びてくるはずです。
日本だけでなく、もっと緑が育ちにくい乾燥地帯の国々ではかなり期待できそうです。
建物の冷却効果などもあるかと思いますし。
期待しています。
ありがとうございます
“ダットサン”復活☆ ~日産の世界戦略~
2012.08.10|shiozawa
最新の情報ではないのですが、ちょっと気になったのでこちらの話をご紹介です。
“ダットサン(DATSUN)”。
50代以上の方ならば誰もが知っているかつて一世を風靡した
日産(NISSAN)車のシリーズ。
今でも人気のある“ロードスター”や“ブルーバード”、“フェアレディーZ”も実はもともとダットサンシリーズから発売されていたそうです。
こちらが当時の
《ダットサン14型ロードスター》 昭和10年発売
ロードスターはもう80年くらい前から発売されていたのですね。おどろきです。
そしてこちらが
《ダットサン フェアレディ(1960年)》
クラッシックなデザインですが今見てもスポーティーでかっこいいですね。
そんなダットサン。
復活するようです☆
■日産「ダットサン」復活へ 新興国向けに14年発売
日産自動車のカルロス・ゴーン社長は20日、インドネシアの首都ジャカルタで記者会見し、創業期の代表的なブランド「ダットサン」を新興国向けに復活させ、低価格車を発売すると発表した。日本の自動車大手で新興国専用ブランドを設けるのは日産が初めて。
まずインド、ロシア、インドネシアの3カ国で2014年に売り出す。ゴーン社長は「ダットサンは手ごろな値段で信頼性が高い車の代名詞だ。このブランドで低燃費の安い車を提供する」と述べた。
ダットサンは1981年に「ニッサン」ブランドに統合された。日産は現在、高級車向けに「インフィニティ」のブランドがあり、特徴を分けた三つのブランドを持つことになる。
<新ダットサンのロゴ>
引用:朝日新聞
“なんで今更?”と思うかもしれませんが、
初めて発売された1931年に作られた“当時のコンセプト”を見れは一目で納得です。
当時ダットサン車は、
1)国産車である
2)値段が安い(価格:1350円)
3)日本の道路事情に適している
4)燃料費が安い
5)無免許で運転できる(当時気筒容積が750cc以下の自動車は運転免許が不要だった)
車はなかなか高くて買えなかった当時。
そんな日本国民のニーズに合致した“皆の手に届く車”であったことがよくわかります。
そこで、現在。
アジアを中心とした新興国が今急成長中。
かつてダットサンが一世風靡した当時の日本と類似しています。
ですから、先ほど上げた5つの点のうち特に2,3,4は新興国のニーズにまさに合致。
素晴らしい。
さすが2011年度の役員報酬番付日本第一位のカルロス・ゴーン氏。
引用:IROIRO
そんなニッサンですが、
具体的な今回の“ダットサン復活計画”ですがざっくりした戦略はこんな感じのようです。
■復活ダットサン、“新興国の視点”で自動車産業を進化
日産自動車が2014年に新興国専用ブランド「ダットサン」を立ち上げ、まずはインド、インドネシア、ロシアの3カ国の市場開拓へ攻勢をかける。
インドでの価格は50万円前後とする見通し。
こうした超低価格をテコに、16年度まで3カ国での日産の新車販売台数に占める「ダットサン」の比率を3分の1から2分の1程度と事業の柱となる存在に高めていく。
「自動車の世界市場の3分の1から半分を占めるのはブラジル、ロシア、インド、中国(BRICs)をはじめとする新興国だ。新興国の市場は今、発展の過程にあり、日本で半世紀前に目にしたモータリゼーションの歴史が繰り返されようとしている。日本の1950~60年代は、経済成長のなかで非常に意欲的で前向きな中流層が拡大し、自動車に対する需要が盛り上がった。そのとき、モダンで丈夫、値段も安くて敷居の低い車として『ダットサン』が生まれた。消費者ニーズに密着したブランドだったのだ」
「今、BRICsだけでなく、インドネシアや中東、アフリカ諸国でもかつての日本と同じ現象が起きている。人口の大部分が豊かになり、消費に前向きになっている。日産にはかつてのモータリゼーションを『ダットサン』で支えたノウハウがあり、新興国の成長を取り込めるはずだ」
引用:日経新聞
まさに“鉄は熱いうちに叩け”。
今は販売価格50万円前後ということで薄利ではありますがシェアを増やしてブランド価値をその国に根付かせる。
それを第一ステップとしているようです。
かつて日本で成功したことのある方法。
遠いところに答えがあるわけではなく、意外と身近な“過去”に答えがあるのかもしれません。
経済が停滞している日本。
国の政策の失敗としか思えませんが、
もしかしたら今回のダットサン復活のように政治も“過去”にヒントがあるのかもしれません。
ありがとうございます。